JPS5840038B2 - キミツシキアツシユクキソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 冷凍装置用の気密圧縮機の製造においては、気密圧縮機
装置を冷凍装置に連結するための流密接続手段を備える
ことが必要である。

近年まで、冷凍装置に気密圧縮機を連結するための、た
いていの吸込管集成体接続体は銅またはアルミニウムで
造られてきた。

このような材料を用いる時、最終的に圧縮機を冷凍装置
へ連結する際に、銅またはアルミニウムの導管と鋼製圧
縮機ケーシングとの間の流密継手を確実に作るために通
常のろう付けとはんだ付けの技術が利用されてきた。

米国特許３７６７３３４号に開示されたもののような現
在利用できる気密圧縮機は、鋼製ケーシングに結合され
たアルミニウム導管を用いる吸込管集成体を示している
。

銅またはアルミニウムの吸込管集成体導体が鋼製圧縮機
ケーシングにろう付けまたははんだ付けされる時、継目
を酸化から守るため、およびろう付けまたははんだ付は
作業の間に生じうる酸化物を除去するためにフラックス
が使用される。

フラックスを使用すると、圧縮機ケーシングにおける許
容しうる流密継手を得られるが、一方それはまた、圧縮
機の最終的な密閉に先立って、結合作業に起因するフラ
ックスと残留物がケーシングから完全に除去されなけれ
ばならない点で気密圧縮機の製造における追加の一工程
をもたらす。

本発明は特に、圧縮機シリンダと吸込管集成体との間の
流密接続部を確実に得られるようにした改良気密封じ圧
縮機装置集合体を対象としている。

本発明による気密圧縮機装置は、ケーシングと該ケーシ
ング内に配置されたシリンダブロック含む圧縮機を有し
、シリンダブロックはその外面がケーシングの壁の内面
に隣接していて、その中に該外面に開口する吸込通路を
持ち、ケーシングは該吸込通路と整合し且つそれより大
きい開口を持つ。

本発明の気密式圧縮機装置は更に、前記吸込通路と軸方
向に整合して前記ケーシングの開口に入り込む縮小端部
を持つ吸込管接続体と、該縮小端部の近くで吸込管接続
体の内面に形威された円周方向のフランジと、該フラン
ジに配置された管状リング部材と、前記吸込通路にプレ
スばめされた端部及び前記フランジに対して突出する肩
部を持つ管状管継手とを有し、管状管継手の肩部は管状
リング部材に係合して該肩部と前記フランジの間で該管
状リング部材を圧縮している。

管状リング部材は管状管継手及び吸込管接続体よりも延
性の大きい材料で作られ、好ましくは。

管状管継手及び吸込管接続体を鋼製にし、管状リング部
材はアルミニウム製にする。

上記のように吸込管接続体の縮小端部をケーシングの開
口に入り込ませ、また管状管継手の端部を吸込通路にプ
レスはめすると同時に、その肩部により環状リング部材
を円周方向のフランジに対して押し付けて該リング部材
を圧縮することにより、ケーシングとシリンダブロック
と吸込管接続体との間に気密封じが形成される。

以下図面を参照して、本発明の好ましい実施例を説明す
る。

第１図に関しては、図に示す気密回転圧縮機装置が円筒
形ケーシング１０を持ちその中に回転圧縮機１２が示さ
れている。

圧縮機は、端板１８と第２の端板（図示せず）と結合し
て、回転子２２を収める圧縮機シリンダ２０を横取する
円筒形内面１６を有するシリンダブロック１４を含んで
いる。

シリンダブロック１４は直径上で向いあう脚即ち延長部
２４を含み、それらは円筒形ケーシング壁１０の内面に
係合する弓形面２６を有する。

このような圧縮機の製造においては、シリンダブロック
がケーシング内にプレスばめされるか、あるいはケーシ
ングがシリンダブロック上に焼ばめされる。

吸込通路２８は、弓形面２６の一つからシリンダブロッ
クを通して圧縮機シリンダ２０内に延在する。

この流路の外端は、第２図、第３図に示されるように、
ケーシング側壁１０のフランジ付きの穴３０に軸方向に
整合されている。

穴３０は通路２８よりやや大きい直径を有する。

この一般的な構造の圧縮機は米国特許第３５６８７１２
号に示されており、その構造と操作の詳細な記述に関し
てはそれを参照されたい。

本発明では、冷凍装置の吸込配管を吸込流路２８に接続
するための手段が設けられる。

このために、発明の一実施例において第２図、第３図に
示されるように、圧縮機ケーシング１０に結合された管
状鋼接続体即ち導管３４、管状リング部材３６及び管状
鋼製管継手３８より成る吸込管集成体３２が与えられる
。

鋼製接続体３４は、圧縮機シリンダブロック１４の弓形
面２６に近い点まで穴３０内に入り込む又は通る縮小端
部４０を有する。

端部４０には台形状が選ばれており、それが、接続体端
部が穴３０内に突出することを可能にしており、また穴
３０と通路２８に対する接続体３４の心合せを容易にし
ている。

接続体３４の端部４０は、４２に示されるように、穴３
０のフランジ部にてケーシング１０に溶接さ札ケーシン
グ１０と接続体３４との間の流密封じが形成される。

接続体３４を圧縮機吸込通路２８に機械的に結合するた
めに、この実施例において与えられる手段は、接続体３
４の端部４０の近傍に配置された円周方向のフランジ４
４を含む。

管状リング部材３６がフランジ４４上に配置される。

部材３６は鋼より高い延性を有する金属群の中から選ば
れている。

この実施例においては、部材３６を製作するのにアルミ
ニウムが用いられているが、鋼より延性の大きい他の材
料も用いうろことはいうまでもない。

次に、管状鋼製管継手３８が、接続体３４を通路２８に
機械的に接続するために用いられる。

この管状管継手３８は接続体３４内に差し込まれており
、流路２８内にプレスばめされるように寸法が決められ
た縮小端部４８と肩部５０を含んでいる。

肩部５０は管継手３８から、フランジ４４とその部材３
６と軸方向に整合する位置まで半径方向外向きに突出し
ている。

流密封じをもたらすために、管継手３８の端部４８が、
通路２８とプレスばめ関係になるように送り込まれると
、肩部５０は比較的延性のある部材３６に係合し、それ
をフランジ４４と肩５０との間で圧縮し、通路２８の領
域とケーシング接続体の領域において流密封じを形威し
、圧縮機ケーシング１０と吸込管集成体３２を圧縮機１
２に機械的に密閉する。

冷凍装置の吸込配管５２に組付けるために、配管５２の
端が接続体３４上にすべりはめされ、さらにエポキシセ
メントのような適当な接着剤を用いて接着結合される。

鋼製接続体３４の使用により、接続体３４を鋼製ケーシ
ング１０に結合する際に、比較的安価でしかも信頼でき
る流密対じを与える溶接作業の使用を可能にする。

さらに、鋼製接続体３４の使用により、アルミニウム製
または銅製の冷凍装置のどちらに対する使用にも適した
圧縮機を得る。

これはいづれの場合にも接着剤による結合が可能だから
である。

次に本発明の実施態様を記す。

特許請求の範囲の記載において、前記吸込管接続体と前
記管状管継手が鋼製であり、前記管状リング部材がアル
ミニウム製である圧縮機。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による冷凍装置用気密圧縮機装置の水平
断面図、第２図は第１図の線２−２に沿う拡大断面図で
あり装置の接続体部分の構造を示し、第３図は第２図と
同様な図で圧縮機の接続体部分を製造する際の１工程を
示す。 図の主要部分を表わす符号は次の通りである。 １０はケーシング、１２は圧縮機、１４はシリンダブロ
ック、２８は吸込通路、３０はケーシグの開口、３２は
吸込管集成体、３４は接続体、３６はリング部材、３８
は管継手、４０は接続体の端部、４４はフランジ、４８
は管継手の端部、５０は肩部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 側壁を含むケーシングと、 該ケーシング内に配置されていてケーシングの壁の内面
   に外面が隣接しているシリンダブロックを含む圧縮機と
   、 前記ブロック内にあって前記外面に開口する吸込通路と
   、前記ケーシングに設けられていて、前記通路と整合し
   且つそれより大きい開口と、縮小端部が前記吸込通路と
   軸方向に整合して前記開口に入り込む吸込管接続体と、 前記縮小端部の近傍で、前記管接続体の内面に形成され
   た円周方向のフランジと、 前記フランジに配置された、係合する部分より大きい延
   性を有する管状リング部材と、 前記通路内にプレスばめされる端部及び上記フランジに
   対して突出する肩部を持ち、該肩部が前記リング部材に
   係合しそれを上記フランジと肩部との間で圧縮してケー
   シングと吸込管接続体を圧縮機シリンダブロックに密閉
   する管状管継手とを有する気密圧縮機装置。