JPS583857Y2 - 起伏堰 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は可撓性膜製起伏堰の変型詳しくは可撓性膜及び
剛板製起伏堰に関するものである。

可撓性膜製起伏堰は堰体を形成する可撓性膜製袋状体（
包被）を河床部に河を横断する方向に取り付け、袋状体
内部に連通ずる注排気（水）管から空気又は水或いはそ
の両者等流体を送り膨張起立させ或いは袋状体内部から
流体を排出し収縮倒伏させる様にしたものである。

（例えば特公昭４０１１７０２号、特公昭４４−２３７
１号参照）本考案はこのような堰の堰起立時の流下物例
えば流木等による袋状体の損傷のおそれ或いは堰倒伏時
の転石等による袋状体の損傷のおそれを解消したもので
ある。

以下例示図面に就いて本考案を詳細に説明する。

第１図は本考案の起伏堰の河川流れ方向で切断した図で
ある。

図中１は河床、２は剛板例えば鉄板で、これはその下端
３を軸心として回動出来る。

７は可撓性膜製例えばゴム引布製袋状体で膨張時に剛板
２に接する、４は可撓性膜体例えばゴム引布体で、これ
は剛板２の上端５から袋状体７を覆って剛板下端３より
離れた河下側の河床１面上に至る、８は圧力媒体例えば
空気、水等を膜体４、剛板２、河床１面の形成する空間
６内に注入又は空間６から排出する注排気（水）管、９
は圧力媒体を袋状体７内に注入又は内から排出する注排
気（水）管である。

上記構成の本考案の起伏堰に於いては、袋状体７を膨張
させてそれが接する剛板２を起立させる。

この際空間６も補助的に膨張させる。空間６内の圧力媒
体の圧力より袋状体７内の圧力媒体が大きい。

即ち袋状体７内の圧力媒体の圧力は下記理由により高く
することか゛出来る。

可撓性膜製袋状体の断面を示す第２図に於いてＴ１．Ｔ
２を夫々張力、Ｄｌ、Ｄ２を夫々直径、Ｐｏを夫々の内
圧とすると こ・でＤＩ＞Ｄ２ 、’、丁、〉Ｔ２よって同一可
撓性膜体を膜・材４及び袋状体７に使用した場合、袋状
体７内の圧力媒体を大きくすることが出来る。

即ち本考案の起伏堰に於いては、剛板の起立は可撓性膜
の強度はそのま・で圧力を高く上げることが出来て行え
経済的である。

しかも堰高は剛板の起立によって決るので河川横断方向
で一定であり偏越流を生じることがない。

更に堰の流下物の当る側は剛板で出来ており、堰起立時
堰が流下物で損傷を受けることがない。

又堰倒伏時は包被上を剛板がカバーする形となるので堰
が流下する転石等により損傷を受けることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の起伏堰を河川流れ方向で切断した図、
第２図は可撓性膜製袋体の半径と内部圧力と張力の関係
を説明する図で、図ａは直径が大きい場合、図すは直径
が小さい場合を夫々例示している。 １・・・・・・河床、２・・・・・・剛板、３・・・・
・・剛板の下端、４・・・・・・可撓性膜体、５・・・
・・・剛板の上端、６・・・・・・空間、７・・・・・
・可撓性膜製袋状体、８，９・・・・・・注排気（水）
管。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１） 河床に下端を軸心として回動自在に取り付け
   た剛板と、膨張時上記剛板に接する可撓性膜製袋状体と
   、剛板上端から上記袋状体を覆って剛板下端より離れた
   河下側の河床面に至る可撓性膜体とを河を横断する方向
   に取り付け、上記模、剛性及び河床面のなす空間と袋状
   体内に夫々圧力媒体を注入して剛板を起立させ又上記空
   間と袋状体内から夫々圧力媒体を排出して剛板を倒伏さ
   せるようにしたことを特徴とする起伏堰。
2. （２）袋状体内の圧力が空間内の圧力より大きい実用新
   案登録請求の範囲第（１）項記載の起伏堰。