JPS5838304Y2 - ガスライタ−における底蓋着脱装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はガスライターにおける底蓋着脱装置に関する。

一般にガスライターにおいては、ガス注入孔用あるいは
電池挿入孔用等の底蓋が取り外し自在に備えられている
。

この種の底蓋はガス注入孔のように円形孔用としてはそ
れ自体をねじ込み方式とし得るが、電池挿入孔用のよう
に長方形状であったり、更には奥行きのスペースが小さ
いものにあっては平板状の底蓋が使用されており、かか
る場合、通常はケース本体、その他の部分に底蓋をねし
止めしているところである。

しかしながらこのような従来の底蓋は、その着脱が面倒
であり、しかもねし止めの必要から必要な開口より大き
い形状にしなければならないものであった。

本考案は上述の如き点にかんがみ、小型でかつ奥行きの
小さいライター底蓋であってその製造組立が容易であり
、かつ操作性に優れた底蓋着脱装置の提供を目的とした
ものであり、その要旨とするところは燃料タンクを収容
したケースの底部に備えた開口部に底蓋を着脱自在にし
たガスライターにおける底蓋着脱装置において、前記底
蓋は一端側を開放した略Ｕ字状をなし、その内面に案内
突条を備えた底蓋本体と、両縁に前記案内突条に嵌り合
う凹溝を有し、前記底蓋本体内を摺動自在な可動板と、
該可動板と底蓋本体間に介在され、底蓋本体に対し、可
動板を突出方向の側に附勢するスプリングとをもって構
威し、前記底蓋本体にはその案内突条の内側面に互いに
対向させて可動板を抹は止めする係止用突起を備えると
ともに前記可動板の底蓋本体内挿入端部側の凹溝内に前
記係止用突起間に圧入され該係止用突起に抜出不能に係
止させた係止鉤を一体に備え、該係止鉤を前記スプリン
グをもって押し出し方向に附勢させ、前記底蓋の両端部
に位置する前記底蓋本体及び可動板の端部に前記ケース
の開口部の係止部に保合自在な保合部を備え、前記可動
板を底蓋本体内にスプリングに抗して押し込むことによ
って底蓋の全長を圧縮させて該底蓋を前記ケースの開口
部に挿入し、該開口部の係止部に底蓋の前記保合部を係
止させたことを特徴としてなるガスライターにおける底
蓋着脱装置に存する。

次に本考案を電池式ガスライターの電池挿入孔に用いた
実施例を図面について説明する。

図中１はライターケースで゛あり、２はケースの上端に
備えた着火操作部支持基台、３は火炎口開閉蓋、４は着
火操作釦である。

ケース１内には燃料タンク５及び着火用高圧発生回路用
支持枠６が収容され、その支持枠６の下端部に電池収容
室７が設けられている。

なお図中８は、電極接触端子である。

また、図には示してないがタンク５及び支持枠６は支持
台２に係合され、ケース１の上下より挿入するようにし
ている。

そして、ケース１の底面１ａに挿通したねじ９をタンク
５の底部に螺合させてケース１と各部分とを連結してい
る。

このケース１の底面には電池挿入用の開口１０が形成さ
れ、その開口に底蓋１１が施蓋されている。

底蓋１１は底蓋本体１２、可動板１３及びコイルスプリ
ング１４からなり、底蓋本体１２は第２図に示すように
合成樹脂材料により一端側を開放した略Ｕ字状に形成さ
れ、その内側に長手方向に沿って案内突条１５が形成さ
れ、その案内突条１５の対向部分の略中夫に互いに対向
して係止用突起１５ ａ１５ａが形成されている。

また可動板１３にはその周縁部に前述した案内突条１５
が嵌り合う凹溝１６が形成されているとともにその凹溝
１６両側縁部位置の凹溝１６内に一対の係止鉤１７，１
７が突出形成され、その係止鉤１７゜１７が前述した係
止用突起１５ ａ 、１５ ａに当接することによって
可動板１３が底蓋本体１２内より抜は止めされるように
している。

一方底蓋本体１２の案内突条１５，１５及び係止用突起
１５ ａ 、１５ ａにより囲まれる空間部分Ａ内にコ
イルスプリング１４が挿入されており、このコイルスプ
リング１４の一端が係止鉤１７，１７の先端に当接され
、これによって可動板１３が底蓋本体１２内から押し出
される方向に附勢されている。

なお可動板１３には底蓋本体１２側の端面から係止鉤１
７，１７の先端部に到らせてコイルスプリング１４をよ
けるための空腔１８が形成され、その内部にコイルスプ
リング１４が収容されるようにしている。

またこれらの組み立てに際しては底蓋本体１２の空間部
分Ａ内にコイルスプリング１４を挿入配置した後凹溝１
６内に案内突条１５を嵌入させて可動板１３を底蓋本体
１２に押し込み、係止鉤１７，１７を係止突起１５ ａ
、１５ ａ間より更に内方に到るまで押し込むことに
より係止用突起１５ａ、１５２間が係止鉤１７，１７に
より弾性的に押し拡げられ、係止鉤１７，１７が更に押
し込まれることによって抜は止めがされるようにしてい
る。

このようにして組立てられる底蓋本体１２及び可動板１
３の外方側端部に係合部１９，２０が突設されていると
ともに可動板１３の外面側に操作用凹部２１が形成され
、ケース１の底面の開口１０内に押し込むことにより両
保合部１９．２０が開口１０の内縁の係止部２２．２２
に係合されて抜は止めされ、また操作用凹部２１に爪等
をかけて可動板１３をコイルスプリング１４に抗し２て
押し込よことによって係止部２２への係合が解除される
ようにしている。

本考案は上述のように構成され、底蓋本体をＵ字状に形
成し、その内側に案内突条を設けるとともに案内突条の
内側に係止用突起を形成し凹溝とその内部に係止鉤を有
する可動板をスライド自在に嵌合して抜は止めし、かつ
可動板を突出方向に附勢するスプリングを介在させるよ
うにしたことによって組立に際しては単に可動板を底蓋
本体内に圧入するのみで組立ができその作業が簡単にな
し得られることとなったものである。

また、上述のように開口の内縁に係止されるようにした
ことによって止めねじが不要となり、また、開口と同じ
大きさの蓋体であればよいこととなったものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施の一例を示すもので第１図は部分縦
断正面図、第２図は底蓋の分解斜視図、第３図は同組立
状態の拡大縦断面図、第４図は同横断面図である。 １・・・・・・ライターケース、１０・・・・・・開口
、１１・・・・・・底蓋、１２・・・・・・底蓋本体、
１３・・・・・・可動板、１４・・・・・・コイルスプ
リング、１５・・・・・・案内突条、１５ ａ・・・・
・・係止用突起、１６・・・・・・凹溝、１７・・・・
・・係止鉤。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 燃料タンクを収容したケースの底部に備えた開口部に底
   蓋を着脱自在にしたガスライターにおける底蓋着脱装置
   において、前記底蓋は一端側を開放した略Ｕ字状をなし
   、その内面に案内突条を備えた底蓋本体と、両縁に前記
   案内突条に嵌り合う凹溝を有し、前記底蓋本体内を摺動
   自在な可動板と、該可動板と底蓋本体間に介在され、底
   蓋本体に対し、可動板を突出方向の側に附勢するスプリ
   ングとをもって構成し、前記底蓋本体にはその案内突条
   の内側面に互いに対向させて可動板を抜は止めする係止
   用突起を備えるとともに前記可動板の底蓋本体内挿入端
   部側の凹溝内に前記係止用突起間に圧入され該係止用突
   起に抜出不能に係止させた係止鉤を一体に備え、該係止
   鉤を前記スプリングをもって押し出し方向に附勢させ、
   前記底蓋の両端部に位置する前記底蓋本体及び可動板の
   端部に前記ケースの開口部の係止部に保合自在な保合部
   を備え、前記可動板を底蓋本体内にスプリングに抗して
   押し込むことによって底蓋の全長を圧縮させて該底蓋を
   前記ケースの開口部に挿入し、該開口部の係止部に底蓋
   の前記保合部を係止させたことを特徴としてなるガスラ
   イターにおける底蓋着脱装置。