JPH0510781Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 Ａ 産業上の利用分野 この考案は、ざると洗桶を着脱自在に組合せて
構成した台所用洗物用ざるに関るものである。

Ｂ 従来の技術 従来洗物用に使用されるざるも、洗桶も、種々
あるが、それぞれ別の器としてのものばかりで、
ざると洗桶が一緒になつたものはなかつた。又使
用上に於ても、米洗いに例を取つて見ても洗つた
水を捨てるときは、片手で洗桶を傾け他方の手で
米が流れ出ないように用心しつつカバーをする、
この操作の繰返しで米洗を終り最後に手近なざる
にあけて水切りをする。その他、洗物は似たよう
な行程で洗物をするのが通例である。

Ｃ 考案が解決しようとする問題点 本考案は、通例的な洗物の行程をより単純化し
労力を省力化し、且つよい仕上り効果が得られる
よう便利な回転する洗物用ざるを考案しようとす
るものである。

Ｄ 問題を解決しようとするための手段 いまその解決の手段を図面によつて説明すれ
ば、第１図に示すは回転する洗物用ざるの斜視図
で本体のざるＡに洗桶Ｂが組合されて構成されて
いる。

本体のざるＡは、一般に市販されているざると
同様、ざるの縁１と全体を水抜き用に網目状とな
つた本体２で形成され、ざる上縁よりやや下つて
向い合つた対称位置に、２個の突起状回転軸３，
４を配置してある。

又洗桶Ｂはその容器内に、ざるＡを入れて尚周
囲にゆとりある容積をもち、且所定の水量を保有
する大きさとする。形状は、特に規定はないが、
ざるＡに類似した形が、関連上最も扱い易い。そ
して、洗桶Ｂの外側の一部には、片手で握れる柄
５がついている。

又上縁には、ざるＡの回転軸３，４を受け止め
られるように、２個所に軸受用の凹状の切欠き、
軸受溝６，７が設けてある。

この様な構造の、洗桶Ｂの軸受溝６，７に、ざ
るＡの回転軸３，４それぞれを、はまり合せて回
転する、洗物用ざるが構成される。

Ｅ 作用 この様に洗桶Ｂに、ざるＡを着脱自在にとりつ
け、洗桶Ｂについている柄５を持つて、洗桶Ｂを
右に、左に傾けると、洗桶Ｂは傾いても、ざるＡ
は、回転軸３，４が、軸受溝６，７の中で自在に
回転し、常に水平を保つ機能をもつことになる。

Ｆ 考案の効果 上記のような作用をもつ、洗桶Ｂを自然の状態
に置いて、ざるＡの中で物を洗う、洗桶Ｂを傾け
ると、ざるＡは水平に保たれて、ざるから物がこ
ぼれることなく、汚れた水だけが流れ出すことに
なる。この操作の繰返しで中のものがキレイにな
つたら、ざるＡを洗桶Ｂから外して、中のものを
他の器に移すことも簡単である。

米、野菜、細かく切つたもの、しじみその他の
貝類等を洗うとき、そば、冷しそうめん等々何回
もす早く水を替える必要があるときなど、大変に
便利である。

又、片手の不自由な人とか、手に怪我をした場
合でも、片手だけで洗物ができるし、冬期など
は、水道の水圧を利用して、冷たい水に手を入れ
ずに洗物ができるなど、種々の便利さと、省力
で、台所仕事を楽しくすることができる。

Ｇ その他の実施例 (イ) 洗い終つたもの、又冷やし終つたものなど、
そのまま水切りをしたいときは、ざるに入れた
ままで洗桶を傾けて水を捨てればよい。

(ロ) 本案はざるＡと、洗桶Ｂを離して別々に２つ
の器としての利用もできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の構成斜視図、第２図はざるＡ
の斜視図、第３図は洗桶Ｂの斜視図、第４図は本
考案の断面図。 Ａはざる、Ｂは洗桶、１はざるの縁、２はざる
の本体、３，４は回転軸、５は柄、６，７は軸受
溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回転軸３，４をもつざるＡと一側に柄５と柄の
   延長方向に軸受溝６，７を備えた洗桶Ｂにおい
   て、ざるＡと洗桶Ｂとを回転軸３，４と軸受溝
   ６，７を介してはめ合せ、洗桶を左右に傾ける
   も、ざるＡは常に水平を保つことを特徴とした回
   転する洗物用容器。