JPS5829971B2 - フェノ−ル樹脂成形材料の製造方法 - Google Patents
フェノ−ル樹脂成形材料の製造方法Info
- Publication number
- JPS5829971B2 JPS5829971B2 JP11060676A JP11060676A JPS5829971B2 JP S5829971 B2 JPS5829971 B2 JP S5829971B2 JP 11060676 A JP11060676 A JP 11060676A JP 11060676 A JP11060676 A JP 11060676A JP S5829971 B2 JPS5829971 B2 JP S5829971B2
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- Japan
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- phenolic resin
- molding material
- ferric
- acid
- resin molding
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Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、フェノール樹脂成形材料の製造方法に関す
るものである。
るものである。
従来のノボラック形フェノール樹脂は、未反応フェノー
ルが通常7〜15重量φ含まれている。
ルが通常7〜15重量φ含まれている。
そのため、これを用いて得た硬化物中にもかなりの割合
で残存することになる。
で残存することになる。
このようにして未反応フェノールが硬化物中に残存する
と、硬化物の熱劣化を招来し、耐熱性を低下させる。
と、硬化物の熱劣化を招来し、耐熱性を低下させる。
これを回避するために、シュウ酸、酒石酸、コハク酸、
クエン酸の第2鉄化合物等と1.Kaが5以下の酸であ
って第2鉄イオンと不溶性の化合物を生成しない酸(例
えばシュウ酸等)の存在下で、フェノールとホルムアル
デヒドとを反応させてフェノールの反応率を高め、未反
応フェノールの残存量の少ないノボラック形フェノール
樹脂を得る方法が提案された。
クエン酸の第2鉄化合物等と1.Kaが5以下の酸であ
って第2鉄イオンと不溶性の化合物を生成しない酸(例
えばシュウ酸等)の存在下で、フェノールとホルムアル
デヒドとを反応させてフェノールの反応率を高め、未反
応フェノールの残存量の少ないノボラック形フェノール
樹脂を得る方法が提案された。
このようにして製造された樹脂は、それ以前のノボラッ
ク形フェノール樹脂に比べて、未反応用フェノールが±
以下に減少しているため、耐熱性は向上したが、樹脂の
熱流動性が悪くなった。
ク形フェノール樹脂に比べて、未反応用フェノールが±
以下に減少しているため、耐熱性は向上したが、樹脂の
熱流動性が悪くなった。
そのため、これを用いて製造されたフェノール樹脂成形
材料は、耐熱性はよいが熱流動性が悪いため、成形性が
低下するという問題が生じていた。
材料は、耐熱性はよいが熱流動性が悪いため、成形性が
低下するという問題が生じていた。
したがって、この発明の目的は、フェノール樹脂成形材
料の熱流動性を低下することなく耐熱性を向上すること
ができるフェノール樹脂成形材料の製造方法を提供する
ことである。
料の熱流動性を低下することなく耐熱性を向上すること
ができるフェノール樹脂成形材料の製造方法を提供する
ことである。
要約すれば、この発明のフェノール樹脂成形材料の製造
方法は、シュウ酸の第2鉄化合物、酒石酸の第2鉄化合
物、コハク酸の第2鉄化合物およびクエン酸の第2鉄化
合物からなる群から選ばれた少なくとも1つの有機酸の
第2鉄化合物と1、Kaが5以下の酸であって第2鉄イ
オンと不溶性の化合物を生成しない酸との存在下で、フ
ェノール類にホルムアルデヒドを反応させてノボラック
形フェノール樹脂を製造し、これに硬化剤およびキシレ
ン樹脂を添加混合することを特徴とするものである。
方法は、シュウ酸の第2鉄化合物、酒石酸の第2鉄化合
物、コハク酸の第2鉄化合物およびクエン酸の第2鉄化
合物からなる群から選ばれた少なくとも1つの有機酸の
第2鉄化合物と1、Kaが5以下の酸であって第2鉄イ
オンと不溶性の化合物を生成しない酸との存在下で、フ
ェノール類にホルムアルデヒドを反応させてノボラック
形フェノール樹脂を製造し、これに硬化剤およびキシレ
ン樹脂を添加混合することを特徴とするものである。
キシレン樹脂は、含酸素率が10%をこえるものを用い
ると、ノボラック形フェノール樹脂の熱流動性が低下し
、7係に満たないものは耐熱性←特に熱剛性)が低下す
る傾向がある。
ると、ノボラック形フェノール樹脂の熱流動性が低下し
、7係に満たないものは耐熱性←特に熱剛性)が低下す
る傾向がある。
したがって、キシレン樹脂は、含酸素率が7〜10φの
ものを用いるのが好ましい。
ものを用いるのが好ましい。
またその使用量は、ノボラック形フェノール樹脂の3〜
l0PHR(Jtj脂100重量部に対する重量部)が
好ましく、キシレン樹脂の含酸素率に応じて3〜l0P
HRの間で調節して使用するのが好ましい。
l0PHR(Jtj脂100重量部に対する重量部)が
好ましく、キシレン樹脂の含酸素率に応じて3〜l0P
HRの間で調節して使用するのが好ましい。
例えば含酸素率7%のものは、l0PHR付近で使用さ
れ、■0φのものは3PHR付近で使用される。
れ、■0φのものは3PHR付近で使用される。
硬化剤としては、例えばヘキサメチレンテトラミンが用
いられる。
いられる。
その他、木粉、パルプ等の充てん剤、可塑剤、離形剤等
その他の添加剤を用いてもよい。
その他の添加剤を用いてもよい。
これらの添加量は本発明の効果を阻害しない限り任意に
選ばれる。
選ばれる。
つぎに好ましい実施例について述べる。
実施例 1〜5
ノボラック形フェノール樹脂の合成
フェノール940 g1ホルマリン650 g1シュウ
酸第2鉄20g1シュウ酸10gをそれぞれフラスコ中
にとり、攪拌枠、温度計、還流冷却器を取付けて攪拌下
昇温させ、沸騰後120分間攪拌を続ける。
酸第2鉄20g1シュウ酸10gをそれぞれフラスコ中
にとり、攪拌枠、温度計、還流冷却器を取付けて攪拌下
昇温させ、沸騰後120分間攪拌を続ける。
ついで減圧脱水装置を付けて脱水を行ない、150分か
けて160℃まで昇温したのち1時間その状態を保つ。
けて160℃まで昇温したのち1時間その状態を保つ。
その後内容物を取り出す。
このようにしてノボラック形フェノール樹脂を得た。
このときのフェノール反応率は95.2%、ホルムアル
デヒド反応率99.8%、未反応フェノールは2.9係
であった。
デヒド反応率99.8%、未反応フェノールは2.9係
であった。
成形材料の製造
粉砕したノボラック形フェノール樹脂lOO部(重量基
準、以下同じ)、ヘキサメチレンテトラミン13.5部
、石灰15部、ステアリン酸亜鉛2部、木粉110部と
を粉状で十分混合したのち、キシレン樹脂(含酸素率9
饅)を、第1表のように2〜12PHRの範囲で変化さ
せて添加し、温度110−120’cと140〜150
℃の熱ロールにより十分混練する。
準、以下同じ)、ヘキサメチレンテトラミン13.5部
、石灰15部、ステアリン酸亜鉛2部、木粉110部と
を粉状で十分混合したのち、キシレン樹脂(含酸素率9
饅)を、第1表のように2〜12PHRの範囲で変化さ
せて添加し、温度110−120’cと140〜150
℃の熱ロールにより十分混練する。
ついでこれを粉砕して成形材料を得た。
比較例1:キシレン樹脂を添加しないほかは上述の実施
例と同様にして成形材料を得た。
例と同様にして成形材料を得た。
比較例2:未反応フェノールを7〜15重量係含有する
従来のノボラック形フェノール樹脂を用い、キシレン樹
脂を除去した。
従来のノボラック形フェノール樹脂を用い、キシレン樹
脂を除去した。
そのほかは上述の実施例と同様にして成形材料を得た。
比較例3:未反応フェノールを7〜15重量φ含有する
従来のノボラック形フェノール樹脂を用い、キシレン樹
脂を7PHR添加した。
従来のノボラック形フェノール樹脂を用い、キシレン樹
脂を7PHR添加した。
そのほかは上述の実施例と同様にして成形材料を得た。
以上の実施例、比較例で得たノボラック形フェノール樹
脂成形材料の熱流動性をフローテスタ(高化式、島津製
作所製)で測定した結果を第1表に示した。
脂成形材料の熱流動性をフローテスタ(高化式、島津製
作所製)で測定した結果を第1表に示した。
なお、熱流動性は、比較例1の熱流動性を1としたとき
の比により示している。
の比により示している。
測定条件(圧カニ LOOKg/i、温度:150℃、
ノズル:2φ×10Lr/10 つぎに、以上の実施例、比較例で得たノボラック形フェ
ノール樹脂成形材料の耐熱性の測定結果を第2表に示し
た。
ノズル:2φ×10Lr/10 つぎに、以上の実施例、比較例で得たノボラック形フェ
ノール樹脂成形材料の耐熱性の測定結果を第2表に示し
た。
なお、耐熱性は、ノボラック形フェノール樹脂成形材料
を170℃、100Kg/−15分のプレス条件でプレ
スして得た成形物について測定した。
を170℃、100Kg/−15分のプレス条件でプレ
スして得た成形物について測定した。
以上のように、この発明のフェノール樹脂成形材料の製
造方法は、シュウ酸の第2鉄化合物、酒石酸の第2鉄化
合物、コノ\り酸の第2鉄化合物およびクエン酸の第2
鉄化合物からなる群から選ばれた少なくとも1つの有機
酸の第2鉄化合物と1、Kaが5以下の酸であって第2
鉄イオンと不溶性の化合物を生成しない酸との存在下で
、フェノール類にホルムアルデヒドを反応させてノボラ
ック形フェノール樹脂を製造し、これに硬化剤およびキ
シレン樹脂を添加混合するため、フェノール樹脂成形材
料の熱流動性を低下することなく耐熱性を向上すること
ができる。
造方法は、シュウ酸の第2鉄化合物、酒石酸の第2鉄化
合物、コノ\り酸の第2鉄化合物およびクエン酸の第2
鉄化合物からなる群から選ばれた少なくとも1つの有機
酸の第2鉄化合物と1、Kaが5以下の酸であって第2
鉄イオンと不溶性の化合物を生成しない酸との存在下で
、フェノール類にホルムアルデヒドを反応させてノボラ
ック形フェノール樹脂を製造し、これに硬化剤およびキ
シレン樹脂を添加混合するため、フェノール樹脂成形材
料の熱流動性を低下することなく耐熱性を向上すること
ができる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 シュウ酸の第2鉄化合物、酒石酸の第2鉄化合物、
コハク酸の第2鉄化合物およびクエン酸の第2鉄化合物
からなる群から選ばれた少なくとも1つの有機酸の第2
鉄化合物と1.Kaが5以下の酸であって第2鉄イオン
と不溶性の化合物を生成しない酸との存在下で、フェノ
ール類にホルムアルデヒドを反応させてノボラック形フ
ェノール樹脂を製造し、これに硬化剤およびキシレン樹
脂を添加混合することを特徴とするフェノール樹脂成形
材料の製造方法。 2 前記キシレン樹脂の含酸素率が7〜10%に選ばれ
ていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のフ
ェノール樹脂成形材料の製造方法。 3 前記キシレン樹脂の添加量が3〜l0PHHに選ば
れていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
フェノール樹脂成形材料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11060676A JPS5829971B2 (ja) | 1976-09-14 | 1976-09-14 | フェノ−ル樹脂成形材料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11060676A JPS5829971B2 (ja) | 1976-09-14 | 1976-09-14 | フェノ−ル樹脂成形材料の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5335793A JPS5335793A (en) | 1978-04-03 |
JPS5829971B2 true JPS5829971B2 (ja) | 1983-06-25 |
Family
ID=14540090
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11060676A Expired JPS5829971B2 (ja) | 1976-09-14 | 1976-09-14 | フェノ−ル樹脂成形材料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5829971B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0227504B2 (ja) * | 1983-04-11 | 1990-06-18 | Sakato Kosakusho Kk |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59105048A (ja) * | 1982-12-08 | 1984-06-18 | Toshiba Chem Corp | フェノ−ル樹脂成形材料 |
EP2641932A1 (de) * | 2012-03-21 | 2013-09-25 | LANXESS Deutschland GmbH | Thermoplastische Formmassen |
EP2641933A1 (de) * | 2012-03-21 | 2013-09-25 | LANXESS Deutschland GmbH | Thermoplastische Formmassen |
-
1976
- 1976-09-14 JP JP11060676A patent/JPS5829971B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0227504B2 (ja) * | 1983-04-11 | 1990-06-18 | Sakato Kosakusho Kk |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5335793A (en) | 1978-04-03 |
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