JPS5839571B2 - スラリ−の抜き出し方法および装置 - Google Patents

スラリ−の抜き出し方法および装置

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JPS5839571B2
JPS5839571B2 JP54014688A JP1468879A JPS5839571B2 JP S5839571 B2 JPS5839571 B2 JP S5839571B2 JP 54014688 A JP54014688 A JP 54014688A JP 1468879 A JP1468879 A JP 1468879A JP S5839571 B2 JPS5839571 B2 JP S5839571B2
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slurry
reactor
seed
port
extracting
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哲 河内
玄宥 堅田
伸一 斉藤
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01FMIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
    • B01F35/00Accessories for mixers; Auxiliary operations or auxiliary devices; Parts or details of general application

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Accessories For Mixers (AREA)
  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はスラリーの抜き出し方法及び装置に関するもの
である。
さらに詳述すれば、 本発明は触媒を用いて粒状ポリマー (Particulate Polymer )のスラ
リーを製造するに当り、実質的に小粒子分および粗大粒
子分を含まない粒状ポリマーのスラリーを取得する方法
及び装置に関するものである。
このような粒状ポリマーの代表的なものはチーグラー・
ナツメ型触媒、あるいはフィリップス型触媒等に代表さ
れる金属触媒を用いてオレフィン類を、液状媒体(Au
xiliary Liquid )中で単独重合または
共重合することにより得られるポリオレフィンである。
その製造方法は既に公知であり、例えば特公昭53−2
5585号公報(USP4066718)等に記述され
ているところの種型反応器による製造方法が最も一般的
なものである。
連続運転の場合種型反応器はいわゆる完全混合タイプで
ある為、重合反応混合物には自ら一定の滞留時間分布が
生じ、生成する粒状ポリマーにも一定の粒度分布が生じ
ることとなる。
そこでこのような種型反応器から特別の工夫を施すこと
な(単に重合反応混合物であるスラリー(以下、単にス
ラリーと称する。
)を抜き出すと、抜き出されたスラリー中の粒状ポリマ
ーにも一定の粒度分布が生じる。
この粒度分布はかなり広いものであり、種型反応器を短
絡(5hort Pa5s ) して抜き出された反応
に寄与していない触媒粒子そのもの、ポリマーの成長が
不充分であり、未だ十分重合反応に寄与していない小粒
径粒子(以下、単に、これらを総称して小粒子分と称す
る。
)から、種型反応器に平均滞留時間以上の長時間にわた
って、滞留して高分子量および/または粗大粒径の粒子
に成長した粒子分(以下、単に粗大粒子分と称する。
)にまで及ぶものである。従来技術においては小粒子分
と粗大粒子分との発生量は無視することができず次のよ
うな問題点をひきおこす。
即ち、小粒子分は第1に粒状ポリマーの単位重量当りの
触媒使用量の増加(触媒原単位の悪化)の原因となり、
第2に重合後の粒状ポリマーの後処理工程における分離
装作時にこの小粒子分が逸失して原料モノマー当りの製
品ポリマー収率を悪化させる。
また小粒子分と粗大粒子分の双方が関与する問題点とし
ては、例えば、多槽直列連続重合法によるブロック共重
合体の製造(例えば特公昭5325585号公報)の際
、前段のプロピレン単独重合槽を短絡した微粒子分が後
段のプロピレンとエチレンとの共重合槽に長時間滞留し
て粗大粒子分に成長して、いわゆる「ブッ」と称する品
質問題を生ずる例が知られている。
また、粒度分布が広い為に生ずる問題点としては、向流
洗滌式塔式精製装置において粒子の分級現象の為に精製
条件の設定が困難になる(例えば特願昭53 43468号に記載)などの例が挙げられる。
このような問題点を避ける為には粒状ポリマーの粒度分
布制御は欠(ことができない。
従って、本発明の目的は種型反応器による連続運転の場
合にスラリーを抜き出すに当って特に便利な方法及び装
置を提供することによって小粒子分と粗大粒子分とを実
質的に含まないスラリーな取得することにある。
本発明者らは以上の点に鑑み本発明の目的を達成すべく
鋭意、検討を重ねた結果、本発明を完成するに至ったも
のである。
即ち、本発明は攪拌機付種型反応器を用いてスラリーな
連続運転により製造する場合に(a)攪拌機によりスラ
リーを攪拌しつつ、攪拌による遠心効果が最大の箇所、
即ち、反応器の壁面(但し、反応器の底部のうち壁周辺
部を含む。
)からスラリーを抜き出すことにより、(b)また、こ
のようにして抜き出したスラリーを抜き出しライン内で
、スラリー媒体と同種の新鮮な媒体で向流洗滌すること
により、(e)さらに向流洗滌により分離された小粒子
分は再び攪拌機付種型反応器に循環回収し、反応器内で
小粒子分が重合反応の進行により一定粒径以上に成長し
うる機会を与えることにより、(d)小粒子分スラリー
の回収に当っては、回収口は壁面部に設けられたスラリ
ー抜き出し口より攪拌軸により近い位置に設けることに
より、好ましくはポルテックスの形成の結果、スラリー
液面高すがより低い部位、即ち、撹拌軸近辺に設けるこ
とにより、或いは種型反応器中央底部に設けることによ
り極めて効果的に、小粒子分および粗大粒子分を実質的
に含まない粒状ポリマーのスラリーを取得することにあ
る。
従来、種型反応器中のスラリーの抜き出し口は種型反応
器中のスラリーの抜き出し口は種型反応器の中央底部に
設けられていた。
しかるに種型反応器中における粒度分布を見た場合、媒
体より比重の大きな粒子については攪拌の遠心力による
分級効果により粒径の大きな粒子程槽型反応器壁面部近
辺に分布することが知られる。
従って、従来技術の様に種型反応器中央底部よりスラリ
ーを抜き出す方法では媒体より比重の大きな粒子の場合
には粒径の小さな粒子程優先的に抜き出し、粒径の大き
な粒子程反応器内に長期滞留させることになり、本発明
の目的の見地から見ると極めて不都合であると言うこと
ができる。
これに対して、本発明の要素(a)は反応器の攪拌の遠
心力に基く、分級効果を有効裏に利用して媒体より比重
の犬なる粒子の場合に粒径の大きな粒子から優先的に抜
き出すことができるので、本発明の目的達成の為に極め
て好都合な方法であると言うことができる。
即ち本発明の要素(a)の方法によれば、種型反応器内
で粒状ポリマーが粗大粒子分まで成長する機会を少なく
する効果と小粒子分が一定粒径まで成長する機会を多(
する効果との両効果を期待し得るのである。
本発明の要素(b)は本発明の要素(a)の効果に上積
みして小粒子分を分離除去してこれを実質的に含まない
スラリーを取得する効果をもたらす。
即ち要素(a)の方法により得られたスラリーといえど
も原媒体と共に幾分かの小粒子分を含んでいるが、本要
素(b)の向流洗滌効果は実質的にこの小粒子分を分離
除去するものである。
尚、本効果をもたらす装置としては槽型反応装置の他に
特別に設けられた犬がかりな向流洗滌塔を必要とすると
いうのではない。
本発明者らの検討の結果によれば本要素(b)の方法を
実現するには種型反応器の抜き出しラインの垂直部分を
利用してライン向流洗滌する方式で十分その目的を達成
することができることが明らかとなった。
即ち予め、本発明の要素(a)の方法によりね変分布制
御せられたスラリーから小粒子分を更に分離するだけで
あるのでライン向流洗滌程度でも十分その効果を達成し
得るものであることが確認された。
尚、スラリーの向流洗滌の為に供されるスラリー媒体と
同種の新鮮な媒体としては通常、種型反応器で連続的に
スラリーを製造する際に連続的に反応器に導入される媒
体の一部または全量を、直接反応器に導入するに替えて
向流洗滌用媒体としてあてがうことができる。
即ち、向流洗滌の為にのみ特別には新鮮な媒体を必要と
しないことも本発明の特徴のひとつである。
本発明の要素(e)は要素(a)の方法によっても尚一
旦、反応器から抜き出されたスラリー中の小粒子分を反
応器に回収することにより再び反応器内での反応に供し
、一定粒径以上の粒子にまで成長させる事により、実質
的に小粒子分をなくするという効果がある。
本発明の要素(d)は粒状ポリマーのスラリーの抜き出
しと回収とを効果的に実現する効果がある。
種型反応器中の内容物は攪拌による遠心力によってポル
テックス(Vortex )を形威し、中央部が落ちこ
み、周辺部かもりあがる。
それ故、種型反応器、抜き出しライン、回収ラインで形
成されるループ中の内容物にはこの方向に循環する力が
働く。
この力をスラリーの抜き出しから回収までの搬送動力と
して利用することができる。
この力の大きさは回収口の位置が攪拌軸に近い程、抜き
出し口からの落差が大きい程大きいことが知られる。
また、配管内面の抵抗を考えると抜き出しラインの長さ
は短い程、断面積が大きい枚方の損失が小さくてすむ事
は言うまでもない。
スラリー抜き出し口と回収口の位置、配管の仕様等を適
宜選択することにより最適の設計が可能となる。
又、この他、回収口を反応器中央底部に設けた場合には
反応器最深部に沈積しやすい内容物の拡散を促す効果が
もたらされる。
本発明で取扱いの対象となる粒状ポリマーのスラリーの
粒状ポリマーと液状媒体との組合せは前者の比重が後者
の比重より犬なる組合せがえもばれる。
その代表的なものはいわゆるチープラー・ナツメ型触媒
あるいはフィリップス型触媒等に代表される金属触媒を
用いてオレフィン類を液状媒体中で単独重合または共重
合することにより得られる粒状ポリオレフィンのスラリ
ーである。
この触媒は周知のように、(a)周期律表第■〜VIA
族から選ばれた金属の化合物と(b)周期律表第1〜■
族の金属の水素化物ないし有機金属化合物とを主成分と
して構成されるものである。
具体的には、触媒の(a)成分としては良く知られてい
るように種々のものが使用され三塩化チタン、四塩化チ
タン等が該当する。
特に好ましいものは三塩化チタンまたはこれと他の金属
のハロゲン化物との共晶体あるいは混晶体であり、四塩
化チタンを水素還元したもの、または金属アルミニウム
で還元したもの、有機アルミニウム化合物で還元し、高
活性化したものが使用される。
また、これらのハロゲン化物は粉砕物、2種以上の混合
物、他の有機化合物との混合物もしくは錯化合物であっ
てもよく、さらには、塩化マグネシウムのような他金属
化合物を担体とし、これに担持されたものであってもよ
い。
触媒の(b)成分としては種々のものが使用できるが特
に好ましいものは有機アルミニウム化合物であり就中、
アルキルアルミニウムハライドが代表的なものであり、
例えば、トリエチルアルミニウム、ジエチルアルミニウ
ムクロライド、エチルアルミニウムセスキクロライドが
挙げられる。
触媒はこれら2成分の他に酸素、窒素、リンまたはケイ
素などを含む種々の化合物や、不飽和炭化水素などの電
子供与性化合物を第3成分として添加されているものも
含むことができる。
本発明において述べるところのポリオレフィンはアルフ
ァーオレフィン(例えばエチレン、プロピレン、ブテン
−1,4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ブ
テン等が挙げられる。
)の単独重合体であってもよく、また、2種以上のアル
ファーオレフィンの共重合体であってもよく、アルファ
ーオレフィンを主体とする、これと共重合可能な他のコ
モノマーとの共重合体であっても、特に限定されず、使
用することができる。
本発明において述べるところのポリオレフィンは粒状ポ
リマーであるがその粒径(Particlesize
)は種型反応器中のもので10〜5000μm特に44
〜2000μmの範囲であり、本発明の要素(b)の向
流洗滌を経て最終的に取得される粒状ポリマーの粒径は
1.05〜2000μm1特に350〜1700μ扉の
範囲である。
重合反応は液状媒体の存在下に実施される。
製品の対象となるポリオレフィンは後述する反応条件下
で液状媒体に溶解せず、粒状固体として析出し、重合反
応混合物はこの粒状ポリマー、モノマー、触媒粒子およ
び液状媒体から成るスラリーである。
本発明において使用される液状媒体としては重合形式に
よっても異るが、通常使用せられるものはその比重が粒
状ポリマーより小さい限り全て使用することができる。
具体例を挙げれば、 バルク懸濁重合法の場合にはプロピレン、1ブテン等の
オレフィン類が、溶媒懸濁重合法の場合にはプロパン、
ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の
分岐または非分岐の脂肪族炭化水素、メチルシクロペン
クン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の脂環
式炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素が必要に応じて1種もしくは2種以上の混合状
態で使用される。
スラリー中の液状媒体/粒状ポリマーの比率は100〜
900%(W/W)であるが、就中300〜600%(
W/W)が有利に使用され得る。
重合反応温度は使用される特定のオレフィンおよび液状
媒体ならびに反応圧によって変り得るが一般には25〜
110℃、就中40〜80℃の温度が好適に使用され得
る。
重合反応圧は1〜50kg/crAGが就中3〜40k
g/cdG圧が好適に使用され得る。
スラリーの抜き出し量等は以下の様である。
即ち、本発明の要素(a)において種型反応器内のスラ
リーの0.01ないし30%W、/W、好ましくは0.
1〜10%W/Wのスラリーが種型反応器の壁面部の抜
き出し口■から抜き出される。
次に本発明の要素(b)において向流洗滌されることに
より、本発明の要素(a)において抜き出されたスラリ
ー中の粒状ポリマーの1〜90%(W/W)好ましくは
10〜50%W/Wが排出口0かも抜き出される。
尚、残部は本発明の要素(C)において種型反応器に循
環回収される。
以下、本発明の内容を更に一層明確にする為゛に一例を
付図を用いて説明することとする。
即ち、第1図および第2図は本発明のスラリー抜き出し
装置を備えた攪拌機付種型反応器1を示したものである
また第3図は第2図の反応器を2槽シリーズに配置した
ものである。
攪拌機付種型反応器は倒ら特別のものではなく攪拌軸2
、攪拌翼3、電動機4および各種原材料等の導入口5
(5、5’。
5“、・・・)を備えた一般的なものである。
破線6は攪拌時の内容物のポルテックスを示したもので
ある。
スラリーは攪拌機付種型反応器の壁面部(第1図では種
周辺底部)に設けられた抜き出し口20からバルブ7、
抜し出し導管8を経て向流洗滌塔9の上部に導かれる。
該スラリーは向流洗滌塔9の下部側面部にとりつげられ
た洗滌用媒体供給口10から供給される新鮮な洗滌用媒
体により向流洗滌せられ、小粒子分と分離された後向流
洗滌塔の下端に設げられたバルブ11を経て抜き出され
る。
バルブ11の開閉は向流洗滌塔9の途中に設けられたレ
ベルコントローラ12と連動して制御される。
向流洗滌により小粒子分と分離されたスラリーが一定量
向流洗滌塔下半部内に沈積するとレベルコントローラ1
2が作動してバルブ11が開き該スラリーは抜き出し導
管13を通じて抜き出される一方、分離せられた小粒子
分から成るスラリーは洗滌媒体の上昇流に乗せられて向
流洗滌塔9の上端部よりスラリー回収用導管14に導か
れポンプ15(第1図のみ)、バルブ16、回収口20
を経て種型反応器に回収される。
バルブ17は緊急用のもので液状媒体に可溶性のポリマ
ー(AP)および/またはもはや成長しない小粒仕分の
蓄積量がおびただしくなり、連続運転の安定性が失われ
ることをさげる為に設けられたものである。
すなわち、バルブ17の開閉は電導機4の電流計18と
連動して電動機4の負荷が一定水準に達すると作動する
様に数計せられている。
その場合にはスラリーは一時、抜き出し導管19を通じ
て別途設けられた緊急処理設備(図には示していない。
)へと導かれる。次に本発明の効果について列挙すれば
次のようになる。
本発明の効果は第1に攪拌機付種型反応器の壁面部より
粒状ポリマーのスラリーを抜き出すことにより、攪拌の
遠心力による分級効果を有効表に利用して一定粒径以上
に成長した粒状ポリマーかも成り、小粒子分の少いスラ
リーを選択的に抜き出し得ることである。
本操作はまた粒径の犬なる粒子から優先的に抜き出す操
作であるので反応器での粗大粒子の発生を抑えることが
できる。
第2に、このようにして抜き出したスラリーを更に新鮮
な媒体で向流洗滌することにより該スラリー中に含まれ
る小粒子分を分離して、小粒子分の極めて少ないスラリ
ーを得ることができることである。
第3に、このようにして分離された小粒子分は反応器に
回収することにより、再び反応器内で一定粒径以上の粒
状ポリマーにまで成長させ、実質的に小粒子分を少(し
得ることである。
第4に小粒子分スラリーの反応器への回収口を撹拌軸近
辺におよび/または抜き出し口よりの落差が大きくなる
様に設けることにより、攪拌動力の一部をスラリーの抜
き出しから回収までの動力として有効利用し得ることで
ある。
第5に回収口を反応器中央底部に設けることにより攪拌
効果が及びにくく内容物が沈積しやすい反応器最深部に
沈積しようとする内容物の拡散を促す効果がもたらされ
る。
第6に小粒子分を反応器に回収することによって触媒原
単位が改善される。
第7に小粒子分と共に洗滌済媒体も直接反応器に回収す
ることによって、はじめに反応器から抜き出したスラリ
ー中に溶解している未反応モノマー類も回収できるので
モノマー原単位が改善される(但し、モノマーと媒体と
が異なる場合のみ)第8に同様にスラリー媒体中に溶解
している触媒類も回収できるので触媒原単位が改善され
る。
第9に、重合反応時に必要な媒体量に比べて向流洗滌の
為に必要な洗滌用媒体量ならびに抜き出しラインでスラ
リー搬送用に必要な媒体量はいずれも少なくて済む。
従って本発明の抜き出し法によれば媒体原単位が改善さ
れる。
(いずれも単位ポリマー当りの量) 第10に、粒状ポリマーの粒径分布がせまくなるので向
流洗滌式塔式精製装置で、分級現象が生じにくく、操作
条件の設定が容易となり得る第11に後処理工程で粒状
ポリマーと液状媒体とを遠心分離機などで分離する際に
逸失する粒状ポリマー(細かいもの程逸失しやすい。
)を極めて少くし得、原料原単位を改善し得ることであ
る。
第12に製品規格からはずれる原因となる粗大粒子の発
生を抑制し得ることである。
以下、実施例により、本発明の内容を更に詳細に説明す
るが、本発明は特許請求の範囲で規定する趣旨を越えな
い限りこれらの実施例により不癌に限定されるものでは
ない。
実施例 1 槽径1.50mφ、槽高2.90yn1内容積5m”の
5US−316製の攪拌機付種型反応器で最下段に翼長
1.2177Zのスクレーパを、中段と上段に翼長1.
21mのパド/1/ (paddle )型攪拌翼(そ
れぞれ、種型反応器の最深部から0.1771.1.0
7711.8mの高さに位置する。
)を備えた攪拌軸を有し、種周辺底部に抜き出し口を、
中央底部に回収口を有する第1図記載のような反応器で
内径呼び3Bφ、高さ1.7mのライン向流洗滌塔その
他スラリー〇抜き出しライン、回収ライン等を付属設備
として備えたものを使用し、触媒として市販の三塩化チ
タン(はぼT tc13 H1/ 3 Alc13の組
成を有する。
)とジエヂルアルミニウムクロライド(DEAC)を、
液状媒体として市販のへブタン(C7;b、p、 95
〜109℃)を分子量調節剤として水素を使用し、第1
表記載の条件で連続的にプロピレンの単独重合を行った
生成した重合スラリーは逐次、第1表記載の条件で抜き
出し、後処理工程に輸送し、ヘプタン中の濃度が2%W
/Wとなるようにノルマルブタノールを供給し、60℃
で2時間攪拌した後遠心分離に供した。
重合体中に残存する溶剤およびアルコールはスチームス
トリッピングにより除去し、再び遠心分離した後70℃
で10時間真空乾燥し結晶性重合体を白色粉末として得
た。
得られたポリプロピレンパウダーの粒度分布、遠心分離
機におけるポリプロピレンパウダーの逸失率(通称IP
ロス)等を第1表にまとめた。
実施例 2 抜き出し口を反応器の最深部からの高さ1,6mの壁面
部、回収口を最深部からの高さ1.1m攪拌軸から0.
1 mの位置に設けた他は実施例1と同様の第2図記載
の様な攪拌機付種型反応器を使用し、実施例1に準じて
第1表記載の条件でプロピレンとエチレンの共重合を行
った。
第1表記載の条件で重合スラリーを抜き出し、後処理、
乾燥を行って得られたランダムコポリマーパウダーの粒
度分布、IPロス等を第1表にまとめた。
比較例 1 実施例1.2の攪拌機付種型反応器に替えて抜き出し口
を中央底部に有し、ライン向流洗滌基、回収用の付属設
備および回収口を有しない他は実施例1.2と同じ攪拌
機付種型反応器を使用し、実施例1.2に準じて第1表
記載の条件でプロピレンの単独重合を行った。
重合スラリーを抜き出し、後処理、乾燥を行って得られ
たポリプロピレンパウダーの粒度分布、IPロス等を第
1表にまとめた。
実施例 3 第3図に示す様に実施例2の攪拌機付種型反応器を2槽
シリーズに配置し、第1槽ではプロビレ※※ンの単独重
合を行い、得られたポリプロピレンスラリーを実施例2
の操作に準じて反応器より抜き出し、抜き出したスラリ
ーを第2槽に導入し、第2槽ではプロピレンとエチレン
との共重合を実施した。
第2槽から抜き出した重合スラリーは実施例1.2に準
じて後処理操作、乾燥を行い、得られたブロックコポリ
マーパウダーの粒度分布、IPロス、フィッシュ・アイ
数を求めた。
運転条件と測定結果は第2表にまとめた。
比較例 2 比較例1の攪拌機付種型反応器を2槽シリーズに配置し
、第1槽ではプロピレンの単独重合を行い、得られたポ
リプロピレンスラリーを比較例1の操作に準じて抜き出
し、抜き出したスラリーを第2槽に導入し、第2槽では
プロピレンとエチレンとの共重合を行った。
第2槽から抜き出した重合スラリーは実施例1.2に準
じて後処理操作、乾燥を行い、得られたブロックコポリ
マーパウダーの粒度分布、IPロス、フィッシュ・アイ
数を求めた。
運転条件と測定結果は第2表にまとめた。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明のスラリー抜き出し装置を
備えた攪拌機付種型反応器を示したものである。 また、第3図は第2図の反応器を2槽シリーズに配置し
たものである。 1・・・・・・攪拌機付種型反応器、2・・・・・・攪
拌軸、3・・・・・・攪拌翼、4・・・・・・電動機、
5・・・・・・導入口、6・・・・・・ポルテックス、
7.ICl3,17・・・・・・バルン、8,13,1
9・・・・・・抜き出し導管、9・・・・・・向流洗滌
基、10・・・・・・洗滌用媒体供給口、12・・・・
・・レベルコントローラ、14・・・・・・回収導管、
15“°゛・・・ポンプ(第1図のみ)、18・・・・
・・電流計、20・・・・・・抜き出し口、21・・・
・・・回収口、22・・・・・・稀釈用媒体供給口。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 種型反応器中のスラリーを攪拌機により攪拌しつつ
    種型反応器の壁面部より抜き出し、該スラリーをスラリ
    ー媒体と同種の新鮮な媒体で向流洗滌することにより実
    質的に小粒子分の少ないスラリーを取得することを特徴
    とするスラリーの抜き出し方法。 2 小粒子分を含む、向流洗滌済洗滌液(小粒子分スラ
    リー)を種型反応器に回収することを特徴とする特許請
    求の範囲第1項のスラリーの抜き出し方法。 3 小粒子分スラリーの種型反応器への回収口を、壁面
    部に設けられた抜出し口より攪拌軸により近い位置に設
    けることを特徴とする特許請求の範囲第2項のスラリー
    の抜き出し方法。 4 小粒子分スラリーの種型反応器への回収口を撹拌軸
    近辺に設けることを特徴とする特許請求の範囲第3項の
    スラリーの抜き出し方法。 5 小粒子分スラリーの種型反応器への回収口をノ 反応器中央底部に設けることを特徴とする特許請求の範
    囲第2項のスラリーの抜き出し方法。 6 種型反応器の壁面部に設けられたスラリーの抜き出
    し口に続く抜き出しラインが向流洗滌塔上部に設けられ
    たスラリー供給口に接続され、向流洗滌塔頂部に設けら
    れた小粒子分スラリー排出口が種型反応器へのスラリー
    回収ラインに接続され、スラリー回収ラインに続く回収
    口がスラリー抜き出し口より相対的に撹拌軸近辺に設け
    られ、向流洗滌塔下部側方部には新鮮な洗滌媒体供給口
    が、向流洗滌塔底部には実質的に小粒子分の少ないスラ
    リーの排出口を有することを特徴とするスラリーの抜き
    出し装置。
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