JPS5839165B2 - フエノ−ル樹脂の製造法 - Google Patents
フエノ−ル樹脂の製造法Info
- Publication number
- JPS5839165B2 JPS5839165B2 JP8465676A JP8465676A JPS5839165B2 JP S5839165 B2 JPS5839165 B2 JP S5839165B2 JP 8465676 A JP8465676 A JP 8465676A JP 8465676 A JP8465676 A JP 8465676A JP S5839165 B2 JPS5839165 B2 JP S5839165B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- phenol
- reaction
- ferric
- mixture
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Phenolic Resins Or Amino Resins (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はノボラック型のフェノール樹脂の製造法に関す
るものであって、その目的とするところはフェノール反
応率を向上させて生成樹脂中に残在する未反応フェノー
ル及び脱水廃液中に含まれる未反応フェノールの量を減
少させることができるフェノール樹脂の製造法を提供す
るにある。
るものであって、その目的とするところはフェノール反
応率を向上させて生成樹脂中に残在する未反応フェノー
ル及び脱水廃液中に含まれる未反応フェノールの量を減
少させることができるフェノール樹脂の製造法を提供す
るにある。
フェノール樹脂はプラスチックの中では最も古から利用
され、その性能の信頼性は高く評価さへ現在でも種々の
改良が行なわれつつある。
され、その性能の信頼性は高く評価さへ現在でも種々の
改良が行なわれつつある。
しかし一般的な酸触媒を用いて製造した場合、未反応の
フェノールが樹脂中と脱水廃液中に多く残存する。
フェノールが樹脂中と脱水廃液中に多く残存する。
例えばこれまで一般には塩酸、硫酸、p−トルエンスル
ホン酸、蓚酸等が触媒として利用されているが、これら
の触媒を用いてフェノールとホルムアルデヒドとをモル
比が5:4の配合で反応させた場合、約10%のフェノ
ールが未反応物として残存する。
ホン酸、蓚酸等が触媒として利用されているが、これら
の触媒を用いてフェノールとホルムアルデヒドとをモル
比が5:4の配合で反応させた場合、約10%のフェノ
ールが未反応物として残存する。
10%の未反応フェノールの中で約7割は製品樹脂中に
残存し、残りの約3割は脱水廃液と共に分離され、公害
防止の観点から焼却等の処理がなされている。
残存し、残りの約3割は脱水廃液と共に分離され、公害
防止の観点から焼却等の処理がなされている。
しかるに未反応のフェノールは資源の有効利用及び公害
防止の立場から、また性能改善の立場からも少ない方が
好ましい。
防止の立場から、また性能改善の立場からも少ない方が
好ましい。
この観点からこれまでフェノール反応率に及ぼす種種の
因子、例えば反応温度、反応圧力、反応時間、反応物濃
度、溶媒効果、フェノールとホルムアルデヒドのモル比
、触媒の種類及び量、反応の形式等について検討を行な
ってきた。
因子、例えば反応温度、反応圧力、反応時間、反応物濃
度、溶媒効果、フェノールとホルムアルデヒドのモル比
、触媒の種類及び量、反応の形式等について検討を行な
ってきた。
その結果、ある種の触媒、例えば蓚酸第二鉄とアンモニ
アとを酸を用いて反応させることにより、フェノール反
応率を向上させ未反応フェノールを減少できることを発
見した。
アとを酸を用いて反応させることにより、フェノール反
応率を向上させ未反応フェノールを減少できることを発
見した。
即ち、本発明はこれまでのフェノール樹脂製造の触媒と
は異なり、主触媒として蓚酸第2鉄、酒石酸第2鉄、こ
はく酸第2鉄、クエン酸第2鉄の1種若しくは混合物を
用い、これに上記鉄化合物のフェノール類とアルデヒド
との反応性混合物への溶解性を増すためにアンモニア、
第1アミン、第2アミン、第3アミンの1種若しくは2
種以上の混合物を加え、更に酸解離定数をpKaで示し
てpK aが5以下、好ましくは4以下の酸を用いる。
は異なり、主触媒として蓚酸第2鉄、酒石酸第2鉄、こ
はく酸第2鉄、クエン酸第2鉄の1種若しくは混合物を
用い、これに上記鉄化合物のフェノール類とアルデヒド
との反応性混合物への溶解性を増すためにアンモニア、
第1アミン、第2アミン、第3アミンの1種若しくは2
種以上の混合物を加え、更に酸解離定数をpKaで示し
てpK aが5以下、好ましくは4以下の酸を用いる。
アミンとしてはアンモニア、C1〜CtS の第1ア□
ン、第2アミン若しくは第3アミンの1種若しくは2種
以上の混合物が有効である。
ン、第2アミン若しくは第3アミンの1種若しくは2種
以上の混合物が有効である。
酸としてはぎ酸、モノクロル酢酸、ジクロル酢酸、トリ
クロル酢酸、蓚酸、酒石酸、クエン酸等のカルボン酸又
ハベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等の有
機酸、塩酸、酢酸等の無機酸が有効である。
クロル酢酸、蓚酸、酒石酸、クエン酸等のカルボン酸又
ハベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等の有
機酸、塩酸、酢酸等の無機酸が有効である。
更には蓚酸第2鉄アンモニウムと蓚酸或いは塩化第2鉄
と蓚酸アンモニウムと蓚酸の組合せの、ように、反応混
合物中で同様な組成になる組合せとなる反応が起こるも
のはいずれも本発明の範囲に含まれる。
と蓚酸アンモニウムと蓚酸の組合せの、ように、反応混
合物中で同様な組成になる組合せとなる反応が起こるも
のはいずれも本発明の範囲に含まれる。
また本発明に用いる有効な鉄化合物触媒の量は仕込みフ
ェノールのモル数に対して、鉄のモル数が0.1〜10
%の範囲である。
ェノールのモル数に対して、鉄のモル数が0.1〜10
%の範囲である。
アミン類は同様に仕込みフェノールのモル数に対して0
.005〜10%の範囲が有効である。
.005〜10%の範囲が有効である。
酸触媒ハ同様に仕込みフェノールのモル数に対して0.
01〜10%の範囲が有効である。
01〜10%の範囲が有効である。
本発明の触媒を用いた場合、ホルムアルデヒドとフェノ
ールとのモル比は0.5〜1の範囲が良い。
ールとのモル比は0.5〜1の範囲が良い。
同、本発明に用いることのできるフェノールはフェノー
ル、クレゾール、その他置換基を有するフェノール類で
ある。
ル、クレゾール、その他置換基を有するフェノール類で
ある。
またホルムアルデヒドは37%ホルマリンであっても、
80%パラホルムであっても、それ以外の濃度であって
も、いずれの濃度でも有効である。
80%パラホルムであっても、それ以外の濃度であって
も、いずれの濃度でも有効である。
本発明にあっては上述のようにフェノール類とアルデヒ
ドとの反応に於いて蓚酸、酒石酸、こはく酸或いはクエ
ン酸の第2鉄化合物の1種又はこれらの混合物と Ka
が5以下の酸であって第2鉄イオンと不溶性の化合物を
生成しない酸とを用いてフェノール反応率を向上させる
に当り、アンモニア、第1級、第2級或いは第3級アミ
ンの1種若しくはこれらの混合物を併用しているから、
上記第2鉄化合物と酸のフェノール類とアルデヒドとの
反応性混合物に対する溶解性が良好となり均−系で両者
の反応が行なれれフェノール類の反応率が向上して収率
が向上し、生成樹脂及び脱水廃液中の未反応フェノール
の含有量を減少させることができる。
ドとの反応に於いて蓚酸、酒石酸、こはく酸或いはクエ
ン酸の第2鉄化合物の1種又はこれらの混合物と Ka
が5以下の酸であって第2鉄イオンと不溶性の化合物を
生成しない酸とを用いてフェノール反応率を向上させる
に当り、アンモニア、第1級、第2級或いは第3級アミ
ンの1種若しくはこれらの混合物を併用しているから、
上記第2鉄化合物と酸のフェノール類とアルデヒドとの
反応性混合物に対する溶解性が良好となり均−系で両者
の反応が行なれれフェノール類の反応率が向上して収率
が向上し、生成樹脂及び脱水廃液中の未反応フェノール
の含有量を減少させることができる。
このことにより、得られた生成樹脂を用いる成形材料の
ガス抜き性、熱剛性等の成形性を改善すると共に耐熱性
の向上をはかり得る利点がある。
ガス抜き性、熱剛性等の成形性を改善すると共に耐熱性
の向上をはかり得る利点がある。
、以下本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。
実施例 1
フェノール94gと37%ホルマリン65gとを撹拌装
置、還流冷却器及び温度計を備えたフラスコに入れ、そ
こに蓚酸第2鉄0.05,9.28%アンモニア水0.
03,9、蓚酸1.26gとを加えたところ、反応性混
合物は均一に溶解した。
置、還流冷却器及び温度計を備えたフラスコに入れ、そ
こに蓚酸第2鉄0.05,9.28%アンモニア水0.
03,9、蓚酸1.26gとを加えたところ、反応性混
合物は均一に溶解した。
撹拌しながら加熱して還流し始めてから120分間反応
を続けた。
を続けた。
その後、冷却し減圧脱水装置を取付けて減圧度600i
mHgに減圧しながら脱水し、反応物の温度が150℃
になるまで加熱、脱水を続けた。
mHgに減圧しながら脱水し、反応物の温度が150℃
になるまで加熱、脱水を続けた。
その結果、固形樹脂104gを得た。この場合の仕込み
フェノール及び仕込みホルムアルデヒドに対するそれぞ
れの反応率は93.0%と99.5%であった。
フェノール及び仕込みホルムアルデヒドに対するそれぞ
れの反応率は93.0%と99.5%であった。
ここでフェノール反応率ハ水蒸気蒸留により分離した後
コツペシャール法により、またホルムアルデヒドは塩酸
ヒドロキシルアミン法によりそれぞれ定量し計算して求
めた。
コツペシャール法により、またホルムアルデヒドは塩酸
ヒドロキシルアミン法によりそれぞれ定量し計算して求
めた。
実施例 2
フェノール94gと37%ホルマリン65gとを仕込み
、蓚酸第2鉄22g、アンモニア3g、蓚酸4gを加え
たところ反応性混合物は均一に溶解した。
、蓚酸第2鉄22g、アンモニア3g、蓚酸4gを加え
たところ反応性混合物は均一に溶解した。
これを実施例1と同様にして反応させんその結果、固形
樹脂125gを得た。
樹脂125gを得た。
この場合のフェノール反応率は95.0%、ホルムアル
デヒド反応率は99.8%であった。
デヒド反応率は99.8%であった。
実施例 3
フェノール94gと37%ホルマリン65gとを仕込み
、アンモニア水0.3j9、蓚酸1.26.9を用い、
更に鉄化合物を第1表に示す量だけ添加し実施例1と同
様にして反応させた。
、アンモニア水0.3j9、蓚酸1.26.9を用い、
更に鉄化合物を第1表に示す量だけ添加し実施例1と同
様にして反応させた。
その結果、第1表に示すような触媒の溶解性、フェノー
ル及びホルムアルデヒドの反応率を得た□ 実施例 4 フェノール941:37%ホルマリン65gと蓚酸第2
鉄とを仕込み、更に第2表に示すようなアミンと蓚酸を
添加し、実施例1と同様にしで反応させた。
ル及びホルムアルデヒドの反応率を得た□ 実施例 4 フェノール941:37%ホルマリン65gと蓚酸第2
鉄とを仕込み、更に第2表に示すようなアミンと蓚酸を
添加し、実施例1と同様にしで反応させた。
触媒の溶解性、フェノール及びホルムアルデヒドの反応
率は第2表に示す通りであつん実施例 5 フェノール94gと37%ホルマリン65gと蓚酸第2
鉄1g、更に第3表に示す量のアンモニアと酸とを加え
、実施例1と同様にして反応させ**た。
率は第2表に示す通りであつん実施例 5 フェノール94gと37%ホルマリン65gと蓚酸第2
鉄1g、更に第3表に示す量のアンモニアと酸とを加え
、実施例1と同様にして反応させ**た。
その結果、触媒の溶解性 フェノール及びホルムアルデ
ヒドの反応率は第3表に示す通りであった○ 比較例 フェノール94gと37%ホルマリン65gと仕込み、
第4表に示すような触媒と量を用い、実施例1と同様に
して反応させた。
ヒドの反応率は第3表に示す通りであった○ 比較例 フェノール94gと37%ホルマリン65gと仕込み、
第4表に示すような触媒と量を用い、実施例1と同様に
して反応させた。
その結果、第4表に示すような触媒の溶解性、フェノー
ル及びホルムアルデヒドの反応率を得た。
ル及びホルムアルデヒドの反応率を得た。
Claims (1)
- 1 蓚酸、酒石酸、こはく酸或いはクエン酸の第2鉄化
合物の1種又はこれらの混合物とアンモニア、第1級、
第2級或いは第3級アミンの1種又はこれらの混合物と
、T)Kaが5以下の酸であって第2鉄イオンと不溶性
の化合物を生成しない酸とを用いてフェノール類にアル
デヒドを反応させることを特徴とするフェノール樹脂の
製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8465676A JPS5839165B2 (ja) | 1976-07-15 | 1976-07-15 | フエノ−ル樹脂の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8465676A JPS5839165B2 (ja) | 1976-07-15 | 1976-07-15 | フエノ−ル樹脂の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS539899A JPS539899A (en) | 1978-01-28 |
JPS5839165B2 true JPS5839165B2 (ja) | 1983-08-27 |
Family
ID=13836750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8465676A Expired JPS5839165B2 (ja) | 1976-07-15 | 1976-07-15 | フエノ−ル樹脂の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5839165B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07119266B2 (ja) * | 1990-10-15 | 1995-12-20 | 日立化成工業株式会社 | フェノール樹脂の製造方法 |
-
1976
- 1976-07-15 JP JP8465676A patent/JPS5839165B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS539899A (en) | 1978-01-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Burke et al. | Monomeric products from the condensation of phenol with formaldehyde and primary amines | |
US4097463A (en) | Process for preparing high ortho novolac resins | |
EP0066447A1 (en) | Reaction of a phenol, aldehyde and amine to produce hardening agent for epoxy resins | |
US4255554A (en) | Process for preparing phenol-formaldehyde-furfuryl alcohol terpolymers | |
JPS5839165B2 (ja) | フエノ−ル樹脂の製造法 | |
GB2051840A (en) | Phenolic resin | |
JP3395161B2 (ja) | フェノール類ノボラック型エポキシ樹脂の製造方法 | |
JPS6252764B2 (ja) | ||
JPWO2022113549A5 (ja) | ||
US2745816A (en) | Novolak from phenol and furfural reacted in alkaline medium | |
JPS5814450B2 (ja) | ノボラック型フェノ−ル樹脂の製法 | |
US4299947A (en) | Process for producing quick-curing phenolic resin | |
JPS5829971B2 (ja) | フェノ−ル樹脂成形材料の製造方法 | |
JPH0681775B2 (ja) | ポリヒドロキシ化合物の製造法 | |
JP3198529B2 (ja) | ナフトール変性フェノール樹脂の製造方法 | |
US2497073A (en) | Reaction products of dicyandiamide with an amine-formaldehyde reaction product | |
JPH032169B2 (ja) | ||
GB757392A (en) | Preparation of novolak resins | |
JPH05320291A (ja) | ナフトール樹脂の製造方法 | |
US2880195A (en) | Process for the preparation of nitrogenous condensation products of phenols and aldehydes | |
JPS5823404B2 (ja) | フェノ−ル樹脂の製法 | |
JPH03103417A (ja) | 自硬化性フェノール樹脂の製造方法 | |
US2058649A (en) | Manufacture of phenol-aldehyde resins | |
JPH04149222A (ja) | フェノール樹脂の製造方法 | |
JPH11279247A (ja) | メラミン・フェノール共縮合樹脂の製造法 |