JPS5839699B2 - 箱詰機の物品移送供給装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はトレイを使用して物品を箱詰めする装置に関す
るものである。

物品例えば流動物を充填したプラスチックボトル等を所
定数集積して箱に詰める場合に、物品を載置したトレイ
を順次移送してこれを充填移送枠体に所定数積載して１
とめた後、プッシャーで各トレイ上の物品を同時に箱又
は仕切枠内に押込み次いで空のトレイな再び物品供給部
に循環移送することが既に実公昭４７−３５４３０号公
報、特公昭４８−２９３４３号公報、等によって知られ
ている。

しかしながら従来の方式はトレイが同一垂直面内を循環
し、ているため、例えば所定数の積載トレイを支承しれ
水平往復動する充填移送枠体はトレイ上の物品をプッシ
ャーで中仕切枠又は箱に充填した後空になった積載トレ
イを下降用ガイドレールに移送して再び元の位置に復帰
しなければ後続の積載トレイを受入れることができず、
充填移送枠体の往復動とプッシャーの作動とが制約し合
い、経時的にも工程的にも迅速に作動せず、極めて能率
が悪い欠陥がある。

本発明は従来のトレイ方式に釦けるこのような欠陥を改
善して作業能率を向上するようにしたもので、対向して
設置したトレイの両端部を案内誘導する一対の上昇用ガ
イドレールと一対の下降用ガイドレールの上方に、９０
度毎に間歇回動する回転移送枠体を設け、該回転移送枠
体には円周部４ケ所に等間隔に前記上昇用及び下降用ガ
イドレールと連通してトレイの両端部を支承するガイド
溝を形威し、前記一対の上昇用ガイドレールの下端部−
側には該上昇用ガイドレールに支承されたトレイ上に物
品を移送載置する物品供給装置を設けると共に回転移送
枠体の中央部には一対の上昇用ガイドレールの位置から
９０度回動した位置にある回転移送枠体の物品を外側に
押出す物品押出プッシャーを設け、一対の上昇用ガイド
レールには積載トレイな前記回転移送枠体のガイド溝内
に上昇せしめる扛上装置を、また一対の下降用ガイトレ
ールにはガイド溝の積載トレイを下降せしめる降下装置
を夫々設け、前記各ガイド溝の下端部には扛上装置でガ
イド溝内に上昇された積載トレイの最下端のものを係止
する係止機構を設け、更に下降用ガイドレール下端部と
上昇用ガイドレール下端部間にはトレイ移送装置を設け
たことを要旨とするものである。

本発明の実施例を図面について説明すると、物品Ａを並
列載置するトレイ１は中央部に仕切枠２を有すると共に
両側壁中央部にはピン３を突設した角型ボス４，４が設
けられ、特に所定個数（図面では５個）毎のトレイ１の
ピン３′は長く形成されている。

一方水平に張架されたチェノコンベヤ５上には前記トレ
イ１のピン３又は３′及びボス４を支承する支持具６が
所定間隔で設けられ、トレイ１を一個宛支持移送すると
共にチェノコンベヤ５の始端部にはトレイ１を支承して
支持具６に載置するリフター７がまた後端部には支持具
６に支承されたトレイ１を扛上するリフター８が夫々設
けられている。

前記チェノコンベヤ５の後端部上方の両側には前記トレ
イ１のボス４部を摺動自在に案内する一対の上昇用ガイ
ドレール９，９が設けられ、前記ＩＪ ７ター８でチェ
ノコンベヤ５上のトレイ１を扛上してそのボス４，４を
上昇用ガイドレール９゜９に嵌合すると共に、該上昇用
ガイドレール９゜９の下端部にはトレイ１のピン３又は
３′を係止する第１係止爪１０が反時計廻り方向に回動
自在に設けられ、リフター８で扛上したトレイ１を係止
するように形成されている。

また前記上昇用ガイドレール９，９の平端部後方には前
記第１係止爪１０に係止されたトレイ１上に部品を移送
載置する物品供給コンベヤ１１が載置されると共に第１
係止爪１０より稍々上方に釦ける上昇用ガイドレール９
，９には互に外方だけに回動可能で、かつトレイ１のボ
ス４，４を係止できるテ対の第２係止爪１２，１２が夫
々設けられ、更に前記第１係止爪１０と第２係止爪１２
゜１２間には時計過り方向へ回動可能でトレイ１のピン
３又は３′を係止して昇降する第１扛上爪１３が設げら
れ、該第１扛上爪１３の上昇作用により第１係止爪１０
に係止されているトレイ１を第２係止爪１２．１２に順
次−個宛扛上係止し、第２係止爪１２，１２によって一
対の上昇用ガイドレール９，９に所定数の物品を載置し
たイレイ１．１・・・を重積支持するように構成されて
いる。

一方前記上昇用ガイドレール９，９の外側部にはこれに
沿って間歇回動する一対の無端チェノ１４．１４が間歇
回動するように設けられ、該無端チェノ１４．１４には
トレイ１の長いピン３′を係止する第２扛上爪１５が設
けられ、第２係止爪１２．１２に長いピン３′を有する
トレイ１を最下部としてトレイ１が所定数積載係止され
ると無端チェノ１４．１４が回動して第２扛上爪１５が
最下部のトレイ１の長いピン３′を係止して扛上し、所
定数の積載トレイ１，１・・・を上昇用ガイドレール９
，９の上部に移送扛上するように形成されている。

また上昇用ガイドレール９，９の略中程部分から上方に
向は内方に回動自在でかつトレイ１の長いピン３′を゛
係止する第３扛上爪１６が適宜機構で昇降自在に設けら
れ、第２扛上爪１５で扛上された最下部のトレイ１の長
いピン３′を更に第３扛上爪１６が受継いで係止扛上で
きるように形成されている。

前記上昇用ガイドレール９，９の上方には周縁部に等間
隔で上昇用ガイドレール９，９と連通するようにガイド
溝１７．１７を４箇所に設けた回転移送枠体１８が９０
度毎に間歇回動するように設けられると共に各ガイド溝
１７．１７の下端には後端にコロ１９を有する第３係止
爪２０が軸着され、該第３係止爪２０は常時は自重でガ
イド溝１７を開放するように形成されている。

玄た前記扛上爪１６の側部には前記第３係止爪２０のコ
ロ１９に作用する作動片２１が上方に向は突設され、第
３扛上爪１６が所定数の積載トレイ１，１・・・を上昇
用ガイドレール９，９からガイド溝１７．１７に扛上し
て送込んだとき、作動片２１が第３係止爪２０のコロ１
９に係合してこれを回動せしめて積載トレイの最下部の
トレイ１の長いピン３′を第３係止爪２０で係止せしめ
て所定数のトレイ１，１・・・を回転移送枠体１８のガ
イド溝１７．１７に支持するように構成されている。

前記回転移送枠体１８の各ガイド溝１７，１７間部分に
かげる円周部には積載した所定数のトレイに対応した所
定段数の案内枠２２が設げられると共に上昇用ガイドレ
ール９，９に対応するガイド溝１７．１７と９０度偏寄
している位置にあるガイド溝１７．１７間の内方には該
部分のガイド溝１７．１７に積載している各トレイ１内
の物品Ａを案内枠２２を介して外方に押出すことができ
るように所定数のプッシャー２３．２３・・・が一体に
設けられ、上昇用ガイドレール９，９から回転移送枠体
１８のガイド溝１７．１７に積載係止された所定数のト
レイ１，１・・・は回転移送枠体１８が９０度回動して
停止するとプッシャー２３．２３が作動して各トレイ１
上の物品Ａを案内枠２２を介してその外側に予め用意さ
れた中仕切Ｂに充填できるように構成されている。

しかして前記プッシャー２３．２３・・・の作動は、各
プッシャー２３．２３を連結片２４で連結した移動ラッ
ク２５と固定ラック２６間に揺動レバー２７及び連結杆
２８を介して往復するピニオン２９を噛合せしめ迅速に
作動するように形成されている。

また前記上昇用ガイドレール９，９と相対向する部分の
回転移送枠体１８の下方にはそのガイド溝１７，１７と
連通するように下降用ガイドレール３０，３０が設けら
れ、該下降用ガイドレール３０．３０の外側には内方に
回動自在で常時は外方に張出して下降用ガイドレール３
０．３０に嵌装されたトレイ１の長いピン３′を係止支
持する第１降下爪３１が適宜機構で昇降するように設け
ると共に下降用ガイドレール３０，３０の中程から下部
にかげトレイ１の長いピン３′を係止する第２降下爪３
２を設けた一対の無端チェノ３３゜３３が間歇回動する
ように張架され、更に下降用ガイドレール３０．３０略
中程部分には前記第１降下爪３１を内方に回動せしめる
作動カム３４が設けられてかり、第１降下爪３１が上昇
してガイド溝１７．１７下端の第３係止弧２０に支持さ
れている最下部のトレイ１の長いピン３′を係止して更
に積載トレイ１，１・・・を扛上して第３係止爪２０を
自重によりガイド溝１７．１７を開放せしめた後、これ
を係止しながら下降して所定数の積載トレイ１，１・・
・のボス４，４を下降用ガイドレール３０，３０に案内
嵌合して下方移送し、次いでこれを間歇回動する第２下
降爪３２がトレイ１の長いピン３′を支承して引続き下
降移送する一方第１降下爪３１は作動カム３４によって
ピン３の係止を解除するように構成されている。

前記下降用ガイドレール３０．３０の下端部にはカム等
で間歇揺動する第４係止爪３５が設けられ、前記第２降
下爪３２によって係止下降された積載トレイ１のピン３
又は３′を係止すると共に間歇揺動してその下部からト
レイ１を一箇宛その係止を解除してこれを扛上するリフ
ター７で支持具６上に載置するように構成されている。

な釦図中３６は中仕切枠Ｂの移送コンベヤ、３７は充填
した中仕切枠Ｂを箱Ｃ部分に移送するパッケージコンベ
ヤである。

本発明実施例は上記のように構成されているので５個毎
に長いピン３′を有するトレイ１はチェノコンベヤ５で
順次−個宛移送されてその後端部に至るとりフタ−８で
扛上されてそのボス４，４力；上昇用ガイドレール９，
９に嵌合されると共に第１係止爪１０に係止支承される
。

すると物品供給コンベヤ１１から物品Ａが４個並列して
トレイ１上に載置され、次いでこの物品Ａを載置したト
レイ１は第１扛上爪１３でピン３又は３′が係止されて
第２係止爪１２．１２上に先に扛上されたトレイ１を順
次上方に積載しながら扛上係止される。

このよう°にして第２係止爪１２，１２上に順次１個宛
トレイ１が積載係止されて最下部にピン３′の長いトレ
イ１が係止されると、無端チェノ１４．１４が間歇駆動
してその第２扛上爪１５が長いピン３′を係止して積載
された所定数（図面では５個）の積載トレイ１．１・・
・を上昇用ガイドレール９，９の上部に扛上移送した後
、長いピン３′は更に第３扛上爪１６で扛上されトレイ
１のボス４，４を上昇用ガイドレール９．９から回転移
送枠体１８のガイド溝１７．１７に移送扛上すると同時
に第３扛上爪１６に設けられている作動片２１はガイド
溝１７．１７下端の第３係止爪２０のコロ１９に係合し
て第３係止爪２０を回動せしめ長いピン３′を係止して
所定数の積載トレイ１，１・・・を回転移送枠体１８に
係止支承せしめる。

すると、回転移送枠体１８が間歇回動して９０度回動し
て停止し、プッシャー２３が往復作動して各トレイ１上
の物品を押出して案内枠２２外側に用意された中仕切枠
Ｂに物品Ａを充填する。

次に回転移送枠体１８は再び９０度回動して下降用ガイ
ドレール３０．３０の上部に停止すると、第１降下爪３
１が上昇して来て第３係止爪２０に係止されている長い
ピン３′に係合してこれを更に上方に扛上すると第３係
止爪２０は自重で回動してガイド溝１７．１７を開放す
るので第１降下爪３１は下降作用に移りガイド溝１７．
１７に嵌合支承されている所定数のトレイ１，１・・・
のボス４．４を下降用ガイドレール３０，３０に誘導案
内して下降せしめる。

第１降下爪３１が所定数の積載トレイ１，１・・・を係
止して下降用ガイドレール３０．３０中程部分捷で降下
すると作動カム３４により長いピン３′より脱れると共
に長いピン３′は今度は無端チェノ３３．３３の第２降
下爪３２に受継れて更に降下し既に先に降下され、第４
係止爪３５に係止されている積載トレイ１上に所定数の
積載トレイ１，１・・・を載置せしめる。

第４係止爪３５は間歇揺動してその下部か′らトレイ１
を一箇宛上昇するりフターＴ上に載置し更にリフター７
は降下してトレイ１のボス４，４及びピン３又は３′を
チェノコンベヤ５始端部の支持具６上に嵌合載置せしめ
、トレイ１は再び一個宛チエンコンベヤ５で移送されて
前記作用を繰返すものである。

しかして前記回転移送枠体１８が上昇用ガイドレール９
，９から９０度間歇回動して所定数の積載トレイ１，１
・・・をプッシャー２３の部分に移動して充填作用を行
っている間に回転移送枠体１８の次のガイド溝１７．１
７が上昇用ガイドレール９．９の部分に回動して来て次
の所定数の積載トレイ１，１・・・を受入れて係止支承
するものであり、更に最初のガイド溝１７．１７が捷た
９０度間歇回動して下降用ガイドレール３０．３０の上
部に移動して空の所定数の積載トレイ１，１・・・を降
下している間に上昇用ガイドレール９，９部分には更に
新たなガイド溝’１７．１７が回動して来て所定数の積
載トレイ１．１・・・を受入れるように、順次９０度の
間歇回転毎に積載トレイ１，１・・・をプツンヤ一部分
に間歇移送して充填作用を行うものである。

なか上記実施例は物品Ａを中仕切枠Ｂに充填した後これ
を箱に装填する場合を例示したが、直接箱に充填しても
差支えないことは勿論である。

本発明は前記のように上昇用ガイドレールから所定数の
積載トレイを受取り、次いで各積載トレイの物品をプッ
シャーで中仕切枠又は箱に充填した後更に空の積載トレ
イを下降用ガイドレールに受渡す作用を行う充填移送枠
体を、一方向に９０度毎に間歇回動するようにしたので
、積載トレイの上昇用ガイドレールからの受取操作、プ
ッシャーによる物品の充填操作、空の積載トレイの下降
用ガイドレールへの受渡し操作の夫々が順次回動する３
箇所の位置で他の操作に制約されることなく同持にでき
、トレイによる物品の箱詰め作業を工程的にも経時的に
も迅速かつ効率良く行い作業能率を著しく向上すると共
に充填移送枠体の回転方向を左又右に変更することによ
って箱詰め位置を工場内の状況に応じて任意に決定でき
る等の優れた特徴を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のトレイの斜面図、第２図は同トレイを
積載した状態の正面図、第３図は本発明の平面図、第４
図は同側面図、第５図は本発明の要部を示す一部切欠正
面図、第６図は本発明のトレイ上昇作動を示す側面図、
第７図は本発明のガイド溝下部の正面図、第８図は本発
明の回転移送枠体部分に釦ける一部切欠平面図、第９図
は本発明のトレイ下降作動を示す側面図である。 １・・・トレイ、９，９・・・上昇用ガイドレール、１
５・・・第２扛上爪、１６・・・第３扛上爪、１７．１
７・・・ガイド溝、１８・・・回転移送枠体、２３・・
・プッシャー、３０．３０・・・下降用ガイドレール、
３１・・・第１降下爪、３２・・・第２降下爪。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 対向して設置したトレイの両端部を案内誘導する一
   対の上昇用ガイドレールと一対の下降用ガイドレールの
   上方に、９０度毎に間歇回動する回転移送枠体を設け、
   該回転移送枠体には円周部４ケ所に等間隔に前記上昇用
   及び下降用ガイドレールと連通してトレイの両端部を支
   承するガイド溝を形威し、前記一対の上昇用ガイドレー
   ルの下端部−側には該上昇用ガイドレールに支承された
   トレイ上に物品を移送載置する物品供給装置を設けると
   共に回転移送枠体の中央部には一対の上昇用ガイドレー
   ルの位置から９０度回動した位置にある回転移送枠体の
   物品を外側に押出す物品押出プッシャーを設け、一対の
   上昇用ガイドレールには積載トレイを前記回転移送枠体
   のガイド溝内に上昇せしめる扛上装置を、また一対の下
   降用ガイドレールにはガイド溝の積載トレイを下降せし
   める降下装置を夫々設け、前記各ガイド溝の下端部には
   扛上装置でガイド溝内に上昇された積載トレイの最下端
   のものを係止する係止機構を設け、更に下降用ガイドシ
   ール下端部と上昇用ガイドシール下端部間にはトレイ移
   送装置を設けた箱詰機の物品移送供給装置。