JPS5835672Y2 - 凹凸模様を有するパイル生地 - Google Patents

凹凸模様を有するパイル生地

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JPS5835672Y2
JPS5835672Y2 JP1978131046U JP13104678U JPS5835672Y2 JP S5835672 Y2 JPS5835672 Y2 JP S5835672Y2 JP 1978131046 U JP1978131046 U JP 1978131046U JP 13104678 U JP13104678 U JP 13104678U JP S5835672 Y2 JPS5835672 Y2 JP S5835672Y2
Authority
JP
Japan
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loop pile
template
fabric
pile
raised
Prior art date
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Expired
Application number
JP1978131046U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5546691U (ja
Inventor
源雄 大井
清一 北岡
Original Assignee
阪部株式会社
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Filing date
Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は凹凸模様を有するパイル生地に関し、特に起
毛した部分と起毛していない部分とを設けることによっ
て凹凸模様を表わしたパイル生地に関する。
従来、エンボスによりパイル面に凹凸模様を形成するこ
とが行なわれている。
しかしエンボスの場合、パルス面に型付はロールを押圧
して凹凸模様を形成するので、模様の凹部両側の立毛部
分が垂れやすい(第8図および第9図)。
そのため凹部と凸部の対照が鮮明に現われないので、模
様が立体的な迫力に欠けるものであった。
このことはパイル面における凹部の面積比率が著しく低
いことも、−その−因であるとされている(第8図参照
)。
しかも毛足の長いパイル面に対しては模様の形成が困難
であった。
そのうえ型の製作が困難であるので、草花などの簡単な
模様しか表現できない。
そのため単純で雅趣に乏しい模様のものしか得られなか
った。
また模様の形成に際しては、生地を間欠的に移動させな
がら型付けするので、作業性が極めて悪く、型の製作費
が高価につく点と相まって製品がコスト高になる欠点が
あった。
この考案は上記の欠点を解決するためになされたもので
、ループパイル面に型板を位置させるとともに、この型
板をループパイル面において移動させながらその上方よ
りブラッシングすることにより、型板の位置する部分は
起毛しないでループパイルのままとし、それ以外の部分
はループパイルを起毛し、この起毛部分と起毛していな
い部分とを配することによって、立体感があり雅趣に富
んだ凹凸模様を有するパイル生地を提供しようとするも
のである。
以下この考案の実施例を図によりながら説明する。
10は基布11の片面にループパイル12を設けたパイ
ル生地であり、羊毛などの天然繊維、またはポリアクリ
ル繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維などの合成
繊維、あるいはこれら天然繊維と合性繊維との混紡より
なり、編成または織成により形成される。
aはループパイル12を起毛した部分、bはループパイ
ル12を起毛していない部分で、ループパイル面に位置
させた型板21を移動させながらこの上方よりブラッシ
ングすることにより形成され、この起毛部分aと起毛し
ていない部分すとを型板21の動きに応じて配すること
によって凹凸模様が表わされる。
すなわち第1図〜第3図は公知のスライバー編戒機を使
用して形成したループパイル生地10に凹凸模様を表わ
した場合を示し、このパイル生地10は次のように編成
される。
スライバーをパイルフィーダーに供給しながら地編糸を
給糸口に供給して基布11を編威し、この基布11のル
ープにスライバーを絡み付けるとともに、カム筒の内側
から外側へ空気を噴射して、絡み付いた部分以外の部分
を横設したバーによって立上らせておき、その先端を次
のコースにおいて供給される地編糸に編込むことにより
、基布11の片面に、スライバーの短繊維が交絡群生し
たループパイル12が突出されるもので、このような編
成によるパイル生地10のループパイル12をブラッシ
ングすることより起毛部分aのループパイル12はその
一端が基布11より抜けて立毛するので、その部分は毛
足が非常に長くなり、一層立体感が出るばかりでなく、
起毛していない部分すの柔軟なループパイル12と相ま
って、感触の良好なループパイル生地が得られる。
ところで上記の凹凸模様は、例えば次のようにして形成
される。
第4図〜第6図においてループパイル生地10を矢印方
向へ送行させつつ、折曲バー22によって屈折されたル
ープパイル面の部分に型板21を位置させるとともに、
この型板21を移動させながら針布ローラ23によりブ
ラッシングすることにより、型板21の位置する部分は
起毛しないでループパイル12のままとし、それ以外の
部分はループパイル12を起毛し、同時に導風管24か
ら噴射される熱風によって熱セットして、この起毛部分
aと起毛していない部分すとによってループパイル面を
凹凸に形成する。
型板21は鋼などの薄板体を切抜くなどして適宜の形状
に形成される。
25は型板21の取付台で、ループパイル生地10の送
行方向と同方向に移動可能な前後動部材25 aと、ル
ープパイル生地10の送行方向と直角方向に移動可能な
左右動部材25 bとからなり、型板21は左右動部材
25 bに固定される。
そして前後動部材25 aはカム26 aの回転運動と
連動して作動し、また左右動部材25 bは別のカム2
6 bの回転運動と連動して作動するよう構成してあり
、任意の形状のカム26 a 、26 bを使用するこ
とによって種々の作動が与えられる。
なお型板21は図のように全部を移動可能に設けるほか
、一部は静止させて実施してもよい(第7図d参照)。
型板21を静止させるには、例えば第5図においてクラ
ッチ27を切断して左右動部材25b′を不作動にし、
これに型板を固定すればよい。
このように上記装置によるときは、前後動部材25 a
と左右動部材25 bの作動によって型板21を任意の
方向へ移動できることになり、起毛部分aと起毛してい
ない部分すとを任意に配することができる。
しかも型板21の形状を適宜に形成し、またその配列を
適当に組合せることにより、さらにはループパイル生地
10の送行速度を種々に変更して実施することにより、
起毛部分aと起毛していない部分すとによって無限に近
い種類の柄を形成することが可能になる。
第7図は上記装置によって形成できる凹凸模様の一例で
ある(起毛していない部分すは黒色で示した)。
同図aは図に示す形状のカム26 a 、26 bと型
板21を用いて形成したものである。
同図すは図に示す形状のカム26 bと型板21を用い
て形成したもので、カム26 aは用いない。
したがって上記型板21は左右動のみする。
図面Cは図に示す形状のカム26 aと型板21を用い
て形成したもので、カム26 bは用いない。
したがって型板21は前後動のみする。
同図dは図に示すカム26 a 、26 bと型板21
a 、21 b 、21 Cを用いて形成したもので、
そのうち型板21 aは静止状態で形成する。
同図eは図に示すカム26 aと型板21を用いて形成
したもので、カム26 bは用いない。
したがって上記型板21は前後動のみする。
なお上記何れの場合もループパイル生地10の送行速度
は3m/minに設定して形成しているが、例えば生地
10の送行速度を速くすると送行方向に長い柄が形成で
き、また型板21の左右方向の移動速度を速くすると送
行方向に短い柄が形成できる。
ちなみに本考案者が実施した一例を示すと下記のとおり
である。
生地送行速度 3〜6m/min カム26 aの回転速度 10〜21 r4) 、mカ
ム26 bの回転速度 1O−2Or、p、m(上記の
場合のカムのリピート回数20〜40回)また熱風の温
度は生地の繊維の種類によって適宜に調節されるが、通
常装置内の熱風発生温度を250℃に設定しておく。
そして上記によって形成された本考案品と従来品とのパ
イル面全体における凹部部分(起毛していない部分)の
面積比率を比較すると次の通りとなった。
上記によると、この考案のものは、従来品に比し凹部の
比率が著しく高いことが明らかであり、斬新な柄出しが
可能になる。
しかもこの凹部の比率は、型板21の形状や型板21の
移動のさせ方によって適当に変えることが可能で、例え
ば25〜60%の範囲内で容易に増減調整できる。
これに対しエンボスの場合は、せいぜい5〜10%の範
囲内でしか調整できないものである。
この考案のループパイル生地は上記のようにして凹凸模
様が形成されており、その用途としては、壁装材などの
装飾材や絨椴などのインテリア素材、シーツや蒲団など
の生地、家具などの椅子や自動車などの座席張り用生地
、スリッパ、足拭きマット用素材、オーバーコート、ハ
ーフコートなどの生地として使用できる。
以上のようにこの考案は、ループパイル12の部分すと
、ループパイル12がブラッシングされることによって
そのループパイル12の一方の脚が基布11より抜脱さ
れて前記部分すのループパイル12よりも高く立上った
起毛部分aとによって柄を表わしたので、起毛部分aは
ループパイル12の部分すよりも著しく嵩高な状態に形
成されループパイル12の部分すとの高低差が顕著に現
われるとともに、これらループパイル部分すと起毛部分
aの境界は際立った段差のある状態に形成されることに
なり、立体感にすぐれた柄を現出させることができる。
しかもループパイル12はスライバーにより形成したの
で、起毛部分aは勿論のこと、起毛していないループパ
イル12のままの部分すの風合も良好となり、パイル面
全体を感触のよい状態に形成することができる。
そしてループパイル12の部分すと起毛部分aとはその
各部分の大きさおよび各部分の形状を種々に形成できる
のみならず、各部分を適宜に配することができるので、
エンボスによる場合に比べ、斬新で雅趣に富んだ柄のパ
イル生地を得ることが可能になる。
またこの考案のパイル生地は上記した実施例の装置を使
用して製造することが可能であるので、能率よく製造で
きることになり、安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一例を示す一部斜視図、第2図は前
図の一部拡大図、第3図は第1図III −III線の
断面図、第4図は模様の形成方法を示す説明図、第5図
は前図における模様形成装置の要部斜視図、第6図は前
図における模様形成状態を示す説明図、第7図は凹凸模
様のパターンの一例を示す説明図、第8図はエンボスに
より模様を表わした従来のパイル生地の一部斜視図、第
9図は前図M−M線の断面図である。 10・・・・・・ループパイル生地、11・・・・・・
基布、12・・・・・・ループパイル、a・・・・・・
起毛部分、b・・・・・・起毛していない部分。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. スライバーよりなるループパイル12の部分すと、同じ
    くスライバーよりなる他のループパイル12がブラッシ
    ングされることによってそのループパイル12の一方の
    脚が基布11より抜脱されて前記部分すのループパイル
    12よりも高く立上った起毛部分aとによって柄を表わ
    したことを特徴とする凹凸模様を有するパイル生地。
JP1978131046U 1978-09-22 1978-09-22 凹凸模様を有するパイル生地 Expired JPS5835672Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1978131046U JPS5835672Y2 (ja) 1978-09-22 1978-09-22 凹凸模様を有するパイル生地

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JP1978131046U JPS5835672Y2 (ja) 1978-09-22 1978-09-22 凹凸模様を有するパイル生地

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Publication Number Publication Date
JPS5546691U JPS5546691U (ja) 1980-03-27
JPS5835672Y2 true JPS5835672Y2 (ja) 1983-08-11

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ID=29097247

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6042417U (ja) * 1983-08-31 1985-03-26 株式会社 アマダ ロ−ルフィ−ド装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS489190U (ja) * 1971-06-11 1973-02-01

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JPS489190U (ja) * 1971-06-11 1973-02-01

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