JPS583975A - スパツタリングによる成膜方法及びその装置 - Google Patents

スパツタリングによる成膜方法及びその装置

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JPS583975A JP9965981A JP9965981A JPS583975A JP S583975 A JPS583975 A JP S583975A JP 9965981 A JP9965981 A JP 9965981A JP 9965981 A JP9965981 A JP 9965981A JP S583975 A JPS583975 A JP S583975A
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秀樹 立石
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は薄膜材料のスパッタ装置で使用するターゲット
平板の長寿係化と試料表面上の堆積膜厚分布を制御する
ことを図ったプレーナマグネトロン方式のスパッタリン
グによる成膜方法及びその装置に関するものである。
スパッタリング技術は、低圧の雰囲気ガスをグロー放電
ヲ起こしてイオン化(プラズマ状)し、陰陽電極間に印
加された高電圧により、そのプラズマ状イオンが加速さ
れて、陰極におかiyvターゲット材料の平板に衝突さ
せられる。
衝突させられたイオンによυ飛び出されたターゲット材
料の構成原子又は粒子は、陽極近傍に設けられた基板上
に+J着堆積して、ターゲット材料の薄膜を形成する技
術である。
この場合、グロー放電によって発生したイオンを空間内
に高密度に閉じ込め、これをターゲット材料平板上に有
効に運び込むことが、堆積速度を改善し、電子による基
板の損傷全低減する上でN要となっている。
そのために前記のイオンをターゲット材料平板面上の空
間領域に閉じ込め尚密度化を図ることが有効である。そ
して、磁界構成が検討されて来ている。
特にプレーナーマグネトロン方式スパッタリング装置は
、その堆積速度が従来の抵抗加熱型真空蒸鬼装置に匹敵
する程度になるに及び、近年薄膜集積回路や半導体デバ
イス用の薄膜形成装鉦として、その生産用成膜工程に多
用されるに到った。
第1図は良く知られた従来技術によるプレーナーマグネ
トロン方式スパッタリング装置のターゲット材料平板近
傍の構造金示す概念説明断面図である。ターゲット材料
平板(以下ターゲット平板という)1の以m1にヨーク
6により磁気結合されICリング状磁極2と、そのリン
グ状磁極2の中心部に円柱状磁b5とが、磁気回路を構
成して配置されている。これらの磁極2゜3に、1mっ
てターゲット10表面側(第1図1の下側)の空間に磁
力線の分布、換言すれば円環体(1’ortbs )の
高さ方向に垂1にな平面で半裁し、その半裁面がターゲ
ット平板10表面に平行におかれた半円環状磁界分布、
通称トンネル状磁界分布11が発生する。このトンネル
状磁界分布11によって、その内部に上記プラズマ状イ
オンが高濃度に閉じ込められろ(図示せず)。このプラ
ズマ状イオンは、さらに陽極10とターゲツト平板10
殻面に絶縁スペーサ8を弁して設置された陰極7間に印
加され1ζ高電圧によシ発生しているターゲラl−XV
−& 1の表面にほぼ垂直な電界によって加速され、タ
ーゲット平板1表面に衝突し、その結果、ターゲット1
表面から順次、その原子又は粒子がはじき出され、侵食
領域12か形成されろ。
なお、5は水冷機栴である。この侵食領域12は、以上
の説明から推定されろように、スパッタリング工程の時
間経過に伴って侵食度が進むが、この侵食は通常第1図
に示す構成のターゲット平板構造体では、ターゲット平
板の特定の領域に限定されて進行するために、実効的に
は侵食領域の体積程度しか使用できないとされる。
したがって初期的には 目的とする均一な膜厚分布が得
られても、さらに、かかる侵食領域の形成によって、は
じき出されるターゲット材料の原子のはじき出される方
向及び量が変化するために、試料基板表面上の被堆積薄
膜の膜厚分布が経時的に変化し、許容される成膜膜厚分
布のかたよりが大となり、ターゲット材料の板厚を消耗
し切ることによるよシはむしろ、膜厚分布の経時劣化に
よジターゲット材料の寿命が決定されてしまう欠点があ
る。
そのために、多数の試料基板に連続して成膜したいとか
長時間のスパッタリング工程を実行したい場合にその実
行が不可能となり、これが従来のスパッタリング工程の
限界とされていたのである。その後この欠点を除くため
に上記侵食領域12が広面積でターゲット平板1表面上
に発生する工うに磁界分布11を変化してやることが提
案された(特開昭51−86083.特開昭53−75
86λこの技術の理論的背景ないし、技術的思想は特開
昭51−86083号公報の第2頁、右下の欄、第19
行目から第3頁、左上の欄、第2行目にある如く、「最
大のターゲット侵食は、磁力線がターゲツト板に平行に
なる上記の点、或は領域に揃い且つこの領域の下に横π
わっている領域において発生する」VCあるとされ、か
くして特開昭51−86183号公報においては、その
特許請求の範囲第1項に記載された文言にあるごとく、
第1の磁界手段に対して、前記の源に垂直な方向に補助
的な可変磁界全発生させ、補助的な可変磁界を変化させ
てその合成磁力線が前記の源と平行になる位置全連続的
に移動させる第2の磁石手段を具備したものであるとし
、具体的な技術として図面の第4図に示す電磁石を孤立
的に配置した実施例を開示している。他方、特開昭55
−7586号公報においては、その技術は端的に述べれ
ば、磁石手段そのものを機械的に移動するものである。
しかるに、本願発明者らは上記の公知例中の技術的思想
に対しても、本願発明者の実験事実に照らし合わせて再
検討し、上記公知例に示された技術的手段よシも一層そ
の効果が改善され、さらに新たに、堆積した薄膜の膜厚
およびその分布をは(・了任意に制御できる技術を実現
すると1とができた。
本発明の目的は、上記した従来技術の欠点をなくし、均
一な膜厚分布が得られ、且実用に供せられるようにした
プレーナーマグネトロン方式スパッタリングによる成膜
方法及びその装置を提供するにある。
本発明の要点とするところは、磁束線が−の磁束源から
発生した場合には、その性質として磁束同志は交鎖する
ことがなく、磁束線相互にmaxw t l l応力な
る引力ないし斥力が作用していることに鑑み、少くとも
三つの磁極面を有する−の磁束源を構成し、その一部の
磁極面に発生する磁束量を制御して、残りの他の磁極面
に発する磁束量およびその分布の立つ位置、すなわちプ
ラズマの立つ領域ヲ芥易に且、巾広く移動させるように
したプレーナーマグネトロン方式スパッタリング方法で
あって、その一部の磁極体に設けた電磁石にスパッタリ
ング工程中所定の周期をもった矩形波電流を流して環状
のプラズマ発生領域を所定の周期で少くとも1回以上移
動させてそれぞれの環状プラズマ発生領域において見ら
れる成膜膜厚全合成して成膜をすることを特徴とするも
のである。
以下本発明を図に示す実施例にもとづいて具体的に説明
する。
第2図及び第3図は本発明に係わるスパッタ電極構造体
の電極部分の一実施例の概略断面を示しπものである。
該電極部分の主たる構成要素としては、ターゲット平板
21 (254mmφ、厚さ20mmA!−2%S)、
ターゲット平板21を例えば適当なろう付は手段で固定
し、かつ、陰極となるバッキングブレー)22(銅製)
、該ターゲット平板21の第1の主面上の中空空間に所
定の磁束分布全発生させろ手段である磁界発生用ヨーク
2ろ、内側′電磁石コイル24、外側電磁石コイル25
、中心磁極端26、内側磁極端27、外側磁極端28、
陽極となるシールド犯、及び絶縁スペーサ31がある。
第2図第3図に示す実施例ではターゲット平板21は円
形であるが、これは本実施例で用いた成膜対象となる基
板が円形であるためで、矩形の基板を用いる時には矩形
のターゲット平板を用意することが適当であろう。すな
わち本実施例で述べろ固形の電極構造体電極部は、一実
施例であり、矩形等の電極部の形についても本発明から
外れろものではない。
またバッキングプレート22の裏側に水等の冷媒を通す
流路32が形成され、との流路62に外部から磁界発生
用ヨーク23を介して上記冷媒を供給・排出するパイプ
が設けられ、ターゲット平板21を冷却するようにして
いる。
第4図は、本電極構造体の励磁用電源の概略構成を示し
たものである。該励磁電源部の主たる構成としては、内
側11.磁石コイル24、外側電磁石コイル25、を全
く別に制御するために、電流供給回路が、2つ組み込ま
れている。該励磁電源部・該内側および外側電磁石コイ
ル24.25に印加する電流を全くff意に、すなわち
、時間的に変化せぬ一定電流または、一定の周期をもっ
た矩形波状、三角波状等の電流波形に設定することがで
きるようにマイクロプロセッサ41と、メモリ42ヲ用
いており、キーボード46、捷たは適当な外部記憶装置
40(例えば磁気テープ、磁気ディスク)から、91定
の電流波形に関する情報を与え、マイクロプロセッサ4
1の出力をデジタル−アナログ信号変換器44α、44
h(D−A−zンバータ)に加え、これをさらに電流増
幅器45(Z45hにて核内、外側電磁石コイル24 
、25を励磁できるだけの所定の強度に1で増幅する。
第4図の該励磁電源部は、制御対象としては、核内、外
側電磁石コイル24.25−i扱うので、定電流特性を
もつ電源であり、また出力電流検出部46α、46hに
より、出力電流すなわち該各電磁り 石電流値金検出し、これ會/ヵ変換器44α、44bが
出力されろ所定の電流値と比較し、補正を行うために、
電流増幅器45(L、45bに情報を帰還する手段をも
っている。すなわち電磁石コイル2425に一定の電流
捷たは一定の矩形波電流が印加されるように構成されて
いる。
スパッタリング金材わせしめる放電々力を供給するため
の高圧電源、すなわちスパッタ電源には従来からよく知
られているように、0〜80I程度の出力電圧と0〜1
5,4程度の出力霜;流をもつものを用いた。またよく
知られているように、グロー放電へ投入する電力を制御
するために、この高圧電源は定電流出力特性をもつもの
である。
前述したとうり、ターゲット平板上でスパッタリングの
起る侵食領域はプラズマリングの発生する場所のほぼ直
下に位置する。またプラス]1 マリングの発生は、通常のプレーナーマグネトロンで用
いる1〜10mTorr内外のスパッタ圧力に於てはタ
ーゲット平板の第1の主面上の中空4間のターゲット平
板の第1の主面〃・ら10〜20mrrL程度の距離に
おける磁界ベクトルがターゲット平板の第1の主面に平
行となる領域に集束され、起る。
したがって、ターゲット平板上の侵食領域の発生位置を
知るには、ターゲット平板の第1の主面側の中空4間に
於ける磁束分布を知ることが有力な手段となる。
したが°って、本実施例によるスパッタ電極構造体によ
る成膜膜厚分布等の諸物件を求める実験を行うまえに、
ターゲット平板21の第1の主面上の中空空間29に於
ける磁束分布を測定し電磁束分布の測定には、ガウスメ
ータを用いた。
第5図及び第6図は本実施例であるスパッタ電極構造体
のターゲット平板21の第1の主面上の磁束分布を擬似
的に求めるために、第2図の本実施例とほぼ同一の大き
さのヨーク材を製作・12 し、実測した一例である。第2図の実施例と、この擬似
的に製作したヨークとのちがいは、第2図の内、外側電
磁石コイル24.25 Q埋め込んでいる溝が浅いこと
である。第5図及び第6図の縦軸は、該磁極端26,2
7.28上の高さく=)、横軸は第2図に示したスパッ
タ電極構造体スパッタ電極部の中心軸、すなわち該磁極
端26の中心軸から、外向き半径方向への距離(−)で
ある。第5図及び第6図では、内側コイル24と外側コ
イル25に流す電流の向きは、お互いに逆向きに流した
。第5図では、内側電磁石コイル24と、外側電磁石コ
イル25の起磁力は、それぞれ40:1となるようにし
た。第6図では、内側電磁石コイル24と、外側電磁石
コイル25の起磁力は1.5:1となるようにした。
前述したように、磁界ベクトルがターゲット平板21の
第1の主面と平行となる領域にプズマリングが発生する
ので、第5図及び第6図中、それぞれ55 、54で示
された領域にプラズマリングが発生する。
したがって、第5図及び第6図から明らかなように、核
内、外側電磁石コイル24 、25に付勢する起磁力を
変化させることにより、プラズマリングの発生場所を移
動させることができる。
第5図及び第6図に示した例では、該内側電磁石コイル
24の起磁力を一定とし、該外側電磁石コイル25の起
磁力を内側電磁石コイル24の起側箪磁石コイル25に
与える起磁力を一定として、該内側電磁石コイル24に
与える起磁力を変化させても、第5図及び第6図と同様
に磁界ベクトルが該ターゲット平板21に対して平行と
なる領域を移動させるととができる。
次に本実施例における成膜々厚分布特性について述べる
。第7図は、ターゲット平板上に発生する円環状浸食領
域の直径りに対して、ターゲット平板の第1主面上から
85mmの距離にターゲット平板の第1の主面と平行に
おかれた成膜対象基板20上の戚腺々厚分布特性がいか
に変化するか會、計算で求めた例であり、本発明の第1
0基本的な技術思想を説明するものである。
縦軸には、成膜対象基板の中心での成膜膜厚全1on9
6としだ膜厚を示し、横軸には、該成膜対象基板上、該
成膜対象基板中心からの外向き半径方向の距離(mm)
を示した。
第7図で明らかなように、該円環状の浸食領域の直径り
が下であると、咳成膜対象基板上、半径100mm程度
のところに成膜膜厚分布として肩をもつ、云わば双峰の
形をした成膜々厚分布特性を得る。逆にD−φ125m
m以下ではとの成膜々厚分布特性上の肩は消失し、該成
膜対象基板上の中心に山をもつ、云わば単峰の成膜々厚
分布特性を得る。
以上の論議は円環状浸食領域の直径りについて述べたが
前にも述べたようにプラズマリングのほぼ直下に、この
浸食領域が発生することから、円環状浸食領域の直径全
そのままプラズマリングの直径と考えて差しつがえない
。したがって、第5図及び第6図に示した磁界分布特性
の制御性にぶり、プラズマリングの直径を変化させ、第
7図に示し九如き、様々な成膜々厚分布特性を任意に得
ることができると予想できる。
第8図に示した曲線61は例えば第5図に示した内側電
磁石コイル24の電流と、外側%磁石コイル25の電流
をお互いに逆極性に通じ、かつ電磁石の起磁力を、外側
it1.i石コイルクコイル側電磁石コイル24どの比
’i1+40とした時に得られると予想される成膜々厚
分布特性の概念図であり、また第8図に示した曲線62
は、例えば内側筒磁石コイル24と、外側電磁石コイル
25との起磁力の比を1.5:1としてプラズマリング
の径を小さくした時に得られる成膜々厚分布特性の概念
図である。
1つの成膜対象基板への成膜工程中に、核内、外側電磁
石の起磁力を変化させ、第8図に示す曲線61,62の
如き成膜々厚分布を与える操作を適当に行えば、結局は
該成膜対象基板上では、曲線61と、曲線62が足し合
わされ足台成膜厚分布として、第8図に示す曲線63の
如き、該成膜対象基板上の広い範囲にわたって、均一な
成膜々厚會得ろことができろ。
第9図は、本実施例における成膜々厚分布特性の一例を
示したものであり、曲線71は外側電磁石コイル25の
起磁刃金0として、内側電磁石コイル24により約20
0ガウス程度の磁界の強さを、ターゲット上で得られる
ようにした時のものである。−また曲71は内側電磁石
コイル24と、外側筒、磁石コイル25との起磁力の比
を5:1とした時の成膜々厚分布特性を示したものであ
る。第9図の曲線71.72は、ターゲット平板21の
第1の主面から、成膜対象基板までの距離f BOmm
スパッタガスとしては純度99.999%のアルゴンガ
スを用い、スパッタガス圧力は\4vuTorrとした
条件で得たものである。
第9図の縦軸には該成膜対象基板上での成膜速さ金、示
したものであり、横軸は本実施例のスパッタ電極構造体
の電極部分の中心軸から半径方向外向きにとった、該成
膜対象基板上の距離(−77L)である。
第9図にて明らかな↓うに、外側電磁石コイル25に与
える起磁力を増大させ相対的に、内側電磁石コイル24
に与える起磁力との差を小さくすることに工り、プラズ
マリングの直径が小さくなシ、第8図中の曲線62に示
した如き成膜々厚分布特性が得られ、逆に外側電磁石コ
イル25に与える起磁力を小とすることにより、プラズ
マリングの直径が犬となり、第8図中の曲線61の如き
成膜々厚分布特、性が得られる。
第9図中の71.72の成膜々厚分布を得るために外側
電磁石コイル25の起磁力を変化させても。
該プラズマリングは移動するものの、グロー放電の放電
インピーダンス、すなわち「ターゲットに印加した電圧
」÷「ターゲットに流れる電流」には±5%以上の変化
はなく、前述した如く、本実施例にては定電流出力特性
をもつスパッタ電源部を使用しているため、結局ターゲ
ットに加えられたスパッタ電力は殆んど変化しない。
このために一定のスパッタ電力を印加するという不実施
例の条件下では、プラズマリングの@径を小としたとき
VC−は、プラズマリングの面積、すなわち該ターゲッ
ト平板上の第1の主面にてスパッタリングにより浸食を
うける領域の面積は小さくなることから、ターゲット平
板21の第1の主面上の単位面積あたりの電力に、増加
する。よく知られているように、プレーナーマグネトロ
ンスパッタリングにおいては、ターゲット平板上の浸食
領域に投入される単位面積あた9の電力に対して、成膜
対象基板上における成膜速度がほぼ比例する。したがっ
てプラズマリング径の小なる時には、該成膜対象基板中
心領域に於ける成膜速度は、プラズマリング径が大なる
ときに比し、第9JEgllC示されているように、大
となっている。
第8図に示した単峰および双峰の成膜々厚分布特性全台
成し、広い面積にわたり、できるだけ均一な成膜々厚分
布を得るためには、1枚の成膜対象基への成膜工程中に
プラズマリング径を小としている時間と、プラズマリン
グ径を大としている時間との比全うまくえらんでやる必
要がある。上記したプラズマリング径が小の時9 に中火での成膜速度が、プラズマリング径が犬の時に比
し大であるという点から必然的に「プラズマリング径を
小としている時間」÷[プラズマリング径を大としてい
る時間]という比を1以下にしてやらなければ、最適な
膜厚分布特性を該対象基板上で得ろことはできない。
更にターゲット平板上への単位面積あ1ζシのスパッタ
電力の投入量に対し、その浸食をうける領域での浸食量
、すなわち該ターゲット平板の厚さ方向への浸食の進行
は比例すると考えられるので、プラズマリング径が小の
位置に対応したターゲット平板上の領域での、浸食量と
、プラズマリング径が大の位置に対応した該ターゲット
平板上の領域での浸食量とを一致させることが好しい。
何故なら、この浸食量が不つシあいであれば、いづれか
の浸食領域での浸食深さが先にターゲット平板の板厚に
達し、ターゲット平板の寿命が両浸食領で均一に浸食が
進行する場合に比べ、ターゲット平板の寿命が短いとい
える。
20 ゛ 第10図は第9図の曲線71.72で示される成膜々厚
分布特性金実際に成膜を行い合成Ll?C−代表的な合
成成膜々厚分布特性を示したものである。
土5%の膜厚偏差を許容し、最も広い面積にわたって均
一な成膜々厚を得るように、第9図の曲線71.72を
計算上合成させ、その条件のなかから、1N)プラズマ
リング径の小なる時間が長くなるものをえらび、成膜を
行った。第10図中○印は第9図に示されπ成膜々厚分
布特性から、計算によシ求めたプロットであ夛、実線8
1は、実際に成膜を行った実測値であり、非常によい一
致を見せている。
第10図中の曲線81の成膜条件は、第9図の成膜々厚
分布特性を求めたものと同一である。また内、外側電磁
石コイルの励磁条件は、内側電磁石コイル24の起磁力
は、MPU41からの指令でシカ変換器44α、及び電
流増幅器45αを介して一定であシ、外側電磁石コイル
の起磁力はMPU4’Iからの指令で/7変換器44h
及び電流増幅器45hを介して第11図に示す如き、矩
形波状のパルスを流によりプラズマリング径最大の状態
の時間T1ヲ10秒間と、2,000アンペアターンで
且プラズマリング径最小の状態の時間T、f2秒間とし
たサイクルを周期T。’(i712秒で、10回繰り返
えし魁 なお、T、の時間は零電流でも負電流でもよい。
以上、実験結果も交えて述べたように均一な成膜々厚分
布を得るということと、ターゲット平板の寿命を短くし
ないという2つの観点から第7図及び第8図について述
べた成膜膜厚分布を合成するという本発明の基本的な第
1の技術思想は、投入スパッタ電力が一定という条件下
では「プラズマリング径が小の時間」÷「プラズマリン
グ径が大の時間」という比が1未満となるように内、外
側電磁石電流のそれぞれの大きさを変化させるところに
あり、逆に上記しπ時間の比が1以下であるような各電
磁石の励磁法にターゲット平板の利用効率ないしは寿命
を向上させながら、平担な成膜膜厚分布會得ることので
きる条件が存在しているのである。
従来技術である固定磁場のプレーナマグネトロン電極で
は、ターゲット平板の局部的な浸食が進行するに従い、
急峻なターゲット平板の断面で云えば断面形状がV字と
なるが如き谷が形成され、このV字谷形成の進行に伴っ
て、成膜々厚分布が劣化してゆくことについては既に述
べた。このことをより具体的に説明すればターゲット平
板の消耗時間が短い時には、よく知られたようにスパッ
タリングによりターゲット平板材料の飛散の仕方は余弦
則に従って第12図(b)に示すが如き分布(曲線10
1)となっており、比較的広い立体角の範囲にスパッタ
された粒子は飛散される。
これに対し、前述しfcV字谷がターゲット平板に形成
されてゆくと、第12図(b)に示した飛散方向分布は
第13図(b)に示す如く曲線111に示すようにその
立体角をせばめてゆく。曲線101と、曲線111に対
応した成膜々厚分布の概略は第12図(α)及び第16
図(cL)の曲線1[12,112に示すが如く、であ
りV字谷の形成により、成膜6 々厚分布は肩が立ち、成膜々厚分布が劣化する。
第14図は第2図及び第3図に示した内側および外側電
磁石コイルの起磁力を同一とした時の成膜々厚分布の経
時変化を示したものである。
曲線121はスパッタ電力6kw 1定で、0時間使用
後、122は10時間、126は20時間、124は3
0時間使用後の成膜々厚分布特性である。また曲線12
1.122,123,124での最大浸食深さ、すなわ
ちV字谷の底の深さはそれぞれ0.2,4.6mmであ
つ女。
第14図から明らかなように最大浸食深さが6mmに達
するとφ15Qm7Hの基板に対して成膜々厚分士 布特性は実用的と思われる一5%の範囲(図12曲線1
23では+io*)yこえてしまう。
第15図は本発明の第2の基本的思想と最も著しい効果
を示すものである。
第15図は第10図に示した合成膜厚分布を得る条件、
すなわち、プラズマリング径ft1:5の割合で、小さ
く11ζは太きくしなから成膜を続けた時の成膜々厚分
布特性の経時変化を示し4 たものであシ、第14図と同様、 6kwのスパッタ電
力全一定とした。曲線131は0時間、132は20時
間、166は40時間、164は60時間ターゲット平
板を消耗させた時の成膜々厚分布特性である。
第14図と第15図を比較して明らかなことは、プラズ
マリングの大きさを、周期的に変化させることにより、
ターゲット平板の浸食領域を拡大することをすれば、r
字谷の形成がおそくなる、またはV字谷の頂角の角度が
大きなことにより、成膜々厚分布の経時変化が実用上殆
んど問題とならぬ程度にしか起らぬということである。
以上のことは、第16図によっても確認することができ
る。第16図は第14図と第15図の条件にて、500
時間ターゲラトラ耗させた時のターゲット平板21の浸
食領域の断面形状を実測したものである。曲線141は
第14図の条件、すなわち、プラズマリングの大きさを
一定とし−rc、場合、また曲線142は第15図の条
件、すなわち、プラズマリングの大きさ全周期的VC変
化させた場合のものである。曲線141のV字谷は曲線
142に比較して、その頂角がせ甘く、成膜々厚分布特
性上にニジ大きな屑があられれることが確認できる。
以上第2図に示した実施例について述べてきたが、第1
0図に示し7ζようにφ15Q7xm程夏基板金成膜対
象として、してき7′coLかし、本発明は更に大面積
の基板への成膜についても適用できる。第16図の曲1
ilj!142からもわかるように、φ15 Q yn
m程度の大きさの基板に対しては浸食領域の振り幅は太
きくとらなくとも、十分な成膜々厚分布特性を得ること
ができる。しかし、本発明にかかるスパンタ電極Vc↓
シ、よシ太面積の基板に対する成膜を行う除には、ター
ゲット平板210太きさも基板に合わせて、太きくしな
けれはならない。
この場合には、以上に述べてきた単純な2位置のみにプ
ラズマリングの発生場所全制御する方法では第16図の
曲線142の如く浸食領域が連続した形とはならない。
すなわち第16図の曲線141の如@項状浸食領域がタ
ーゲット平板21±に2重に離れて形成されることにな
シ、ターゲット平板21の材料利用効率が低下する。し
たがって、この2重にできた円環状の浸食領域の間の領
域に1重または多重の浸食領域を形成することにより、
材料利用効率を向上金はかることができる。この場合、
MPU41からのディジタル指令信号により イイ変換
器44bでアナログ信号に変換され、電流増幅器45h
により外側電磁石コイル25に印加する電流波形の一例
を第17図に示す。第17図中に示すT1・の時間だけ
プラズマリングの直径は最大であシ、次のT、・% T
、 Iとプラズマリングの径は小さくなシ、再び、7’
、 tar間中位の大きさをとり、初期の状態に戻る。
プラズマリング径が中位となっている時間’e’t ’
とすると、”f、 r = T、 tr + T、 t
″!である。一定スバッタ電力の条件下においては、前
述したとうり、ターゲット平板21の浸食深さが、いづ
れのプラズマリング径に対応した浸食領域でもそれぞれ
が同7 程度となシ、ターゲット平板のできるだけ広い面積が均
一に消耗してゆくためには、 T、・〉1゛、・>Ts・ の条件が必要不可欠である。
第11図、第17図に示されいづれのプラズマリング径
の制御方法においても、スパッタ電力が一定という条件
下に於ては、プラズマリング径がよシ犬である時の、そ
のプラズマリング径を維持する時間を、そのプラズマリ
ング径よりも小さなプラズマリング径を維持する時間よ
りも、より長く保つということが、ターゲット平板をで
きるだけ広い面積にわたり均一に消耗させ、かつ、成膜
対象基板上に均一な厚さの膜付けを行うということが本
発明の基本的な技術的思想である。
プラズマリング径の大きさを変化させるためには本発明
に係わる第2図の実施例では、内側電磁石コイルによる
起磁力と外側電磁石コイルによる起磁力の相対的強W+
変化させればよいことは前にも述べた。史Vr−電磁石
の励磁電源部の構成の容易さについては、外側または内
側電磁石のどちら一方のコイルに印加する電流のみを変
化させるだけで、プラズマリングiの犬!!さを変化さ
せるのが有利であり、第11図、第17図に示した制御
方法では、外側電磁石コイル25に印加する電流値の制
御を例にとシ説明を行った。
本発明に係わる更に他の実施状態として第18図に示す
如く、中央磁極の一部ないし全体を一定強度の磁束発生
手段すなわち、第18図では永久磁石2001に置きか
え、外側電磁石コイル25に印加する電流のみを第11
図ないし第17図の如き波形のものとすれば、第2図の
実施例と同様にプラズマリング径の大きさの制御が可能
である。
更に他の本発明に係わる実施例として、第19図の如く
、外側磁極を一定強度の磁束発生手段、すなわち第19
図では永久磁石2002に、その一部または全体装置き
かえ、内側電磁石コイル24に印加する電流のみを第1
1図ないしは第17図の如き波形のものとすれは、第2
図に示した実施例と同様にプラズマリング径の大きさを
制御することが可能である。ただし、第19図の実施例
の場合には、内側電磁石コイル24に印加する電流値を
小とするとプラズマリング径は小となり、捷だ逆に内側
電磁力コイル24に印加する電流値を犬とするとプラズ
マリング径は大となる。
したがりて、本発明の要点であるプラズマリング径の大
きさが大である時間を、プラズマリング径の大きさが小
である時間よりも長くするためには、例えば、第17図
を内側電磁力コイル24の励磁電流波形とすれは、外側
電磁石コイルの場合とは逆に  T、t<T、・< r
s ’の条件が必要不可欠である。
以上述べた如く、本発明のプレーナマグネトロン方式の
スパッタリングによれば、環状のプラズマ発生領域を大
きく振らせることができ、堆積膜厚を均一な分布を得ら
れ、実用化に供することができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のプレーナマグネトロンスパッタ電極の概
略断面図、第2図は本発明に係るプレーナマグネトロン
スパッタ電極を示す断面図、第6図は第2図の斜視図、
第4図は第2図及び第6図に示す電磁石全駆動する駆動
装置の構成を示す図、第5図及び第6図は本発明に係る
スパッタ電極上の磁場測定例を示す図、第7図は膜厚分
布特性の変化を計算によって求めた例を示した図、第8
図は膜厚分布特性の合成音概念的に示した図、第9図は
本発明の実施例による膜厚分布特性を示した図、第10
図は第9図に示す膜厚分布全合成した合成膜厚分布の一
例を示した図、第11図は第10図に示す合成膜厚分布
を得るために、内側電磁石コイルの起磁力を一定とし、
外側電磁石コイルの起磁力を周期的に制御する場合の電
流波形を示した図、第12図及び第16図はターゲット
の浸食の進行に伴う成膜膜厚分布特性の変化全説明する
概念図、第14図は第2図及び第3図に示す内側及び外
側電磁石コイルの起磁力を同一にしたときの成膜膜厚分
布特性の経時変化を示した図、第15図は本発明の1 ように内側電磁石コイルの起磁力全一定にし、外側電磁
石コイルに第11図に示す周期的な電流波形を印加した
場合の成膜膜厚分布特性の経時変化を示した図、第16
図は本発明の実施例におけるターゲット平板の消耗状態
を示す図、第17図はより大面積な成膜対象基板に成膜
を行うために外側電磁石コイルに印加する電流制御波形
の一例を示した図、第18図は本発明において、中央電
極を永久磁石に置きかえた実施例を示した図、第19図
は本発明において外側磁極を永久磁石に置きかえた実施
例を示した図である。 20・・・成膜対象基板 21・・・ターゲット平板2
2・・・バッキングプレート23・・・磁界発生用ヨー
ク 24・・・内側布、磁石コイル 25・・・外側電
磁石コイル 41・・・マイクロプロセッサ 42・・
・メモリ43・・・キーボード 44α、44h・・・
イイ変換器45α、45b・・・電流増幅器 46・・
・検出部2 才 2 図 25’       24 オ 3 図 と3     3牛 オ 4 図 第5図 への距1龜 才  乙   国1 へf)距」龜 才10  図 才t+ ’fZl )i千閤 才 12 図 甘 13 図 瞥射5 %唄E −7h6図 才17 凶 才lδ図 5 芽 /■

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)  少くとも三つの磁極を有し、且少くとも2つ
    の磁界発生手段を41し、この磁界発生手段のうち少く
    とも1つは電磁石を備えたプレーナマグネトロン電極を
    用い、上記電磁石に所定の周期をもった電流を流し、環
    状のプラズマ発生領域を所定の周期で少くとも1回以上
    移動させてそれぞれの環状プラズマ発生領域において見
    られる成膜膜厚を合成して成膜をすることを特徴とする
    スパッタリングによる成膜方法。
  2. (2)上記環状のプラズマ発生領域を上記所定の周期で
    少くとも1回以上移動させる際に、環状のプラズマ発生
    領域が小のときに比較して大なるとき、この犬の環状の
    プラズマ発生領域を発生させる時間を小の環状のプラズ
    マ発生領域を発生させる時間より長くすることを特徴と
    する第1項記載のスパッタリングによる成膜方法。
  3. (3)  少くとも三つの磁極ヲ肩し、且少くとも2つ
    の磁界発生手段ヲ崩し、この磁界発生手段のうち少くと
    も1つは電磁石を備えたプレーナマグネトロンスパッタ
    電極を設け、上記電磁石に所定の周期でもって電流を印
    加する手段を設け、該手段と上記磁界発生手段とによっ
    てプラズマ発生領域を所定の周期で少くとも1回以上移
    動させて夫々のプラズマ発生領域において得られろ成膜
    膜厚を合成して成膜するように構成したことを特徴とす
    るスパッタリングによる成膜装置。
  4. (4)  上記磁界発生手段に飢え付けられた少くとも
    1つの電磁石を他の磁界発生手段の外側に配置したこと
    を特徴とする特許請求の範囲第6項記載のスパッタリン
    グによる成膜装置。
  5. (5)  上記手段は、振巾が犬なるときの時間を、振
    巾が小なるときの時間Lシ長くした矩形波電流を印加す
    るように構成したこと全特徴とする特許請求の範囲第3
    項1mは第4項記載のスパッタリングによる成膜装置W
  6. (6)  上記磁界発生手段は、少くとも2つ以上の電
    磁石を同心状に配置して構成したことを特徴とする特許
    i請求の範囲第5項記載のスノくツタリングによろ成膜
    装置。
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