JPS5838451B2 - エキジヨウコウカセイブツシツオ コウカサセルホウホウ - Google Patents

エキジヨウコウカセイブツシツオ コウカサセルホウホウ

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JPS5838451B2
JPS5838451B2 JP4753874A JP4753874A JPS5838451B2 JP S5838451 B2 JPS5838451 B2 JP S5838451B2 JP 4753874 A JP4753874 A JP 4753874A JP 4753874 A JP4753874 A JP 4753874A JP S5838451 B2 JPS5838451 B2 JP S5838451B2
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JP
Japan
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curing
curable substance
polyester film
molecule
peroxide
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遵司 原
嘉魏 百立
正 北村
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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  • Paints Or Removers (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、分子中にエチレン状不飽和基を有する液状硬
化性物質を、銅と特定の有機過酸化物とを用い、従夾の
触媒を用いた硬化法では硬化が困難であったような低温
下で硬化する方法に関する。
従来、分子中にエチレン状不飽和基を有する液状硬化性
物質を、各種触媒を用いて硬化させる場合(こ於いて、
低温下での硬化方法としては常温硬化法があり、この場
合には触媒としてメチルエチルケトンパーオキサイドや
ベンゾイルパーオキサイドの如き有機過酸化物と促進剤
としてコバルトなどの金属石鹸やジメチルアニリンなど
の如き第3級アミンとを組み合せて使用しているが、こ
のような組み合せにより硬化させる場合の実用上使用す
る硬化の可能な下限温度は、一般的な処方で通常15℃
程度、特殊な処方でも精々5℃程度である。
従って、このような公知の硬化方法では分子中にエチレ
ン状不飽和基を有する液状硬化性物質が種々の優れた性
質を有するにもかかわらず、例えば寒冷地の如き常時上
記使用する硬化の可能な下限温度以下にあるような環境
下で該硬化性物質を使用する事は事実上困難である為、
かかる低温下で該硬化性物質を容易に硬化する方法の開
発に対する期待は犬なるものがある。
本発明者らは、分子中(こエチレン状不飽和基を有する
液状硬化性物質に、上記の如き公知の組み合せの触媒と
促進剤を多量に添加して例えばO“C以下の如き低温で
硬化を試みたがいずれも満足のゆく結果は得られなかっ
たので、まず、種々のタイプの有機過酸化物を単独で使
用した場合には0℃の雰囲気下でいずれも硬化が進行し
ない事を確認の後、新規な促進剤の探索を試行し、種々
の有機過酸化物lこ対し種々の物質を促進剤として検討
していた処、通常分子中(こエチレン状不飽和基を有す
る物質、例えばメチルメタクリレートの製造に当り、工
程中の重合防止用安定剤として使用している事から該硬
化性物質に対し硬化妨害作用をすると考えられる銅粉を
用いた処、意外にも特定の有機過酸化物に対し、0℃以
下の如き従来の触媒硬化法では硬化が困難であったよう
な低温下では硬化促進剤となる事を見出した。
更;こ、本発明者らは、銅粉と特定の有機過酸化物とを
組み合せた分子中にエチレン状不飽和基を有する液状硬
化性物質の従来の触媒硬化法では硬化が困難であったよ
うな低温下での硬化方法について更に検討を進めた結果
、単に例えば0℃以下の如き低温で該硬化性物質を硬化
させたい場合以外にも、例えば銅粉を導電性付与剤とし
て該硬化性物質に添加した導電性組成物を低温下に硬化
させる場合や銅を該硬化性物質と接触状態で低温下に硬
化させる場合などに利用出来、更にか\る場合銅の表面
が例えば酸化皮膜におおわれているまま使用したような
場合【こは、例えば0℃以下の如き低温に限らず、例え
ばベンゾイルパーオキサイドでは50〜60℃など自発
的熱分解半減期からは硬化触媒としては硬化反応に寄与
しないような低い温度下に亘り該硬化性物質を硬化出来
るなど多くの工業的利用に関する応用が可能な事を見出
し本発明を達成したものである。
即ち本発明は分子中にエチレン状不飽和基を有する液状
硬化性物質をその硬化反応(こより硬化させるにあたり
、該硬化性物質と共存または接触状態で存在させる銅と イ0分子中−〇−〇−とカルボニル基を同時に有する有
機過酸化物 口0分子中に一〇−〇−と水酸基を同時に有する有機過
酸化物 ハ0分子中に一〇 −0−Hを有する有機過酸化物二、
炭化水素基と炭化水素基が一〇−0−でつながった構造
の有機過酸化物で自発的熱分解半減期が10時間となる
温度が100℃未満であるもの の群で構成される有機過酸化物の少なくとも1種とを併
用し、上記銅が存在せずして上記有機過酸化物単独では
該硬化性物質の硬化反応に寄与しないような低い温度下
で、該硬化性物質を硬化させる事を特徴とする分子中に
エチレン状不飽和基を有する液状硬化性物質を硬化させ
る方法である。
本発明で用いる分子中にエチレン状不飽和基を有する液
状硬化性物質とは、分子中にエチレン状二重結合を有す
る七ツマー1分子中にエチレン状二重結合を有するモノ
マーと分子中にエチレン状二重結合を有するポリで−と
からなる液状硬化性組成物および分子中にエチレン状二
重結合を有する液状硬化性ポリマーを意味する。
この場合、液状硬化性物質とは、それ自身が本発明にお
ける使用時の温度で液状である物質又、それ自身では固
体であってもこれを溶解するような、例えばスチレンの
如き硬化性を有する液状物質に溶解するなどによって上
記使用温度で全体として液状を示す混合物をも包含する
上記分子中にエチレン状二重結合を有する七ツマ−とは
、例えばアクリル酸、ブチルアクリレート、2−ヒドロ
キシエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルアクリ
レート、メタクリル酸、メチルメククリレート、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシエチルアク
リレート、グリシジルメタクリレート、モノ(2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート)アシドフォスフェート、
スルフオプロビルメタクリレートの如きアクリル化合物
、スチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼン、2−
ビニルピリジンの如きビニル芳香族化合物、ジエチルイ
タコネート、モノメチルイタコネートなどの如きイタコ
ン酸エステル類やジアリルフタレート、トリアリルイソ
シアヌレートなどの如きアリル化合物などがあり、また
上記分子中にエチレン状二重結合を有するポリマーとし
ては、例えばポリプロピレンマレート、ポリジエチレン
フマレート、ポリブチレンイタコネート、ポリプロピレ
ングリコールジアクリレートなどの如き不飽和カルボン
酸とポリオールとから製せられるエチレン状二重結合を
有するポリエステル、アクリル酸−スチレン−ブチルア
クリレート共重合体とグリシジルメタクリレートとを反
応して得られるポリマー、塩化ビニル−酢酸ビニル−無
水マレイン酸共重合体とヒドロキシプロピルアクリレー
トを反応して得られるポリマーおよびl、2−ポリブタ
ジェンの如きエチレン状二重結合を側鎖に有スるビニル
ポリマー、ビスフェノ−Jし型エポキシ樹脂とアクリル
酸又は無水マレイン酸とを反応して得られる如きエチレ
ン状二重結合を導入せるエポキシ樹脂、ポリプロピレン
グリコールとトルエンジイソシアネートおよびヒドロキ
シプロピルアクリレートを反応させて得られる如きエチ
レン状二重結合を有するポリウレタンなどが代表的であ
る。
本発明において用いる銅は、市販の金属銅や銅を一成分
とする合金が一般的であり、その用いる形状としては、
球状、樹枝状、箔状、板状、線状の如きものがある。
本発明において用いる有機過酸化物(こおいて、下記イ
、口、ハ及び二の各群に属する有機過酸化物の代表的不
例を示すと、 イ00分子中一〇−0−とカルボニル基を併せ有する有
機過酸化物 としては、m−クロル過安息香酸の如き過カルボン酸化
合物、過酸化t−ブチル、過ピバリン酸t−ブチル、過
2−エチル・\キサン酸t−ブチルなどの如き過酸エス
テル化合物、過酸化ラウロイル、過酸化ベンゾイル、過
酸化−P−クロルベンゾイルなどの如き過酸化ジアシル
化合物、過ジ炭酸−ビスー4−1−ブチルシクロヘキシ
ル、過ジ炭酸ジイソプロピルなどの如き過酸化ジアシル
化合物、その他アセチルシクロへキシルスルフォニルパ
ーオキサイドの如き炭素以外の原子を含む上記条件を有
する有機過酸化物などがあり、 口0分子中に一〇−0−と水酸基を併せ有する有機過酸
物としてはメチルエチルケトンパーオキサイド、シクロ
ヘキサノンパーオキサイドなどの如きケトンパーオキサ
イド化合物やその他ケトンまたはアルデヒド過酸化して
得られるアルキル−1−ヒドロキシパーオキサイド化合
物などがあり、 ハ0分子中に一〇 −0−Hを有する有機過酸化物とし
ては、t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイ
ドロパーオキサイド、p−7メンタンハイドロパーオキ
サイドの如きハイドロ過酸化化合物が代表的であり、 二、炭化水素基と炭化水素基が一〇−0−でつながった
構造の有機過酸化物で自発的熱分解半減期が10時間と
なる温度が100℃未満であるものとして、1.1−ジ
ー(1−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、1.1−
ビス−(t−プチルパーオキシ) −3、3、5−トリ
メチルシクロヘキサンの如きパーオキシケクール型有機
過酸化物があり、その他ジアルキルパーオキサイド、ジ
アラアルキルパーオキサイド、有橋型パーオキサイド(
トランスアニユラ−パーオキサイド)、ポリアルキリデ
ンパーオキサイドなどの有機過酸化物で上記自発的熱分
解半減期条件を満たすものなどがあり、 上記各種の有機過酸化物の群から選ばれた少くとも1つ
を使用すればよい。
本発明において、銅が存在せずして上記有機過酸化物単
独では本発明に用いる硬化性物質の硬化反応に寄与しな
いような低い温度とは、実質的にそれぞれの有機過酸化
物の自発的熱分解半減期が10時間となる温度未満を意
味し、好ましくは10℃以下、特に好ましくは0℃以下
である。
本発明で分子中(こエチレン状不飽和基を有する液状硬
化性物質と銅との使用割合は、該液状硬化性物質と銅と
が共存状態にあるか接触状態にあるかにより大きく左右
されるが、この点例えば銅が共存状態(こめる場合で単
lこ低温での硬化を目的とする場合には市販の銅粉を4
0重量饅以下、また導電性を目的とする場合には、市販
の銅粉を40〜80重量饅の割合で銅粉と液状硬化性物
質の合計量中に含むようにするのが通常である。
本発明に用いる上記有機過酸化物の使用割合は、分子中
にエチレン状不飽和基を有する液状硬化性物質に対し通
常、0.5〜5重量饅であり、目的とする硬化速度に応
じ適宜選択すればよい。
また、硬化のために使用する他の重合用触媒や光増感剤
があらかじめ共存してあってもよい。
本発明を実施する際は、窒素、炭酸ガスの如き不活性ガ
スあるいは空気中の如く、いずれの雰囲気下に於いても
よく、実施の際の雰囲気には特に制限はない。
本発明を実施する際に、分子中にエチレン状不飽和基を
有する液状硬化性物質に共存または接触状態にある銅の
表面が例えば酸化皮膜におおわれている場合には、実施
温度を高めたりあるいは硬化速度を遅らせたりするが、
逆にあらかじめ酸化皮膜を除←処理を施すかあるいは分
子中にエチレン状不飽和基を有する液状硬化性物質中に
酸基を存在させる場合は実施温度を下げさせうるかある
いは硬化速度を早めさせうるので、硬化速度あるいは実
施温度を調節する際にこれらの方法を利用すると便利で
ある。
本発明は、分子中lこエチレン状不飽和基を有する液状
硬化性物質を通常の触媒硬化方法では硬化出来ない様な
低い温度で塗料、接着剤、充填などの用途に供するため
に硬化させる必要がある場合などに特に有用な方法であ
り、その他銅粉を導電性付与剤として該硬化性物質に添
加した組成物を上記と同様に低い温度で硬化させる必要
がある場合などにも有用である等広い実用上の応用範囲
を有し、本発明の工業的有用価値は極めて高い。
次に実施例を記載するが、以下に記載する部および俤は
、それぞれ重量部および重量φを意味し、また実施例中
に記載する温度は全成分中の該成分の割合を係で表わす
実施例 l 無水マレイン酸(4モル)、無水フタル酸(6モル)、
プロピレングリコール(10モル)まり合或せる不飽和
ポリエステル76%とスチレン24饅よりなる液状樹脂
(以下A樹脂と略称)に触媒としてメチルエチルケトン
パーオキサイド(日本油脂社製、商品名;パーメックN
)をA樹脂lこ対し1%及び促進剤としてコバルトt%
含有のナフテン酸コバルトを含むスチレン溶液をA樹脂
に対し1幅の割合で添加した混合物を、表面を清浄にし
た2枚のガラス板上に約100μの厚さでそれぞれ塗布
するとともに、このようにして塗布した2枚のガラス板
上における上記混合物の塗布部分の表面にこれと接する
ように雛型用ポリエステルフィルムをおおい、このよう
にして得られた2枚のガラス板のうちの1枚を30℃、
他の1枚を一30℃の恒温装置中にそれぞれいずれも1
5時間貯蔵し、次いで室温下で放置した後、上記雛型用
ポリエステルフィルムを剥離して塗布物の表面硬度を求
めようとした処、30℃の雰囲気下に貯蔵したものは重
合硬化が進行していて上記雛型用ポリエステルフィルム
は容易に剥離する事が出来、その表面は平滑であり、こ
の場合の硬化物の表面硬変はJIS−5400で示す方
法による鉛筆硬度表示法でH〜2Hであった(実験番号
l参照)。
一方、上記−30℃の雰囲気下に貯蔵したものは全く重
合硬化が進行していないために上記雛型用ポリエステル
フィルムに塗布物が未硬化の状態で付着してしまい、平
滑な塗面を得る事が出来なかった(実験番号2参照)。
他方、上記A樹脂50部と銅粉(徳力化学研究所製、商
品名MU−5)50部よりなる組成物を一30℃の雰囲
気で冷却した状態で、この組成物に触媒として上記パー
メックNをA樹脂に対しl係で割合で添加した混合物を
、あらかじめ−30℃の雰囲気で冷却しておいた表面が
清浄な2枚のガラス板上に一30℃の雰囲気下で約50
0μの厚さで塗布した以舛は上記実験番号lおよび2の
場合と同様にして得た上記雛型用ポリエステルフィルム
でおおわれた冷却状態にあるガラス板2枚つくり、その
うちの1枚を30℃、他の1枚を一30℃の恒温装置中
にそれぞれいずれも15時間貯蔵し、次いで室温下で放
置した後上記雛型用ポリエステルフィルムを剥離して塗
布物の表面硬度を求めようとした処、30℃の雰囲気下
に貯蔵したものは重合硬化が不十分なため(こ上記雛型
用ポリエステルフィルムは部分的に剥離出来たが、その
表面硬度はJIS−5400で示す方法による鉛筆硬度
表示法で5B以下であった(実験番号3参照)。
一方、上記lこおいて、−30℃の雰囲気下に貯蔵した
ものは重合硬化が進行していて、上記雛型用ポリエステ
ルフィルムは容易に全面剥離する事が出来、その表面は
平滑であり、この場合の硬化物の表面硬度はJIS−5
400で示す方法による鉛筆硬度表示法でE−Hであっ
た(実験番号4参照)。
上記各実験の場合について次記表1にまとめた。
実施例 2 銅粉(山石金属社製、フレーク状、325メツシユ)
60部をモノ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)
アシドフォスフニー11O部に配合してなる導電用組成
物(以下A組成物と略称)が70部と実施例1で用いた
A樹脂30部の割合に混合した組成物を一30℃の雰囲
気で冷却した状態で、これに、触媒として表2実験番号
1〜5に記載の各種有機過酸化物をそれぞれA樹脂に対
し1優になるよう添加したものを、これらそれぞれにつ
いて、あらかじめ−30℃の雰囲気で冷却しておいた表
面が清浄な2枚づつのガラス板上に一30℃の雰囲気下
で約500μの厚さで塗布するとともにこの塗布した部
分の表面に、これに接するように雛型用ポリエステルフ
ィルムをおおい、このようにして得られた2枚づつのガ
ラス板のうち1枚づつを30℃、他の1枚づつを一30
℃の恒温装置中にそれぞれいずれも15時間貯蔵し、次
いで室温下で放置した後、上記雛型用ポリエステルフィ
ルムを剥離して塗布物の表向硬度を求めようとした処、
30℃の雰囲気下に貯蔵したものは、いずれも重合硬化
が不十分で前記雛型用ポリエステルフィルムは部分的に
剥離したが、前記塗布物の表面硬度はJIS−5400
で示す方法による鉛筆硬度表示法でそれぞれ表2、実験
番号1〜5の様な結果であった。
一方、上記実験における一30℃の雰囲気下貯蔵したも
のは、いずれも重合硬化が進行していて、上記雛型用ポ
リエステルフィルムは容易に全面剥離し、いずれもその
表面は平滑で、これらの場合の表面硬度はJIS−54
00で示す方法による鉛筆硬変表示法でそれぞれ表2の
実験番号6〜lOにそれぞれ示す値であった。
上記実験に関し次記表2にまとめるとともに表2の実験
番号6〜ioの場合は、上記得られた各硬化物表面につ
いてテスター(三和電気計器社製商品名:マルチテスタ
ーに一30D)の測定端子からのテストピン間隔を1c
Wlに保って接触させて測定した抵抗値も併せ表2に示
した。
実施例 3 実施例2で用いたA組成物が70部、表3の実験番号1
〜4に記載のそれぞれの重合硬化性樹脂が30部の割合
になるよう混合した各混合物を一30℃の雰囲気下で冷
却した状態で、この各混合物に、それぞれ触媒として過
2−エチルヘキサンt−ブチル(パーブチルOと略称)
をそれぞれの重合硬化性樹脂に対し1%添加したものを
、あらかじめ−30℃の雰囲気で冷却しておいた表面が
清浄なガラス板に実施例2と同様な態様の塗布を行い、
且つこの塗布物の表面に、これに接するように雛型用ポ
リエステルフィルムをおおい、これらそれぞれを乾燥器
中に30℃で15時間貯蔵し、次いで室温まで放冷した
後、塗布物表面をおおった雛型用ポリエステルフィルム
を剥離して塗布物の表面硬度を求めようとした処、雛型
用ポリエステルフィルムの剥離は部分的に出来たが、い
ずれも重合硬化が不十分でその表面硬度はJIS−54
00で示す方法による鉛筆硬度表示法でそれぞれ表3実
験番号1〜4の様な結果であった。
次(こ、表3における実験番号5〜8の各場合における
実験の場合を示す。
上記実験番号1〜4の各実験の場合におけると同様に、
上記混合物を塗布した塗布物に上記の如くして雛型用ポ
リエステルフィルムをおおったものを、−30℃の恒温
装置中に15時間貯蔵し次いで室温下で放置した後、塗
布物表面をおおった雛型用ポリエステルフィルムを剥離
した処、上記塗布物は重合硬化が進行している為容易に
剥離する事が出来、表面は平滑で硬化物の表面硬度はJ
IS−5400で示す方法による鉛筆硬度法で表3の実
験番号5〜8にそれぞれ示す値であった。
上記実験結果を下記表3にまとめるとともに表3の実験
番号5〜8の場合は、上記得られた各硬化物の表面につ
いて実施例2の場合と同様な試験方法で測定した担抗値
も併せ表3に示した。
実施例 4 実施例1で用いたA樹脂80部、実施例2で用いた銅粉
10部、モノ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)
アシドフォスフニー11o部の割合に混合した組成物を
一30℃の雰囲気で冷却した状態で角mとしてクメンハ
イドロパーオキサイド(日本油脂社商品名:パークミル
H)をA樹脂に対し0.7%になるように添加し、あら
かじめ−30℃の雰囲気で冷却しておいた表面が清浄な
ガラス板上に、−30℃の雰囲気下で約300μの厚さ
で塗布するとともに、この塗布した部分の表面にこれと
接するように雛型用ポリエステルフィルムでおおい、こ
のよう(こして得られたガラス板を一30℃の恒温装置
中に15時間貯蔵し次いで室温下に放置した後、上記雛
型用ポリエステルフィルムを剥離した処、重合硬化が十
分進行しているため容易に上記ポリエステルフィルムが
剥離出来、硬化物の表面硬度はJIS−5400で示す
方法による鉛筆硬度表示法でH〜2Hであった。
実施例 5 無水でレイン酸(4モル)、無水フタル酸(6モル)、
フロピレンゲリコール(10モル)より合成せる不飽和
ポリエステル76%とスチレン24係よりなる液状樹脂
(以下A樹脂と略称)に触媒としてメチルエチルケトン
パーオキサイド(日本油脂社製、商社名;パーメックN
)をA樹脂に対し1%の割合で添加してなる混合液を表
面を清浄にしたガラス板上に約100μの厚さで塗布す
るとともに、この塗布した表面にこれに接するように雛
型用ポリエステルフィルムをおおい、このようにして得
られたガラス板を30℃の乾燥器中に15時間貯蔵し、
郭)で室温まで放冷した後、上記雛型用ポリエステルフ
ィルムを剥離して塗布物の表面硬度を求めようとした処
、全く重合硬化が進行していないためlこ上記雛型用ポ
リエステルフィルムに塗布物が未硬化の状態で付着して
しまい平滑な塗面を得る事が出来なかった(実験番号l
)。
一方、A樹脂60部と銅粉(試薬化学用、200メツシ
ユ)40部よりなる組成物に、触媒としてパーメックN
をA樹脂に対し1%の割合で添加した組成物を、表面を
清浄(こしたガラス板上に約500μの厚さで塗布した
以外は上記実験番号lの場合と同様な方法で塗布した塗
布物の表面に、これを接するように雛型用ポリエステル
フィルムをおおい、これらを30℃の乾燥量中に15時
間貯蔵し、次いで室温まで放冷した後に上記雛型用ポリ
エステルフィルムを剥離して塗布物の表面硬度を求めよ
うとした処、該塗布物の重合硬化が進行していて上記雛
型用ポリエステルフィルムは容易に剥離出来、その表面
は平滑であり、この場合の硬化物の表面硬度はJIS−
5400で示す方法による鉛筆硬度表示法でF−Hであ
った(実験番号2)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 分子中にエチレン状不飽和基を有する液状硬化性物
    質をその硬化反応により硬化させるにあたり、 該硬化性物質と共存または接触状態で存在させる銅と、 イ6分子中に一〇−〇−とカルボニル基を併せ有する有
    機過酸化物 口0分子中lこ−0−0−と水酸基を併せ有する有機過
    酸化物 ハ0分子中−〇−0−H基を有する有機過酸化物子、炭
    化水素基と炭化水素基が0−0−でつなかった構造の有
    機過酸化物のうち、自発的熱分解半減期が10時間とな
    る温度が100℃未満であるもの の群で構成される有機過酸化物の少なくとも1種と を併用し、上記銅が存在せずして上記有機過酸化物単独
    では該硬化性物質の硬化反応に寄与しないような低い温
    度下で、該硬化性物質を硬化させる事を特徴とする分子
    中にエチレン状不飽和基を有する液状硬化性物質を硬化
    させる方法。
JP4753874A 1974-04-30 1974-04-30 エキジヨウコウカセイブツシツオ コウカサセルホウホウ Expired JPS5838451B2 (ja)

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