JPS583617Y2

JPS583617Y2 - 面取り装置

Info

Publication number: JPS583617Y2
Application number: JP1976128247U
Authority: JP
Inventors: 宮谷孝; 中田順二
Original assignee: 株式会社東芝
Priority date: 1976-09-25
Filing date: 1976-09-25
Publication date: 1983-01-21
Also published as: JPS5346083U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、プラスチック成形品のパリ取り及び面取りに
好適する面取り装置に関する。

従来、プラスチック成形品の稜部のパリ取り及び面取り
は作業者がナイフ、ヤスリ等の手工具を使用して行って
いた。

この従来方式では、均一にパリ取りを行うことが困難で
あり、高精度で加工を行うには、高度の熟練を要し、加
工時間が多くかかる欠点があった。

本考案は、上記事情を勘案してなされたもので、回転工
具を用いることにより、プラスチック成形品のパリ取り
及び面取りを高精度かつ迅速に行うことのできる面取り
装置を提供することを目的とする。

以下、本考案を図面を参照して、実施例に基づいて詳述
する。

第１図において平板状の第１の支持板１と第２の支持板
２とは、互に直交して連結されるとともに断面り字に形
成され、支持体３を構成している。

この支持体３のＬ字を呈する一方の端面部分の隅部には
、回転軸４が、第１の支持板１と第２の支持板２とによ
り斜めに軸支されている。

回転軸４の両端部分は、第１の支持板１及び第２の支持
板２のそれぞれの外面より突出し、突出した部分は、係
止体５，５により係止されている。

回転軸４の第１の支持板１と第２の支持板２とによりは
さまれた部分には、回転工具６が、回転軸４と同軸に固
定されている。

上記回転工具６には、軸心に平行な鋸歯状の切刃部分が
、周方向に等配して設けられている。

さらに、第１の支持板１と第２の支持板２とには、ネジ
をなす複数の案内子７・・・が、所定間隔で分散して螺
着されている。

これら案内子７・・・のうち、同一の支持板上に螺着さ
れた案内子７・・・の軸心は互に平行になるように設定
されている。

そして、各案内子７・・・の一端部は、第１の支持板１
及び第２の支持板２の内面側に突出し、それらの端面は
、案内面８・・・となっている。

また、各案内子７・・・の他端部は、案内子７・・・を
螺動させるための頭９・・・となっている。

これら頭９・・・を介して案内子７・・・を螺動させる
ことにより、上記案内面８・・・位置が軸方向に調節自
在となっている。

上記構成の面取り装置を用いて、第２図に示すプラスナ
ック成形品１０の稜１１．１１に突出するバＩＪ１２
、１２を除去すると同時に、面取りをする場合、まず
、回転工具６をプラスナック成形品１０の稜１１に当接
させるとともに、第１の支持板１の内面がプラスナック
成形品１０の端面１３に平行になるように、かつ、第２
の支持板２の内面がプラスナック成形品１０の側面１４
に平行になるように保持し、この状態で、案内子７・・
・を螺動させることにより、これら案内子７・・・の案
内面８・・・を端面１３及び側面１４に当接させる。

しかして、面取り装置を稜１１に沿って移動させると、
案内子７・・・により回転工具６は、稜１１と一定の位
置関係を維持するように案内されて回転し、逐次稜１１
に付着しているパリ１２が除去されるとともに、面取り
が行われる。

この場合、回転工具６は、案内子７・・・により案内さ
れているので、稜１１への過度の食込みが防止され、均
一な面取りが可能となる。

また、面取り工具として回転工具６を使用しているので
、切屑が細く分断され切屑処理が容易になるとともに、
工具寿命も一枚刃の面取り工具に比べて長くなる。

本考案の面取り装置は、断面り字に形成された支持体に
回転工具を軸支するとともに、支持体に螺着された案内
子により回転工具をパリが付着している稜に沿って案内
しながらパリ取り及び面取りを行うもので、従来手作業
で行い、均一な加工精度を得ることが困難な作業を、簡
易な装置で、迅速かつ高精度で行うことができ、熟練も
不要となった。

なお、上記実施例においては、稜１１は互に直交する端
面１３と側面１４とにより形成されているが、直交しな
い２面により形成された稜のパリ取り、面取りも、案内
子７・・・の突出量を調節することにより可能となる。

その他、本考案の要旨を逸脱しない範囲で種々変更自在
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の面取り装置の斜視図、第２図
は第１図に示す面取り装置の加工対象であるプラスチッ
ク成形品の斜視図である。１．２：支持板、３：支持体、６：回転工具、７：案内
子、１０ニブラスナック成形品（被加工物）、１１：稜
。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

互に交差する２枚の支持板からなる支持体と、上記支持
体の隅部に両端が軸支され被加工物の稜の面取りを行う
回転工具と、上記２．枚の支持板に先端位置調節自在に
螺着され上記先端が上記稜を形成する２面に当接して上
記回転工具を上記稜に沿って案内する複数の案内子とを
具備することを特徴とする面取り装置。