JPS5838717Y2 - 密封ボタン型圧電発音体 - Google Patents
密封ボタン型圧電発音体Info
- Publication number
- JPS5838717Y2 JPS5838717Y2 JP11021078U JP11021078U JPS5838717Y2 JP S5838717 Y2 JPS5838717 Y2 JP S5838717Y2 JP 11021078 U JP11021078 U JP 11021078U JP 11021078 U JP11021078 U JP 11021078U JP S5838717 Y2 JPS5838717 Y2 JP S5838717Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- piezoelectric
- elastic thin
- thin plate
- sounding body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、悪環境の下でも充分な耐久性があり、発生す
る音も柔らかく、音量も大きく、機器への着脱も極めて
容易な密封構造のボタン型圧電発音体に関するものであ
る。
る音も柔らかく、音量も大きく、機器への着脱も極めて
容易な密封構造のボタン型圧電発音体に関するものであ
る。
従来、第1図に示すように、平らな弾性薄板1に圧電板
2を単に貼着一体化し、圧電板に印加される交流信号に
よって生じる該圧電板の拡がり振動を、屈曲振動に変換
して発音する音響特性を利用したユニモルフ構造の圧電
発音体が公知である。
2を単に貼着一体化し、圧電板に印加される交流信号に
よって生じる該圧電板の拡がり振動を、屈曲振動に変換
して発音する音響特性を利用したユニモルフ構造の圧電
発音体が公知である。
同図から明らかなように、圧電板2は露出した状態にあ
るから取扱い時に破損したり、また高温、多湿といった
悪環境の下では、圧電板やその表面に形成した電極の物
理的、電気的特性の劣化が促進加速され、圧電発音体の
寿命が短くなったり、使用可能な範囲が限定されるとい
った欠点があった。
るから取扱い時に破損したり、また高温、多湿といった
悪環境の下では、圧電板やその表面に形成した電極の物
理的、電気的特性の劣化が促進加速され、圧電発音体の
寿命が短くなったり、使用可能な範囲が限定されるとい
った欠点があった。
また、このような圧電発音体を機器等に内蔵装着させる
ときには、第2図に示すように、弾性薄板1の外周縁を
機器壁3等に接着剤4で固定したり、第3図に示すよう
に、圧電発音体の振動の節で接着剤4によって支持体5
に固定していたが、弾性薄板の定められた個所で接着剤
によって固定するという作業は著しく面倒であるし、電
極から引出すリード線の処理も煩瑣であり、量産性に欠
けるといった欠点もあった。
ときには、第2図に示すように、弾性薄板1の外周縁を
機器壁3等に接着剤4で固定したり、第3図に示すよう
に、圧電発音体の振動の節で接着剤4によって支持体5
に固定していたが、弾性薄板の定められた個所で接着剤
によって固定するという作業は著しく面倒であるし、電
極から引出すリード線の処理も煩瑣であり、量産性に欠
けるといった欠点もあった。
本考案の目的は、このような従来技術の欠点を解消し、
悪環境の下においても長期間にわたる使用に耐え、耳障
りな音が生ぜず音量が大きく、機器への着脱も容易で様
々な分野で広く使用できるような圧電発音体を得ること
にある。
悪環境の下においても長期間にわたる使用に耐え、耳障
りな音が生ぜず音量が大きく、機器への着脱も容易で様
々な分野で広く使用できるような圧電発音体を得ること
にある。
以下、本考案について更に詳しく説明する。
第4図は本考案の一実施例である。
容器状に成形した金属弾性薄板11の凹面底部に、両面
に電極15a。
に電極15a。
15bを設けた第1の圧電板12を貼着し、他方、第2
の金属製弾性薄板17の内面側にも両面に電極15 C
,15dを設けた第2の圧電板20を貼着し、両弾性薄
板11.17を、圧電板12.20が内側に位置するよ
うに、絶縁体16を介して封止する。
の金属製弾性薄板17の内面側にも両面に電極15 C
,15dを設けた第2の圧電板20を貼着し、両弾性薄
板11.17を、圧電板12.20が内側に位置するよ
うに、絶縁体16を介して封止する。
第1の圧電板12の非貼着側の電極15aと第2の弾性
薄板17とはリード線18によって電気的に接続され、
同様に、第2の圧電板20の非貼着側の電極15 Cと
容器状弾性薄板11とはリード線19によって電気的に
接続されている。
薄板17とはリード線18によって電気的に接続され、
同様に、第2の圧電板20の非貼着側の電極15 Cと
容器状弾性薄板11とはリード線19によって電気的に
接続されている。
勿論、貼着面側の電極15b、15dは、それぞれ容器
状弾性薄板11および第2の弾性薄板17と電気的に接
続されている。
状弾性薄板11および第2の弾性薄板17と電気的に接
続されている。
つまり、この実施例では、両方の弾性薄板11.17の
外表面と圧電板12.20の両方の電極とがそれぞれ導
通し、また、両方の圧電板12.20は、第4図の矢印
で示すように、同一方向に分極している。
外表面と圧電板12.20の両方の電極とがそれぞれ導
通し、また、両方の圧電板12.20は、第4図の矢印
で示すように、同一方向に分極している。
それ故、両方の弾性薄板11.17間に交流信号を印加
すると、その信号は圧電板12.20の両面電極間に印
加され、それらの圧電板12.20に拡がり振動し、そ
れによって弾性薄板11.17は屈曲振動し、発音する
ことになる。
すると、その信号は圧電板12.20の両面電極間に印
加され、それらの圧電板12.20に拡がり振動し、そ
れによって弾性薄板11.17は屈曲振動し、発音する
ことになる。
第5図は本考案の他の実施例であり、第2の弾性薄板1
7も容器状に成形したものである。
7も容器状に成形したものである。
第6図は、本考案の更に他の実施例を示すものであり、
弾性薄板11.17は共に非金属板21の両面に導電層
22を形成し、非金属板21の中央に孔を設けて導電材
23を充填することにより両導電層間を導通させたもの
であって、非貼着面側の電極15a、15C同志をリー
ド線24に接続してなる。
弾性薄板11.17は共に非金属板21の両面に導電層
22を形成し、非金属板21の中央に孔を設けて導電材
23を充填することにより両導電層間を導通させたもの
であって、非貼着面側の電極15a、15C同志をリー
ド線24に接続してなる。
これらいずれの場合においても、残余の構成は第4図の
場合とほぼ同様であるから、それらについての記載は省
略する。
場合とほぼ同様であるから、それらについての記載は省
略する。
本考案による発音体は、密封構造としたことによる形状
効果により、共振周波数は低周波帯域に移るから、従来
のような耳障りな音色は生じないし、2個の圧電板を組
合せて一体化し、同時に発振させる構造だから、次表に
示すように、音圧は形状効果と相俟って倍加される。
効果により、共振周波数は低周波帯域に移るから、従来
のような耳障りな音色は生じないし、2個の圧電板を組
合せて一体化し、同時に発振させる構造だから、次表に
示すように、音圧は形状効果と相俟って倍加される。
また、本考案による発音体は、2個の弾性薄板11.1
7で完全に密封、封止され、圧電板12.20はその内
部に置かれているので、外気と遮断され、粉塵、油滴、
水滴湿気、その他有害な気体等により圧電板が劣化する
ことがない。
7で完全に密封、封止され、圧電板12.20はその内
部に置かれているので、外気と遮断され、粉塵、油滴、
水滴湿気、その他有害な気体等により圧電板が劣化する
ことがない。
殊に、圧電板12の両面に形成される電極15a。
15 bは、一般的には銀ペーストを焼付けたものであ
る。
る。
しかし、銀は、湿度が高くしがも電圧に印加された状態
では、銀が移動する所謂シルバー・マイグレーションな
る現象が生し、電極の短絡、脱落等の問題がおこる。
では、銀が移動する所謂シルバー・マイグレーションな
る現象が生し、電極の短絡、脱落等の問題がおこる。
また、ニッケル、銅等の卑金属電極を使用した場合には
、酸化膜等が形成進行するといった難点があることは言
うまでもない。
、酸化膜等が形成進行するといった難点があることは言
うまでもない。
そこで、特に高信頼性が要求される場合には、金や白金
等の貴金属を使用しなければならない。
等の貴金属を使用しなければならない。
しかし、本考案によれば、前述の如く密封構造であるか
ら、銀ペーストを焼付けて電極を構成しても、何等問題
は生じない。
ら、銀ペーストを焼付けて電極を構成しても、何等問題
は生じない。
本考案の圧電体を機器等に取付けるには次のようにすれ
ばよい。
ばよい。
第7図に示すように、機器のケース31にフランジを有
する環状金属支持体32を固定し、そのフランジ部に本
考案に係る発音体の容器状弾性薄板11のフランジを載
置する。
する環状金属支持体32を固定し、そのフランジ部に本
考案に係る発音体の容器状弾性薄板11のフランジを載
置する。
第2の弾性薄板17の外周繰上に導電性ゴムリング33
を置き、その上から金属押え板34で圧接する。
を置き、その上から金属押え板34で圧接する。
このようにすると、金属支持体32と金属押え板34と
の間に発振器35からの出力を供給すれば、ボタン型発
音体は振動し、発生した音波は、機器のケース31に穿
設した1個以上の音波放射孔36から放射される。
の間に発振器35からの出力を供給すれば、ボタン型発
音体は振動し、発生した音波は、機器のケース31に穿
設した1個以上の音波放射孔36から放射される。
導電性ゴムリング33によらず、例えばスプリング等に
より圧接固定するようにもできること勿論である。
より圧接固定するようにもできること勿論である。
本考案は上記のように構成したボタン型圧電発音体であ
り、圧電板は2個の弾性薄板で完全に密封保護されるか
ら著しく信頼性が向上し悪環境においても長期間にわた
って充分使用でき、また発音体のフランジ部により支持
固定と電気的接続を同時に行えるから、機器への装着、
交換が極めて容易となり、更には、接着剤による機器内
部への固着が不要であす、リード線の端末処理も不要と
なるから組立工数も低減するし、密封構造とした形状効
果により耳障りな音が生じず、2枚の圧電板を組合せて
いるから音量も増大するといった数々のすぐれた実用的
効果を有するものである。
り、圧電板は2個の弾性薄板で完全に密封保護されるか
ら著しく信頼性が向上し悪環境においても長期間にわた
って充分使用でき、また発音体のフランジ部により支持
固定と電気的接続を同時に行えるから、機器への装着、
交換が極めて容易となり、更には、接着剤による機器内
部への固着が不要であす、リード線の端末処理も不要と
なるから組立工数も低減するし、密封構造とした形状効
果により耳障りな音が生じず、2枚の圧電板を組合せて
いるから音量も増大するといった数々のすぐれた実用的
効果を有するものである。
第1図は従来の圧電発音体の説明図、第2図、第3図は
それぞれ従来の圧電発音体の取付説明図、第4図、第5
図、第6図はそれぞれ本考案に係るボタン型圧電発音体
の一実施例の説明図、第7図は本考案に係るボタン型圧
電発音体の機器壁への取付状態説明図である。 11・・・・・・容器状弾性薄板、12・・・・・・第
1の圧電板、15a 、15 b 、15 C,15d
・・・・・・電極、16・・・・・・絶縁体、17・・
・・・・第2の弾性薄板、18.19・・・・・・リー
ド線、20・・・・・・第2の圧電板。
それぞれ従来の圧電発音体の取付説明図、第4図、第5
図、第6図はそれぞれ本考案に係るボタン型圧電発音体
の一実施例の説明図、第7図は本考案に係るボタン型圧
電発音体の機器壁への取付状態説明図である。 11・・・・・・容器状弾性薄板、12・・・・・・第
1の圧電板、15a 、15 b 、15 C,15d
・・・・・・電極、16・・・・・・絶縁体、17・・
・・・・第2の弾性薄板、18.19・・・・・・リー
ド線、20・・・・・・第2の圧電板。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1、厚み方向に分極した圧電板と弾性薄板とが固着一体
化されてなり、圧電板に印加される交流信号により生じ
る該圧電板の拡がり振動を屈曲振動に変換して発音する
音響特性を利用した圧電発音体において、導電性を有す
る弾性薄板を容器状に形成し、その容器状弾性薄板の開
口部は絶縁体を介して第2の導電性を有する弾性薄板で
封止され、前記2個の弾性薄板の内側にそれぞれ圧電板
を貼着すると共に、該圧電板の非貼着側電極のリード線
を内部結線して2個の弾性薄板の外表面が圧電板の外部
端子となるようにした密封ボタン型圧電発音体。 2、第2の弾性薄板も容器状に成形され、2個の容器状
弾性薄板は互いに対向して両者の開口縁で絶縁体を介し
て封止してなる実用新案登録請求の範囲第1項記載の発
音体。 3、弾性薄板が金属薄板からなる実用新案登録請求の範
囲第1項または第2項記載の発音体。 4、弾性薄板は、非金属薄板の両面に導電層を形成し、
両導電層間を電気的に接続したものからなる実用新案登
録請求の範囲第1項または第2項記載の発音体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11021078U JPS5838717Y2 (ja) | 1978-08-11 | 1978-08-11 | 密封ボタン型圧電発音体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11021078U JPS5838717Y2 (ja) | 1978-08-11 | 1978-08-11 | 密封ボタン型圧電発音体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5526595U JPS5526595U (ja) | 1980-02-20 |
JPS5838717Y2 true JPS5838717Y2 (ja) | 1983-09-01 |
Family
ID=29056879
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11021078U Expired JPS5838717Y2 (ja) | 1978-08-11 | 1978-08-11 | 密封ボタン型圧電発音体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5838717Y2 (ja) |
-
1978
- 1978-08-11 JP JP11021078U patent/JPS5838717Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5526595U (ja) | 1980-02-20 |
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