JP2001034823A

JP2001034823A - 自動販売機のコイン通路センサー

Info

Publication number: JP2001034823A
Application number: JP2000190698A
Authority: JP
Inventors: Cary M Sagady; エム．サガディカリー
Original assignee: Mars Inc
Current assignee: Mars Inc
Priority date: 1999-06-28
Filing date: 2000-06-26
Publication date: 2001-02-09
Also published as: EP1065632A3; US6155398A; CA2310885A1; EP1065632A2

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】自動販売機または他のコイン式機械のコイン通
路に詰まったコインを検出するコイン詰まり検出装置を
提供する。【解決手段】この装置は、コイン通路１１７に取り付け
られたコイン通路センサー３００と、コインセンサー２
２５、２２７と、マイクロプロセッサ２３０とを含む。
マイクロプロセッサ２３０内のタイマーは、コインがコ
インメカニズムにおいてコイン通路センサー３００で検
出された時とコインセンサー２２５、２２７で検出され
た時との間に経過した時間を測定するのに使用される。
タイマーが一定の予め決められた制限時間を越えると、
詰まり状態が仮定され、修理信号が発生する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】本発明は、自動販売機やコイン式機械に使
用されて、不正行為やコイン詰まりを検出する装置およ
び方法に関する。より詳細には、本発明は、コインがコ
イン通路を進む時間を記録する１組のコインセンサ−に
関する。

【０００２】

【発明の背景】自動販売機や他のコイン式機械の動作に
おいて、コインは、投入口に入れられ、通路を通ってコ
イン検査器、受入器または他のタイプのコインメカニズ
ムへ進む。コイン検査器は、コインが本物か否かを判定
し、本物ならば、コインは、収集ボックスまたはスタッ
クへ送られる。コインは、コインメカニズムに達する前
にコイン通路に詰まることがある。また、コイン式機械
は、破壊行為にさらされる。不正行為の一形態は、ひも
を付けたコインを投入口に入れ、コインメカニズムの作
動後にこのコインを自動販売機から引き上げることであ
る。

【０００３】傷や異物のないコイン通路の動作時、入れ
られたコインは、設定時間または許容範囲内にコインメ
カニズムに進む。コインは、異物または不正行為の試み
のどちらかによりコイン通路に詰まった状態になると、
コインメカニズムに到着しないかまたはコインメカニズ
ムへ到達するのが予想よりも長くなるかのどちらかにな
る。自動販売機は、動作できなくなったり、メンテナン
スが必要になったりすることがある。コイン詰まりや不
正行為を検出するコイン式機械が望まれている。

【０００４】

【発明の概要】コイン詰まり検出装置が記述されてい
る。この装置は、通路センサーと、コインセンサーと、
通路センサ−およびコインセンサーに接続されたマイク
ロプロセッサとを含む。第１の信号が通路センサーから
受信された時にタイマーシーケンスを開始し、第２の信
号がコインセンサーから受信されるかまたは予め決めら
れた値が過ぎるかのどちらかの場合にこのシーケンスを
終了するマイクロプロセッサが開示されている。一実施
例において、マイクロプロセッサは、コイン検査器マイ
クロプロセッサである。他の実施例において、マイクロ
プロセッサは、販売コントローラマイクロプロセッサで
ある。通路センサーおよびコインセンサーは、光学的、
機械的および誘導的センサーとすることができるが、こ
れらに限らない。

【０００５】他の実施例において、コイン検出装置は、
コイン通路センサーと、コイン検査器センサーと、コイ
ン通路センサーおよびコイン検査器センサーに接続され
たタイマーとを含む。タイマーは、コインがコイン通路
センサーのそばを通過した時にコイン通路センサーから
第１の信号を受信すると共に、コインがコイン検査器セ
ンサーのそばを通過した時にコイン検査器センサーから
第２の信号を受信する。一実施例において、販売コント
ローラは、コイン通路センサー、コイン検査器センサー
およびタイマーに接続されており、コイン通路センサー
から第１の信号を受信し、コイン検査器センサーから第
２の信号を受信する。

【０００６】コイン通路でのコイン詰まり状態を検出す
る方法は、第１のコイン検出信号を発生するステップ
と、第２のコイン検出信号を発生するステップと、第１
および第２のコイン検出信号間の時間に等しい時間値を
計算するステップと、時間値を予め決められた時間値範
囲と比較するステップと、時間値が予め決められた範囲
外にある場合、詰まり信号を発生するステップとを含
む。一実施例において、この方法は、さらに、遠隔測定
手段で中央局と通信することができる修理信号を発生す
るステップを含む。さらに他の実施例において、この方
法は、自動販売機を利用する顧客への“サービス停止
中”信号を発生するステップを含む。

【０００７】本発明による装置および方法は、コイン通
路での実際のコイン詰まりや自動販売機において試みら
れる様々な不正行為を含む、起こり得る詰まり状態を検
出するための既存のコインメカニズムおよびコイン通路
への安価な付属装置を提供する。

【０００８】

【詳細な説明】図１は、典型的な自動販売機１を示す。
この自動販売機１には、顧客が近づけないエリア、たと
えばガラスパネルの後に貯蔵され、販売される種々の商
品１０が入っている。各商品１０は、商品引渡し装置２
０で保持されている。商品引渡し装置２０は、顧客が近
づける引渡しエリア３０に商品を分配するように選択的
に作動することができる。適切な商品引渡し装置２０
は、販売モータおよびソレノイドばかりでなく、技術上
知られている他の引渡し装置も含む。

【０００９】自動販売機１の制御パネル４０は、コイン
投入口５０と、紙幣挿入口６０と、顧客がクレジットカ
ードやデビットカード、またはカード形態の電子財布装
置で取引を始めることができるカード受入器７０のよう
な種々の通貨受け入れ手段とを含む。また、制御パネル
４０には、コイン返却口８０、紙幣支払溝８５、および
キーパッド９０のような品物選択器も備えられている。
制御パネル４０上のディスプレイ９５は、顧客に取り扱
い説明と情報を提供することができる。適切なディスプ
レイ９５は、ドットマトリクス表示、選択的に作動可能
なメッセージ光、電子スクローリングメッセージ、また
は、自動取引装置が典型的に露出される周囲環境で動作
可能な他の表示を含む。

【００１０】顧客は、特定の金種のコインまたは紙幣
を、それぞれ、投入口５０または挿入口６０に入れて取
り引きを始めることができる。また、顧客は、カード受
入器７０に電子財布装置、デビットカードまたはクレジ
ットカードを差し込んで取り引きを始めることもでき
る。自動取引装置１に十分な支払い金額が預けられる
と、顧客は、キーパッド９０を使用して分配されるべき
商品１０を選ぶことができる。次いで、対応する商品引
渡し装置２０は、選ばれた商品１０を商品引渡しエリア
３０に分配し、そこで、顧客は商品１０を取り出すこと
ができる。取引から生じるおつりはすべて、コイン返却
口８０もしくは紙幣支払溝８５の中に返されるか、また
は差し込まれた電子財布装置に記入される。

【００１１】図２は、図１の自動販売機内部の側断面図
であり、制御パネル４０に沿った典型的な部品レイアウ
トを示す。紙幣検査器１００および関連紙幣スタッカ１
０５等の貨幣受入器と、コインメカニズム１１０は、紙
幣挿入口６０およびコイン投入口５０の近くの制御パネ
ル４０の裏面に取り付けられている。コインメカニズム
１１０と紙幣検査器１００は、コインと紙幣を識別する
ことができる。

【００１２】紙幣保管兼支払ユニット１１５は、紙幣支
払溝８５の近くに配置され、紙幣検査器１００に接続さ
れている。紙幣保管兼支払ユニット１１５は、おつりの
紙幣を紙幣支払溝８５に分配することができる。紙幣検
査器１００は、預けられた受け入れ可能な紙幣を紙幣保
管兼支払ユニット１１５の方へ送って、おつり用紙幣の
供給を補充することができる。また、現金ボックス１２
０も、自動販売機１に入っている。

【００１３】紙幣検査器１００、コインメカニズム１１
０、紙幣保管兼支払ユニット１１５、カード受入器７
０、キーパッド９０およびディスプレイ９５は、通信線
１４０で販売コントローラ１３０に接続されている。特
に、コインメカニズム１１０は、販売コントローラ１３
０に接続するデータ線１１２を含む。販売コントローラ
１３０は、さらに、データ入力装置、たとえばＤＩＰス
イッチ１５０、キーパッド１６０、入力／出力ポート１
７０ばかりでなく、自動販売機１の動作データの入力お
よび更新やサービスを促進するディスプレイ１８０に接
続されている。

【００１４】図３は、コイン検査器２００とコイン選別
器２０５からなるコインメカニズムを示す。コイン検査
器２００は、コイン通路１１７（図２）に接続されてい
るコインカップ２１５よりコイン２１０を収容する。コ
イン２１０は、コイン検査器２００の通路２２０に沿っ
て進み、２個のセンサー２２５，２２７を通過する。

【００１５】センサー２２５，２２７は、マイクロプロ
セッサやマイクロコントローラ等のコインメカニズムプ
ロセッサ２３０に供給される電気信号を発生する。ま
た、プロセッサ２３０は、通信線１４０（図２）で販売
コントローラ１３０（図２）に接続されている。センサ
ー２２５，２２７で発生する電気信号は、測定されたコ
イン２１０の特性、たとえば、直径、厚さ、金属含有量
および電磁的性質に対応する情報を含む。これらの電気
信号に基づいて、プロセッサ２３０は、コイン２１０が
受け入れ可能か否かを識別し、もし受け入れ可能ならば
その金種を識別することができる。コインメカニズムプ
ロセッサ２３０は、受け入れられたコインの金種に関す
る情報を通信線１４０を介してコントローラ１３０に供
給する。

【００１６】コイン２１０が受け入れできなければ、プ
ロセッサ２３０は、ゲート２３５を制御して、受け入れ
できないコイン２１０を排除シュート２４０へ送る。排
除シュート２４０は、コイン返却口８０（図１および
２）に接続されている。それと反対に、受け入れ可能な
コイン２１０は、ゲート２３５でコイン選別器２０５へ
送られる。コイン選別器２０５は、同様にプロセッサ２
３０からの信号で制御されて主通路２５０からコイン２
１０の進路を変更する多数のゲート２４５，２４７，２
４９を備えることができる。コイン２１０は、各通路２
５２，２５４，２５６の方へ進路変更させられるか、ま
たは通路２５０に沿って現金ボックス１２０（図２）に
至る通路２５８の方へ進むことができる。

【００１７】通路２５２，２５４，２５６は各々、３つ
のコイン管または容器２６２，２６４，２６６のうちの
１つに通じている。これらのコイン管２６２，２６４，
２６６は各々、特定金種のコイン積重ねを縦に貯蔵する
ように配置されている。ここでは３つだけの容器が示さ
れているが、それ以上の容器を備えても良い。さらに、
コインメカニズム１１０は、通路２５０からコイン２１
０の進路を変更するために、ゲート２４５，２４７，２
４９の代わりに受動的な経路指示技術を使用することが
できる。

【００１８】コイン管２６２，２６４，２６６と連結さ
れた分配器２７０は、コインメカニズム１１０よりおつ
りが与えられることになる場合に、容器からコインを分
配するように動作することができる。分配されたコイン
は、コイン返却口８０に送られる。これに代わる構成と
して、おつりを支払わないコインメカニズム１１０を使
用することができる。このような構成では、独立した予
め詰め込まれたコイン支払装置を使用することができ
る。

【００１９】図４は、コインメカニズム１１０と組み付
けられたコイン通路１１７とを示すコイン検出装置の一
実施例の図である。コイン検出装置は、通路センサー３
００を含み、該通路センサー３００は、コインの通過を
検出する目的でコイン通路１１７に接続するための取り
付け手段を含む。通路センサー３００は、好ましくは、
コイン通路１１７の上部１１７ａにおいてコイン投入口
５０（図２）にできるだけ近く配置される。通路センサ
ー３００は、コイン通路１１７下方のトラブルの起こり
得るエリアの保証範囲を最大限にするために、コイン投
入口５０にできるだけ近く配置される。しかし、センサ
ー３００の他の配置も受け入れることができる。通路セ
ンサー３００を実行するのに適切なコイン検出器は、光
学的、機械的および誘導的センサー手段を含むが、これ
らに限らない。通路センサー３００からの第１の通信線
４３０は、プロセッサ２３０に接続されている。プロセ
ッサ２３０からのデータ線１１２は、販売コントローラ
１３０（図２）に接続されている。コイン確認センサー
２２５，２２７のうちの１つは、詰まり状態を検出する
目的で、コインメカニズム１１０におけるコイン到達を
検出するのに使用することができる。たとえば、典型的
に、第１のコイン到達センサー２２５を、コインメカニ
ズム１１０におけるコイン到達を検出するのに使用する
ことができる。プロセッサ２３０の内蔵クロックは、セ
ンサー３００とコイン確認センサー２２５の間のコイン
通過時間を測定するのに使用することができる。通路セ
ンサー３００は、プロセッサ２３０の内蔵クロックのク
ロックサイクルのスタートを開始するのに使用すること
ができる。コインセンサー３００は、コインがセンサー
３００を通過した時にカウントを開始するようにクロッ
クに信号を送って合図する。コインがセンサー２２５に
到達した時、信号がタイマーに送られ、タイマーを停止
させる。タイマーが一定の予め決められた制限時間を過
ぎると、コインは、コイン通路１１７内で詰まった状態
にあると仮定される。詰まり状態が生じた場合、コイン
メカニズム１１０または販売コントローラ１３０によ
り、光インジケータを点灯させることができる。また、
販売コントローラ１３０は、ディスプレイ１８０上に、
起こり得る詰まり状態と、詰まりが起きた時のタイムス
タンプとを示す修理メッセージを表示することができ
る。一実施例において、販売コントローラとコインメカ
ニズムは、遠隔測定手段を装備しても良い。この遠隔測
定手段は、詰まりが発生し、多分、機械の保守を行うた
めにサービスマンを必要とすることを自動販売機の所有
者に知らせるために使用することができる。

【００２０】図５は、制御パネル４０に沿った部品レイ
アウトを示す通路センサー装置の他の実施例を示す自動
販売機の側断面図である。タイマー４２０は、コインメ
カニズム１１０の近くに配置されている。通路センサー
４００は、コイン通路１１７より上に配置されており、
第１の通信線４３０でタイマー４２０に接続されてい
る。専用の第２のセンサー４１０は、コインメカニズム
１１０内に配置されており、第２の通信線４４０でタイ
マー４２０に接続されている。通路センサー４００は、
コインが通過した時にカウントを開始するようにタイマ
ーに信号で合図する。また、専用センサー４１０は、コ
インを検出した時にカウントを終わるようにタイマーに
信号を送る。通信線４５０は、タイマー４２０と販売コ
ントローラ１３０に接続されている。上述のように、販
売コントローラ１３０に予め決められた時間をプログラ
ムすることができる。この時間は、タイマー４２０に通
信することができる。タイマー４２０は、予め決められ
た時間が過ぎると、詰まりが発生したことを販売コント
ローラ１３０に信号を送って合図することができる。制
限時間が過ぎると、詰まりが発生したと仮定される。詰
まり状態が検出された場合、販売コントローラ１３０か
ら修理信号を送信することができる。入力／出力ポート
１７０は、この信号を種々の通信手段に送信するのに使
用することができる。入力／出力ポート１７０は、イン
ターネットまたはローカルエリアネットワーク（ＬＡ
Ｎ）に取り付けることができる。セルラー信号等の他の
通信形式を使用してもよい。この信号は、自動販売機識
別コードや、詰まりが発生した時を表すタイムスタンプ
等の情報を含むことができる。また、これらの情報のい
くつかまたは全部をディスプレイ１８０に表示すること
により、サービスマンは、自動販売機１をサービスする
時、詰まり情報を容易に見ることができる。

【００２１】図６は、コインセンサー装置のさらに他の
実施例の制御パネル４０に沿った部品レイアウトを示す
自動販売機の側断面図である。通路センサー３００は、
コインの通過を検出するためにコイン通路１１７に取り
付けられている。通路センサー３００は、好ましくはコ
イン投入口５０にできるだけ近く配置されている。セン
サー３３０を実施するのに適切なコイン検出器は、光学
的、機械的、誘導的または他のコインセンサー手段を含
む。センサー３００からの通信線３１０は、販売コント
ローラ１３０に接続されている。コイン確認センサー２
２５，２２７は、コインメカニズム１１０内へのコイン
到達を検出するのに使用される。コインセンサー３００
は、タイマー４０を開始させるのに使用され、該タイマ
ー３４０は、センサー３００とセンサー２２５，２２７
のどちらかまたは両方との間の時間を追跡するのに使用
される。他の実施例において、コインメカニズム１１０
内に、コイン到達を検出してタイマー３４０を停止させ
るための独立した専用のセンサーを配置しても良い。コ
インセンサー３００は、コインがセンサー３００のそば
を通過した時にカウントを始めるようにタイマーに信号
を送って合図する。コインがセンサー２２５，２２７に
到達すると、センサー２２５，２２７は、停止するよう
にタイマーに信号を送って合図する。タイマー３４０が
予め決められた制限時間を越えると、コイン通路１１７
でコインが詰まっていることを表す信号が送られる。

【００２２】予め決められた制限時間は、販売コントロ
ーラ１３０にプログラムされ、ＤＩＰスイッチ１５０、
キーパッド１６０または入力／出力ポート１７０を介し
てタイマー３４０に設定される。一実施例において、予
め決められた制限時間は、ソフトウェア、ファームウェ
アまたは他のプログラミング手段でタイマー３４０に予
め設定される。一実施例において、予め決められた制限
時間は、ソフトウェア、ファームウェアまたは他のプロ
グラミング手段で販売コントローラにプログラムされ、
次いでタイマー３４０に設定される。他の実施例におい
て、タイマー３４０は，販売コントローラ３０の内蔵タ
イマーである。販売コントローラ１３０は，通信線１０
を介してセンサー３００からの信号を受信して、コイン
がセンサー３３０のそばを通過した時をタイムスタンプ
する。販売コントローラ１３０は、予め決められた制限
時間をタイマー３４０に通信する。タイマー３４０は，
予め決められた制限時間を過ぎてカウントすると、制限
時間を過ぎたことを表す信号を販売コントローラへ返信
する。一実施例において、タイマー３４０は、予め決め
られた制限時間を格納し、制限時間を過ぎたことを表す
信号を通信する搭載ロジックを有する。

【００２３】制限時間を過ぎると、詰まりが発生したと
仮定される。詰まり状態が発生したと仮定された場合、
販売コントローラ１３０から修理信号が送られる。入力
／出力ポート１７０は、修理信号を種々の通信手段へ送
るのに使用される。入力／出力ポート１７０は、インタ
ーネットまたはローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）
に接続される。セルラー信号等の他の通信形式を使用し
ても良い。修理信号は、詰まりが発生した時を表すタイ
ムスタンプ等の情報を含むことができる。また、この情
報がディスプレイ１８０に表示されることにより、サー
ビスマンは、自動販売機１をサービスする時に詰まり情
報を容易に見ることができる。

【００２４】タイマー３４０は、販売コントローラ１３
０の一部として示されている。また、タイマー３４０
は、販売コントローラ１３０中かまたは外部の場所に配
置することができる。コインメカニズム１１０中で使用
される場合は、タイマー３４０は、マイクロコントロー
ラ２３０の一部とすることができる。したがって、タイ
マー３４０からの信号は、通信線１４０を介して販売コ
ントローラ１３０に送られる。

【００２５】図７は、コインセンサー装置のさらに他の
実施例の制御パネル４０に沿った部品レイアウトを示す
自動販売機の側断面図である。この実施例は、図６の実
施例と同様に、コイン通路１１７に取り付けられた通路
センサー３００と、センサー３００から販売コントロー
ラ１３０に接続された通信線３１０と、コイン確認セン
サー２２５，２２７とを備えている。コインセンサー３
００は、コインセンサー３００とセンサー２２５，２２
７のどちらかまたは両方との間の時間を追跡するのに使
用されるタイマー３４０を開始させるのに用いられる。
コインセンサー３００の動作とコイン詰まりを検出する
ための種々の実施例は、上述と同様である。この実施例
では、分配センサー３５０が、コイン返却口８０に追加
されている。通信線３６０は、センサー３５０をコイン
メカニズム１１０に接続する。代わりに、分配センサー
３５０は、販売コントローラ１３０に接続しても良い。
この分配センサー３５０は、以下の状態のうちの少なく
とも１つを検出するように動作する。すなわち、おつり
分配器がおつりを分配することになったが、おつりがコ
イン返却口８０に到達しなかった場合すなわち詰まり状
態を表し得る場合、または、金属物体をおつり返却口８
０中におよび／またはおつり返却口８０を過ぎて挿入す
る不正行為が試みられた場合すなわちコインメカニズム
１１０内のコインおつり装置を損傷し得る場合、また
は、おつり返却口８０に腐食性もしくは可燃性流体が注
がれる不正行為が試みられた場合である。したがって、
分配センサー３５０は、上述のように詰まり状態を検出
することに制限されない。分配センサー３５０を実施す
るのに適切な検出器は、光学的、機械的および誘導的セ
ンサー手段を含むがこれらに限らない。光学的および機
械的センサーは、コイン返却口８０に物体が挿入された
場合に有効である。誘導的センサーは、コイン返却口８
０に液体が注入された場合に有効である。典型的に、こ
れらの流体は、誘導的センサーに組み付けられたコネク
タを橋絡する伝導性質を有する。

【００２６】一実施例において、一度、コイン分配器が
おつりを分配するように指示されると、タイマー（この
実施例では、タイマー３４０が使用されている）に信号
が送られ、タイミングシーケンスが開始される。分配さ
れたコインが、予め決められた制限時間に達する前に分
配センサー３５０に到達した場合、タイマーはタイミン
グを停止する。しかしながら、おつり分配器が、コイン
を分配するように指示され、タイミングシーケンスがス
タートしたが、１枚またはそれ以上のコインが、何らか
の理由、たとえばおつり分配器の故障やコイン詰まりで
分配されなかった場合は、分配センサー３５０を通過し
てタイミングシーケンスを停止させるコインはないだろ
う。したがって、予め決められた制限時間が過ぎ、販売
コントローラ１３０（またはコインメカニズム１１０）
は、コイン詰まり状態信号を発生する。

【００２７】顧客は、しばしば、合法的に自分の指をコ
イン返却口８０に入れておつりを回収することがある
が、この行為は、分配センサー３５０で検出される。し
たがって、予め決められた制限時間は、この状態を考慮
して設定される。

【００２８】コイン返却口８０に液体を注入したり物体
を挿入したりする不正行為が試みられた場合、分配セン
サー３５０は、このような事象を検出してタイミングシ
ーケンスをトリガする。タイミングシーケンスが予め決
められた制限時間を過ぎると、なにかの物体または液体
が入れられたと仮定され、販売コントローラ１３０また
はコインメカニズムは、詰まり状態信号を発生する。

【００２９】図８は、コイン通路内のコイン詰まり状態
を検出する方法のフローチャートである。ステップ７０
０で、コインはコイン通路センサーのそばを通過し、信
号を発生させる。次いでステップ７１０で、コインメカ
ニズム、販売コントローラまたは独立ユニットのどれか
のマイクロプロセッサは、タイミングシーケンスを開始
する。コインが、コイン通路内をコインメカニズムの方
へ進むにつれて、タイマーはカウントを継続する。ステ
ップ７２０で、受け入れ可能なタイミング範囲の初期値
が達成された時、コインメカニズムセンサーが信号を発
生しているか否かが判定される。もし発生しているなら
ば、次いでステップ７３０で、タイミングシーケンスが
停止する。もし発生していなければ、次いでステップ７
４０で、タイミングシーケンスが、予め決められた制限
時間にしたがってタイムアウトしたか否かがチェックさ
れる。もしタイムアウトしたならば、詰まり状態にある
と仮定され、次いでステップ７５０で、販売コントロー
ラに通知される。ステップ７９５で、販売コントローラ
は、詰まり状態信号を発生する。しかしながら、ステッ
プ７４０で、タイミングシーケンスがタイムアウトしな
かった場合は、ステップ７２０で、マイクロプロセッサ
は、コイン検査器からの後続の信号を待つ。信号が受信
されると、ステップ７３０で、タイミングシーケンスが
停止され、次いでステップ７６０で、予め決められた範
囲と比較される。ステップ７７０で、カウントが予め決
められた範囲内にあれば、次いでステップ７８０で、通
常のコイン確認処理が続けられる。ステップ７７０で、
カウントが上述の範囲内になければ、次いでステップ７
９０で、販売コントローラに通知される。次いで、販売
コントローラは、詰まり状態信号７９５を発生する。こ
の詰まり状態信号は修理信号でもよく、顧客に“サービ
ス停止中”表示を示す。

【００３０】図９は、コイン分配器のコイン返却エリア
におけるコイン詰まり状態を検出する方法のフローチャ
ートである。ステップ８００で、コインは、コイン分配
器で分配される。次いでステップ８１０で、コインメカ
ニズム、販売コントローラまたは独立ユニットのどれか
のマイクロプロセッサは、タイミングシーケンスを開始
する。コインが、コイン返却エリアに進むにつれて、タ
イマーはカウントを継続する。ステップ８２０で、受け
入れ可能なタイミング範囲の初期値が達成された時、コ
インメカニズムセンサーが信号を発生しているか否かが
判定される。もし発生しているならば、次いでステップ
８３０で、タイミングシーケンスは、停止される。もし
発生していなければ、次いでステップ８４０で、タイミ
ングシーケンスが予め決められた制限時間にしたがって
タイムアウトしたか否かがチェックされる。タイミング
シーケンスがタイムアウトしたならば、詰まり状態が仮
定され、次いでステップ８５０で、販売コントローラに
通知される。次いでステップ８９５で、販売コントロー
ラは、詰まり状態信号を発生する。しかしながら、ステ
ップ８４０で、タイミングシーケンスがタイムアウトし
なかったならば、次いでステップ８２０で、マイクロプ
ロセッサは、コイン返却エリアセンサーからの後続の信
号を待つ。信号が受信されると、ステップ８３０で、タ
イミングシーケンスは停止され、次いでステップ８６０
で、予め決められた範囲と比較される。ステップ８７０
で、カウントが予め決められた範囲内にあれば、次いで
ステップ８８０で、自動販売機は、通常動作を継続す
る。ステップ８７０で、カウントが予め決められた範囲
内になければ、次いでステップ８９０で、販売コントロ
ーラに通知される。次いで、販売コントローラは、詰ま
り状態信号８９５を発生する。この詰まり状態信号は修
理信号でも良く、顧客に“サービス停止中”表示を示
す。

【００３１】図１０は、コイン返却エリアにおける不正
行為状態を検出する方法のフローチャートである。ステ
ップ９００で、コイン返却エリアの分配センサーは、固
体または液体の存在を検出する。この事象は、単に分配
されたコインを集める顧客の指でも良いし、あるいは、
物体の挿入や液体の注入等の不正行為の試みでも良い。
ステップ９１０で、コインメカニズムまたは販売コント
ローラのマイクロプロセッサは、タイミングシーケンス
を開始する。ステップ９２０で、タイミングシーケンス
が予め決められた範囲を過ぎたか否かが判定される。も
し過ぎていなければ、次いでステップ９３０で、センサ
ーがタイミングシーケンスを停止した否かがチェックさ
れる。タイミングシーケンスは、物体が除去された場合
に停止する。物体が予め決められた範囲内に除去される
と、ステップ９４０で、通常動作が継続する。ステップ
９３０で、センサーが物体を検出し続けていれば、ステ
ップ９２０で、予め決められた範囲が過ぎたか否かが判
定される。範囲が過ぎていれば、ステップ９５０で、販
売コントローラに通知され、ステップ９６０で、遠隔測
定信号が発生する。次いで、販売コントローラは、詰ま
り状態信号を発生する。この詰まり状態信号は修理信号
でも良く、顧客に“サービス停止中”表示を示す。“サ
ービス停止中”表示の指示は、不正行為を試みている人
の何か更なる行為を思い止まらせることができる。

【００３２】いくつかの実施例が説明されたが、請求項
の範囲内にある種々の修正および追加を行なうことがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の自動販売機の正面図を示す。

【図２】図１の自動販売機の前面パネルの側断面図を示
す。

【図３】従来のコインメカニズムの正面断面図を示す。

【図４】本発明によるコイン検出装置の一実施例の正面
断面図を示す。

【図５】本発明によるコイン検出装置の一実施例を含む
自動販売機の前面パネルの側断面図を示す。

【図６】本発明によるコイン検出装置の他の実施例を含
む自動販売機の前面パネルの側断面図を示す。

【図７】本発明によるコイン検出装置の他の実施例を含
む自動販売機の前面パネルの側断面図を示す。

【図８】本発明によるコイン検出方法のフローチャート
である。

【図９】本発明によるコイン検出方法のフローチャート
である。

【図１０】本発明によるコイン検出方法のフローチャー
トである。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】通路センサーと、コインセンサーと、前
記通路センサーおよびコインセンサーに接続され、マイ
クロプロセッサとを有し、前記マイクロプロセッサは、
第１の信号が前記通路センサーから受信された時にタイ
ミングシーケンスを開始し、第２の信号が前記コインセ
ンサーから受信されるかまたは予め決められた値が過ぎ
るかのどちらかの時に前記シーケンスを終了させるコイ
ン詰まり検出装置。
【請求項２】前記マイクロプロセッサはコイン検査器
マイクロプロセッサである請求項１記載のコイン詰まり
検出装置。
【請求項３】さらに、前記マイクロプロセッサに接続
された販売コントローラを含む請求項１記載のコイン詰
まり検出装置。
【請求項４】前記マイクロプロセッサは販売コントロ
ーラマイクロプロセッサである請求項１記載のコイン詰
まり検出装置。
【請求項５】前記通路センサーおよび前記コインセン
サーは、光学的センサー、機械的センサーおよび誘導的
センサーのうちの少なくとも１つを含む請求項１記載の
コイン詰まり検出装置。
【請求項６】さらに、前記マイクロプロセッサに接続
された少なくとも１つの分配センサーを含む請求項１記
載のコイン詰まり検出装置。
【請求項７】コイン通路センサーと、コイン検査器セ
ンサーと、前記コイン通路センサーおよび前記コイン検
査器センサーに接続されたタイマーを有し、前記タイマ
ーは、コインが前記コイン通路センサーのそばを通過し
た時に前記コイン通路センサーから第１の信号を受信
し、コインが前記コイン検査器センサーのそばを通過し
た時に前記コイン検査器センサーから第２の信号を受信
するコイン詰まり検出装置。
【請求項８】さらに、前記コイン通路センサー、前記
コイン検査器センサーおよび前記タイマーに接続された
販売コントローラを含む請求項７記載のコイン詰まり検
出装置。
【請求項９】前記販売コントローラは、前記コイン通
路センサーから前記第１の信号を受信し、かつ前記コイ
ン検査器センサーから前記第２の信号を受信する請求項
８記載のコイン詰まり検出装置。
【請求項１０】前記第１のコインセンサーおよび前記
第２のコインセンサーは、光学的センサー、機械的セン
サーおよび誘導的センサーのうちの少なくとも１つを含
む請求項７記載のコイン詰まり検出装置。
【請求項１１】さらに、前記タイマーに接続された少
なくとも１つの分配センサーを含む請求項７記載のコイ
ン詰まり検出装置。
【請求項１２】コイン通路に詰まったコインを検出す
る方法であって、第１のコイン検出信号を発生するステ
ップと、第２のコイン検出信号を発生するステップと、
前記第１および第２のコイン検出信号間に経過した時間
に等しい時間値を計算するステップと、前記時間値を予
め決められた時間値範囲と比較するステップと、前記時
間値が前記予め決められた範囲外にある場合詰まり状態
信号を発生するステップとからなる検出方法。
【請求項１３】さらに、修理信号を発生するステップ
を含む請求項１２記載の方法。
【請求項１４】前記修理信号は、遠隔測定手段を介し
て中央局へ通信される請求項１３記載の方法。
【請求項１５】さらに、“サービス停止中”表示を発
生するステップを含む請求項１２記載の方法。
【請求項１６】コイン分配器に詰まったコインを検出
する方法であって、コイン分配信号を発生するステップ
と、分配検出信号を発生するステップと、前記コイン分
配信号と前記分配検出信号間に経過した時間に等しい時
間値を計算するステップと、前記時間値を予め決められ
た時間値範囲と比較するステップと、前記時間値が前記
予め決められた範囲外にある場合詰まり状態信号を発生
するステップとからなる検出方法。
【請求項１７】コイン返却エリアに物体が挿入される
かまたは流体が注入された場合に、試みられた不正行為
を検出する方法であって、前記物体または前記流体が前
記コイン返却エリアに存在する間だけ検出信号発生する
ステップと、前記コイン返却エリアに前記物体または前
記流体が存在する間に経過した時間に等しい時間値を計
算するステップと、前記時間値を予め決められた時間値
範囲と比較するステップと、前記時間値が前記予め決め
られた範囲外にある場合不正行為状態信号を発生するス
テップとからなる検出方法。