JPS5838973Y2 - スイッチ機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は洗濯機等のスイッチ機構に関する。

従来の押ボタン式のスイッチにおいては、例えば、洗濯
機のパネルに設けたガイドリブとボタンとの間のすきま
に、ホコリや洗剤等が付着したり、あるいは、リブとボ
タンとの間の摩擦の増大により、ボタンが動きにくくな
るといったことが再々上じていた。

本考案は従来の欠点を解決するものであって、以下、そ
の一実施例を図面によって説明する。

図において、１は上槽部であり、その後方には上槽部１
より立上り形状となすパネル２を配し、このパネル２前
面上にはパネル２と一体に矩形状リブ３を突出形成して
いる。

パネル２裏面にはスイッチ４が固着してあり、このスイ
ッチ４は主として、ボタン５、支持板６及び傍点取付板
７から成る。

ボタン５は矩形状リブ３の内側に摺動自在に位置し、か
つ、その操作面５ａは表面に露出している。

また、ボタン５は裏面に一体に筒状のリブ８および棒状
のリブ９を有する。

そして、前記支持板６は、一体に筒状のリブ１０を有し
、このリブ１０は、ノブ８の内周、リブ９の外周と摺動
する。

リブ９の端部には、接点押え板１１が鋲１２によって固
着されている。

この押え板１１は接点取付板７に設けられた可動接点１
３を押える役目と、可動接点１３のバネ付勢力によりボ
タン５が上方に付勢移動するときに支持板６との保合を
行うストッパーとしての役目をもつ。

１４は接点取付板７に可動接点１３と対向するように設
けた固定接点で、ボタン５の押圧操作により、可動接点
１３と接触する。

前記した矩形状リブ３の側壁内周面には、前記ボタン５
の外周面と摺接する摺動部１５と、空間を有する空間部
１６とが周方向にて交互に配列形成されており、ボタン
５を押圧した時、つまり、ストロークａだけ押圧侵入し
た時、空間部１６はボタン５の操作面５ａ周縁より露出
しないように、矩形状リブ３上端よりｂだけリブ３内に
入り込んだ位置からさらに入り込む方向にて形成される
。

即ち、ｂはａよりわずかに大きい。

更に、空間部１６は摺動部１５よりもその表面積が大な
るように設けられている。

なお、ｂはリブ３上端と空間部１６におけるリブ上端（
端部）に最も近い部分との間隔を示す。

ところが、ボタン５の操作面５ａがリブ３外に突出して
いる場合を想定した場合、ｂは操作面５ａとリブ端部に
最も近い空間部１６の部分との間隔を示すものでなけれ
ばならない。

本実施例においては、リブ端部が操作面５ａと面一であ
ることから、ｂに関し上述の如き説明を行った。

上記構成によれば、ボタン５の外周面と矩形状リブ３の
内周面とは、相互間の接触面積が少ないので、摩擦力は
小さく、摺動面にグリス等を塗布しなくともスムーズに
ボタン５の上下運動を行わせることができ、又、摺動面
にホコリや洗剤が付着しても、ボタン５を押せば、ホコ
リ等は摺動部１５より、面積の大なる空間部１６内へ押
しやられるため、ボタン５は長期に亙ってスムーズに動
くことが可能となる。

また、矩形状リブ３は、パネル２表面に突出形威してお
り、パネル２表面に水が飛散した場合に、矩形状リブ３
とボタン５の操作面５ａ周縁との間から水が侵水する恐
れがきわめて少なく、可動接点１３、固定接点１４間の
絶縁性能の低下を防止できる。

また、ボタン５のストロークａは、ボタン５の操作面５
ａと空間部１６における前記矩形状リブ３端部にもつと
も近い部分との間隔すよりも小さいために、ボタン５を
ストロークａ一杯に押し込んだとしても、操作面５ａ周
辺に空間部１６が露見することはない。

このため、次のボタン５の復帰時に、空間部１６に存す
るホコリや洗剤等が、操作面５ａ周縁と空間部１６の端
面との間にかみ込む恐れがなく、ボタン５の復帰動作を
なめらかに行うことができる。

なお、実施例においては、洗濯機のパネル部分に配した
スイッチについて説明したが、その他の機器についても
同様なスイッチの取付けを行うことができることは言う
までもない。

また実施例ではボタン案内用のリブを矩形状としたが、
円筒状、角筒状等いずれであっても良く、要する筒状を
威しておれば良い。

以上のように本考案のスイッチ機構によれば、押圧によ
って摺動するボタンと、これを摺動案内する部材との接
触面積を少なくすることができ、グリス等を付着しなく
ても、円滑な摺動動作が得られ、しかも、前記摺動部分
に付着したホコリ等は、ボタンの移動により容易に除去
でき、そのために、接点間の開閉操作を長期に互って安
定して行うことができる。

また、筒状のリブはパネルの表面に突出形威しであるた
めに、前記リブとボタンとの間からの侵水は生じ難く、
スイッチ用の接点の絶縁性能の劣化を防止でき、しかも
、前記ボタンの摺動ストロークを、前記ボタンの押圧操
作面と前記リブ内周面に設けた空間部における前記リブ
に最も近い部分との間の間隔よりも小さく設定してあり
、前記ボタンをストローク一杯に押し込んだとしても、
押圧操作面周辺には、空間部は露見せず、空間部に溜ま
ったホコリや洗剤等が、次のボタンの復帰時に、押圧操
作面の周縁部分と空間部の端面との間にかみ込むといっ
た恐れがなく、ボタンの復帰動作を円滑に行うことがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例におけるスイッチの取付装置を
洗濯機に組み込んだ際の縦断面図、第２図は同要部の外
観斜視図である。 ３・・・・・・リブ、５・・・・・・ボタン、１３・・
・・・・可動接点、１４・・・・・・固定接点、１５・
・・・・・摺動部、１６・・・・・・空間部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パネル表面側に突出形成した筒状のリブと、このリブ内
   に位置し押圧操作によりリブ内方に入り込むボタンと、
   このボタンの入り込みにより作動するスイッチ用の接点
   とを備え、前記リブの内周面には、前記ボタンの外周面
   が摺接する摺動部および前記外周面との間に存在する空
   間部を周方向にて交互に形成するとともに前記空間部の
   表面積を摺動部のそれより大とし、かつ、前記ボタンの
   摺動ストロークを、前記ボタンの押圧操作面と空間部に
   おける前記リブ端部に最も近い部分との間の間隔よりも
   小さく設定したスイッチ機構。