JP2602153Y2

JP2602153Y2 - カード販売機

Info

Publication number: JP2602153Y2
Application number: JP1993054899U
Authority: JP
Inventors: 憲宏坂田; 耕紀村田; 文雄高橋
Original assignee: 神鋼電機株式会社
Priority date: 1993-10-08
Filing date: 1993-10-08
Publication date: 1999-12-27
Anticipated expiration: 2008-10-08
Also published as: JPH0725458U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、パチンコ店で使用され
るカード販売機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、パチンコ店では現金に代えてプリ
ペイドカード（以下、カードという）が多く使用されて
いる。また、このようなカードは１０００円、２０００
円、３０００円、５０００円、１００００円用があり、
カード販売機にてカード選択ボタンを操作することによ
り購入可能となっている。

【０００３】また、このカード販売機では、カード選択
ボタンを操作することにより所定のカードが払い出さ
れ、このとき釣り銭（通常、千券紙幣）がある場合に
は、釣り銭も同時に払い出されるようになっている。ま
た、このカード販売機では、払出処理の最中に、例えば
カード、紙幣が詰まってしまった場合には、全ての払出
処理を中断し、このとき、釣り銭の払出処理が途中であ
る場合には、店員が、エラー解消後に釣り銭の残金を確
認した上で、釣り銭の払い出し枚数を手入力し、これに
よってカード購入者に対して必要な釣り銭を払い出すよ
うにしている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なカード販売機においては、店員が、釣り銭の残金の払
い出し枚数を手入力する場合に、間違った値を入力して
しまうことがあり、これによって釣り銭として払い出さ
れた額が、実際に必要な払い出し枚数と異なり、その結
果、出納管理が不正確になって、カード購入者あるいは
パチンコ店に対して損失を与えるという不具合が生じて
いた。

【０００５】本考案は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、エラー発生時に、釣り銭の払出処理が途中
である場合において、釣り銭の残金を自動的に払い出
し、これにより人為的な操作ミスを未然に防止し、出納
管理を正確に行うことができるカード販売機の提供を目
的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案では、現金の入出金を行う貨幣入出金装置と、
投入された現金に応じたカードを発行するカード発行装
置とを有するカード販売機であって、釣り銭詰まり等の
エラーが解消された場合に、装置を再起動させる復帰ス
イッチと、上記貨幣入出金装置、カード発行装置を制御
する制御装置とを具備し、前記制御装置は、エラーが発
生して貨幣入出金装置から出金される釣り銭の払い出し
処理が中断したか否かを判断し、中断したと判断された
場合に、払い出すべき釣り銭の残金を計算し、復帰スイ
ッチが押下された場合に、貨幣入出金装置の扉が閉じら
れた旨を検出する扉スイッチの検出信号の入力を条件と
して、該釣り銭の残金を前記貨幣入出金装置に対して出
金させることを特徴とする。

【０００７】

【作用】本考案によれば、エラーが発生して貨幣入出金
装置から出金される釣り銭の払出処理が中断した状態
で、更に、復帰スイッチが押下された場合に、該釣り銭
の残金を前記貨幣入出金装置に対して出金させるように
したので、エラー発生時に、釣り銭の払出処理が途中で
ある場合において、釣り銭の残金の払出時に発生する人
為的なミスを防止することができる。

【０００８】

【実施例】以下、本考案のカード販売機１の一実施例に
ついて図１〜図４を参照して説明する。まず、図１はこ
のカード販売機１の前扉２を示しており、この前扉２に
は、カード選択ボタン３、カード陳列部４、カード払出
口５、紙幣投入口６、紙幣払出口７、表示部８がそれぞ
れ設けられている。

【０００９】カード選択ボタン３は、カード陳列部４に
サンプルとして陳列されているプリペイドカードの購入
を指示するためのものであって、１０００円、２０００
円、３０００円、５０００円、１００００円用のプリペ
イドカードを選択できるようになっている。カード払出
口５は、カード発行装置３０（図示略）の一部を構成す
るものであって、このカード発行装置３０は、カード選
択ボタン３によって選択されたカードをカード払出口５
から払い出すようにしている。

【００１０】なお、カード発行装置３０内のカード払出
経路には、カードの通過を検出する光センサ等のカード
検出センサ３０Ａが複数設けられており、これらカード
検出センサ３０Ａによりカードの通過が検出されない場
合に、カード詰まりが発生したと判断される。また、こ
れらカード検出センサ３０Ａから出力された情報は、制
御装置２０に設けられた記憶部２０Ａに逐次記憶され
る。

【００１１】紙幣投入口６及び払出口７は紙幣入出金装
置３１（図３参照）の一部を示すものであって、投入口
６から投入された紙幣は金種が判別された後、図示しな
い収納部に収納される。また、この紙幣入出金装置３１
の収納部からは、必要に応じて払出口７に対して釣り銭
用紙幣が払い出される。なお、この紙幣入出金機３１で
は、入金金額と、カード選択ボタン３にて選択したカー
ドの金額との差額分が釣り銭として払い出される。ま
た、この紙幣入出金機３１では、釣り銭用紙幣としては
千券紙幣が収納され、この千券紙幣を収納部から一枚ず
つ間欠的に繰り出すことにより払出処理が行われる。

【００１２】また、この紙幣入出金装置３１内の紙幣払
出口７に通じる紙幣払出経路には、該経路に沿うよう
に、紙幣の通過を検出する光センサ等の紙幣検出センサ
３１Ａが複数設けられており、これら紙幣検出センサ３
１Ａが、紙幣の通過を検出しない場合に、紙幣詰まりが
発生したと判断される。また、これら紙幣検出センサ３
１Ａは計数センサも兼用しており、これにより紙幣検出
センサ３１Ａの出力に基づき、釣り銭として払い出され
るべき所定枚数の紙幣が紙幣払出経路を通過したか否か
も検出されるようになっている。また、これら紙幣検出
センサ３１Ａから出力された情報は、制御装置２０に設
けられた記憶部２０Ａに逐次記憶される。

【００１３】表示部８は、紙幣入出金装置３１にて判別
された入金紙幣の合計を表示し、一方、このカード販売
機１内でカード、紙幣が詰まって使用不能となったとき
に『発売中止』の案内を表示する。

【００１４】次に、前扉２の裏面に設けられた裏パネル
１０について図２を参照して説明する。この裏パネル１
０は、各種エラーコードを表示するエラーコード表示器
１１と、エラーコードに対応したメッセージを表示する
液晶表示器１２と、入金紙幣、出金紙幣、カード発行数
等の各種集計を行うための操作部１３とを有するもので
あって、該操作部１３の中には、装置を再起動させるた
めの確認ボタン１４が設けられている。なお、液晶表示
器１２に表示される表示内容としては、例えば紙幣入
出金装置３１にて判別された入金紙幣の金額、カード
選択ボタン３で選択されたカードの金額入金金額とカ
ードの金額との差額である釣り銭金額及び釣り銭の残
金、機械の状態（正常か異常かの表示）の他に、『シ
ヘイツマッテマス』、『カードツマッテマス』など
のメッセージがある。また、カードあるいは紙幣の詰ま
りが生じた場合には、カード発行装置３０、紙幣入出金
装置３１内において、カード、紙幣が詰まった位置を、
エラーコード表示器１１にてエラーコードにより表示す
る。また、この前扉２には、該前扉２が閉じられた位置
にあることを検出する扉スイッチ１５（図３参照）が設
けられている。

【００１５】次に、上記カード販売機１を制御するため
の制御装置２０について説明する。この制御装置２０
は、カード販売機１が行う全動作を制御するためのもの
であって、この制御装置２０には、図３に示されるよう
にカード選択ボタン３、操作部１３（確認ボタン１
４）、扉スイッチ１５、表示部８、エラーコード表示器
１１と、液晶表示器１２、カード発行装置３０（カード
検出センサ３０Ａ）、紙幣入出金装置３１（紙幣検出セ
ンサ３１Ａ）がそれぞれ接続されている。

【００１６】以下、制御装置２０の制御内容を図４のフ
ローチャートを参照して説明する。《ステップ１》〜《ステップ３》紙幣投入口６に紙幣が投入されると（ステップ１）、紙
幣入出金装置３１は紙幣の入金金額を計算する（ステッ
プ２）。そして、この入金金額を示す入金データは制御
装置２０に供給され、この制御装置２０では、表示部８
に入金金額を表示するとともに、この入金金額で購入可
能なカードに対応したカード選択ボタン３の内蔵ランプ
を点灯させる（ステップ３）。また、ステップ３では、
紙幣入出金装置３１にて計算された入金紙幣の金額を、
前扉２の裏側の液晶表示器１２に対しても表示させる。

【００１７】《ステップ４》〜《ステップ５》購入者が、内蔵ランプが点灯しているカード選択ボタン
３を押したか否かを判断し（ステップ４）、ＹＥＳの場
合に次のステップ５にてカード発行装置３０を動作させ
て、該当するカードを払い出させる。また、このステッ
プ５では、紙幣投入口６に入金された入金金額と、カー
ド選択ボタン３にて選択したカードの金額との差額分を
計算し、この計算結果に基づき、釣り銭がある場合に
は、紙幣入出金機３１を駆動して、所定枚数の千券紙幣
を紙幣払出口７に対して順次払い出す。また、釣り銭を
払い出す必要の無い場合には紙幣入出金機３１は駆動し
ない。なお、このステップ５では、カード選択ボタン３
で選択されたカードの金額、及び入金金額とカードの金
額との差額を、前扉２の裏側の液晶表示器１２に対して
も表示させる。

【００１８】《ステップ６》カード検出センサ３０Ａ、紙幣検出センサ３１Ａの出力
信号及び記憶部２０Ａに逐次記憶された情報に基づき、
カード発行装置３０内にてカードの詰まりが発生したか
否か、紙幣入出金装置３１内で紙幣の詰まりが発生した
か否かを判断し、これらカード、紙幣の払出処理が正常
のＮＯの場合にステップ７に進み、詰まりが生じて払出
処理が中断したＹＥＳの場合にステップ８に進む。ま
た、このステップ６では、カード、紙幣の詰まりが生じ
たか否かを個別に判断し、カード発行装置３０、紙幣入
出金装置３１のいずれに詰まりが生じたとしても、後述
するステップ８以降の処理を実行させるようにする。

【００１９】《ステップ７》カードがカード払出口５に払い出されたか否か、所定枚
数の千券が紙幣払出口７に全て払い出されたか否かを判
断し、ＹＥＳの場合に本フローチャートを終了し、ＮＯ
の場合に前ステップ６に戻る。なお、カードの払出処理
が終了したか否かの判断は、カード検出センサ３０Ａの
出力に基づき行うようにし、また、紙幣の払出処理が終
了したか否かの判断は、紙幣検出センサ３１Ａが、釣り
銭に必要な枚数の千券紙幣を計数したか否かにより行
う。

【００２０】《ステップ８》ステップ６にてカード、紙幣の詰まりが発生したと判断
したＹＥＳの場合には、このステップ８にて、前扉２の
表側の表示部８に対して『発売中止』の案内を表示させ
てカード販売機１を使用中止とし、これと同時に、前扉
２の裏側のエラーコード表示器１１、液晶表示器１２に
対してエラーが発生したことを示す表示を行う。なお、
エラーコード表示器１１での表示はコード（コードにて
エラー発生箇所を報知）で行い、かつコードを表示する
と同時に該コードを点滅させるようにする。また、液晶
表示器１２では、釣り銭の残金（釣り銭金額と、既に払
い出された出金紙幣との差額を計算して表示）、機械の
状態（異常の表示）の他に、『シヘイツマッテマ
ス』、『カードツマッテマス』などのメッセージを表
示する。

【００２１】《ステップ９》カード発行装置３０内のカードの詰まり、紙幣入出金装
置３１内の紙幣の詰まりを解消する。なお、このような
操作は店員の手操作により行う。具体的には、カード発
行装置３０、紙幣入出金装置３１では、カード、紙幣の
搬送経路が、ローラ及びローラに巻回されたベルトによ
り形成されているので、例えばこれらローラをレバー操
作で回転させるようによって、詰まったカード、紙幣を
カード払出口５、紙幣払出口７にまで移動させるように
する。そして、このような詰まりを解消している間も、
カード検出センサ３０Ａ、紙幣検出センサ３１Ａでは、
カード、紙幣の検出をそれぞれ行うようにする。

【００２２】《ステップ１０》〜《ステップ１１》確認ボタン１４が押されたか否かを判断し、ＹＥＳの場
合にステップ１１に進んで、カード発行装置３０、紙幣
入出金装置３１に対してカード、紙幣の払出処理が続け
て行える状態で待機させる。

【００２３】《ステップ１２》前扉２に設けられた扉スイッチ１５が閉じられたか否か
を、扉スイッチ１５がＯＮとなったか否かにより判断
し、閉じられたＹＥＳの場合に、中断していたカード発
行装置３０、紙幣入出金装置３１のカード、紙幣の払出
処理を続行させる。なお、このような払出処理が続行
された場合には、ステップ９以前に計数された払出紙幣
の計数値に対して、ステップ１２以降で計数された紙幣
の計数値を加算する。そして、このステップ１２を経た
後はステップ７に進み、このステップ７にて、カードが
カード払出口５に払い出されたか否か、所定枚数の千券
が紙幣払出口７に払い出されたか否かを判断し、ＹＥＳ
の場合に本フローチャートを終了する。

【００２４】以上詳細に説明したように本実施例のカー
ド販売機１によれば、カード、紙幣が搬送経路の途中で
詰まるエラーが発生して、これらカード、紙幣の払出処
理が中断した場合に（ステップ６）、払い出すべき出金
紙幣の残金を計算して液晶表示器１２に表示させ（ステ
ップ７・８）、更に、確認ボタン１４が押下され、前扉
２が閉じられた場合に、該釣り銭の残金を、継続して紙
幣入出金装置３１から出金させるようにした（ステップ
９〜１２）。すなわち、本実施例のカード販売機１によ
れば、エラー発生時に、釣り銭の払出処理が途中である
場合において、釣り銭の残金を自動的に計算して払い出
し、これにより人為的な操作ミスを未然に防止し、出納
管理を正確に行うことができる効果が得られる。

【００２５】なお、本実施例では、確認ボタン１４を押
し、前扉２を閉じることにより、中断していた紙幣の払
出処理を続行させるようにしたが、これに限定されず、
前扉２を閉じることのみで、中断していた紙幣の払出処
理を続行させても良い。また、本実施例では紙幣入出金
機３１に加えて硬貨入出金機を設け、硬貨の詰まりに対
して上記フローチャートを適用しても良い。また、本実
施例では、千券を釣り銭として払い出す場合を例に挙げ
たが、これに限定されず釣り銭が千券及び五千券であっ
ても良い。

【００２６】

【考案の効果】以上の説明から明らかなように本考案に
よれば、エラーが発生して貨幣入出金装置から出金され
る釣り銭の払出処理が中断した状態で、更に、復帰スイ
ッチが押下された場合に、該釣り銭の残金を前記貨幣入
出金装置に対して出金させるようにしたので、エラー発
生時に、釣り銭の払出処理が途中である場合において、
り銭の残金の払出時に発生する人為的なミスを防止する
ことができ、出納管理を正確に行うことができる効果が
得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】カード販売機の正面外観図。

【図２】前扉の裏パネルを示す図。

【図３】カード販売機のブロック図。

【図４】図３の制御装置の制御内容を示すブロック図。

【符号の説明】

１カード販売機２前扉３カード選択ボタン４カード陳列部５カード払出口６紙幣投入口７紙幣払出口８表示部１０裏パネル１１エラーコード表示器（エラー内容表示部）１２液晶表示器（エラー内容表示部）１３操作部１４確認ボタン（復帰スイッチ）１５扉スイッチ（復帰スイッチ）２０制御装置３０カード発行装置３１紙幣入出金装置（貨幣入出金装置）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献特開平１−191289（ＪＰ，Ａ) 特開平２−210594（ＪＰ，Ａ) 実開昭53−8994（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) G07F 5/22

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】現金の入出金を行う貨幣入出金装置と、投
入された現金に応じたカードを発行するカード発行装置
とを有するカード販売機であって、釣り銭詰まり等のエラーが解消された場合に、装置を再
起動させる復帰スイッチと、上記貨幣入出金装置、カード発行装置を制御する制御装
置とを具備し、前記制御装置は、エラーが発生して貨幣入出金装置から
出金される釣り銭の払い出し処理が中断したか否かを判
断し、中断したと判断された場合に、払い出すべき釣り銭の残
金を計算し、復帰スイッチが押下された場合に、貨幣入出金装置の扉
が閉じられた旨を検出する扉スイッチの検出信号の入力
を条件として、該釣り銭の残金を前記貨幣入出金装置に
対して出金させることを特徴とするカード販売機。