JPS5836003Y2 - 二重摘子 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は測定器等の種々の電子機器に使用して好適でパ
ネル面の表示目盛に高精度を以って設定できる二重嫡子
に関する。

例えばオシロスコープ等種々の測定器にあっては筐体へ
実装する際にパネル面における配置の都合等により複数
系統の関連する回路を切換えるロータリースイッチ、又
は複数の可変抵抗器を同軸上に配していわゆる二重嫡子
を設けてその上側嫡子及び下側嫡子を別々に操作するこ
とにより複数のロータリースイッチ又は複数の可変抵抗
器を操作するようにしている。

即ち、ロータリースイッチ又は可変抵抗器において目盛
板を貫通して芯軸を設けると共にこの芯軸と同心的に筒
軸を設けて三重軸構成とし、この二重軸の筒軸上に目盛
板に近接して下側嫡子を設けると共に芯軸には上側嫡子
を設けて、これ等上側嫡子及び下側嫡子を操作するよう
にしている。

ところで、これ等のロータリースイッチ及び可変抵抗器
にあっては下側嫡子は目盛板に近接して配されているの
で、目盛板の表示目盛に高精度を以って設定できて多数
の切換接点を有するロータリースイッチでも誤ることな
く任意の位置に設定することができる。

しかしながら、上側嫡子は目盛板よりある間隔を隔てて
配され近接して配されていないので、目盛板の表示目盛
に高精度を以って設定することは比較的難しく、誤った
位置に設定してしまう虞れがある。

斯かる点に鑑み、本考案は上側嫡子を僅かに改良するこ
とにより、二重嫡子において下側嫡子のみならず上側嫡
子をも誤った位置に設定することなく、目盛板の表示目
盛に高精度を以って設定することのできる二重嫡子を提
案せんとするものである。

以下に、図面を参照しながら、本考案二重摘子の一例に
ついて可変抵抗器に取付ける例につき説明する。

図に於いて１及び２は二重軸、即ち芯軸と筒軸であり、
目盛板３を貫通して夫々設けられている。

４．５は二重嫡子６によって同軸上で回転制御される部
品、例えば可変抵抗器であり、例えば芯軸１には右チヤ
ンネル用の可変抵抗器４が設けられ、筒軸２には左チヤ
ンネル用の可変抵抗器５が設けられて夫々回動操作され
る。

そして、二重軸の筒軸２上にて目盛板３に近接して下側
嫡子７が取付けられ、芯軸１には上側嫡子８が取付けら
れる。

本考案においては上側嫡子８には一体に二重軸１及び２
の軸方向に目盛板３に近接する位置迄延長した目盛指示
側杆９が取付けられる。

この目盛指示側杆９の先端部は一体に取付けられた上側
嫡子８の下端から下側嫡子７の外周に沿ってやや間隙を
以って下側嫡子７の下端、即ち目盛板３に対向する位置
迄延長される。

又、目盛指示用杆９の後端部は板状の操作部１０が取付
けられている。

尚、１１は上側嫡子８及び下側嫡子７を芯軸１及び筒軸
２に取付けるビス１２の調整孔であり、六角形状にて穿
設されている。

１３は上側嫡子８及び下側嫡子７の回動操作をし易いよ
うに設けられたローレットである。

斯くして、本考案の二重嫡子によれば上側嫡子に目盛指
示用杆を取付けたので下側嫡子のみならず上側嫡子をも
目盛板の表示目盛に高精度を以って設定することができ
る。

尚、目盛指示用杆９の後端部に操作部１０を取付けた際
には上側嫡子８の回動操作を円滑に行なうことができる
。

尚、本考案による二重嫡子は可変抵抗器に限らず、ロー
タリースイッチ又はロータリースイッチと可変抵抗器の
組合わせ等種々の部品に適用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案二重摘子の斜視図、第２図はその正面図
、第３図はその左側面図、第４図はその背面図、第５図
はその平面図、第６図はその底面図、第７図は第１図の
Ａ−Ａ線に沿った断面図である。 １は芯軸、２は筒軸、３は目盛板、７は下側嫡子、８は
上側嫡子、９は目盛指示用杆である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 目盛板を貫通して設けられた芯軸と、該芯軸と同心的に
   設けられた筒軸とよりなる二重軸の上記筒軸上にて上記
   目盛板に近接して取付けられる下側嫡子と、上記芯軸に
   取付けられる上側嫡子とより成り、該上側嫡子には一体
   に上記二重軸の軸方向に上記目盛板に近接する位置迄延
   長した目盛指示側杆が取付けられてなる二重嫡子。