JPS5836070Y2 - ム−ブメントの取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は腕時計ケース内（こ収容するムーブメントの取
付構造に関する。

従来、ケース胴と裏蓋よりなるケース構造（こおいて補
助リングを介してムーブメントをケース内に固定する構
造は第１図の断面図で示す如き構成をとっていた。

すなわち、１は風防ガラスであり、接着剤等（こよりケ
ース胴２Ｇこ固定されている。

ムーブメント３（こ固定されるべき文字板４はケース胴
内壁（こ設けた凸部２ａ ＩＣ当接され、ムーブメント
３に装着された補助リング５は裏蓋６に固定された圧着
板７の抑圧部７ａにより押圧され、ケース胴２と裏蓋６
Ｇこよりムーブメント３を圧着固定している。

２ｂはケース胴２に形成されたパイプ嵌合穴であり、外
部操作部材である巻真（図示せず）が装着される。

補助リング５はムーブメント３のの全周を囲んでおり、
ムーブメント外周（こ設けた凸部を前記補助リング内壁
Ｏこ数個設けたＬ字型支持片（図示せず）（こより支持
し文字板４と対向する方向より装着可能【こしである。

しかしながら補助リングを装着することにより外部操作
部材である巻真挿入部９こおいては、補助リング５をム
ーブメント外周を囲むように継ぐ為、前記巻真挿入部を
さけて補助リング５をブリッヂ状にしなければならない
。

その結果前記圧着板７と前記補助リング５の巻真逃げ部
とを平面的に逃がさなければならずケース２を大きくせ
ざるを得ない欠点があった。

しかも巻真装着部が前記補助リング５の厚み分だけ大き
くなるということは、腕時計が対称であることを考えれ
ば補助リングの厚み分の２倍分がケースの大きさの増加
分となる為、ケース構造上非常に大きな欠点とされてい
た。

又、ケースの大きさを増加しないようにするため、ムー
ブメントの全外周に、補助リングを収納するためのサラ
イ部を形成した構造のものが挙げられるが、このような
構造では、時計部品の組立や搭載するＱこ必要なムーブ
メントの有効面積を予じめ小さくしておきその有効面積
の範囲外のムーブメント全針Ｆ８ ＥＣわたってサライ
部を形成するためのスペースを用意しておく必要があり
、実質的にムーブメントの小型化を計らねばならない問
題Ｇこぶつかる。

しかも、一般に、リューズ等の外部操作部材を装着する
ムーブメント部分は、オシドリ、カンヌキ・・・・・・
等の裏回り時計部品がムーブメントの外周部りに接近し
て配設されているため、ムーブメント全外周に等均（こ
サライ部を形成することは実際上出来なかった。

本考案の目的は上記欠点とされていたケースサイズを大
きくすることなく、又ムーブメント設計上のスペースを
苦しくすることのないムーブメントの取付構造を提供す
ることにある。

以下、図面に基づき本考案の実施例を説明する。

第２図は本考案の第−実症例（こよる腕時計の要部断面
図である。

９は風防ガラスであり接着剤等（こよりケース胴１０に
固定されている。

ムーブメント１１１こ固定されるべき文字板１２はケー
ス胴内壁に設けた凸部１０ａ（こ当接され、ムーブメン
トＩＨこ装着された補助リング１３は裏蓋１４（こ固定
された圧着板１５の押圧部１５ａ＆こより押圧され、ケ
ース胴１０と裏蓋１ｊＮこよりムーブメント１１を圧着
固定されている。

１０ｂはケース胴１０＆こ形成されたパイプ嵌合穴であ
り、外部操作部材である巻真（図示せず）が装着される
。

補助リング１３の巻真逃げ部１３ａはムーブメント１１
の最外周より内側（こ配置し、圧着板１５の役割である
ケース胴１０と裏蓋１４の合せ面１６を塞ぐ最小丈Ｐは
確保している。

尚、補助リング１３の巻真逃げ部１３ａを構成する支柱
部はムーブメント１１を部分的に切欠いて形成された各
サライ部１１ａｌＣ沿って配置されている。

しかも前記巻真逃げ部１３ａの支柱部は当然のことなか
ら巻真が挿入される部分（こ対応したムーブメント１１
周囲（こ部分的に各サライ部１１ａが形成されているた
め、巻真逃げ部１３ａの支柱部を収容配置するサライ部
１１ａ（こよるスペースはムーブメント１１の外周全体
（こ渡り形成する必要がなく、ケース胴１０の半径は巻
真逃げ部１３ａのほぼ厚味を分だけ小さくしたものとな
る。

更に、ムーブメント１１の各サライ部１１ａ間をまたぐ
ムーブメント上面部分（図中では紙面下刃向）＆こ各支
柱部を継ぐ継部を図示する如く平面的（こ重ねて配設さ
れている。

尚これ（こより、ムーブメント１１の各サライ部１１ａ
と補助リング１３とは平面的及び断面的Ｑこカラミ合っ
た状態でしつかり装着され、且つ補助リング１３の装置
時において、ムーブメント１１と補助リング１３との相
対的装置位置関係が明確となり、その装着作業を容易と
する。

第３図Ａは本考案の第２実施例（こよるムーブメント取
付構造を示す側面図、第３図Ｂは第３図Ａの紙面方向（
垂直に紙面を貫通する方向）（こ沿ったＢ−Ｂ断面図、
第３図Ｃは第３図Ａの紙面方向（垂直に紙面を貫通する
方向）に沿ったＣ−Ｃ断面図、更Ｑこ第４図は第３図Ａ
に於ける補助リングの部分斜視図であり、ムーブメンｌ
−１７１こ形成されたサライ部１７ａ（こ補助リング１
９の巻真逃げ部１９ａの左右支柱部アを収め、しかもこ
の左右支柱部アの継部イはムーブメント１７の上面（図
中文字板１８と反対側の面）（こ平面的に重なって配設
されている。

以上述べた取付構造を採用することにより、補助リング
の左右の支柱の逃げスペースを確保するだけで条件的（
こは巻真の両サイドＱこスペースを見つけるだけでよい
ことをこなり、ムーブメントの平面スペースを苦しくす
る要素【こはならず更Ｑこ、ムーブメント凸部との支持
部材である補助リングの支持片を本考案による巻真逃げ
部の支柱でも代用可能となる。

又ケースサイズが最小のものを得ることができ補助リン
グを使ったムーブメント固定構造（こおいては効果大な
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のムーブメント取付構造を示す断面図、第
２図は本考案の第１実施例によるムーブメント取付構造
を示す断面図、第３図Ａ〜Ｃは本考案の第２実施例によ
るムーブメント取付構造を示す側面図及び各断面図、第
４図は第３図ｉこ用いる補助リングの斜視図、 ３．１１．１７・・・・・・ムーブメント、２，１０・
・・・・・ケース胴、５，１３．１９・・・・・・補助
リング、７゜１５・・・・・・圧着板、ｌｌａ、１７ａ
・・・・・・サライ部、１３ａ、１９ａ・・・・・・逃
げ部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ムーブメントをケース（こ固定するための補助リングを
   備えた腕時計において、前記補助リングに外部操作部材
   を迂回して逃げるため複数の支柱部及び該複数の支柱部
   間を継ぐ継部とからなる逃げ部を設け、前記外部操作部
   材が装着される近傍の前記ムーブメント外周部分に前記
   複数の支柱部を収納配置するための各サライ部を部分的
   に設けると共に前記ムーブメントの前記各サライ部間を
   またぐ前記ムーブメント上面部分Ｑこ前記継部を平面的
   に重ねて配設したことを特徴とするムーブメントの取付
   構造。