JPS5839962B2 - ケ−ブルの端末固定方法 - Google Patents
ケ−ブルの端末固定方法Info
- Publication number
- JPS5839962B2 JPS5839962B2 JP54140436A JP14043679A JPS5839962B2 JP S5839962 B2 JPS5839962 B2 JP S5839962B2 JP 54140436 A JP54140436 A JP 54140436A JP 14043679 A JP14043679 A JP 14043679A JP S5839962 B2 JPS5839962 B2 JP S5839962B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- socket
- wire
- fixing
- taper hole
- filling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、ケーブルの端末をソケット留めにより定着
固定する方法に関するものである。
固定する方法に関するものである。
従来、吊橋などの構造物におけるケーブルの端末固定装
置としては、第1図に示すように、定着用ソケット9内
に、ソケット内面屈曲部付近の符号10で示す範囲にお
いて、局部的な曲げ加工を施して放射状に解きほぐし分
散させたケーブル端末の各素線11を配置し、かつ亜鉛
またはこれに銅を添加した合金からなる充填固定材料1
2を溶融状態で鋳込んでこれを凝固させて、ケーブルの
端末を固定する方法が採用されている。
置としては、第1図に示すように、定着用ソケット9内
に、ソケット内面屈曲部付近の符号10で示す範囲にお
いて、局部的な曲げ加工を施して放射状に解きほぐし分
散させたケーブル端末の各素線11を配置し、かつ亜鉛
またはこれに銅を添加した合金からなる充填固定材料1
2を溶融状態で鋳込んでこれを凝固させて、ケーブルの
端末を固定する方法が採用されている。
しかし、このようにして構成されたケーブルの端末を定
着固定した場合について実験的考察を行なった結果、ケ
ーブルの端末は加熱した溶融金属を鋳込むことから熱影
響を受け、また、このソケット先端側の素線の密接した
部分(非分散部分)は荷重の繰返し作用を集中的に受け
て素線と鋳込み金属との間で微動摩耗現象(振幅が極め
て小さい相対運動を繰返し行なう摩擦面に発生する特殊
な摩耗現象)を起こし、かつ疲労強度を劣化させ、さら
にこの部分においては各素線が局部的な曲がり部をも持
っているため、曲げによる応力集中を受けると共に、こ
の曲げによって発生する側圧下で荷重の繰返し作用を受
けることにより、素線間の微動摩耗現象をさらに助長し
疲労破断を生じさせていることが解かった。
着固定した場合について実験的考察を行なった結果、ケ
ーブルの端末は加熱した溶融金属を鋳込むことから熱影
響を受け、また、このソケット先端側の素線の密接した
部分(非分散部分)は荷重の繰返し作用を集中的に受け
て素線と鋳込み金属との間で微動摩耗現象(振幅が極め
て小さい相対運動を繰返し行なう摩擦面に発生する特殊
な摩耗現象)を起こし、かつ疲労強度を劣化させ、さら
にこの部分においては各素線が局部的な曲がり部をも持
っているため、曲げによる応力集中を受けると共に、こ
の曲げによって発生する側圧下で荷重の繰返し作用を受
けることにより、素線間の微動摩耗現象をさらに助長し
疲労破断を生じさせていることが解かった。
この発明は、前述の問題点を有利に解決し、疲労強度の
高いケーブル端末固定方法を提供することを目的とする
ものである。
高いケーブル端末固定方法を提供することを目的とする
ものである。
次にこの発明を図によって詳細に説明する。
この発明を実施してケーブルの端末を固定する場合は、
まず第2図に示すように、定着用ソケット1の先端部に
設けられた断面円形の小径孔2とその後方に設けられた
截頭円錐形の後方拡大テーパ一孔3との間に、その小径
孔2の後端部と前記後方拡大テーパ一孔3の前端部とを
無段状に接続する曲面テーパ一孔4を設け、前記ソケッ
ト1内で放射状に解きほぐされて分散されたケーブル端
末の各素線のうち、ケーブル断面中央の素線5Aを除く
各素線5B、5Cに前記曲面テーパ一孔4の孔壁面に沿
って彎曲する大きな曲率半径(R=500朋以上)の滑
らかな円弧状部を形成すると共に、ケーブル断百外周側
の素線の円弧状部よりもケーブル断面中央側の素線の円
弧状部の曲率半径が漸次大きくなるようにする。
まず第2図に示すように、定着用ソケット1の先端部に
設けられた断面円形の小径孔2とその後方に設けられた
截頭円錐形の後方拡大テーパ一孔3との間に、その小径
孔2の後端部と前記後方拡大テーパ一孔3の前端部とを
無段状に接続する曲面テーパ一孔4を設け、前記ソケッ
ト1内で放射状に解きほぐされて分散されたケーブル端
末の各素線のうち、ケーブル断面中央の素線5Aを除く
各素線5B、5Cに前記曲面テーパ一孔4の孔壁面に沿
って彎曲する大きな曲率半径(R=500朋以上)の滑
らかな円弧状部を形成すると共に、ケーブル断百外周側
の素線の円弧状部よりもケーブル断面中央側の素線の円
弧状部の曲率半径が漸次大きくなるようにする。
次に各素線5B 、5Cの円弧状部を含みかつソケット
有効長外となるソケット先端側内部ニ、微細な砂または
鋼球等からなる耐熱性粒状物6を収容する。
有効長外となるソケット先端側内部ニ、微細な砂または
鋼球等からなる耐熱性粒状物6を収容する。
次に第3図に示すように、ソケット1内の後部のソケッ
ト有効長部分に、亜鉛あるいは亜鉛合金等からなる素線
定着用の充填固定材料7を注入充填して凝固させること
により素線を固定する。
ト有効長部分に、亜鉛あるいは亜鉛合金等からなる素線
定着用の充填固定材料7を注入充填して凝固させること
により素線を固定する。
次に前記耐熱性粒状物6を排出し、これにより生じた空
間部に第4図に示すように、耐微動摩耗性に優れており
かつ素線材質に熱影響を与えないエポキシ系樹脂、フェ
ノール系樹脂等の合成樹脂あるいは鉛等の金属からなる
充填固定材料8を注入充填して凝固させる。
間部に第4図に示すように、耐微動摩耗性に優れており
かつ素線材質に熱影響を与えないエポキシ系樹脂、フェ
ノール系樹脂等の合成樹脂あるいは鉛等の金属からなる
充填固定材料8を注入充填して凝固させる。
なお素線の付着力および充填材強度を充分発揮させるた
めには、素線相互の純間隔(対向側面の間隔)を平均1
.5朋以上確保することが必要とされているから、前記
ソケット有効長とは、前記素線相互の純間隔が平均1.
5關以上である部分長さを意味するものである。
めには、素線相互の純間隔(対向側面の間隔)を平均1
.5朋以上確保することが必要とされているから、前記
ソケット有効長とは、前記素線相互の純間隔が平均1.
5關以上である部分長さを意味するものである。
この発明によれば、定着用ソケット1の先端部に設けら
れた小径孔2とその後方に設けられた後方拡大テーパ一
孔3との間に、その小径孔2の後端部と前記後方拡大テ
ーパ一孔3の前端部とを無段状に接続する曲面テーパ一
孔4を設け、前記ソケット1内で放射状に解きほぐされ
て分散されたケーブル端末の各素線のうち、ケーブル断
面中央の素線5Aを除く各素線に、前記曲面テーパ一孔
4の孔壁面に沿って彎曲する大きな曲率半径の滑めらか
な円弧状部を形成したので、素線の曲げによる局部的な
応力集中を避けることができ、かつ微動摩耗の原因とな
る側圧をも軽減することができ、しかも素線との耐微動
摩耗性に優へかつ充填時に素線に熱影響を与えない充填
固定材料8をソケット1の先端側に充填したので疲労強
度の高いケーブル端末固定部が得られる等の効果がある
。
れた小径孔2とその後方に設けられた後方拡大テーパ一
孔3との間に、その小径孔2の後端部と前記後方拡大テ
ーパ一孔3の前端部とを無段状に接続する曲面テーパ一
孔4を設け、前記ソケット1内で放射状に解きほぐされ
て分散されたケーブル端末の各素線のうち、ケーブル断
面中央の素線5Aを除く各素線に、前記曲面テーパ一孔
4の孔壁面に沿って彎曲する大きな曲率半径の滑めらか
な円弧状部を形成したので、素線の曲げによる局部的な
応力集中を避けることができ、かつ微動摩耗の原因とな
る側圧をも軽減することができ、しかも素線との耐微動
摩耗性に優へかつ充填時に素線に熱影響を与えない充填
固定材料8をソケット1の先端側に充填したので疲労強
度の高いケーブル端末固定部が得られる等の効果がある
。
第1図は従来のケーブルの端末固定部を示す縦断側面図
である。 第2図ないし第4図はこの発明のケーブルの端末固定順
序を示す縦断側面図である。 図において、1はソケット、2は小径孔、3は後方拡大
テーパ一孔、4は曲面テーパ一孔、5Aはケーブル断面
中央の素線、6は耐熱性粒状物、7は素線定着用の充填
固定材料、8は耐微動摩耗性に優れておりかつ素線の材
質に熱影響を与えない充填固定材料である。
である。 第2図ないし第4図はこの発明のケーブルの端末固定順
序を示す縦断側面図である。 図において、1はソケット、2は小径孔、3は後方拡大
テーパ一孔、4は曲面テーパ一孔、5Aはケーブル断面
中央の素線、6は耐熱性粒状物、7は素線定着用の充填
固定材料、8は耐微動摩耗性に優れておりかつ素線の材
質に熱影響を与えない充填固定材料である。
Claims (1)
- 1 定着用ソケット1の先端部に設けられた小径孔2と
その後方に設けられた後方拡大テーパ一孔3との間に、
その小径孔2の後端部と前記後方拡大テーパ一孔3の前
端部とを無段状に接続する曲面テーパ一孔4を設け、前
記ソケット1内で放射状に解きほぐされて分散されたケ
ーブル端末の各素線のうち、ケーブル断面中央の素線5
Aを除く各素線に、前記曲面テーパ一孔4の孔壁面に沿
って彎曲する大きな曲率半径の清めらかな円弧状部を形
成し、次にこの円弧状部を含みソケット有効長外となる
ソケット先端側部分に、耐熱性粒状物6を収容したのち
、ソケット1内の後部のソケット有効長部分に素線定着
用の充填固定材料7を充填して素線を固定し、次に前記
耐熱性粒状部6の排出により生じた空間部に、耐微動摩
耗性に優れておりかつ素線の材質に熱影響を与えない充
填固定材料8を充填して素線を固定することを特徴とす
るケーブルの端末固定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54140436A JPS5839962B2 (ja) | 1979-11-01 | 1979-11-01 | ケ−ブルの端末固定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54140436A JPS5839962B2 (ja) | 1979-11-01 | 1979-11-01 | ケ−ブルの端末固定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5667003A JPS5667003A (en) | 1981-06-05 |
JPS5839962B2 true JPS5839962B2 (ja) | 1983-09-02 |
Family
ID=15268605
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP54140436A Expired JPS5839962B2 (ja) | 1979-11-01 | 1979-11-01 | ケ−ブルの端末固定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5839962B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5297065A (en) * | 1976-02-09 | 1977-08-15 | Bureau Bbr Ltd | Apparatus for connection of bundled wires to anchor head |
JPS53135473A (en) * | 1977-04-28 | 1978-11-27 | Shinko Wire Co Ltd | Method of tightening end of wire filament |
JPS5419865B2 (ja) * | 1973-12-27 | 1979-07-18 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5523236Y2 (ja) * | 1977-07-11 | 1980-06-03 |
-
1979
- 1979-11-01 JP JP54140436A patent/JPS5839962B2/ja not_active Expired
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5419865B2 (ja) * | 1973-12-27 | 1979-07-18 | ||
JPS5297065A (en) * | 1976-02-09 | 1977-08-15 | Bureau Bbr Ltd | Apparatus for connection of bundled wires to anchor head |
JPS53135473A (en) * | 1977-04-28 | 1978-11-27 | Shinko Wire Co Ltd | Method of tightening end of wire filament |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5667003A (en) | 1981-06-05 |
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