JPS584051B2 - ポリウレタンエラストマ− - Google Patents

ポリウレタンエラストマ−

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JPS584051B2
JPS584051B2 JP55106815A JP10681580A JPS584051B2 JP S584051 B2 JPS584051 B2 JP S584051B2 JP 55106815 A JP55106815 A JP 55106815A JP 10681580 A JP10681580 A JP 10681580A JP S584051 B2 JPS584051 B2 JP S584051B2
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JP
Japan
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parts
diol
molecular weight
polyurethane
polycarbonate
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Expired
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JP55106815A
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English (en)
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JPS5731919A (en
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近藤功
栗山勝美
新池良雄
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Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Original Assignee
Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は耐久性にすぐれた新規なポリウレタン樹脂に関
し、更に詳しくいえば、従来のポリウレタン樹脂の欠点
である耐光劣化性、耐変色性、耐加水分解性、耐熱劣化
性等の種々の耐久性の改良されたポリウレタン樹脂を提
供することを目的とする。
従来、ポリウレタン係樹脂としては、ポリオール成分と
してポリエステルポリオールを使用したもの、ポリエー
テルポリオールを使用したものおよびその両者を組合せ
たものを使用したもの等が知られているが、ポリエステ
ル系ポリウレタンは一般的に耐加水分解性が低く、ポリ
エーテル系ポリウレタンは耐加水分解は改良されている
ものの、耐熱劣化性が著しく劣る。
またポリエステルーポリエーテル系ポリウレタンは、ポ
リエステル系とポリエーテル系の中間的な耐久性を有し
、いずれにしても十分とはいえない。
更にポリオールとしてポリカーボネートポリオールを使
用したものも知られているが、このものは耐加水分解性
はすぐれたものであるが、その耐光劣化性は満足できる
ものではない。
本発明者は上記の如き従来技術の欠点を解決し、種々の
耐久性が同時に改良されたポリウレタン樹脂を得べく鋭
意研究の結果、ポリウレタン樹脂のポリオール成分とし
て新規なポリエステルポリオールを使用することにより
、従来のポリウレタン樹脂の種々の欠点が同時に解決さ
れた耐久性にすぐれたポリウレタン樹脂が得られること
を知見して本発明を完成した。
すなわち、本発明は下記の式(1)で表わされる繰返し
単位からなる分子量1万〜50万のポリウレタンエラス
トマーである。
但し、上記式(1)中のnは括弧内の分子量が約600
〜22,000になる数値であり、R,は1,10−デ
カンジカルボン酸の残基であり、R2は有機ジイソシア
ネート化合物の残基であり、R3は下記の式(n)で表
わされるポリカーポネートジオールの残基で上記式(n
)中のR4は04〜C6のアルキレン基であり、mは上
記式(I)のジオールの分子量が約200〜10,00
0になる数値である。
本発明を更に詳細に説明すると、本発明においてポリオ
ールとして使用するポリエステルジオールは、酸成分の
主成分として1,10デカンジカルボン酸を使用し、ポ
リオール成分の主成分としてポリカーボネートジオール
を使用し、両成分をカルボキシル基と水酸基の比率がO
H/COOH一1.0〜2.0、好ましくは1,1〜1
.6の割合で常法に従ってエステル化することにより得
られるものである。
1,10−デカンジカルボン酸それ自体は公知の材料で
あり、このジカルボン酸は単独で使用するのが好ましい
が、その他のポリウレタンの製造に使用される公知の多
価カルボン酸をある程度の割合で併用することもできる
他のカルボン酸を併用する場合は、1,10−デカンジ
カルボン酸1モル割合あたり約0.3モル割合以下とす
るのが望ましく、この範囲以下の割合で使用すると本発
明の効果の程度が低下することになる。
ポリオール成分として使用するポリカーボネートジオー
ル自体も公知の材料であり、従来公知の多価アルコール
とホスゲン、クロル蟻酸エステル、ジアルキルカーボネ
ートまたはジアリルカーボネートとの縮合によって得ら
れ、種々の分子量のものが知られている。
このようなポリカーボネート?オールとして特に好まし
いものは、多価アルコールとして、1,6−ヘキ・サン
ジオール、■,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジ
オール、ネオペンチルグリコールまたは1,5−ペンタ
ンジオールを使用したものであり、その分子量が約20
0〜io,ooo、その水酸基価が約10〜560の範
囲のものである。
このようなポリカーポネートジオールは単独で使用して
もよいが、上記の如き多価アルコールと併用することも
可能である。
上記の如き酸成分とアルコール成分とからなるポリエス
テルジオールは、本発明の目的においては、その分子量
が600〜22,000、水酸基価が約5〜190のも
のが好適であり、このようなポリカーボネートジオール
は単独で使用するのが好ましいが、ポリウレタン製造用
として公知である他のポリエステルポリオール、ポリエ
ーテルポリオールあるいはポリエステルーポリエーテル
ポリオールと併用することも可能である。
併用する場合には他のポリオールはポリカーボネートジ
オール100重量部あたり約30重量部以下とするのが
望ましく、この範囲を越えると所望の効果が得られない
上記の如き特定のポリエステルジオールと反応させる有
機ジイソシアネートは、トリレンジイソシアネート(T
DI)、4,4′−ジフエニルメタンジイソシアネート
(MDI)、キシレンジイソシアネート(XDI)、■
,5−ナフチレンジイソシアネート(NDI)、ヘキサ
メチレンジイソシアネート(HDI)、水添加TDI,
水添加MDI、イソホロンジイソシアネート(IPDI
)、リジンイソシアネート(LII)、インプロピリデ
ンビス(4−シクロヘキシルイソシアネーg)(IPC
I)等および公知のジイソシアネートがいずれも使用で
きる。
得られるポリウレタンの耐光性の面からは脂肪族系また
は脂環族系のジイソシアネートの使用が好ましく、また
コスト面および物性面からすれば水添加MDI,IPD
I等が特に好適である。
上記の如きポリカーボネートジオールとジイソシアネー
トとからポリウレタンを製造するに際しては、上記した
如き多価アルコール、脂肪族ポリアミン、脂環族ポリア
ミン、芳香族ポリアミン等の如き従来技術で公知の鎖伸
長剤を適用使用することが好ましい。
本発明によるポリウレタンは、前記の特定のポリエステ
ルジオールと上記のジイソシアネートを、好ましくは適
当な鎖伸長剤を併用し、適当な溶剤の存在あるいは不存
在下に約O〜150℃で約2〜10時間反応させること
により得られる。
以下の如くして得られた本発明のポリウレタン樹脂は約
1万〜50万の分子量を有するものであり、耐加水分解
性、耐熱劣化性、耐光劣化性等が従来公知のポリウレタ
ン樹脂に比較して大巾に改良されており、合成皮革原料
、塗料原料、各種成形品原料、各種のエンジニアリング
樹脂、その他従来のポリウレタン樹脂では使用し得なか
った他の用途においても有用なものである。
次に実施例をあげて本発明を具体的に説明する.なお、
文中、部または%とあるのは重量基準である。
実施例1 ジエチルカーボネート354部および1,6一ヘキサン
ジオール708部を120°C〜200Cで15時間反
応させ、その後150℃に冷却し、減圧して30〜50
mmHgとして残留するエタノールを充分に留去し、7
86部のポリカーボネートジオールを得た。
このジオールの水酸基価は約427である。
このジオール中に1.6−ヘキサンジオール236部と
1,10−デカンジカルボン酸920部を入れ、約20
0〜220℃で8時間反応させ、30〜50mmHgで
減圧反応を行い、最終的に1750部のポリカーボネー
トポリエステルジオールを得た。
このジオールの分子量は約1806であり、且つその水
酸基価は約62であった。
このジオール150部、■,6−ヘキサンジオール5部
、イソフオロンジアミン20部、水添加MD185部を
約80〜120゜Cで約8時間反応させた後インブロパ
ノール/gルエン(1:1)混合溶剤607部に溶解し
、濃度30%で粘度860ボイスの本発明のポリウレタ
ン樹脂(平均分子量13,200)溶液を得た。
実施例2 ジフエニルカーボネート1284部、1,4一ブタンジ
オール270部および1,6〜ヘキサンジオール708
部を150〜210℃で18時簡反応を行い、30〜5
0mmHgに減圧し、脱フェノールを充分に行い113
4部のポリカーボネートジオールを得た。
このものに460部の1,10一デカンジカルボン酸を
加え、200〜220Cで8時間反応し、30〜50m
iHgに減圧し、最終的に1500部のポリカーボネー
トポリエステルジオールを得た。
このものの分子量は約1555であり、且つその水酸基
価は72であった。
このジオール150部、1,4−ブタンジオール5部、
IPDI79.3部、水添加MDI23.4部およびI
PDA33.7部を反応させて、次いでジメチルホルム
アミドに溶解してその濃度を30%とし、粘度が660
ポイズの本発明のポリウレタン樹脂(平均分子量116
,000)溶液を得た。
実施例 3 実施例1で得られたポリカーボネートジオール1310
部、■,10−デカンジカルホン酸690部およびアジ
ピン酸146部を使用し、実施例1と同様にして分子量
2036、水酸基価55のポリカーボネートポリエステ
ルジオールを得た。
このジオール150部、1,6−ヘキサンジオール6部
、水添加MDI78部およびIPDA17.2部を使用
して実施例1と同様にして本発明のポリウレタン樹脂(
平均分子量215,000)溶液を得た。
性能比較試験 前記実施例で得られた本発明のポリウレタン樹脂と従来
のポリウレタン樹脂の性能を調べたところ下記第1表の
通りであり、本発明のポリウレタン樹脂は従来のポリウ
レタン樹脂に比較して耐加水分解性、耐熱劣化性および
耐光劣化性が著しくすぐれていた。
なお、試験片は各々のポリウレタン樹脂溶液をガラス板
上に、その乾燥時の厚ざが約40〜50ミクロンになる
ように塗布し、70℃で3分間、120℃で1 0分間
乾燥し、更に室温で1日放置後、各々のテストに供した
下記第1表における参考例1〜3は従来公知のポリウレ
タン樹脂であり、参考例1はポリオール成分が従来のポ
リカーボネートポリオールであるポリウレタン樹脂であ
り、参考例2はポリオール成分が従来のポリエステルポ
リオールであるポリウレタン樹脂であり、参考例3はポ
リオール成分が従来のポリエーテルポリオールであるポ
リウレタン樹脂である。
また、耐加水分解性はジャングルテスト(暴露条件70
℃、相対湿度95%)で行い、耐熱性はギャーオーブン
120℃連続暴露で行い、且っ耐光劣化性はサンシャイ
ンフェードメーターブラックパネル温度63℃連続照射
で行った。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記の式(1)で表わされる繰返し単位からなる分
    子量1万〜50万のポリウレタンエラストマー。 〔但し、上記式(1)中のnは括弧内の分子量が約60
    0〜22,000になる数値であり、R1は1,10−
    デカンジカルボン酸の残基であり、R2は有機ジイソシ
    アネートの化合物であり、R3は下記の式(I)で表わ
    されるポリカーボネートジオールの残基である。 上記式(I)のR4はC4〜C6のアルキレン基であり
    、mは上記式(I)のジオールの分子量が約200〜1
    0,000になる数値である。 〕
JP55106815A 1980-08-05 1980-08-05 ポリウレタンエラストマ− Expired JPS584051B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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