JPS5839927B2 - 絹状光沢を有する繊維及びその製法 - Google Patents

絹状光沢を有する繊維及びその製法

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JPS5839927B2
JPS5839927B2 JP54103425A JP10342579A JPS5839927B2 JP S5839927 B2 JPS5839927 B2 JP S5839927B2 JP 54103425 A JP54103425 A JP 54103425A JP 10342579 A JP10342579 A JP 10342579A JP S5839927 B2 JPS5839927 B2 JP S5839927B2
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JP
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sheath
fiber
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core
polymer
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JPS5631015A (en
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幸二 渡辺
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Toray Industries Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は天然の絹にも匹敵する深みのある絹状光沢を有
する合成繊維及びその製法に係る。
従来絹状光沢繊維を得るに当っては断面の異形化、極細
化、ポリマーブレンド繊維の一成分溶出化等各種手段が
考案されそれなりの効果は得られている。
しかし従来の典型例としての異形化、極細化は均一な合
成繊維の表向反射を利用したものであり光沢が単調で、
ギラツキがあり、十分に深みのあるものとはならなかっ
た。
より深みのある光沢を有するものとしてポリマーブレン
ド繊維の一成分を除去する方法がある。
しかしかかる方法では光沢はマイルドになり深みは増す
ものの多孔中空層のため、全体の色が浅くなりまた十分
の効果を上げ得るブレンド率にすると紡糸が不安定で高
級な細番手の繊維が製造しにくくかつ染色した場合の色
むらが発生し易く多くの問題をかかえていた。
特にブレンドの場合ブレンド状態をコントローlしする
のが難かしく、全体に均一にブレンドする従来のやり方
だと中心部の分散成分島成分が太く外周部が細くなる傾
向が強く外周部を太くする様な十分な効果の得られる分
散状態とはなし難い。
最表面のみならず内部まで、ブレンドされてしまうため
糸質が低下しかつ不透明化と共に染色した場合の色の深
みが低下する。
また繊維最表面のみを処理し多孔中空化もしくは凹凸化
しようとする場合でも管理が難かしく、一定の厚さのみ
処理することは至難といえる。
本発明はかかる従来の欠点を解消すると共にさらにより
積極的にブレンド状態もコントロールできるようにし、
多孔中空状態もしくは表面凹凸状態をより効果的に形成
できる様にしたものである。
本発明のさらに別の特徴は鞘をブレンド部とし芯を通常
ポリマーとすることによりブレンド部の不安定性を芯部
で緩和し紡糸が極めて安定化することにあり、収率向上
繊維の均一性向上、高級細番手化可能等々多くのメリッ
トがある。
この紡糸安定性のため、ポリマーフレンド状態をかなり
広範囲な状態をとらしめることが可能となり、粗い混合
度合の島成分が太い状態にもなし得ると共に混合割合も
従来不安定とされていた範囲でも可能となる。
(1)実質的に芯鞘構造を有する繊維であって、鞘比率
は断面積で15〜1%でかつ鞘は繊維軸に平行なスジ状
の多数の中空部を有することを特徴とする絹状光沢を有
する繊維。
(2)絹状光沢を有する繊維の製法において、鞘として
芯成分と親和性を有するポリマーであるA成分中にA成
分とは溶剤溶解性、分解性等除去性を異にするポリマー
であるB11ff1分を5〜80%ブレンドせしめたも
のを用い、かつ鞘比率を面積比で15〜1%として実質
的芯鞘型複合繊維を形成し、しかる後B11ff1分の
一部もしくは全部を除去し繊維軸に平行なスジ状の多数
の中空部を有する鞘を形成させることを特徴とする絹状
光沢を有する繊維の製法。
本発明の芯成分にはホモもしくは共重合による単−酸物
と見なし得るポリマーを用いる。
鞘成分中A戚分はこの芯成分と親和性のあるポリマーを
選択する必要があり、実用上わずかの外力で芯成分と容
易に剥離してしまわないものとする必要がある。
このため芯成分と同一もしくは同一系統のものとするの
が最も容易で効果も大きい。
すなわち芯がポリエステルならばポリエステル系ポリマ
、ポリアミドならポリアミド系ポリマーのごとき組合せ
が最も取り易い。
しかしより一般的にはポリアミドとポリウレタンのごと
く強固な親和性を示す系もあり限らずしも同一系とする
必要もない。
Alff1分にブレンドするB1ff1分としては少な
くともAllii分と除去性を異にする必要がある。
すなわちBEiffi分をより選択的に溶解もしくは分
解する溶剤もしくはそれ相当物が存在することを意味す
る。
Bff1分はAlli分もしくは芯成分と必ずしも親和
性を有する必要はなく除去し易さが大きなポイントとな
る。
AとBとのブレンド状態により得られる繊維性能も大き
な影響を受ける。
Bが細かく均一に分散した場合は中空度の低い、もしく
は凹凸度の低い繊維となり、タッチはぬめりがあり、光
沢はややきつくなる。
一方B戊分が太く分散度が悪い場合には、凹凸は高くあ
るいは中空度は高く光沢はやや沈んだ深みのあるものと
なる。
本発明で使用し得るポリマーは、ポリアミド、ポリエス
テル、ポリオレフィン、ポリウレタン等溶融紡糸可能な
ものなら実質的にほとんど全てが可能である。
B1ff1分としてはA成分との組合せで種々考えられ
る。
AU分と同一系統のものであっても共重合化し溶解性に
差をつけたものであっても良い。
特にB53?分の参考例として明示すればAポリエステ
ル/B共重合ポリエステル;Aポリエステル系ポリアミ
ド、Aポリオレフィン/Bポリウレタン、などその組合
せは枚挙にいとまなく多くの例が考えられよう。
特に溶解のし易さからポリスチレン、共重合ポリエステ
ルとしてスルホン基含有ポリエステル、変性ポリビニル
アルコール、水溶性ポリアミド、ポリエチレンオキサイ
ド、低分子量ポリエチレン、ポリメチルメタクリレート
、などが便利と思われる。
かかるA成分とBIff1分とのブレンド状態は本発明
の一つのポイントともなる。
ブレンド方法としては重合時添加、エクストルーダーで
一担混練後紡糸する方法、またチップ状態で混合し混合
度を低くおさえる方法、静的混合器を用い筋状に長く分
散させる方法等、その他各種手段が得り得るか、それぞ
れ目的に応じ適宜選択すべきである。
紡糸に際しては芯成分のためブレンド特有の問題は大幅
に軽減される。
しかしより安定化するに当っては通常芯鞘口金の吐出孔
をやや大きめに、また口金直下を急冷することが効果的
である。
本発明で発色性を上げるに当っては鞘成分の絶対的厚さ
も重要な意味があり、これが厚すぎると従来の繊維にみ
られるごとく十分な発色効果は得られない。
したがってこの厚さは3μ以下好ましくは1.5μ以下
より好ましくは1μ以下0.05μ以上とするのが良い
本発明ではかかる繊維を形成後少なくともB11ff1
分の一部を除去する。
この除去は繊維状態で行なっても良いし、編、織、不織
布等シート形fj3J行なっても良い。
この場合B1ff1分を溶解しつつ一部A成分を溶解し
ても良い。
また本発明の特徴はB成分の分散状態により繊維表面を
繊維軸に平行なスジ状に凹凸化できることである。
例えばBff1分のAllffl分中での島としての太
さを鞘成分と同等かもしくはかなり太い状態とするとこ
のB1ff1分分を除去した部分は深い谷状となり繊維
表面に複雑な微細な凹凸が形成される。
この場合はBfff1分島の太さの少なくとも一部を鞘
成分厚さに対し100〜20%程度にすればより効果的
となる。
島成分を太くする場合には高比率を上げるか、大きなチ
ップを形成しチップブレンド等により不均一混合を助長
するなどの手段により容易に行なえる。
かかる凹凸と中空部とが混在するとさらに一層の深みの
ある絹様光沢となる。
またこの効果を助長するに当り繊維断面を丸だけでなし
に異形化することも有効である。
本発明は処理される厚さは鞘の厚さで規制されるため極
めて安定したものが得られる。
実施例 1 芯6分ポリエチレンテレフタレート鞘戊分;B成分スル
ホン酸ナトリウムイソフタレート12%共重合ポリエチ
レンテレフタレート、A成分ポリエチレンテレフタレー
トトし、A二B−50:50、芯/鞘−93/7 (い
ずれも重量比)で芯鞘型複合繊維を紡糸し180℃熱板
を用い3.3倍延伸し、80D−24fの繊維を得た。
この時の鞘の厚さは約0.3μであった。
この繊維を2%カセイソーダ液90℃で処理したところ
最浅の鞘部分のみ凹凸化と多孔中空化し深みのある絹様
光沢を示した。
これを筒編しついで黒色に染色(染色条件: Dian
ix Black FB−FS 10wt%、130
℃X60分)したところ通常ブランク糸に比し極めて深
みのある黒色を呈した。
実施例 2 実施例1においてB[ff1分としてポリスチレンとし
、A/B = 80/20.芯/鞘−87/13(いず
れも重量比)で同様に紡糸し150℃で延伸した。
筒編後トリクロルエチレン中で80℃で処理した。
得られたものは多孔中空状で深みのある光沢があった。
これを130℃で、KayalonPolyester
Grey 3.5%で染色したところ、深い絹状光沢
のある極めて高級な色調のものが得られた。
実施例 3 芯成分ナイロン6、鞘成分:Aをナイロン6、Bをポリ
エチレンテレフタレート A/B=65/35、芯/鞘−9377(いずれも重量
比)として紡糸した。
得られた繊維を3.2倍延伸し、100D−24fの繊
維を得た。
これをウーリー加工し、ついで靴下編した、沸騰水処理
後カセイソーダ液中につけた所、ナイロン特有のぬめり
感が減少しドライタッチのものとなりかつ光沢も極めて
深みのあるものであった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 実質的に芯鞘構造を有する繊維であって、鞘比率は
    断面積で15〜1%で、かつ鞘は繊維軸に平行なスジ状
    の多数の中空部を有することを%微とする絹状光沢を有
    する繊維。 2 鞘の厚さを1.5μ以下としたことを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の繊維。 3 絹状光沢を有する繊維の製法において、鞘として、
    芯成分と親和性を有するポリマーであるA成分中にA成
    分とは溶剤溶解性、分解性等除去性を異にするポリマー
    であるB成分を5%〜80%ブレンドせしめたものを用
    い、かつ鞘比率を面積比で15〜1%として実質的芯鞘
    型複合繊維を形成し、しかる後B成分の一部もしくは全
    部を除去し繊維軸に平行なスジ状の多数の中空部を有す
    る鞘を形成させることを特徴とする絹状光沢を有する繊
    維の製法。 4 混合するBポリマーの太さが鞘の厚さに対し少なく
    とも一部が100〜20%とした後Bfff1分を除去
    することを特徴とする特許請求の範囲第3項記載の方法
JP54103425A 1979-08-14 1979-08-14 絹状光沢を有する繊維及びその製法 Expired JPS5839927B2 (ja)

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JPS5631015A JPS5631015A (en) 1981-03-28
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JPS6017117A (ja) * 1983-07-08 1985-01-29 Kuraray Co Ltd 粗面化,制電性ポリエステル繊維およびその製造法
US5265401A (en) * 1989-11-14 1993-11-30 Thermarite Pty. Ltd. Apparatus for manufacturing flexible containers
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5233033A (en) * 1975-09-10 1977-03-12 Toshiba Corp Thyristor transformer

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