JPS5840207B2 - パラメ−タ選択装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電子機器において使用者がその機能即ち動作
パラメータを選択しうるパラメータ選択装置に関する。

電子機器のパラメータを選択する従来の方法は、電子機
器の正面パネル上の回転スイッチ等を用いるものであっ
た。

また、余り頻繁に変更しないパラメータは、電子機器の
裏面パネル上のスイッチにより変更していた。

更に、はとんど変更しないパラメータは、電子機器内に
配置したスイッチ、ストラップ又はジャンパのみで変更
していた。

普通の電子機器には、操作者のために取扱い説明書と共
に電子機器の可変パラメータを一覧表にした使用者情報
カードが添付されている。

この情報カードは、通常電子機器の正面パネルに適当に
張り付けられていた。

これに対し、本発明の実施例によれば、電子機器のパラ
メータの確認及び／又は変更ができる移動自在の使用者
情報カードが電子機器に設けられる。

使用者情報カード、即ち動作パラメータ記入カードには
、マトリックス形態の情報が記載されている。

この情報は、操作者の選択可能な電子機器のパラメータ
が印刷された一覧表となっている。

このカードには、更に索引マーク及び位置符号化トラッ
クが設けられている。

このカードと協動する電子回路は、カードの位置符号を
読取る移動検出回路、カードをインテリジェント制御器
、即ちマイクロプロセッサ（以下「μｐ」という。

）とインターフェイスする回路及び電子機器のパラメー
タを蓄積し読出すための記憶装置を有する。

操作にあたって、操作者がカードを確認又は変更したい
パラメータの位置まで引き出すと、ＬＥＤ指示器がマト
リックスの列のなかで現在選択されているパラメータを
表示する。

前に選択されているパラメータを変更したい場合は、希
望する新らしいパラメータに関連したスイッチを押せば
よい。

本発明の主な目的は、電子機器の正面パネル、裏面パネ
ル及び内部に設けられたスイッチの数を減らして電子機
器の操作を簡単にするパラメータ選択装置を提供するに
ある。

本発明の他の目的は、動作パラメータ範囲を決定するた
めに取扱い説明書を参照しなければならない回数を減少
させるパラメータ選択装置の提供にある。

本発明の更に他の目的は、電子機器のパラメータ状態を
迅速に決定する手段の提供にある。

本発明の別の目的は、電子機器のパラメータを迅速に変
更する手段の提供にある。

本発明のその他の目的及び利点並びに本発明の構成及び
操作方法は、添付図を参照した以下の説明よりよく理解
できるであろう。

なお、図において同様な素子には同様な参照符号を付し
た。

第１図は、本発明の概略を示すブロック図である。

移動部材２０上には、同一種類のパラメータが同一列に
並ぶように複数のパラメータがｍ６８列の行列形態に記
載されている。

移動検出器１１０は、動作パラメータを記載した移動部
材２０と光学的又は他の適当な手段で結合し、移動部材
２０の相対的移動を検出する。

この動作パラメータ記入移動部材の相対的移動について
の情報は、インテリジェント制御器又は類似の装置１０
０に送られて処理される。

インテリジェント制御器１００にはまた行選択器７０が
接続され、制御器１００は、移動部材２０から得た情報
と行情報とを合わせて処理し、各列からそれぞれ１個ず
つ選択されたパラメータをパラメータ記憶装置１０２及
び動作状態記憶装置８０に一時的に記憶させる。

動作状態記憶装置８０は、パラメータの出力ポートとし
て働きこの記憶内容に従って電子機器の動作が制御され
る。

パラメータ記憶装置１０２には動作状態記憶装置８０と
同一の情報が記憶され、後に詳述する発光素子による発
光指示のために使用される。

また、パラメータ記憶装置１０２は、蓄電池のバックア
ップを受は電子機器の電源がオフされた後も記憶内容を
保持するごとにより、電源オン時にパラメータを再入力
する手間を省く。

次に、本発明の詳細な説明する。

先ず、移動部材２０を固定位置にある移動検出器１１０
に対して相対的に移動する。

移動部材２０を移動することにより、それに印刷された
パラメータ・マトリックスのｎ列の１つを選択する。

移動部材２０上に位置符号化トラックを設けて移動検出
器１１０により移動部材２０の位置を検出できるように
し、これを電気信号に変換してインテリジェント制御器
１００に印加する。

行選択器７０は、パラメータ・マトリックスの行数ｍと
それぞれ１対１に対応するスイッチを有する。

この列及び行情報は、インテリジェント制御器１００に
より対応するパラメータが蓄積されているパラメータ記
憶装置１０２又は動作状態記憶装置８０の記憶位置のア
ドレスに変換される。

記憶装置８０及び１０２は現在選択されている総てのパ
ラメータの蓄積を行なう。

第３図は、本発明に用いる移動部材及び選択スイッチの
例を示す斜視図である。

上述した電子機器の動作パラメータを選択するための移
動部材２０は、カード状に作られている。

この使用者情報カード２０をハウジング４０に出し入れ
すると、ハウジング４０内に設けた移動検出器１１０が
カードの縁に沿って設けられた孔５０に光を通過させる
ことによりカードの移動方向を検出する。

複数のスイッチ１０ａ〜１０ｈは、各スイッチの真下の
カード上のマトリックス行を選択するのに使用する。

即ち、スイッチ１０ａはマトリックスの１行目を選択し
、スイッチ１０ｈはマトリックスの８行目を選択する。

スイッチ１０ａ〜１０ｈの透明な各操作子の裏には、対
応する発光ダイオードＬＥＤ６０ａ〜６０ｈを設ける。

これらＬＥＤの光は、列中のどのパラメータが選択され
ているかを示す。

指示ＬＥＤ３０は、発光して操作者にカードの位置が適
正でないことを警告する。

操作において、操作者が電子機器パラメータの確認又は
変更を望むときは、操作者は確認又は変更しようとする
パラメータを含むパラメータ列まで使用者情報カード２
０を引き出すか又は押し込むのみでよい。

そうすると、そのパラメータ列のなかで現在選択されて
いるパラメータの上のＬＥＤ６０が発光するので、操作
者は希望するパラメータが選択されているか否か確認で
きる。

操作者は、現在確認している列のなかで新しいパラメー
タを選択することを望むときは、対応する選択スイッチ
１０を押すのみでよい。

第４図は、本発明の好適な実施例を示す電気的ブロック
図である。

使用者情報カード２０を移動検出器１１０に光学的に結
合し、選択スイッチ１０からの情報と共に移動検出器１
１０の出力を割込み発生器１１２及び割込みレジスタ１
０４に印加する。

割込み発生器１１２をインテリジェント制御器であるμ
ｐ１００の割込み要求線に接続する。

更に、上記の割込みレジスタ１０４、ＬＥＤ状態レジス
タ１０６及びスイッチ・レジスタ１０８を共通データ・
バス１１４を介してμｐ１００に接続する。

μｐ１００は、更にプログラム読取り専用メモリＲＯＭ
１１８及びパラメータ・ランダム・アクセス・メモｌＪ
ＲＡＭ１０２から入力を受ける。

プログラムＲＯＭ１１８は、μｐ１００を制御するため
のマイクロプログラム及び操作者が電子機器において選
択可能なパラメータの総てを記憶している。

動作状態記憶装置８０及びパラメータＲＡＭ１０２は現
在選択されているパラメータの総てを記憶している。

次に、動作を説明する。

移動検出器１１０により使用者情報カード２０の移動を
検出し、この移動を電気信号に変換する。

これらの信号は、カードがハウジング４０の内側又は外
側のいずれへ移動したかを示す。

この移動検出器１１０は、光源及び光トランジスタ又は
類似の素子を用いて構成されている。

この型式の移動検出器は当業者に周知であるので、詳細
な説明は省略する。

移動検出器１１０の出力信号を割込み発生器１１２に印
加すると、割込み発生器１１２は割込み要求情報をμｐ
１００に送る。

割込み発生器１１２は、Ｄ型フリップ・フロップ等の論
理素子を用いて構成する。

また、ＯＲゲート１１６を介して８個の行選択スイッチ
１０を割込み発生器１１２に接続する。

カード２０をハウジング４０の内又は外へ移動させるか
、選択スイッチ１０の１個を押すと、割込み発生器１１
２は割込み要求情報をμｐ１００に送る。

μｐ１００は、Ｍ６８００の如き任意の市販製品であっ
てもよい。

μｐに関するタイミング・ダイヤグラム、ブロック及び
拡張ブロック・ダイヤグラム、メモリからのデータの読
取り及びデータの書込みの詳細、フローチャート、及び
信号の説明等が１９７５年にモトローラ社から出版され
た７Ｍ６８００マイクロプロセツサ・アプリケーション
・マニュアル」に記載すれているので、μｐの相互接続
、動作及びプログラムの詳細説明は省略する。

更に、μｐに関しては米国特許第３，９６２，６８２号
に詳述されている。

上述の参考資料を用いれば、当業者は本発明に使用する
μｐ装置を設計することができる。

μｐ１００としてＭ６８００を用いる場合は、レジスヨ
８０、ＲＡＭ１０２及びＲＯＭ１１８はＭ６８００関連
部品と互換性があるものを用いる。

μｐ１００が上記の割込み要求情報を受けると、μｐ１
００は割込みレジスタ１０４の内容を読取る。

レジスタ１０４は、７４ＬＳ２４４の如き任意の市販の
蓄積レジスタでよい。

レジスタ１０４は、μｐ１００が、プログラム制御のも
とに、発生した割込みの形式及び必要な動作を決定する
ためのデータを記憶する。

レジスタ１０４内のデータは、カードが内側又は外側の
いずれに移動したか否か、また選択スイッチ１０の１個
が押されたか否かを示す。

カードが移動したときは、μｐは、このカードが移動し
たマトリックス列に対応するパラメータ蓄積ＲＡＭ１０
２の記憶位置にステップし、そこの情報を読取る。

次に、μｐは、この新しい情報をＬＥＤ状態レジスタ１
０６に入力し、新たに選択されたパラメータ列に対応し
て特定のＬＥＤを発光させる。

ＬＥＤ状態レジスタ１０６は７４ＬＳ３７４の如き任意
の市販の蓄積レジスタでよい。

しかし、選択スイッチが押された場合は、μｐはスイッ
チ状態レジスタ１０８内のデータを読取り、どのスイツ
チが押されたかを判断する。

スイッチ状態レジスタ１０８は、７４ＬＳ３７４又は７
４ＬＳ２４４の如き任意の市販の蓄積レジスタ又はバッ
ファでよい。

次いでμｐ１００は、プログラムＲＯＭ１１８からパラ
メータ・マトリックスの特定の行列に関する蓄積された
パラメータ・データを取り出す。

μｐは、このデータを用いて動作状態レジスタ８０の内
容を新しくし、同時に被制御機器に選択したパラメータ
を実行するように指示する。

更に、μｐは、パラメータ蓄積ＲＡＭ１０２及びＬＥＤ
状態レジスタ１０６の内容を新しくする。

上述の好適な実施例において、パラメータ蓄積ＲＡＭ１
０２は不揮発性メモリである。

不揮発性メモリは、蓄電池のバックアップがあり、主機
器の電源がオフされた後９０日以上メモリの内容を保持
する。

これは、システムの電源をオンする毎に操作者が機器の
総てのパラメータを再入力する手間を省く。

ＲＡＭ１０２の有効な蓄積量に応じて、いくつかのパラ
メータのセットを蓄積することもできる。

標準の機器設定が必要となる毎に多くのパラメータを変
更する代りに、これら予め選定された設定を選択するこ
とができる。

以上説明したように、本発明によれば、従来表面パネル
、裏面パネル成るいは機器内部にあったスイッチ、スト
ラップ等のパラメータ設定手段を必要とせず、パラメー
タの一覧表を記載した移動部材及び複数のスイッチをパ
ラメータの行列に応じて操作することによりパラメータ
の設定を行ないつるので、取扱い説明書等を参照するこ
となくパラメータ設定が極めて迅速かつ容易に行なえる
。

しかも、移動部材の移動及び複数のスイッチによってパ
ラメータの各同一種類内で１個ずつ設定されたパラメー
タを第２の記憶手段であるパラメータを第２の記憶手段
であるパラメータ記憶装置１０２に記憶させておき、移
動部材の移動に応じてパラメータ記憶装置１０２の内容
を読出し、その内容に従って移動部材の移動により指定
されたパラメータの同一種類内で選択されているパラメ
ータを発光素子の発光で指示するようにしたので、単に
パラメータを更新した際に対応するパラメータが発光指
示されるだけでなく、現在どのようにパラメータが設定
されているかが移動部材の移動に応じて順次発光素子の
発光により指示される。

したがって、パラメータの更新の際に誤設定が防止きれ
るだけでなく、パラメータ設定状態を確かめたい場合に
即座に確認することができる。

他人が設定したパラメータであっても、確認に時間を要
しない。

また、パラメータ記憶装置１０２を不揮発性メモリで構
成することにより電子機器の電源オフ後、再びオンした
際にパラメータを設定しなおす手間が省けるなど種々の
顕著な作用効果が得られる。

以上、本発明の好適な実施例について説明したが、本発
明がその要旨を逸脱することなく種々の変形、変更をし
うるものであることは、当業者に明らかであろう。

例えば、移動部材である使用者情報カード２０は、堅い
カードの代りにローラにまかれる可撓性シートでもよい
。

また、カードの移動を磁気ストライプ等で検出してもよ
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の概略的なブツアク図、第２図は本発明
に用いる移動部材に記載された情報、第３図は本発明に
用いる移動部材及び選択スイッチの例を示す斜視図、第
４図は本発明の好適な実施例を示すブロック図である。 １０・・・・・・複数のスイッチ、２０・・・・・・移
動部材、６０・・・・・・複数の発光素子、８０・・・
・・・第１記憶手段、１０２・・・・・・第２記憶手段
。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 同一種類のパラメータが同一列（又は行）に並ぶよ
   うに複数の上記パラメータが行列の形態に記載された移
   動部材及び上記行列の行（又は列）にそれぞれ対応する
   複数のスイッチにより、上記パラメータの各同一種類内
   でそれぞれ１個選択されたパラメータを第１記憶手段に
   記憶させて電子機器の動作パラメータを設定するパラメ
   ータ選択装置であって、更に、上記複数のスイッチに対
   応して各々の近傍に配置した複数の発光素子と、上記パ
   ラメータの各同一種類内でそれぞれ１個選択された上記
   パラメータを記憶する第２記憶手段とを設け、上記移動
   部材はカード状部材で構成すると共に上記電子機器のハ
   ウジングに出し入れ自在に取付け、上記移動部材の移動
   に応じて上記第２記憶手段の内容を読出しその内容に従
   い上記移動部材により指定された上記パラメータの同一
   種類内で設定されているパラメータを対応する上記発光
   素子の発光で指示することを特徴とするパラメータ選択
   装置。 ２ 上記第２記憶手段は不揮発性メモリである特許請求
   の範囲第１項記載のパラメータ選択装置。