JPS5840527B2 - 医療用軟膏 - Google Patents

医療用軟膏

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JPS5840527B2
JPS5840527B2 JP1683576A JP1683576A JPS5840527B2 JP S5840527 B2 JPS5840527 B2 JP S5840527B2 JP 1683576 A JP1683576 A JP 1683576A JP 1683576 A JP1683576 A JP 1683576A JP S5840527 B2 JPS5840527 B2 JP S5840527B2
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JP
Japan
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ointment
base
water
aluminum oxide
drug
Prior art date
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Expired
Application number
JP1683576A
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English (en)
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JPS52102417A (en
Inventor
由起子 町川
文夫 田中
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Showa Yakuhin Kako Co Ltd
Original Assignee
Showa Yakuhin Kako Co Ltd
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Publication date
Application filed by Showa Yakuhin Kako Co Ltd filed Critical Showa Yakuhin Kako Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は親水性でかつ非乳剤性の医療用軟膏に関する。
外用剤や歯科用の薬剤の一部には通常の薬剤とは違った
治療剤が医療に供されることがあり、この中には化学作
用の強い物質を薬効成分(以下に生薬と略記する)とす
るものや処方中の主剤の濃度が非常に高い場合などがあ
げられる。
従来このような薬剤の投与方法は主剤を他の物質に溶解
せしめ、溶液の形でなげれば施療に応用できず、いわゆ
る「液剤」としてビンづめして供給されているのが普通
である。
治療に用いる際に溶剤は非常に不便な場合がしばしばあ
り、しかも特に患者に対する投薬量を一定にしにくいと
いう医療の根本にも触れかねない欠点がある。
該欠点を除くため前記の外用剤や歯科用薬剤を通常軟膏
にするのが最も良い方法であるが、技術的な制約から軟
膏として製剤化できなかった場合がある。
何故ならば軟膏基剤は以下に述べるごとく通常単味で構
成されていないため、該基剤に主薬が配合されて軟膏が
形成された場合に該基剤を構成する取分の配合比が変り
ほとんどの場合において該基剤の物理的性状に変化が生
ずるからである。
即ち軟膏基剤に電解質を配合したり、乃至は大量の主薬
をもって構成させた場合には該配合物が不安定因子とし
て作用し基剤本来及び軟膏製品の経時安定性を阻害する
軟膏基剤の処方にはほとんど無限と云ってもよいほど多
くの例があるが、大まかにいく種類かに分類することが
できる。
この分類方法は学者によって異るので、本発明で使用す
る基剤の分類上の位置も確たるものではないが、次に掲
げる便宜的分類例においては水性基剤に属する。
軟膏基剤の分類例(便宜的) (イ)油性基剤 (ロ)水性基剤 (・ラ 乳剤性基剤(に)油中水型 (イ)水中油型 上記の分類例について簡単に説明すると、(イ)は動物
性、鉱物性又は植物性の油脂の中に粉末を加えて練り合
わせ、ペースト状に製したもので、これを基剤として適
宜に主薬を配合して軟膏製品とする。
(ロ)は水又は水と自由に混和する非水溶媒に粉末を加
えて練り合わせ以後は(イ)と同様に処理して製品とす
る。
←→は更にに)、(川に分けられるが、外観はいわゆる
「クリーム状」であり、水、プロピレングリコール、ポ
リエチレングリコールなどを水相とし、油脂(動物性、
鉱物性又は植物性)高級脂肪酸、高級アルコールなどを
油相とし、これに表面活性剤を加え、加温下に高速攪拌
して乳化せしめて製する。
このとき選ばれた水相、油相並びに表面活性剤の種類と
量とにより分散媒を水性にすることも油性にすることも
可能であって前者を水中性型、後者を油中水型と呼ぶ。
これらを用いて軟膏製品を得るには通常乳化工程前に水
相又は油相に主薬(薬効成分)を溶解せしめる。
生薬と基剤との組合わせは主薬の病巣(疾患)に対する
有効性、適用部位の特殊性などによって選ばれるが、生
薬との物理化学的相互作用、使用の際の便利性なども考
慮される。
これらの基剤の選択要件のうち有効性が第一条件である
ことは云うまでもないが又主薬、基剤成分並びにこれら
の相互の物理化学的恒常性も重要である。
何故ならば成分相互間に物理的又は化学的反応があれば
上薬の有効性が害われたり着色したり発臭したり、乃至
は有害作用の発現することもあり、又時には短時日に基
剤の安定性が失われて分離し「軟膏」の形状を保たない
ばかりでなく著しい主薬の偏在を生ずることもある。
本発明の軟膏は「分離」のない安定な軟膏製品であって
特に電離度の高い物質を生薬として高濃度に含有しても
長期にわたって恒常性を保つことができ、更に臨床的に
も有効性は優るとも劣らない。
電離度の高い物質とは例えば食塩(歯肉マツサージ用)
、塩化ストロンチウム(歯牙知覚過敏症の治療用)、硫
酸アルミニウム(止血剤、収斂剤)、塩酸ジフェンヒド
ラミン(抗ヒスタミン剤)゛などである。
これらを生薬として軟膏製品を製するには一般にこれら
が水溶性であるため水になじみやすい基剤を選ぶのが普
通で、例えば先の分類例で云えば(ロ)又は(力に限定
されるがただしく(1)に電離度の高い主薬を配合すれ
ばたちまち塩析されて基剤が分離する。
従ってこの場合の基剤には(ロ)が選ばれる。
(ロ)にもいろいろの処方があるが最も一般的なものは
水又は水溶性の溶媒に対し無水げい酸、げい藻土、タル
ク、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシ
ウム又はリン酸カルシウムなどの不溶性の粉末が加えら
れる。
又チキソトロピーやデイラタンシー(dilatanc
y )を生じたり分離を起すことを防ぐために少量の増
粘剤や表面活性剤が処方されることもあるが最も大切な
ことは上記の粉末の粒度、形状、大きさ、配合の比率等
を詳細に検討しなければならない点である。
しかしながら液体と粉体との混合された系(不均一系の
一例)における該液体と該粉体との相互の物理化学的挙
動を正確に把握しようとしても今日の科学知識をもって
してもなお解明されないことが多く、現実には理論的裏
付けの上に経験を加味し試行錯誤的検討を重ねながら安
定な処方を求める努力がなされるのが現状である。
こうして得られる「基音11はかなり満足すべき特性を
有しているがなお強い電解質の生薬が多量に配合された
場合には基剤の分離は僅かといえまぬがれない。
又該基剤は処方が複雑である上に基剤を構成する粉体の
粒度や形状の規格並びに工程管理が厳しく、従って開発
経費も製品の製造コストも高い。
又主薬ごとに基剤処方を研究しなげればならないという
欠点がある。
本発明者らはこれら従来の処方にみられる多くの欠点を
解決すべく研究を重ねた結果本発明を完成した。
本発明によれば保湿剤としてグリセリンプロピレングリ
コール、ホリエチレングリコール又はピロリドンカルボ
ン酸ナトリウム等の吸湿性物質の単品乃至それらの混合
物と、溶媒である水(予め生薬を溶解させておくことも
可能)とを混合または溶解せしめ、これに対し本発明の
独自の態様として超微粒子の酸化アルミニウム(以下に
おいて酸化アルミと略記する)を配合する。
該酸化アルミとしての好適品はミツバ貿易KK取扱いの
アルミニウムオキサイドC(商標名)であってその粒子
の平均径は約20mμ、見予比重約60?/lである。
配合の比率は生薬の物理化学的性質によって変るので一
概には云えないが、本発明の軟膏は前述のごとく電解度
の高い薬剤、保湿剤、溶媒並びに酸化アルミの囲者で構
成されているにすぎず、しかも主薬(電離度の高い薬剤
)を配合した状態において大気中の湿度との兼ねあいで
保湿剤の処方量は制限され、生薬の溶解性によって溶媒
の量が決められ、軟膏の硬さく稠度)を適度に保つため
に酸化アルミの量も調節されねばならないのであるが、
しかしながら軟膏を最終処方に誘導することは極めて容
易であるので開発研究の効率が高く又製造操作の際に原
料の品質管理も製造ラインの工程管理も単純である。
更に本発明の軟膏の大きな特徴はチキントロピーもテイ
ラタンシーもなく、しかも主薬と基剤との間に物理化学
的相互作用がほとんどみられないことである(表1参照
)。
このような利点を有するに至る理由は実施例に開示され
た処方により判断されるとおり保湿剤のグリコール類は
比較的安定な物質であり、又酸化アルミは耐熱材にも使
用されるほどのほとんど不活性な物質のためである。
又本発明による基剤においては保湿剤及び溶媒が常温で
液体であって該液体の中に酸化アルミが懸濁した状態に
あるので温度による稠度の変化はほとんどなく、夏期に
も冬期にも一定の硬さの軟膏が得られる。
次に実施例をあげて説明するがこれらの実施例は本発明
の単なる具体例であってこれらの実施例の範囲に本発明
を限定するものではない。
実施例 1 処方 塩化亜鉛(11’)を水(40rftl)に溶かし、別
にプロピレングリコール(3M’)に濃グリセリン(4
5′?)を加えた混合物に対し酸化アルミ(40P)を
加えて練和したペースト様混合物をつくり、この混合物
中に先の水溶液を加え、十分に混和して軟膏を得る。
この軟膏は歯科用歯肉腐蝕剤として好適に用いられる。
実施例 2 塩化ストロンチウム6水塩(25?)に水(x5P)を
加え、加温しながら溶かす。
プロピレングリコール に酸化アルミ(18,
01)及び酸化チタン(2,(1)(白色化剤)を加え
、乳鉢中でよく混和し、これにかき混ぜながら先に製し
た塩化ストロンチウムの水溶液を加え、十分に混和した
のちチューブにつめて製品とする。
この軟膏は歯科用象牙質知覚過敏症の治療に好適に用い
られる。
実施例 3 硫酸アルミニウム18水塩(5S’)(主薬)を加温し
た水(31’)にとかし、この溶液を別にプロピレング
リコール(49P)及びベンジルアルコール(IP)に
酸化アルミ(15P)を加え混和して製したペーストの
中に加え、更に十に分混和する。
得られた白色クリーム様軟膏は外傷性の止血に用いられ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1(a)電離度の高い薬剤と(b)水とが配合される軟
    膏において、この軟膏に対し更に(C)超微粒子の酸化
    アルミニウム及び(d)グリセリン、プロピレングリコ
    ール、ポリエチレングリコールならびにピロリドンカル
    ボン酸ナトリウムからなる群から選ばれる一種またはそ
    れ以上が配合されていることを特徴とする医療用軟膏。
JP1683576A 1976-02-18 1976-02-18 医療用軟膏 Expired JPS5840527B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1683576A JPS5840527B2 (ja) 1976-02-18 1976-02-18 医療用軟膏

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JP1683576A JPS5840527B2 (ja) 1976-02-18 1976-02-18 医療用軟膏

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Publication Number Publication Date
JPS52102417A JPS52102417A (en) 1977-08-27
JPS5840527B2 true JPS5840527B2 (ja) 1983-09-06

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JP1683576A Expired JPS5840527B2 (ja) 1976-02-18 1976-02-18 医療用軟膏

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JPS52102417A (en) 1977-08-27

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