JP7021379B2 - 貨幣収納装置と、その制御方法及び制御プログラム - Google Patents

貨幣収納装置と、その制御方法及び制御プログラム Download PDF

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本発明の実施形態は、貨幣収納装置と、その制御方法及び制御プログラムに関する。
第1の収納部に収納された貨幣の一部を自動的に別の第2の収納部へと出金することにより、第1の収納部がオーバーフローすることを防止するようにした貨幣収納装置が知られている。
この貨幣収納装置においては、稼働状況に応じて第2の収納部への出金状況が変化するため、第2の収納部に保留される金額は不定である。このため、第2の収納部から回収した貨幣の管理に当たっては、枚数を数えるなどしなければならず、面倒になる場合があった。
このような事情から、回収後の貨幣の管理を容易とすることが望まれていた。
特開2016-146127号公報
本発明が解決しようとする課題は、回収後の貨幣の管理を容易とすることができる貨幣収納装置と、その制御方法及び制御プログラムを提供することである。
実施形態の貨幣収納装置は、収納部、保留容器、移送機構、管理手段第1の制御手段、入金機構、計算手段及び案内手段を備える。収納部は、貨幣を収納する。保留容器は、貨幣を保留する。移送機構は、収納部に収納されていた貨幣を保留容器へと移送する。管理手段は、保留容器に保留されている貨幣の枚数を金種別に管理する。第1の制御手段は、操作者による回収指示に応じ、保留容器に保留されている貨幣に対応する金種に関して、当該金種の貨幣についての管理手段により管理されている枚数がその金種に対して定められた基準回収枚数の整数倍ではない場合に、基準回収枚数の整数倍から管理手段により管理されている枚数を差し引いた枚数の貨幣を収納部から移送するように移送機構を制御する。入金機構は、投入された貨幣を収納部へと収納させる。計算手段は、第1の制御手段の制御の下に移送機構が貨幣を移送した後において保留容器に保留されることとなる貨幣の総額を計算する。案内手段は、計算手段により計算された総額の投入を操作者に対して案内する。
一実施形態に係る自動釣銭機の外観を示す斜視図。 図1に示される自動釣銭機の内部構造を示す平面図。 図1に示される自動釣銭機の内部構造を示す側面図。 図1に示される自動釣銭機の内部構造を示す側面図。 図1に示される自動釣銭機の電気的な要部回路構成のブロック図。 図5に示される補助記憶ユニットが記憶する管理テーブルの構造を模式的に示す図。 図5に示されるCPUによる制御処理のフローチャート。 図5に示されるCPUによる制御処理のフローチャート。 図5に示されるCPUによる制御処理のフローチャート。 図5に示されるCPUによる制御処理のフローチャート。
以下、実施の形態の一例を、図面を用いて説明する。なお、本実施の形態では、貨幣収納装置を組み込んで構成された自動釣銭機を例に説明する。
図1は本実施形態に係る自動釣銭機100の外観を示す斜視図である。
図1に示すように自動釣銭機100は、その外部に露出する状態で設けられた投入口1、受け皿2、表示器3、操作キー群4及び扉5を含む。
投入口1は、キャッシャ又は客などの利用者が硬貨を投入可能な形状をなし、上方に向けて開口する。なお、図1における左手前側が利用者の標準的な立ち位置である。投入口1は、上記の立ち位置から見て右手前に位置する。
受け皿2は、自動釣銭機100の内部から払い出される硬貨を受ける。受け皿2は、利用者が硬貨を取り出すことが可能なように上面が開口した凹状をなす。
表示器3は、利用者又は保守担当者などに対して各種の情報を通知するための画像を表示する。表示器3としては、例えば液晶表示デバイス、7セグメント表示デバイス及びLED(light emitting diode)表示デバイスなどのような周知のデバイスを適宜に利用できる。
操作キー群4は、複数の操作キーを含み、操作者である利用者又は保守担当者による指示を入力する。
扉5は、受け皿2の下側に設けられ、上端側を上記の立ち位置から見て手前側に引き倒すようにして開放することができる。
図2は自動釣銭機100の内部構造を示す平面図である。なお、図2に示される要素のうちで図1にも示される要素に関しては同一の符号を付している。
図2に示すように自動釣銭機100は、投入センサ6a,6b、搬送ベルト7、投入ローラ8、ガイド板9、搬送ベルト10、計測センサ群11、リジェクト孔12、シャッタ13、搬送ベルト14、選別板15、選別孔16a,16b,16c,16d,16e,16f、搬送ベルト17、収納センサ18a,18b,18c,18d,18e,18f、収納部19、仕切り板20、分離ローラ21、搬送ベルト22a,22b,22c,22d,22e,22f及び排出センサ23a,23b,23c,23d,23e,23fを備える。
投入センサ6a,6bは、投入口1へと投入された硬貨を検出する。投入センサ6a,6bとしては、例えば透過型の光センサが利用できる。
搬送ベルト7は、投入口1の下方に配置される。搬送ベルト7の上面に、投入口1から投入された硬貨が落下する。搬送ベルト7は、自動釣銭機100の奥行方向(図2中の上方向)に向けて硬貨を搬送する。
投入ローラ8は、搬送ベルト7により搬送される硬貨を1枚ずつ通過させる。
ガイド板9は、その上面が、硬貨を自動釣銭機100の最奥部(図2中の上方向端部)の近傍まで搬送するための搬送路となる。
搬送ベルト10は、ガイド板9の上面との間に挟み込んだ状態の硬貨をガイド板9に沿って搬送する。搬送ベルト10は、搬送ベルト7よりも高速で硬貨を搬送する。このため搬送ベルト10は、複数の硬貨が投入口1に同時に投入された場合には、これらの複数の硬貨を一定以上の間隔を保って連続的に搬送する。
計測センサ群11は、複数の計測センサを含む。複数の計測センサは、搬送ベルト10によって搬送される硬貨の属性を表す属性値をそれぞれ計測する。複数の計測センサは、それぞれ異なる属性を表す属性値を計測する。属性は、材質、厚さ、直径、重量、導電率などのうちの少なくとも2つである。
リジェクト孔12は、ガイド板9の一部を開口することによって形成されている。リジェクト孔12は、さまざまな硬貨のいずれをも落下することができるように位置及び大きさが定められる。図示していないが、リジェクト孔12から落下した硬貨は、リジェクト孔12の下方に配置されたリジェクトトレイに収納される。
シャッタ13は、リジェクト孔12を開閉する。
搬送ベルト14は、搬送ベルト10によりリジェクト孔12を越えて搬送されてきた硬貨を、更に奥行き方向に搬送する。搬送ベルト14は、搬送ベルト10よりも低速で硬貨を搬送する。これにより搬送ベルト14は、搬送ベルト17と選別板15との間に硬貨を緩やかに送り込む。
選別板15は、その上面が、硬貨を自動釣銭機100の横方向(図2中の左右方向)に搬送するための搬送路となる。
選別孔16a~16fは、選別板15の一部を開口させることにより形成されている。
選別孔16a~16fは、選別孔16a~16fの順で選別板15に沿って一列に形成されていて、同順番で開口面積が漸増する。選別孔16a~16fのそれぞれの開口面積は、自動釣銭機100で収納対象とする硬貨の種類毎の直径に応じて定められる。例えば収納対象とする硬貨を、日本国における1円、5円、10円、50円、100円及び500円の各金種の硬貨とするならば、選別孔16a~16fのそれぞれの開口面積は、それぞれ1円、50円、5円、100円、10円、500円の各硬貨の直径に応じて定められる。例えば選別孔16aは、1円硬貨が通過するが、50円、5円、100円、10円、500円の各硬貨は通過しない。また例えば選別孔16bは、1円及び50円の各硬貨が通過するが、5円、100円、10円、500円の各硬貨は通過しない。
搬送ベルト17は、搬送ベルト14によって選別板15の上面との間に送り込まれた硬貨を、選別板15との間に挟み込んだ状態で選別板15に沿って搬送する。つまり搬送ベルト17は、図2中の左方向に硬貨を搬送する。
収納センサ18a~18fは、選別板15の下方に設けられ、選別孔16a~16fのそれぞれを通って選別板15から落下する硬貨を検出する。収納センサ18a~18fとしては、例えば透過型の光センサが利用できる。
収納部19は、選別孔16a~16fを通って落下した硬貨を収納する。収納部19は、複数の硬貨を、それらが重なりあった状態で収納可能な貯留部19aと、硬貨を他の硬貨と重なり合うことがない状態で収納可能な待機部19bとに区分される。
仕切り板20は、収納部19を、選別孔16a~16fのそれぞれを通って落下した硬貨を個別に収納する6つの収納空間に仕切る。
分離ローラ21は、貯留部19aに収納されている硬貨を一枚ずつ待機部19bへと送り込む。
搬送ベルト22a~22fは、仕切り板20により仕切られた6つの収納空間のそれぞれの底部に配置されている。搬送ベルト22a~22fは、各収納空間に収納されている硬貨を受け皿2に向けて個別に搬送する。
排出センサ23a~23fは、搬送ベルト22a~22fによって搬送されて収納部19から排出される硬貨を検出する。排出センサ23a~23fとしては、例えば反射型の光センサが利用できる。
図3及び図4は自動釣銭機100の内部構造を示す側面図である。図3,4における視点は図2における左側であり、かつ一部を破断して示している。なお、図3,4に示される要素のうちで図1,2にも示される要素に関しては同一の符号を付している。
図3,4に示すように自動釣銭機100はさらに、駆動ローラ24a,25a、従動ローラ26a、押さえ板27a、ストッパ28a、経路切換部材29及び保留袋30を備える。なお、図3,4に示す、駆動ローラ24a,25a、従動ローラ26a、押さえ板27a及びストッパ28aは、搬送ベルト22aに対応したものである。図示はしていないが、搬送ベルト22b~22fに対応して、2つの駆動ローラ、従動ローラ、押さえ板及びストッパがそれぞれ同様に設けられている。なお、6つの収納空間のそれぞれで硬貨を搬送できる幅広な1つのベルトを搬送ベルト22a~22fの代わりに設けることもできる。そしてこの場合には、駆動ローラ24a,25a、従動ローラ26a及び押さえ板27aは、当該1つのベルトの幅に応じたものを1つずつ設けることもできる。
駆動ローラ24a、駆動ローラ25a及び従動ローラ26aは、駆動ローラ24aが最も手前側の高い位置にある状態で、直線上にそれぞれ位置している。駆動ローラ24a,25aは、駆動ローラ24aと従動ローラ26aとの間に掛け渡されている搬送ベルト22aを、その上面の硬貨が手前側(図3,4中の右側)に向かって搬送されるように回転させる。
押さえ板27aは、両端部を上方に折り曲げた細長い平板である。押さえ板27aは、搬送ベルト22aの内の分離ローラ21よりも手前側の部分の上面に対向している。押さえ板27aと搬送ベルト22aとの間隔は、硬貨一枚の厚みよりも若干大きい。かくして、押さえ板27aと搬送ベルト22aとの間隙には、分離ローラ21により一枚ずつ送り込まれた硬貨Cが一列に整列される。つまり押さえ板27aと搬送ベルト22aとの間隙が待機部19bである。
ストッパ28aは、図3に示す上位置と図4に示す下位置との間で往復移動可能である。ストッパ28aは、上位置にあるとき、硬貨を通過可能とする間隙を搬送ベルト22aとの間に形成する。ストッパ28aは、下位置にあるとき、硬貨を通過不可能とする程度に搬送ベルト22aに近接する。つまりストッパ28aは、搬送ベルト22aにより搬送されてきた硬貨をそのまま通過させる状態と、同硬貨を塞き止める状態とを選択的に形成する。
経路切換部材29は、それぞれ平板状であり、かつ互いの角度が鈍角をなす案内部29a及び壁部29bを有する。経路切換部材29は、壁部29bが案内部29aよりも受け皿2に近接するとともに、壁部29bがほぼ鉛直方向に沿う状態で、駆動ローラ24aと受け皿2との間に配置されている。従って、案内部29aは、駆動ローラ24a側から受け皿2側に向かって徐々に低くなっている。経路切換部材29は、図3に示す下位置と図4に示す上位置との間で往復移動可能である。経路切換部材29が下位置にあるとき、ストッパ28aの下方を通過して搬送ベルト22aにより搬送されてきた硬貨は、案内部29aの上面を伝って受け皿2へと落下する。つまり、案内部29aの上面を伝って、案内部29aと自動釣銭機100の筐体100aとの間の開口を介して受け皿2へと硬貨が払い出される。経路切換部材29が上位置にあるとき、ストッパ28aの下方を通過して搬送ベルト22aにより搬送されてきた硬貨は、壁部29bによって遮られて受け皿2には到達せずに、下方に落下する。搬送ベルト22aと壁部29bとの間、さらにはその下方には、硬貨の落下を妨げない空間を形成している。経路切換部材29は、図3,4の奥行き方向に関して、搬送ベルト22a~22fの全てに対向している。従って経路切換部材29は、搬送ベルト22b~22fにより搬送された硬貨に対しても上記と同様に機能する。
保留袋30は、例えば布又は合成繊維などを袋状に形成してなり、内部の空間に硬貨を保留する。つまり保留袋30は、貨幣を保留する保留容器の一例である。保留袋30は、口金30aにより硬貨を出し入れするための口部が開放した状態が維持される。口金30aは、保留袋30の口部が、搬送ベルト22aと壁部29bとの間から落下してくる硬貨を通過させるように、図示しない支持機構により支持される。口金30aは、支持機構に対して着脱自在である。あるいは、保留袋30が口金20aに対して着脱自在であってもよい。従って保留袋30は、扉5を開放した状態にあっては、自動釣銭機100の外部へと取り出すことが可能である。保留袋30の内部空間は、硬貨を金種の区別無く保留するように1つの空間のみを形成していてもよいし、金種毎に個別に保留するように複数の空間が形成されていてもよい。なお、保留袋30が、硬貨を金種の区別無く保留するのであれば、一部の金種の硬貨については、図3,4中の奥行き方向に向けて設けたスロープを伝って保留袋30の口部の上方まで導かれてもよい。
図5は自動釣銭機100の電気的な要部回路構成のブロック図である。なお、図5に示される要素のうちで図1~4にも示される要素に関しては同一の符号を付している。
図5に示すように自動釣銭機100は、表示器3、操作キー群4、投入センサ群6、計測センサ群11、収納センサ群18、排出センサ群23、CPU(central processing unit)31、ROM(read-only memory)32、RAM(random-access memory)33、補助記憶ユニット34、通信インタフェース35、モータ群36、ソレノイド群37及び伝送システム38を含む。なお、伝送システム38は、アドレスバス及びデータバスなどを含んだバスラインと、シリアルバス又はパラレルバスと、バスラインとシリアルバス又はパラレルバスとの間でのデータ伝送を仲介するインタフェース回路とを含む。伝送システム38は、表示器3、操作キー群4、投入センサ群6、計測センサ群11、収納センサ群18、排出センサ群23、CPU31、ROM32、RAM33、補助記憶ユニット34、通信インタフェース35、モータ群36及びソレノイド群37の間で授受されるデータや信号を伝送する。
投入センサ群6は、投入センサ6a,6bを含む。
収納センサ群18は、収納センサ18a~18fを含む。
排出センサ群23は、排出センサ23a~23fを含む。
CPU31、ROM32、RAM33及び補助記憶ユニット34は、伝送システム38により接続されて、自動釣銭機100を制御するためのコンピュータを構成する。
CPU31は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。CPU31は、ROM32又は補助記憶ユニット34が記憶するアプリケーションプログラムに記述された処理を実行することで、自動釣銭機100としての動作を実現するように各部を制御する。
ROM32は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。ROM32は、上記のアプリケーションプログラムのほか、CPU31が各種の処理を行う上で使用するための固定的なデータを記憶する。
RAM33は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。RAM33は、CPU31が各種の処理を行う上で使用するデータを一時的に記憶する。
補助記憶ユニット34は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶ユニット34は、CPU31が各種の処理を行う上で使用するデータや、CPU31での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶ユニット34は、上述したアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。補助記憶ユニット34が記憶するデータの中には、収納している硬貨の枚数を管理するための管理テーブルを含む。この管理テーブルについては、後述する。補助記憶ユニット34としては、例えばEEPROM(electric erasable programmable read-only memory)、HDD(hard disk drive)、あるいはSSD(solid state drive)などを使用できる。
ROM32又は補助記憶ユニット34が記憶するアプリケーションプログラムには、後述する制御処理について記述した制御プログラムが含まれる。自動釣銭機100の譲渡は一般的に、制御プログラムがROM32又は補助記憶ユニット34に記憶された状態にて行われる。しかし、自動釣銭機100は、制御プログラムがROM32又は補助記憶ユニット34に記憶されない状態で譲渡され、別途に譲渡された制御プログラムが補助記憶ユニット34に書き込まれてもよい。ただしこの場合、自動釣銭機100が譲渡される際には、別バージョンの制御プログラムがROM32又は補助記憶ユニット34に記憶されていてもよい。そしてこの場合、その制御プログラムに代えて、補助記憶ユニット34に新たに書き込まれた制御プログラムが用いられてもよい。制御プログラムの譲渡は、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどのようなリムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介した通信により行える。
通信インタフェース35は、自動釣銭機100が接続されるPOS端末200とCPU31との間の通信を仲介する。POS端末200は、決済端末の一例である。通信インタフェース35には、電子キャッシュレジスタなどの他の種類の決済端末が接続される場合もある。
モータ群36は、複数のモータを含む。これら複数のモータは、搬送ベルト7,10,14,17,22a~22fをそれぞれ駆動するための駆動ローラや、投入ローラ8及び分離ローラ21をそれぞれ回転させる。なお、上記の駆動ローラには、駆動ローラ24a,25aが含まれる。駆動ローラ24a,25a以外の駆動ローラは図示を省略している。モータ群36は、上記の複数のローラと同数のモータを含んでいてもよいし、一部の複数のローラを回転させるためのモータが共通であってもよい。例えば、搬送ベルト22a~22fのそれぞれを駆動するための駆動ローラを回転させるモータが1つであってもよい。
ソレノイド群37は、シャッタ13、ストッパ28aを含む6つのストッパ、ならびに経路切換部材29をそれぞれ往復移動させるための複数のソレノイドを含む。またソレノイド群37は、扉5を閉じた状態にロックするためのソレノイドを含んでいてもよい。
図6は補助記憶ユニット34が記憶する管理テーブルT1の構造を模式的に示す図である。
管理テーブルT1は、4つの情報フィールドF1,F2,F3,F4を含んだデータレコードの集合である。情報フィールドF1には、収納部19で収納する硬貨の金種にそれぞれ割り当てられた金種番号が記述される。図6では、例えば1円硬貨、5円硬貨、10円硬貨、50円硬貨、100円硬貨及び500円硬貨のそれぞれに、「1」~「6」の番号が割り振られていることとする。情報フィールドF2には、各金種について、収納部19に収納されている硬貨の枚数が記述される。なお以下においては、情報フィールドF2に記述される収納枚数を、図6に示すようにNA(1)、NA(2)、NA(3)、NA(4)、NA (5)、NA(6)と表すこととする。情報フィールドF3には、各金種について、収納部19に収納可能な硬貨の枚数が記述される。なお以下においては、情報フィールドF3に記述される収納枚数を、図6に示すようにNAmax(1)、NAmax(2)、NAmax(3)、NAmax(4)、NAmax(5)、NAmax(6)と表すこととする。情報フィールドF4には、各金種について、保留袋30に保留されている硬貨の枚数が記述される。なお以下においては、情報フィールドF4に記述される保留枚数を、図6に示すようにNB(1)、NB(2)、NB(3)、NB(4)、NB(5)、NB(6)と表すこととする。
次に以上のように構成された自動釣銭機100の動作について説明する。
自動釣銭機100が初めて使用される場合、収納部19には、例えば自動釣銭機100の保守担当者によって予め硬貨が入れられる。また、毎日の始業時などの任意のタイミングで、収納部19に収納されている硬貨の量が、保守担当者によって調整される場合がある。これらのとき、CPU31は収納部19における金種毎の収納枚数についての保守担当者による指定を受け付け、当該指定された枚数を収納枚数NA(1)~NA(6)として管理テーブルT1に書き込む。
図7、図8、図9及び図10はCPU31による制御処理のフローチャートである。CPU31は、ROM32又は補助記憶ユニット34に記憶された制御プログラムを実行することによって、当該制御処理を実行する。なお、以下に説明する制御処理の内容は一例であって、適宜に処理の順序を入れ替えたり、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を置換して用いたりすることができる。
CPU31は、自動釣銭機100が通常モードで起動されると、図7~図10に示す制御処理を開始する。自動釣銭機100は例えば、動作モードの指定のための特別な操作を伴わずに電源が投入されると、通常モードで起動する。CPU31は、この制御処理による動作を停止する必要が生じるまでの間は、この制御処理を継続する。
Act1においてCPU31は、変数NC(1),NC(2),NC(3),NC(4),NC(5),NC(6)をそれぞれ0にクリアする。変数NC(1)~NC(6)は、各金種のそれぞれの硬貨の投入枚数をカウントするための変数である。
Act2においてCPU31は、投入口1から硬貨が投入されたか否かを確認する。
CPU31は、投入センサ6a,6bにより硬貨が検出されていないならばNoと判定し、Act3へと進む。
Act3においてCPU31は、保留袋30からの硬貨の回収作業が開始されるか否かを確認する。そしてCPU31は、当該回収作業の開始を宣言するための予め定められた操作が行われないならばNoと判定し、Act2へと戻る。
かくしてCPU31はAct2及びAct3においては、硬貨が投入されるか、あるいは回収作業が開始されるのを待ち受ける。そしてCPU31は、投入口1から投入された硬貨が投入センサ6a,6bにより検出されたことに応じてAct2にてYesと判定し、Act4へと進む。
Act4においてCPU31は、投入口1から投入された硬貨の奥行き方向への搬送(以下、奥行き搬送と称する)を開始する。具体的にはCPU31は、搬送ベルト7、投入ローラ8及び搬送ベルト10を駆動するべくモータ群36を制御する。これにより、投入口1から投入された硬貨は、搬送ベルト7及び投入ローラ8により、一枚ずつガイド板9と搬送ベルト10との間に送り込まれる。そして硬貨は、ガイド板9と搬送ベルト10との間を搬送ベルト10により奥行き方向に搬送される。このときに硬貨は、計測センサ群11の上方を通過する。計測センサ群11は、このように通過した硬貨の属性値を計測し、出力する。
なお、このときには搬送ベルト17は駆動されていない。このため、搬送ベルト10の端部まで搬送された硬貨は、搬送ベルト14の上に一時的に保留される。
さてCPU31は、上記のように奥行き搬送を行っているときには、図7~図10に示す制御処理とは別の処理にて、計測センサ群11により計測された属性値に基づく金種の判定を行っている。この判定処理は、硬貨の金種判定のための周知の処理であってよいため、ここではその説明は省略する。このためCPU31は、計測センサ群11の上方を硬貨が通過し、その属性値が計測センサ群11で計測される毎に、判定処理により金種を判定する。なお、CPU31とは別のプロセッサを備え、このプロセッサにより上記の判定処理を実行してもよい。この判定処理においては、各金種に関して予め定められた基準に合致しない硬貨は、不正硬貨として判定される。そして、図7~図10では省略しているが、CPU31は、不正硬貨がリジェクト孔12に到達するタイミングで、シャッタ13を開放するようにソレノイド群37を制御する。これにより、不正硬貨は、リジェクト孔12から排出される。
Act5においてCPU31は、予め定めた待機時間を計時するタイマをリセットする。タイマは、CPU31による別の処理により実現されるソフトウェアタイマであってもよいし、自動釣銭機100に備えられたハードウェアタイマであってもよい。待機時間は、奥行き搬送により搬送される複数の硬貨が計測センサ群11の上方を通過する時間間隔として生じ得ないような時間に、例えば自動釣銭機100の設計者により定められる。
Act6においてCPU31は、上記の判定処理により金種が判定されたか否かを確認する。そしてCPU31は、金種が判定されていないならばNoと判定し、Act7へと進む。
Act7においてCPU31は、タイマがタイムアウトしたか否かを確認する。そしてCPU31は、タイマがタイムアウトしていないならばNoと判定し、Act6に戻る。
かくしてCPU31は、Act6及びAct7において、金種が判定されるか、あるいはタイムアウトするのを待ち受ける。そしてCPU31は、金種が判定されたならばAct6にてYesと判定し、Act8へと進む。
Act8においてCPU31は、変数NC(1)~NC(6)のうちの判定された金種に対応するものを1つカウントアップする。こののちにCPU31は、Act5以降の処理を繰り返す。つまりCPU31は、判定された金種に関する投入枚数のカウント値をカウントアップしたならば、タイマをリセットした上でAct6及びAct7の待ち受け状態に戻る。つまり、CPU31がAct6及びAct7の待ち受け状態に戻った際には、カウンタは直前の金種判定からの経過時間をカウントしている。そしてCPU31は、新たな金種判定がなされることなくタイマがタイムアウトしたならば、Act7にてYesと判定し、Act9へと進む。
Act9においてCPU31は、奥行き搬送を停止するようにモータ群36を制御する。
Act10においてCPU31は、投入金額を算出し、POS端末200へと通知する。CPU31は、変数NC(1)~NC(6)のそれぞれに金種毎の金額を乗じた値の総和として投入金額を求める。こののちにCPU31は、図8のAct21へと進む。
このように投入金額をPOS端末200へと通知したならば、POS端末200は、その投入金額を含む預かり金額と決済金額とに基づいて釣銭額を算出し、硬貨で払い出すべき金額を自動釣銭機100に通知する。
Act21においてCPU31は、釣銭としての硬貨の払い出しが必要であるか否かを確認する。そしてCPU31は、上記のように通知された金額が1円以上であるならばYesと判定し、Act22へと進む。
Act22においてCPU31は、上記のように通知された金額を払い出すための各金種の払い出し枚数ND(1),ND(2),ND(3),ND(4),ND(5),ND(6)を決定する。この決定は、周知のようになされる。
Act23においてCPU31は、ソレノイド群37を制御し、経路切換部材29を第1の状態にセットする。第1の状態は、経路切換部材29を図3に示す下位置に位置させた状態である。
Act24においてCPU31は、収納部19に収納されている各金種の硬貨を、払い出し枚数ND(1),ND(2),ND(3),ND(4),ND(5),ND(6)だけ収納部19から排出する。CPU31は具体的には、モータ群36を制御して搬送ベルト22a~22fをそれぞれ駆動する。またCPU31はソレノイド群37を制御して、排出センサ23a~23fでの検出枚数が払い出し枚数ND(1)~ND(6)に一致するまで、ストッパ28a及び搬送ベルト22b~22fのそれぞれに対向したストッパを、図3に示す上位置に位置させる。収納部19から排出された硬貨は、案内部29aの上面を伝って受け皿2に落下する。つまり収納部19から排出された硬貨は、釣銭として受け皿2へと払い出される。そしてCPU31は、管理テーブルT1に記述された収納枚数NA(1)~NA(6)を、払い出し枚数ND(1)~ND(6)をそれぞれ減じた値に更新する。
CPU31は、Act24を終えたならば、Act25へと進む。なおCPU31は、POS端末200から通知された払い出すべき金額が0円であったならば、Act21にてNoと判定し、Act22~24をパスしてAct25へと進む。
Act25においてCPU31は、搬送ベルト14の上に一時的に保留してある硬貨を収納部19に収納することによりオーバーフローが生じるか否かを確認する。CPU31は具体的には、管理テーブルT1に記述された収納枚数NA(1)~NA(6)と投入枚数NC (1)~NC(6)との和を金種毎に求め、その値が管理テーブルT1に記述された同金種の収納容量を越えているか否かを確認する。つまりCPU31は、例えば金種番号が1である金種に着目すれば、[NA(1)+NC(1)>NAmax(1)]なる関係が成立するならば、オーバーフローが生じると判定する。そしてCPU31は、いずれか1つの金種でもオーバーフローが発生するならばYesと判定し、Act26へと進む。
Act26においてCPU31は、待避枚数NE(1),NE(2),NE(3),NE(4),NE(5),NE(6)を決定する。CPU31は具体的には、オーバーフローが生じる金種については、その金種について管理テーブルT1に記述された収納容量から、同金種について管理テーブルT1に記述された収納枚数と同金種についての投入枚数とを差し引いた値として待避枚数を決定する。CPU31は、例えば金種番号が1である金種に着目すれば、[NAmax(1)-NA(1)+NC(1)]として求まる値を待避枚数NE(1)として決定する。CPU31は、オーバーフローが生じない金種についての待避枚数は0に設定する。ただし待避枚数は、ある金種について、管理テーブルT1に記述された収納枚数から待避枚数を差し引いた上で投入枚数を加えて求まる値が、同金種について管理テーブルT1に記述された収納容量以下となる値であればよい。つまりCPU31は、例えば金種番号が1である金種に着目すれば、[NA(1)-NE(1)+NC(1)≦NAmax(1)]なる関係が成立するように、待避枚数NE(1)を定めればよい。従ってCPU31は、例えば[NAmax(1)-NA(1)+NC(1)]として求まる値に一定数を加えた数として待避枚数NE(1)を決定してもよい。あるいはCPU31は、ある金種についての投入枚数を、そのまま同金種の待避枚数としてもよい。
Act27においてCPU31は、ソレノイド群37を制御し、経路切換部材29を第2の状態にセットする。第2の状態は、経路切換部材29を図4に示す上位置に位置させた状態である。
Act28においてCPU31は、収納部19に収納されている各金種の硬貨を、待避枚数NE(1)~NE(6)だけ収納部19から排出する。収納部19から排出された硬貨は、壁部29bによって遮られて受け皿2には払い出されず、保留袋30へと落下する。つまり、収納部19から排出された硬貨は、保留袋30に保留される。そしてCPU31は、管理テーブルT1に記述された収納枚数NA(1)~NA(6)を、待避枚数NE(1)~NE(6)をそれぞれ減じた値に更新する。またCPU31は、管理テーブルT1に記述された保留枚数NB(1)~NB(6)を、待避枚数NE(1)~ND(6)をそれぞれ加えた値に更新する。
かくして、搬送ベルト22a~22f、ストッパ28a及び搬送ベルト22b~22fのそれぞれに対向した図示されないストッパ、モータ群36、並びに経路切換部材29により、収納部19に収納されていた硬貨を保留袋30へと移送する移送機構が形成される。またCPU31は、オーバーフローが発生する状況になったという予め定められた条件が成立したことに応じ、操作者による指示を受けることなしに、収納部19に収納されていた硬貨の一部を保留袋30へと移送するように移送機構を制御している。またCPU31は、待避枚数NE(1)~ND(6)として、上記の制御の下に移送機構により移送されて保留袋30に保留されている硬貨の枚数を金種別に管理している。かくして制御プログラムに基づく制御処理をCPU31が実行することによって、CPU31を中枢部分とするコンピュータは、第2の制御手段及び管理手段として機能する。
CPU31は、Act28を終えたならば、Act29へと進む。なおCPU31は、各金種のいずれにおいてもオーバーフローが生じないならば、Act25にてNoと判定し、Act26~28をパスしてAct29へと進む。
Act29においてCPU31は、搬送ベルト14の上に一時的に保留してある硬貨の横方向への搬送(以下、横行き搬送と称する)を開始する。具体的にはCPU31は、搬送ベルト14,17を駆動するべくモータ群36を制御する。これにより、搬送ベルト14の上に一時的に保留してある硬貨は、搬送ベルト14により、搬送ベルト17と選別板15との間に緩やかに送り込まれる。そして硬貨は、搬送ベルト17によって、搬送ベルト17と選別板15との間を、一枚ずつ横方向に搬送される。このときに硬貨は、選別孔16a~16fのいずれかを通って選別板15から落下し、収納部19に収納される。選別板15から落下した硬貨は、収納センサ18a~18fのいずれかで検出される。
かくして、搬送ベルト7、投入ローラ8、ガイド板9、搬送ベルト10、搬送ベルト14、選別板15、選別孔16a~16f及び搬送ベルト17は、投入された硬貨を収納部19へと収納させる入金機構を構成している。
Act30においてCPU31は、予め定めた待機時間を計時するタイマをリセットする。タイマは、CPU31による別処理により実現されるソフトウェアタイマであってもよいし、自動釣銭機100に設けられたハードウェアタイマであってもよい。待機時間は、横行き搬送により搬送される選別孔16a~16fのいずれかを通って選別板15から落下する時間間隔として生じ得ないような時間に、例えば自動釣銭機100の設計者により定められる。
Act31においてCPU31は、収納センサ18a~18fのいずれかで硬貨が検出されたか否かを確認する。そしてCPU31は、収納センサ18a~18fのいずれでも硬貨が検出されていないならばNoと判定し、Act32へと進む。
Act32においてCPU31は、タイマがタイムアウトしたか否かを確認する。そしてCPU31は、タイマがタイムアウトしていないならばNoと判定し、Act31に戻る。
かくしてCPU31は、Act31及びAct32において、収納センサ18a~18fのいずれかで硬貨が検出されるか、あるいはタイムアウトするのを待ち受ける。そしてCPU31は、硬貨が検出されたならばAct31にてYesと判定し、Act33へと進む。
Act33においてCPU31は、管理テーブルT1に記述された収納枚数NA(1)~NA(6)のうちで、収納センサ18a~18fの中で検出された金種に対応するものを1つ増加するように更新する。こののちにCPU31は、Act30以降の処理を繰り返す。つまりCPU31は、検出された硬貨の金種に関する収納枚数を1つ増加したならば、タイマをリセットした上でAct31,32の待ち受け状態に戻る。つまり、CPU31がAct31,32の待ち受け状態に戻った際には、カウンタは直前の硬貨検出からの経過時間をカウントしている。そしてCPU31は、収納センサ18a~18fのいずれかで新たに硬貨が検出されることなくタイマがタイムアウトしたならば、Act32にてYesと判定し、Act34へと進む。
Act34においてCPU31は、横行き搬送を停止するようにモータ群36を制御する。そしてこののちにCPU31は、図7中のAct1に戻る。つまりCPU31は、新たな硬貨投入がなされるか、あるいは回収作業が開始されるのを待ち受ける状態に戻る。
さて、保留袋30に保留されている硬貨を回収したい保守担当者は、操作キー群4にて予め定められた操作を行うことにより、回収作業の開始を宣言する。この宣言を受けてCPU31は、図7中のAct3にてYesと判定し、図9中のAct41へと進む。なお、回収作業の開始の宣言のための操作をPOS端末200に設けられた操作デバイスで行えるようにしてもよい。この場合にCPU31が、回収作業の開始の宣言がなされたことの通知をPOS端末200から受けて、Act3にてYesと判定する。
Act41においてCPU31は、変数Mの値に1をセットする。変数Mの値は、着目する金種番号を表す。以下においては、金種番号が「M」である金種を「第Mの金種」と称する。
Act42においてCPU31は、第Mの金種についての保留枚数NB(M)が0であるか否かを確認する。第Mの金種の硬貨が保留袋30に保留されていない場合、保留枚数NB(M)が0となっている。つまりCPU31は、第Mの金種の硬貨が保留袋30に保留されているか否かを確認する。CPU31は、第Mの金種の硬貨が保留袋30に保留されているために保留枚数NB(M)が0以外の数値となっているならばNoと判定し、Act43へと進む。
Act43においてCPU31は、変数Jに、保留枚数NB(M)を、第Mの金種に対して予め定められた基準回収枚数で除算して求まる値の整数部分をセットする。本実施形態では、基準回収枚数は各金種で共通に50枚としている。これは、日本国内において一般的に使用されている棒金1本分の枚数である。ただし基準回収枚数は、例えば自動釣銭機100の設計者又は保守担当者などにより任意に定められてよい。また基準回収枚数は、金種毎に個別に定められてもよい。つまり変数Jは、保留枚数NB(M)が1~50枚の場合には0となり、保留枚数NB(M)が50~99枚の場合には1となり、保留枚数NB(M)が100~149枚の場合には2となる。
Act44においてCPU31は、変数Jが1以上であるか否かを確認する。つまりCPU31は、保留枚数NB(M)が50枚以上であるか否かを確認する。そしてCPU31は、保留枚数NB(M)が50枚以上であるために変数Jが1以上になっているならばYesと判定し、Act45へと進む。
Act45においてCPU31は、保留枚数NB(M)が50に変数Jを乗算して求まる値と一致するかどうかを確認する。このとき、変数Jは1以上の整数であるから、CPU31は、保留枚数NB(M)が50の整数倍であるか否かを確認することになる。そしてCPU31は、保留枚数NB(M)が50の整数倍ではないために[NB(M)=50×J]なる関係が成立しないならばNoと判定し、Act46へと進む。一方でCPU31は、変数Jの値が0である場合にはAct44にてNoと判定し、Act45をパスしてAct46へと進む。この場合も、保留枚数NB(M)が50の整数倍ではない。つまりCPU31は、保留枚数NB(M)が50の整数倍ではない場合にAct46へと進む。
Act46においてCPU31は、待避枚数NE(M)を、次式(1)により決定する。
NE(M)=50-(NB(M)-50×J) …(1)
つまり、待避枚数NE(M)は、次式(2)の関係が成り立つように決定される。
NB(M)+NE(M)=50×(J+1) …(2)
一方、CPU31は、保留枚数NB(M)が0である場合には、Act42にてYesと判定し、Act47へと進む。またCPU31は、保留枚数NB(M)が50の整数倍であるために[NB(M)=50×J]なる関係が成立するならば、Act45にてYesと判定し、Act47へと進む。
Act47においてCPU31は、待避枚数NE(M)を0に決定する。この場合も待避枚数NE(M)は、前述の式(2)の関係が成り立つように決定されることになる。
CPU31は、Act46又はAct47にて待避枚数ND(M)を決定し終えたならば、いずれの場合もAct48へと進む。
Act48においてCPU31は、変数Mの値が金種番号の最大値Mmax以上であるか否かを確認する。そしてCPU31は、変数Mの値が最大値Mmax未満であるためにNoと判定したならば、Act49へと進む。なお、図6に示す管理テーブルT1が設定されている場合、最大値Mmaxは「6」である。
Act49においてCPU31は、変数Mの値を1つ増加させる。そしてCPU31はこののち、Act42以降の処理を繰り返す。かくしてCPU31は、全ての金種を対象として、Act42~Act47の処理をそれぞれ実行する。そして当該処理を全ての金種について実行し終えたとき、変数Mの値は最大値Mmaxである。このためCPU31は、Act48にてYesと判定することになり、図10中のAct52へと進む。
Act52においてCPU31は、保留総額を算出する。保留総額とは、各金種の硬貨を、上記のようにして決定した待避枚数NE(1)~NE(6)ずつ収納部19から保留袋30へと払い出した場合において、この払い出しの後に保留袋30に保留されている硬貨の総額である。かくしてCPU31は、上記のように決定した待避枚数NE(1)~NE(6)ずつの硬貨を収納部19から保留袋30へと移送した後において保留袋30に保留されることとなる硬貨の総額を計算する。つまり制御プログラムに基づく制御処理をCPU31が実行することによって、CPU31を中枢部分とするコンピュータは、上記の計算を行う計算手段として機能する。
Act53においてCPU31は、第1の案内表示を開始する。第1の案内表示は、保守担当者に対して保留総額分の硬貨を投入するように求めるための表示である。第1の案内表示は、表示器3にて行われてもよいし、POS端末200に設けられた表示デバイス又は保守担当者が携帯する情報端末に設けられた表示デバイスなどの他の任意の表示デバイスで行われてもよい。かくして制御プログラムに基づく制御処理をCPU31が実行することによって、CPU31を中枢部分とするコンピュータは、保留総額分の硬貨の投入を案内する案内手段として機能する。
Act54においてCPU31は、変数Lの値を0にクリアする。変数Lは、第1の案内表示を行った後の総投入金額を表す。
Act55においてCPU31は、投入口1から硬貨が投入されたか否かを確認する。CPU31は、投入センサ6a,6bにより硬貨が検出されていないならばNoと判定し、Act55へと戻る。つまりCPU31は、硬貨が投入されるのを待ち受ける。そしてCPU31は、投入口1から投入された硬貨が投入センサ6a,6bにより検出されたことに応じてAct55にてYesと判定し、Act56へと進む。
Act56においてCPU31は、Act4~Act10と同様な処理により投入金額を算出し、これを変数Lの値に加算する。ただしCPU31は、Act10における通知はここでは行わない。なお、自動釣銭機には、硬貨の入出金の機能に加えて、紙幣の入出金の機能を備えるか、紙幣の入出金の機能を備えた別ユニットとの連携機能を備えるものがある。このような自動釣銭機の場合は、保留総額分の一部又は全ての入金を紙幣により行うことを許容してもよい。
Act57においてCPU31は、変数LがAct52にて算出した保留総額以上となっているか否かを確認する。そしてCPU31は、変数Lが保留総額未満であるならばNoと判定し、Act55へと戻る。すなわちCPU31は、追加の硬貨投入を待ち受ける状態に移行する。
CPU31は、変数Lが保留総額以上となったならば、Act57にてYesと判定し、Act58へと進む。
Act58においてCPU31は、第1の案内表示を終了する。
Act59においてCPU31は、ソレノイド群37を制御し、経路切換部材29を第2の状態にセットする。
Act60においてCPU31は、収納部19に収納されている各金種の硬貨を、Act24と同様にして待避枚数NE(1)~NE(6)だけ収納部19から排出する。収納部19から排出された硬貨は、壁部29bによって遮られて受け皿2には払い出されず、保留袋30へと落下する。つまり、収納部19から排出された硬貨は、保留袋30へと払い出される。そしてCPU31は、管理テーブルT1に記述された収納枚数NA(1)~NA(6)を、待避枚数NE(1)~NE(6)をそれぞれ減じた値に更新する。またCPU31は、管理テーブルT1に記述された保留枚数NB(1)~NB(6)を、待避枚数NE(1)~ND(6)をそれぞれ加えた値に更新する。
つまりCPU31は、操作者である保守担当者による回収の指示に応じ、移送機構を制御している。そしてこの制御は、保留袋30に保留されている硬貨に対応する金種に関して、当該金種の硬貨についての保留袋30での保留枚数がその金種に対して定められた基準回収枚数の整数倍となるよう収納部19から硬貨を移送するように行われる。かくして制御プログラムに基づく制御処理をCPU31が実行することによって、CPU31を中枢部分とするコンピュータは第1の制御手段として機能する。
Act61においてCPU31は、変数Lが保留総額と一致しているか否かを確認する。そしてCPU31は、変数Lが保留総額と一致していないならばNoと判定し、Act62へと進む。CPU31は、変数Lが保留総額以上であることをAct57で確認済みであるから、保留総額よりも多い額の硬貨が投入された場合にAct62へと進むことになる。
Act62においてCPU31は、変数Lが表す総投入金額から保留総額を減算して求まる金額を払い出すための各金種の払い出し枚数ND(1),ND(2),ND(3),ND(4),ND(5),ND(6)を決定する。この決定は、周知のようになされる。
Act63においてCPU31は、ソレノイド群37を制御し、経路切換部材29を第1の状態にセットする。
Act64においてCPU31は、Act24の場合と同様に、収納部19に収納されている各金種の硬貨を、払い出し枚数ND(1),ND(2),ND(3),ND(4),ND(5),ND(6)だけ収納部19から排出する。収納部19から排出された硬貨は、案内部29aの上面を伝って受け皿2に落下する。つまり収納部19から排出された硬貨は、余剰な投入金として受け皿2へと払い出される。そしてCPU31は、管理テーブルT1に記述された収納枚数NA(1)~NA(6)を、払い出し枚数ND(1)~ND(6)をそれぞれ減じた値に更新する。CPU31はこののち、Act65へと進む。なおCPU31は、変数Lが保留総額と一致しているならばAct61にてYesと判定し、Act62~Act64をパスしてAct65へと進む。これは、投入金の余剰が生じていないために、Act62~Act64を行う必要がないためである。
Act65においてCPU31は、第2の案内表示を開始する。第2の案内表示は、保守担当者に対して保留袋30に保留されている硬貨を回収するように求めるための表示である。第2の案内表示は、表示器3にて行われてもよいし、POS端末200に設けられた表示デバイス又は保守担当者が携帯する情報端末に設けられた表示デバイスなどの他の任意の表示デバイスで行われてもよい。なお、このときにCPU31は、ソレノイド群37が扉5を閉じた状態にロックするためのソレノイドを含んでいるならば、そのロックを解除するようにソレノイド群37を制御してもよい。そしてCPU31は、Act66へと進む。
Act66においてCPU31は、回収が完了したか否かを確認する。そしてCPU31は、回収が完了したことを確認できなければNoと判定し、Act66を繰り返す。かくしてCPU31はAct66においては、回収が完了するのを待ち受ける。
保守担当者は、第2の案内表示を確認したならば、扉5を開放して保留袋30を自動釣銭機100から取り外し、そこに保留されている硬貨を全て回収する。そして空の保留袋30を自動釣銭機100に取り付けてから、扉5を閉じる。保守担当者はさらに、例えば操作キー群4にて予め定められた操作を行うことにより、回収作業の完了を宣言する。CPU31は、この宣言を受けてAct66にてYesと判定し、Act67へと進む。ただし、例えば保留袋30の着脱又は扉5の開閉を検出するセンサを設けて、CPU31は当該センサの検出結果に基づいて上記の作業が行われたことを自動判定してもよい。
Act67においてCPU31は、保留枚数NB(1)~NB(6)を、いずれも0にクリアする。
Act68においてCPU31は、第2の案内表示を終了する。そしてCPU31はこののち、図8中のAct29へと以降する。そしてCPU31は、Act29~Act34を前述と同様に実行することによって、等価両替のために投入された硬貨を収納部19へと収容する。
以上のように自動釣銭機100によれば、保留袋30に保留されている硬貨を回収する場合には、保留袋30に保留される硬貨の枚数は、いずれの金種についても0枚又は50の整数倍とされる。従って、実際に保留袋30から回収される硬貨は、いずれの金種についても0枚又は50の整数倍の枚数であり、ちょうど棒金が何本か分ずつの硬貨を回収することができ、その管理は、枚数が不定である場合に比べて容易となる。
なお、基準回収枚数を棒金1本分の硬貨の枚数とは無関係に定めた場合でも、保留袋30から回収される硬貨は、いずれの金種についても0枚又は基準回収枚数の整数倍の枚数に揃えられているから、その管理は、枚数が不定である場合に比べて容易となる。
また自動釣銭機100によれば、硬貨の回収を等価両替により行うことが指定されている場合には、各金種について0枚又は50の整数倍の枚数に調整した後の保留総額の投入が第1の案内表示により保守担当者に要求される。従って、保守担当者は、等価両替のために投入すべき金額を容易に知ることができる。
また自動釣銭機100によれば、硬貨の回収を等価両替により行うことが指定されている場合には、各金種について0枚又は50の整数倍の枚数に調整した後の保留総額が投入された後に、保留袋30に保留される硬貨の枚数を調整する。従って、等価両替のための硬貨の投入が怠られてしまうことを防止することができる。
この実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
CPU31は、例えば図10中のAct52を実行するのに先立って、等価両替を行うか否かを、保守担当者によるリアルタイムでの指示又は事前の指示に基づく設定に応じて判断してもよい。そしてCPU31はこの場合は、等価両替を行うと判定した場合にAct52へと進む。CPU31は、等価両替を行わないと判定した場合には、Act52~Act58及びAct61~Act64を行わない。またCPU31は、等価両替を行わないと判定した場合には、Act68から図7中のAct1へと戻るようにする。
CPU31が、Act27,Act28における硬貨の保留袋30への待避を行う条件は、任意であってよい。例えばCPU31は、保守担当者が待避を指示したことに応じて、予め定められたルールに従って決まる待避枚数NE(1)~NE(6)を、収納部19から保留袋30へと移送する。具体例としては、収納枚数NA(1)~NA(6)が金種毎に定められた上限枚数を超える金種の硬貨を、その上限枚数を超える枚数に一定枚数を加算した枚数、あるいは一定の枚数だけ収納部19から保留袋30へと移送することが考えられる。また、収納枚数NA(1)~NA(6)とは無関係に、一定の枚数、あるいは指定された枚数の硬貨を収納部19から保留袋30へと移送することも考えられる。
トレイ状又はボトル状などの袋とは異なる形状の容器を保留袋30の代わりに保留容器として用いてもよい。
収納部19で収納可能な金種は、6種類には限らない。例えば、米国での使用を前提とするならば、収納部19で収納可能な金種は例えば1セント、5セント、10セント及び25セントの4種類とすることが考えられる。
紙幣を収納する既存の構造の貨幣収納装置、あるいは硬貨及び紙幣の双方を収納する既存の構造の貨幣収納装置においても、前記実施形態と同様な技術思想の下に実施することが可能である。
自動釣銭機100の機能を組み込んだ、キャッシュレジスタ、POS端末装置、セルフチェックアウト装置、セミセルフチェックアウトシステムの決済装置、あるいは自動販売機などの種々の装置として実現することも可能である。
釣銭払い出しの目的に用いない貨幣収納装置として実現することもできる。例えば、投入された貨幣を収納して保管しておき、当該貨幣を回収するために払い出すことができる装置として実現することも可能である。
制御処理によりCPU31が実現する各機能は、その一部又は全てをロジック回路などのようなプログラムに基づかない情報処理を実行するハードウェアにより実現することも可能である。また上記の各機能のそれぞれは、上記のロジック回路などのハードウェアにソフトウェア制御を組み合わせて実現することも可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1] 貨幣を収納する収納部と、
貨幣を保留する保留容器と、
前記収納部に収納されていた貨幣を前記保留容器へと移送する移送機構と、
前記保留容器に保留されている貨幣の枚数を金種別に管理する管理手段と、
前記操作者による回収指示に応じ、前記保留容器に保留されている貨幣に対応する金種に関して、当該金種の貨幣についての前記保留容器での保留枚数がその金種に対して定められた基準回収枚数の整数倍となるよう前記収納部から貨幣を移送するように前記移送機構を制御する第1の制御手段と、
を具備した貨幣収納装置。
[付記2] 予め定められた条件が成立したことに応じ、操作者による指示を受けることなしに、前記収納部に収納されていた貨幣の一部を前記保留容器へと移送するように前記移送機構を制御する第2の制御手段、
をさらに備えた付記1に記載の貨幣収納装置。
[付記3] 投入された貨幣を前記収納部へと収納させる入金機構と、
前記第1の制御手段の制御の下に前記移送機構が前記貨幣を移送した後において前記保留容器に保留されることとなる貨幣の総額を計算する計算手段と、
前記計算手段により計算された総額の投入を前記操作者に対して案内する案内手段と、
をさらに具備する付記1又は付記2に記載の貨幣収納装置。
[付記4] 前記第1の制御手段は、前記貨幣を移送するための前記移送機構の制御を、前記計算手段により計算された総額が前記入金機構に投入されたことに応じて実行する、
付記3に記載の貨幣収納装置。
[付記5] 前記回収指示がなされた際に前記保留容器に保留されている貨幣の枚数がその貨幣の金種に対して定められた基準回収枚数の整数倍である金種については、前記移送機構による移送を行わせない、
付記1-付記4のいずれか一項に記載の貨幣収納装置。
[付記6] 貨幣を収納する収納部と、
貨幣を保留する保留容器と、
前記収納部に収納されていた貨幣を前記保留容器へと移送する移送機構と、
を具備した貨幣収納装置に備えられたコンピュータを、
予め定められた条件が成立したことに応じ、操作者による指示を受けることなしに、前記収納部に収納されていた貨幣の一部を前記保留容器へと移送するように前記移送機構を制御する第2の制御手段と、
前記第2の制御手段による制御の下に前記移送機構により移送されて前記保留容器に保留されている貨幣の枚数を金種別に管理する管理手段と、
前記操作者による回収指示に応じ、前記保留容器に保留されている貨幣に対応する金種に関して、当該金種の貨幣についての前記保留容器での保留枚数がその金種に対して定められた基準回収枚数の整数倍となるよう前記収納部から貨幣を移送するように前記移送機構を制御する第1の制御手段と、
して機能させるための制御プログラム。
3…表示器、4…操作キー群、5…扉、6…投入センサ群、7…搬送ベルト、8…投入ローラ、9…ガイド板、10…搬送ベルト、14…搬送ベルト、15…選別板、16a~16f…選別孔、17…搬送ベルト、19…収納部、22a~22f…搬送ベルト、28a…ストッパ、29…経路切換部材、30…保留袋、31…CPU、32…ROM、33…RAM、34…補助記憶ユニット、36…モータ群、37…ソレノイド群、100…自動釣銭機。

Claims (5)

  1. 貨幣を収納する収納部と、
    貨幣を保留する保留容器と、
    前記収納部に収納されていた貨幣を前記保留容器へと移送する移送機構と、
    前記保留容器に保留されている貨幣の枚数を金種別に管理する管理手段と、
    操作者による回収指示に応じ、前記保留容器に保留されている貨幣に対応する金種に関して、当該金種の貨幣についての前記管理手段により管理されている枚数がその金種に対して定められた基準回収枚数の整数倍ではない場合に、前記基準回収枚数の整数倍から前記管理手段により管理されている枚数を差し引いた枚数の貨幣を前記収納部から移送するように前記移送機構を制御する第1の制御手段と、
    投入された貨幣を前記収納部へと収納させる入金機構と、
    前記第1の制御手段の制御の下に前記移送機構が貨幣を移送した後において前記保留容器に保留されることとなる貨幣の総額を計算する計算手段と、
    前記計算手段により計算された総額の投入を前記操作者に対して案内する案内手段と、
    を具備した貨幣収納装置。
  2. 予め定められた条件が成立したことに応じ、操作者による指示を受けることなしに、前記収納部に収納されていた貨幣の一部を前記保留容器へと移送するように前記移送機構を制御する第2の制御手段、
    をさらに備えた請求項1に記載の貨幣収納装置。
  3. 前記第1の制御手段は、貨幣を移送するための前記移送機構の制御を、前記計算手段により計算された総額が前記入金機構に投入されたことに応じて実行する、
    請求項1又は請求項2に記載の貨幣収納装置。
  4. 貨幣を収納する収納部と、
    貨幣を保留する保留容器と、
    前記収納部に収納されていた貨幣を前記保留容器へと移送する移送機構と、
    投入された貨幣を前記収納部へと収納させる入金機構と、
    を具備した貨幣収納装置に備えられたコンピュータが、
    予め定められた条件が成立したことに応じ、操作者による指示を受けることなしに、前記収納部に収納されていた貨幣の一部を前記保留容器へと移送するように前記移送機構を制御し、
    前記条件が成立したことに応じて前記移送機構により移送されて前記保留容器に保留されている貨幣の枚数を金種別に管理し、
    操作者による回収指示に応じ、前記保留容器に保留されている貨幣に対応する金種に関して、当該金種の貨幣についての管理されている枚数がその金種に対して定められた基準回収枚数の整数倍から管理されている枚数を差し引いた枚数の貨幣を前記収納部から移送するように前記移送機構を制御し、
    前記制御の下に前記移送機構が貨幣を移送した後において前記保留容器に保留されることとなる貨幣の総額を計算し、
    計算された前記総額の投入を前記操作者に対して案内する、
    制御方法。
  5. 貨幣を収納する収納部と、
    貨幣を保留する保留容器と、
    前記収納部に収納されていた貨幣を前記保留容器へと移送する移送機構と、
    投入された貨幣を前記収納部へと収納させる入金機構と、
    を具備した貨幣収納装置に備えられたコンピュータを、
    予め定められた条件が成立したことに応じ、操作者による指示を受けることなしに、前記収納部に収納されていた貨幣の一部を前記保留容器へと移送するように前記移送機構を制御する第2の制御手段と、
    前記第2の制御手段による制御の下に前記移送機構により移送されて前記保留容器に保留されている貨幣の枚数を金種別に管理する管理手段と、
    操作者による回収指示に応じ、前記保留容器に保留されている貨幣に対応する金種に関して、当該金種の貨幣についての前記管理手段により管理されている枚数がその金種に対して定められた基準回収枚数の整数倍から前記管理手段により管理されている枚数を差し引いた枚数の貨幣を前記収納部から移送するように前記移送機構を制御する第1の制御手段と、
    前記第1の制御手段の制御の下に前記移送機構が貨幣を移送した後において前記保留容器に保留されることとなる貨幣の総額を計算する計算手段と、
    前記計算手段により計算された総額の投入を前記操作者に対して案内する案内手段と、
    して機能させるための制御プログラム。
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