JPS5839020Y2 - 電気機器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は個別呼出受信機等の電気機器に関するもので、
簡単に新しい回路を構成したり、または必要信号を取り
出すことができるようにしたものである。

従来、電気機器の電気的性能の測定は、第１図に示す通
り、ケース１より上蓋２を取り外し、プリント板３に実
装された電気性能測定項目によって切換え可能なる内蔵
スイッチ４を操作後測定用端子５に測定器を接続して行
なっている。

そしてこの測定後には再び上蓋２をケース１に嵌合させ
るという方法が取られている。

しかしこの場合には次のような欠点がある。

（１）電気性能測定項目が変る度に上蓋２を取り外し内
蔵スイッチ４の切換えを行なうため多大な時間がかかる
。

（２）上蓋２のない測定時と上蓋２のある使用状態では
、その上蓋２の材料によって高周波特性が異なるため、
感度測定に差異が生じ、正確なデータが得られない。

（３）上蓋２がケース１と嵌合された状態では内蔵スイ
ッチ４の動作が確認できない。

（４）内蔵スイッチ４の占める体積が大きい。

本考案は上記欠点をなくシ、上蓋を取り外すことなく測
定用治具を用いることにより、新しい回路の構成および
必要信号を取り出すことを目的とするものである。

以下図面に基づき、本考案の一実施例について説明する
。

第２図において６はプリント板、７はケース、８はその
ケース７の上蓋、９は電池ホルダー１０に着脱自在に設
けられる電池蓋である。

第３図は電池ホルダー１０の詳細を示すもので、１１は
電池収容枠、１２．１３は電池収容枠１１の内面に固定
された電池接続端子で、その先端１２’、 １３’がプ
リント板６の電源回路にハンダ付けによって接続される
。

１４．１５は電池収容枠１１の一部に突出したガイド１
６、およびこれによって形成される凹部１７に合致する
形状の接片で、そのガイド１６および凹部１７によって
固定される。

なお接片１４，１５の先端１４’、１５’はそれぞれプ
リント板６の測定上必要な回路にハンダ付けによって接
続されている。

次にこの実施例の使用状態について説明する。

測定を行なうに際しては先ず電池蓋９を取外す。

この場合、第４図に示すように接片１４，１５は接点保
護と誤動作防止のために上蓋８に覆われた配置となって
いる。

この状態で電池蓋９と同一外形形状の第６図に示す測定
治具１８をその電池蓋９に代えて装着する。

すなわち第５図に示す矢印の方向に測定治具１８をスラ
イドさせることにより、治具接片１８ ａが接片１４に
、治具接片１８ｂが電池端子１２に各々接続され、一つ
の回路を構成する。

また第７図イに示す測定治具１９を使用した場合には治
具接片１９ｂが接片１５に治具接片１９ ａが電池端子
１２に接続される。

測定治具２０を使用した場合は治具接片２０ ａが接片
１４に治具接片２０ Ｃが接片１５に治具接片２０ｂが
電池接続端子１２に接続され各々測定に必要なあらかじ
め設定された回路を構成する。

また任意接片との接続で測定信号を取り出す方法を第７
図ハ、二、ホに示す測定治具２１，２２．２３を使用し
た一実施例として説明すると、第７図の測定治具２１を
使用した場合、治具接片２１ ａが接片１４に接続され
、リードＲより測定信号が取り出される。

同様に測定治具２２を使用した場合、治具接片２２ ａ
が接片１５に接続され測定信号が取り出される。

また測定治具２３を使用した場合、治具接片２３ａが接
片１４に、治具接片２３ ｂが電池端子１２に接続され
新しい回路を構成しつつ治具接片２３ Ｃが接片１５に
接続され測定信号が取り出される。

さらに種々の治具接片を取り付けた測定治具を用意する
ことにより、多くの独立した回路の構成、および測定信
号の取り出しが可能となる。

なお測定治具１８〜２３は電池蓋と同一形状のものであ
り夫々の使用用途に応じた治具接片１８ ａ 、１８
ｂ・・・・・・２３ Ｃ等がモールドされている。

なお以上の実施例では接片１４，１５を電池枠１１に設
けているが、その電池枠の近傍であれば他の部分に固定
するようにしてもよい。

以上の説明から明らかなように本考案によれば電気性能
測定項目が変っても、上蓋を取り外す必要がなく、簡単
な治具にて新しい回路の構成および信号の取り出しがで
きる。

また上蓋を外さないため、使用状態と同じ条件での感度
測定ができる。

またスイッチ切換え忘れ等による誤動作がなくなるとと
もに電池実装状態での測定が可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電気機器の斜視図、第２図は本考案の一
実施例による電気機器の分解斜視図、第３図はその要部
の分解斜視図、第４図は同上面図、第５図は斜視図、第
６図は要部の上面図、第７図イ〜ホはそれぞれ他の実施
例の要部の正面図である。 ７・・・・・・ケース、９・・・・・・電池蓋、１２．
１３・・・・・・接片、１８・・・・・・測定治具、１
８ ａ 、１８ ｂ・・・・・・接片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筐体に収納された電池収納枠と、上記電池収納枠の開口
   面に着脱自在な電池蓋を有する電気機器において、上記
   電池収納枠あるいはその近傍に設けた接片を上記筐体に
   収納された回路部品に接続し、上記電池蓋とほぼ同形状
   に形成され、上記電池蓋に代えて上記電池収納枠に装着
   時に上記接片に当接する接片を設けた測定治具を備える
   ことを特徴とする電気機器。