JPS5839167Y2 - つま切り装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、大根、人参、きゅうり等食品のつま切りを
行うカッターにより、長く連続して揃ったつまができる
ようにしたつま切り装置に関するものである。

従来のつま切り装置においては、回転する円板に複数の
縦切り刃とその後方に横切り刃とを設けて、食品を同心
の円形の縦切り目を垂直に入れ、次にこれを水平に切っ
てつま切りを行っていたが、食品をカッターの回転円周
上、すなわち、円板の中心に対して同心円上に当てない
と外周部では短いつまができ、中央部にできた長く連続
したつまとが混り合って不揃いのつまができてしまう。

また、食品を円板の中心に対して同心円上に載置するこ
とが容易でない欠点があった。

この考案は上記欠点を解消したもので、カッターの回転
中心と同心の複数の円をカッターの食品を載置する面に
形成して、食品をカッターの円板上で容易に同心円の位
置に載置できるようにしたものである。

以下この考案について説明する。第１図はこの考案の一
実施例を示す縦断面図、第２図は同じく分解斜視図、第
３図は同じ／カッタ一部分の平面図、第４図ａは第３図
の０部の拡大平面図、第４図す、Ｃは第４図ａのＡ−Ａ
線、およびＢ−Ｂ線による断面図、第５図は第３図のＣ
Ｃ線による拡大断面図である。

これらの図において、１は本体ユニットで、電動機２が
内蔵され、上面には出力カップリング３を突出配設して
なり、底板４には脚５が設けられ定置されるようになっ
ている。

本体ユニツｌ−１の上面には出力カップリング３と同心
で円形の凹部６が設けられここにボウル７の底部８がは
め込まれている。

ボウル７の底部８の外周と本体ユニット１の凹部６の外
周にはボウル７を係合して固定するための係合片９とこ
の係合片９が入る凹溝１０、アンダーカット部１１が設
けられている。

ボウル７の中央には、軸１２が貫通しており、ボウル７
に固着された軸受１３，１４によって回動できるように
保持されている。

軸１２の下端には出力カップリング３と係合するカップ
リング１５が固着されるとともに上端にはカッター１６
が着脱自在にはめ込まれ、軸１２とともに回動するよう
になっている。

ボウル７の上端には蓋１７が着脱自在にはめ込まれてい
る。

蓋１７には食品を収容する収容部１８を有し、収容部１
８の上面には楕円穴１９の中心がカッター１６の回転中
心部と一致する位置に設けられている。

楕円穴１９には下面に食品の回り止め用の突起２０を有
する楕円柱状のピストン２１が着脱自在にはめ込まれて
いる。

従って、ピストン２１の中心とカッター１６の中心とは
同心上に位置している。

ボウル７と蓋１７にはボウ−ルアと蓋１７とを係合し固
定するための保合片２２ 、２３がそれぞれ設けられて
いる。

カッター１６の上面には、食品を載置する円板２４が形
成され、第３図に示す矢印の方向に回転する。

円板２４の中央には突起２５がある。そして、突起２５
にはこのつけ根に接して円板２４の外周部に向かった縦
切り刃２６が円板２４に埋設されている。

縦切り刃２６は凹溝２７に薄板で作られ、等間隔で山形
に切り起された刃２８を有し、補強材２９で補強されて
いる。

縦切り刃２６の回転方向の後方には縦切り刃２６と所定
角度をへだてて円板２４の開口部３０があり、この開口
部３０には横切り刃３１が所定の高さに突出してねじ３
２によって固定されている。

また、円板２４の縦切り刃２６および開口部３０以外の
上面には突起２５を中心とした複数条の同心円３３が食
品に影響しない高さまたは深さを有する凸条または凹溝
等の手段によって設けられ、あるいはプリン訃等により
画かれている。

このように構成されたつま切り装置は、電動機２の停止
時にカッター１６の上面に蓋１７の収容部１８に輪切り
された大根、人参、きゅうり等の食品を同心円３３に合
わせて同心になるように載置し、蓋１７をかぶせピスト
ン２１で押しながら電動機２を駆動すれば縦切り刃２６
で垂直に縦切り目が入れられ、横切り刃３１によって水
平に切り離されて長く連続したつまが開口部３０から落
下してボウル７内に貯溜される。

このように、通常の大根、人参、きゅうり等の食品は断
面がほぼ円柱状をしているので、カッター１６の円板２
４上の同心円３３に合わせて載置すれば、大部分のつま
ば長い連続したものとなる。

また、これら食品の中央部はピストン２１を押圧するこ
とにより円板２４の突起２５によって外方に押し広げら
れるので、この部分においても長い連続したつまを得る
ことができる。

以上説明したようにこの考案は、食品を載置し、かつ縦
切り刃と横切り刃を備えた円板を電動機により駆動する
つま切り装置において、食品を載置する面の円板上に回
転の中心を中心とする複数条の凸条または凹溝からなる
同心円を設けたので゛、食品をこの同心円に合わせれは
゛食品の中心を円板の中心にある突起に合わせて載置す
ることができるので、食品全体に長く連続して揃ったつ
まを得ることができる利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す縦断面図、第２図は
同じく分解斜視図、第３図は同じくカッタ一部分の平面
図、第４図ａは第３図の０部の拡大平面図、第４図す、
Ｃは第４図ａのＡ−Ａ線、およびＢ−Ｂ線による断面図
、第５図は第３図のＣＣ線による拡大断面図である。 図中、１は本体ユニット、２は電動機、７はボウル、１
２は軸、１６はカッター、１７は蓋、１８は収容部、１
９は楕円穴、２０は突起、２１はピストン、２４は円板
、２５は突起、２６は縦切り刃、２７は凹溝、２８は刃
、２９は補強材、３０は開口部、３１は横切り刃、３２
はねじ、３３は同心円で゛ある。 なお図中の同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 食品を載置しかつ縦切り刃と横切り刃とを備えた円板を
   電動機により駆動しつま切りを行うカッターにおいて、
   前記円板の表面に回転の中心を中心とする複数条の同心
   円を形成したことを特徴とするつま切り装置。