JPS583855Y2 - コンクリ−ト打設面清掃車装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、コンクリート打設面清掃車を構成するための
装置、すなわちショベルローダのような建設車両にアタ
ッチメントとして取付けられる清掃具に関する。

固化したコンクリート面に更に新らしいコンクリートを
打設するには、固化したコンクリート面を清掃しなけれ
ばならないが、従来はこの清掃を主として人力によって
いたので作業能率が悪かった。

また最近になって小型のモータを備えたハンドブラシも
提案されているが、このハンドブラシは高価の割にほぐ
された砂などの不純物を除去するブラシ面が狭く、やは
り作業能率が悪かった。

本考案は上記従来のコンクリート打設面清掃具を有した
問題点を解決すべく提案されたものであって、その目的
とするところは、清掃作業能率が高く、かつ安価に製造
できるコンクリート打設面清掃車装置すなわち清掃具を
提供することである。

本考案は上記目的を遠戚するために、従来周知の建設車
両たとえばショベルローダのような自走式の車に取付け
て、全体を清掃車として構成されるが、車両に取付けら
れる装置は、比較的幅広に清掃できるメーンブラシと、
隅を完全に清掃するために水平方向に移動可能に設けら
れているサイドブラシとから構成されている。

そしてメーンブラシはその軸を水平に駆動するように、
またサイドブラシはその軸が垂直にして駆動されるよう
に構成されている。

以下、本考案の一実施例を示す添付図面によって説明す
る。

本考案に係る清掃車装置（以下単に装置と称する）が取
り付けられる建設車両は、図示のものに限定するもので
はないが、添付図面においては、ショベルローダＲが示
されている。

ショベルローダは当業者によく知られているので詳しい
説明は省略するが、ブラケツ）Ｈに平行アームＡ、Ａが
設けられ、油圧シリンダ７によって上下動されるように
なっている。

そしてこのアームＡ、Ａの先端に本考案に係る装置Ｅが
取付けられるようになっている。

装置Ｅは、回転軸を水平にして設けられているメーンブ
ラシ１と、垂直にして設けられているサイドブラシ２と
から戊り、これらのブラシは以下に述べるようにして設
けられている。

すなわちアームＡ、Ａの先端にはピン３１．３１によっ
てフレーム３が取付けられている。

そしてこのフレーム３にはメーンブラシ支持フレーム４
がピン４１によって取付けられている。

フレーム３には正確には図示されていないが、第２図に
示すように、シリンダ保持フレーム３２が設けられ、こ
のシリンダ保持フレームの中に、水平方向に移動できる
ピストン機構があり、その先端にサイドブラシ２が、そ
の回転軸が垂直になるようにして設けられている。

サイドブラシ２は円盤２１に針金２２などの適当なブラ
シが末広がり状に植設されて形成され、その上端にはサ
イドブラシ駆動用の油圧モータ９が設けられている。

またこのサイドブラシ２は、サイドブラシ上下用油圧シ
リンダ７′と、サイドブラシ上下アーム６とにより上下
方向も独立的に調整できるようになっている。

更にフレームの略中夫には本考案に係る装置を支持する
キャスタ１０が設けられている。

フレーム３に対してピン４１によって水平方向に回動自
在に取付けられているメーンブラシ支持フレーム４には
、その回転軸４２が水平になるようにしてメーンブラシ
１が設けられ、油圧モータ８で駆動されるようになって
いる。

サイドブラシ、メーンブラシ或いは油圧シリンダ等を駆
動する圧油はショベルローダＲから供給されるがそれら
の配管は図示されていない。

本考案に係るコンクリート打設面清掃車装置は以上のよ
うに構成されているので、今ショベルローダＲに取付は
使用するにはアームＡ、Ａにフレーム３をピン３１．３
１によって取付ける。

そうすると、これと一体のサイドブラシ２も取付けられ
、またピン４１によってメーンブラシ支持フレーム４を
取付ける。

そして油圧管などを適当に連結すると組立てが終る。

油圧シリンダ７或いはキャスタ１０によって要素の高さ
を適当に決めてコンクリートの打設面の清掃に供する。

すなわちキャスタ１０はシリンダ装置１０ ａによって
上下動でき、したがってメーンブラシ１がコンクリート
面Ｃと係合する高さをキャスタ１０で調節する。

油圧シリンダでラーンブラシ１の大体の位置決めをし、
したがってキャスタ１０で高さの微調節を行なうことが
できる。

このときサイドブラシ２は高さが独立してサイドブラシ
上下用油圧シリンダ７′により調節できると共に、シリ
ンダ保持フレーム３２に設けられているピストン機構７
ａによりシリンダ保持フレーム３２に沿って水平方向に
移動調節ができるものである。

以上説明したように、本考案に係る装置を例えばショベ
ルローダに取付けると、コンクリート打設面の清掃が機
械的にしかも自走式にできるので作業能率が大幅にアッ
プできるものである。

またこの清掃にあたってはサイドブラシをピストン機構
７ａにより若干側方に突出させると例えば壁がある場合
にコンクリート面Ｃと壁との隅部を完全に清掃すること
ができる。

またメーンブラシはキャスターのシリンダ装置１０ ａ
によってコンクリ−１・面Ｃとの係合を正しく調整でき
、コンクリート面Ｃを好適に清掃できる。

したがって本考案を実施することによりコンクリート面
Ｃは清掃車の走行に伴って壁の隅まできれいに清掃でき
る。

更に本考案による要素は、建設車両に取付は使用するよ
う構成されているので、清掃作業以外のときは車両は本
来の目的に使用でき、従って経費が少なくてすむという
効果も有するものである。

また要素をコンクリート面Ｃより鎖線で示すように上に
あげると（第２図）、移動が迅速にでき作業性は更に向
上するものである。

特に本考案はダム等のコンクリート表面を清掃し、その
上にコンクリートをさらに打設する場合に効適に使用で
きる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るコンクリート打設面清掃車装置を取
付けたコンクリート打設面清掃車を示すものであって、
第１図はその正面図、そして第２図は同平面図である。 Ｒ・・・・・・建設車両（ショベルローダ）、Ａ・・・
・・・アーム、１・・・・・・メーンブラシ、２・・・
・・・サイドブラシ、３・・・・・・フレーム、４・・
・・・・メーンブラシ支持フレーム、３２・・・・・・
シリンダ保持フレーム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ショベルローダのような建設車両に取付けられて、コン
   クリート打設面清掃車を構成する装置において、フレー
   ムには軸を水平にして回転駆動されるメーンブラシと、
   軸を垂直方向にして回転駆動されるサイドブラシとが取
   付けられ、そのサイドブラシはサイドブラシ上下用油圧
   シリンダとサイドブラシ上下アームとに連結され、かつ
   そのサイドブラシ上下用油圧シリンダはシリンダ保持フ
   レームに設けた水平方向に移動できるピストン機構に設
   けられ、さらにフレームには高さを決めることができる
   支持用のキャスタが設けられていることを特徴とするコ
   ンクリート打設面清掃車装置。