JPS5839087B2 - 三転ダンプカ−或いはサイドダンプカ−におけるヒンジ切換装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、三転ダンプカー或いはサイドダンプカーにお
いて、荷箱を各方向に傾倒すべくヒンジ位置を切換える
ヒンジ切換装置に関するものである。

一般に、三転ダンプカー或いはサイドダンプカーには、
荷箱と車体枠との間（こおける前後左右の４箇所にヒン
ジを設け、そのヒンジをヒンジシャフトとシャフト受部
とフックとより構成し、その各ヒンジシャフトを固縛解
除操作して、各方向に荷箱を傾倒するようＥこしている
が、その操作を誤ると、荷箱が落下するなどの各種の事
故が発生するため、確実に行う必要がある。

しかし、従来、１本の操作レバーｆこより前記フックを
操作するようにしているヒンジ切換装置は、その機構が
複雑であり、しかも安全性の低いものであった。

そこで、簡単な操作でもって確実に作動すると共ｆこ、
機構の簡略な新たなヒンジ切換装置の出現が望まれてい
る。

本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、前後左右の
４箇所のヒンジにおいて、対角線上に位置スる２つのヒ
ンジシャフトの固縛解状態が常に逆の状態にある点に着
目し、その対角線上に位置し前記ヒンジシャフトを固縛
する２つのフックをそれぞれ連結する第１連結系統と第
２連結系統とを設けるとともに、両連結系統に対して選
択的に連係する単一の操作手段を設け、該操作手段にて
操作すべき連結系統を選択し、その連結系統の各フック
を連動操作するようにし、簡略な機構でもって、確実に
作動する三転ダンプカー或いはサイドダンプカー（こお
けるヒンジ切換装置を提供するものである。

以下、本発明の構成を実施例について図面に基づいて説
明する。

第１図乃至第３図に示すように、１は三転ダンプカーに
おけるヒンジ切換装置であって、車体枠２に塔載された
荷箱３を後方及び両側方に傾倒すべくヒンジ位置を切換
えるものである。

上記荷箱３の底部には前後方向に主桁４が、左右方向（
こステフナ５が配設され、該荷箱３の前部の左右両側端
には上記ステフナ５の端部にブラケット６Ｌ。

６Ｒが固着され、該ブラケツ１−６Ｌ、６Ｒの先端には
ヒンジシャフト７Ｌ、７Ｒが前後方向に設けられている
。

また、前記荷箱３の後部の左右両側部には前記ステフナ
５の後部に支持部材８が固着され、該支持部材８には左
右方向に支持軸９が回転自在に嵌挿されている。

該支持軸９は荷箱３の両側端に亘り、その両側部にブラ
ケット１０Ｌ。

１０Ｒが固着され、該ブラケットＩＯＬ、１０Ｒの先端
にはヒンジシャフトｌＩＬ、１１Ｒが前後方向に設けら
れている。

一方、前記車体枠２には前後部の左右両端部に左右方向
のステー１２Ｌ、１２Ｒ，１３Ｌ、１３Ｒが側方に突出
して固着され、該ステー１２Ｌ、１２Ｒ。

１３Ｌ、１３′ｗ）先端には前記ヒンジシャフト７Ｌ。

７Ｒ，１１Ｌ、１１Ｒに対応してロック部材１４Ｌ、１
４Ｒ，１５Ｌ、１５Ｒが設けられている。

該ロック部材１４Ｌ、１４Ｒ，１５Ｌ、１５Ｒがそれぞ
れ２つのシャフト受部１６Ｌ、１６Ｒ。

１７Ｌ、１７Ｒとフック１８Ｌ、１８Ｒ，１９Ｌ。

１９Ｒとよりなり、該シャフト受部１６Ｌ、１６Ｒ。

１７Ｌ、１７几ま前記ヒンジシャフト７Ｌ、７Ｒ。

１１Ｌ、１１Ｒが係合して該ヒンジシャフト７Ｌ。

７Ｒ，１１Ｌ、１１Ｒを保持するもので、上方に開口し
た半円凹部２０Ｌ、２０Ｒ，２１Ｌ、２１Ｒが形成され
ている。

前記フック１８Ｌ、１８Ｒ。１９Ｌ 、 １９Ｒは前記
シャフト受部１６Ｌ、１６Ｒ。

１７Ｌ、１７１こ前後方向のピン２２によって回動自在
に枢支され、前記半円凹部２０Ｌ、２０Ｒ。

２１Ｌ、２１Ｒの上方に出没して、前記ヒンジシャフト
７Ｌ、７Ｒ，ＩＩＬ、１１Ｒをシャフト受部１６Ｌ、１
６Ｒ，１７Ｌ、１７Ｒとにより挾持する。

更（こ、４つのフック１８Ｌ、１８Ｒ，１９Ｌ。

１９Ｒは対角線上に位置ｒる２つ宛のフック１８Ｌ、１
８Ｒ，１９Ｌ、１９Ｒ，即ち、前部右方フック１８Ｒと
後部左方フック１９Ｌとが、前部左方フック１８Ｌと後
部右方フック１９Ｒとが第１及び第２連結機構２３．２
４を介して連結され、該両連結機構２３．２４は第１及
び第２０ツド２５，２６を介して操作手段２７に連係さ
れている。

上記第１連結機構２３は前記車体枠２の前部右側部及び
後部左右両側部にリンク機構２８゜２９．３０が設けら
れ、該前部右方り゛ツク機構２８は上下方向のピン２８
ａに２つのリンク２８ｂ、２８ｂが一体に固着され、後
部左右リンク機構２９．３０は上下方向のピン２９ａ、
３０ａにリンク２９ｂ、３０ｂが設けられてなる。

上記前部右方リンク２８ｂと後部右方リンク２９ｂ１前
部右方リンク２８ｂと前部右方フック１８Ｒ１後部右方
リンク２９ｂと後部左方リンク３０ｂ１後部左方リンク
３０ｂと後部左方フック１９Ｌとがそれぞれロッド３１
ａ、３１ｂ、３１ｃ、３１ｄを介して連結され、前記前
部右方リンク２８ｂに前記第１０ツド２５が連結され、
前部右方フック１８Ｒと後部左方フック１９Ｌとは一方
が固縛時（こ他方が解除状態になるように連結されてい
る。

前記第２連結機構２４は前記車体枠２の前部左右両側部
及び後部右側部ｆこリンク機構３２，３３゜３４が設け
られ、該前部右方リンク機構３３は上下方向のピン３３
ａにリンク３３ｂが設けられ、前部左方及び後部右方リ
ンク機構３２．３４は上下方向のピン３２ａ、３４ａに
リンク３２ｂ。

３４ｂが設けられてなる。

上記前部右方リンク３３ｂと後部右方リンク３４ｂ１後
部右方リンク３４ｂと後部右方フック１９Ｒ１前部右方
リンク３３ｂと前部左方リンク３２ｂ１前部左方リンク
３２ｂと前部左方フック１８Ｌとがそれぞれロッド３５
ａ 、３５ｂ 、３５ｃ 、３５ｄを介して連結され、
前記右方リンク３５ｂ（こ前記第２０ツド２６が連結さ
れ、前部左方フック１８Ｌと後部右方フック１９Ｒとは
一方が固縛時に他方が解除状態になるように連結されて
いる。

前記操作手段２７は前記車体枠２の前部右側部に設けら
れ、操作ハンドル２７ａが上下及び前後方向に回動自在
に枢支されてなり、該操作ハンドル２７ａの先端が前記
ロッド２５，２６に選択的に係合して、該ロッド２５．
２６を前後方向に移動させる。

次に作用について説明すると、両ロッド２５゜２６を前
方に引張した状態においては、後部左右フック１９Ｌ、
１９Ｒは半円凹部２１Ｌ、２１Ｒの上方に突出して、ヒ
ンジシャフト１１Ｌ、ＩＩＲをシャフト受部１７Ｌ、１
７Ｒとにより挾持した固縛状態に、前部左右フック１８
Ｌ、１８Ｒは下方に回動して解除状態にあり（第３図ａ
、ｂ実線参照）、この状態より、図示しない油圧シリン
ダを伸長すると、荷箱３は支持軸９を支点に後方に傾倒
する。

荷箱３を右方ｆこ傾倒する場合は、第１０ツド２５を後
方に移動させると、第１連結機構２３のリンク機構２８
，２９．３０及びロッド３１ａ。

３１ｂ、３１ｃ、３１ｄが回動及び移動し、前部右方フ
ック１８Ｒは上方に回動してヒンジシャフト７Ｒをシャ
フト受部１６Ｒと（こより挾持した固縛状態［、後部左
方フック１９Ｌは下方に回動して解除状態になり、前部
左方及び後部右方フック１８Ｌ、１９Ｒは上述の後方傾
倒時と同状態で、油圧シリンダを伸長すると、ヒンジシ
ャツｔ−７Ｒ。

１１Ｒを支点に荷箱３は右方に傾倒する。

荷箱３を左方に傾倒する場合は、第１０ツド２５を前方
（こ移動させて、前部右方及び後部左方フック１８Ｒ，
１９Ｌを後方傾倒時と同状態に戻し、続いて、第２０ン
ド２６を後方に移動させると、第２連結機構２４のリン
ク機構３２，３３゜３４及びロッド３５ａ 、３５ｂ
、３５ｃ 、３５ｄが回動及び移動し、前部左方フック
１８Ｌは上方に回動してヒンジシャフト７Ｌをシャフト
受部１６Ｌとにより挾持した固縛状態に、後部右方フッ
ク１９Ｒは下方に回動して解除状態になり、油圧シリン
ダを伸長すると、ヒンジシャフト？Ｌ。

１１Ｌを支点（こ荷箱３は左方に傾倒する。

因に、第１及び第２０ンド２５．２６が後方へ移動され
た場合には、後部左右のフック１９Ｒ９１９Ｌが解除さ
れた状態となり、荷箱３が前方へ傾倒する不具合が考え
られる。

しかし、かかる誤操作は、例えば第１及び第２０ツド２
５，２６を前方へ移動し、荷箱３か後方へ傾倒可能な状
態になっている場合において、第１０ツド２５を後方へ
移動した後、操作ハンドル２７ａの先端保合部を第１０
ツド２５から外して前方へ移動し、さらに該先端係合部
を一旦上動させて第２０ンド２６へ係合させ、該第２０
ツド２６を後方へ移動させるという面倒な手順を踏まね
ばならず、作業者は操作ハンドル２７ａを第１０ツド２
５から第２０ツド２６へ係合しなおす際に誤操作に気付
き易く、通常はかかる誤操作が行なわれることはない。

尚、本実施例は三転ダンプカーについて説明したが、本
発明をサイドダンプカーに適用してもよく、その際、後
方左右フック１９Ｌ、１９Ｒが共に固縛する状態に第１
及び第２連結機構２３゜２４を固定保持しなくてもよい
。

以上のように本発明三転ダ／プカー或いはサイドダンプ
カーのヒンジ切換装置によれば、荷箱の前後左右にヒン
ジシャフトを設ける一方、該ヒンジシャフトに対応して
車体枠の前後左右にシャフト受部とフックとよりなるロ
ック部材を設け、その４つのロック部材において対角線
上に位置する２つのフックをロッド及びリンク機構を介
して連結して連動操作されるようにしたために、機構が
極めて簡略になると共に、フックが固縛状態と解除状態
の２位置（こ操作されるので、確実なヒンジ切換えがで
き、安全性が著しく向上する。

また、車体枠側にて操作することができるので、作業性
が向上し、さらに、車体枠側にヒンジ切換装置を設けた
ので、保守、点検が容易である。

さらに、本発明によれば、単一の操作手段で２つの連結
系統を選択操作するようにしたため、荷箱が前方へ傾倒
するという誤操作は操作手段の係合を例えば第１連結系
統から第２連結系統へ移し替えて該第２連結系統を操作
するという面倒な手順を踏まねばならないためほとんど
生じることなく、安全性の向上が図れるとともに、上記
連結系統を車体枠に設けたため、荷箱が積荷負荷の不均
一等によりねじれ変形を生じても、連結系統の作動には
何ら悪影響を及ぼすことがなく、その作動が確実となる
という優れた効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施態様を例示し、第１図はヒンジ切換
装置の分解斜視図、第２図は一部省略して示す同平面図
、第３図ａ、ｂはそれぞれ同背面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 荷箱底部の前後左右４箇所にそれぞれ突設されたブ
   ラケットにヒンジシャフトが固着される一方、該ヒンジ
   シャフトに対応して車体枠の前後左右４箇所にシャフト
   受部及び回動自在に枢支されたフックよりなるロック部
   材が設けられ、該前部左方フックと後部右方フックとは
   ロッド及びリンク機構を備えた第１連結系統で、また、
   前部右方フックと後部左方フックとはロッド及びリンク
   機構を備えた第２連結系統でそれぞれ別個に連結されて
   いるとともに、両連結系統と選択的に連係する単一の操
   作手段が設けられ、該操作手段にて前後左右の各々連結
   されたフックが連動操作されるようにしたことを特徴と
   する三転ダンプカー或いはサイドダンプカーにおけるヒ
   ンジ切換装置。