JPH01227715A - カーペットの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規な柄模様を有するカーペット（ラグ、マッ
ト類を含む）及びその製造方法に関するものである。

〔従来の技術〕

従来から、この種のカーペットとしては、手作業により
製造されるカーペットとタフティングマシンにより製造
されるカーペット算があり、タフティングマシンを使用
してカーペットを製造するには、該マシンの並列針に単
一色又は二色のタフト糸を挿通して全ての針を一斉に作
動させることにより基布にパイルをタフトしている。

〔発明が解決しようとする課題］ 上記手作業による場合には、所望の柄模様（パターン）
にパイルを植え付けながら人々の柄模様を異なった色彩
にすることができるが、手作業であるために多量生産を
することができず、高価につ（と共に製品にバラツキが
生じるものである。

これに対して、タフティングマシンを使用した場合には
、均一な製品を多量生産することができるが、一般にタ
フティングマシンは全ての針を同時に一斉作動させて基
布にパイルをタフトシていくものであるから、全面的に
パイルが植え伺けられた製品しか形成することができす
、単調で変化に乏しく商品価値の低いカーベラｌ−Ｌか
製造することができなかった。

本発明はこのような問題点を解消し、タフディングマシ
ンと手作業とによる特長を生かした趣雅に冨んだ変化の
ある美麗な柄模様を有するカーペット及びその製造方法
の提供を目的とするものである。

〔課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、本発明のカーペットは、基
布にタフティングマシンによるパイル柄模様とパイルが
タフトされていない模様部とが形成され、且つ該模様部
の基布面に前記タフティングマシンによるパイル柄模様
とは異色又は異質の糸のパイルが手作業により植え付け
ていることを特徴とするものである。

また、このようなカーペットの製造方法としては、タフ
ティングマシンによって基布にｉ宜のパイル地をタフト
すると共に該タフト中に基布の所望個所にタフトがされ
ない基布面が露出した適宜形状の無パイル柄模様部を有
するカーペット主体を製造し、このカーペット主体の前
記無パイル柄模様部に手作業によって前記タフティング
マシンによるパイル地とは異色又は異質の糸のパイルを
植え付けることを特徴とするものである。

さらに、変化に冨んだカーペットを製造する方法として
、タフティングマシンの並列針に交互に異色又は異質の
タフト糸を挿通してこれらの針を一斉に或いは同色又は
異質のタフト糸を挿通している針のみを作動させること
により一ル布にパイル柄模様をタフトしていくと共にそ
のタフト中に所望数の針群を不作動とするごとによって
基布の適所に基布面が露出した無パイル柄模様部を有す
るカーペラ１〜主体を織成し、しかるのち、該カーペッ
ト主体の前記無パイル柄模様部に手作業によって前記タ
フティングマシンによるパイル柄模様とは異色又は異質
のパイルを植え付けることを特徴とするものである。

〔作　　用〕

タフティングマシンによるパイルの柄模様に対して手作
業によるパイルの柄模様がワンポイント的な外観をζ−
して新規な模様を現出し、しかも、タフティングマシン
によっては得ることのできない色彩模様を呈して雅趣に
富んだ美麗なカーペットを提供できるものである。

又、このカーペットの製造方法によれば、タフティング
マシンの一列に並列した多数の針のうち所望個所の複数
本の針群を作動させないようにすることによって、基布
の所望部分に基布面が露出した任意形状の無パイル柄模
様部を容易に形成することができ、この無パイル柄模様
部に後工程において手作業により所望のパイルを植え付
けて変化のあるカーペットを製造するものである。

さらに、タフティングマシンの並列針に異色又は異質の
タフト糸を交互に挿通しておき、これらの針を一斉に作
動させることによって二色又は異質のパイルをタフトし
ていくことができるのは勿論、奇数の針のみ又は偶数の
針のみを作動させることによって単一色又は同質のパイ
ルを全体的に密にタフトすることができ、従って、これ
らの針群を適宜に操作することにより基布に二色又は異
質の柄模様を任意に形成することができる。

又、こうして織成されたカーペット主体の無パイル柄模
様部に手作業によって前記タフティングマシンによるパ
イル柄模様とは異色又は異質のパイルを植え付けるごと
により、−層変化に冨んだ美麗なカーペットが得られる
ものである。

〔実　施　例〕

本発明の実施例を図面について説明すると、（１）はカ
ーペラ１−の基布で、合成樹脂テープヤーン等の適宜な
偏平糸条によって平織された織布或いは不織布等よりな
り、この基布（１）にはタフティングマシンによって互
いに色の異なったタフト糸によるパイル（＋２）０３）
’の柄模様（２）　（３）と、これらのパイル０２）０
３）がタフトされていない露出基布面による模様部（５
）とが形成されてあり、この模様部（５）の基布（１）
面に前記タフティングマシンによるパイル柄模様（２）
（３）とは異なった色のパイル糸を使用して手作業によ
るパイル０ωが植え付けているものである。

このように構成したカーペットを製造するには、まず、
タフティングマシンを使用して前記パイル０２）０３）
による所望の柄模様（２）（３）をタフトする。

タフティングマシンとしては、基布（１）の幅方向に小
ピツチ間隔毎に一列に並んだ多数本の針が、夫々単独で
タクト作動できる１、Ｃ，Ｎタフティングマシン（Ｉｎ
ｄｉｖｉｄｕａｌｌｙ　Ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｄ　Ｎｅｅ
ｄｌｅ　−７ｕ［ｔｉｎｇ　Ｍａｃｈｉｎｅ）を使用す
る。

このタフティングマシンの奇数番目の針（ａ）（ａ）・
・・（ａ）に例えば白色のタフト糸を挿通すると一方、
偶数番目の針（ｂ）（ｂ）・・・（ｂ）に該奇数番目の
針（ａ）とは異なる色、例えば黒色のタフト糸を挿通し
て基布（１）にパイル（１２）０３）をタフトしていく
。

この場合、白色と黒色とによる地模様等の適宜な模様部
（４）を形成する場合には、該模様部（４）に対応する
本数の奇数番目の針（ａ）と偶数番目の針（ｂ）とを作
動させてパイルを密にタフトし、白色の柄模様（２）を
形成する場合には、該柄模様（２）に対応する複数本の
針のうち奇数番目の針（ａ）のみを作動させてパイル０
２）をタフトしていく。同様に、黒色の柄模様（３）を
形成する場合には、該柄模様（３）に対応する複数本の
針のうち偶数番目の針（ｂ）のみを作動させて基布（１
）にパイル面をタフトシていく。

このように、−列に配列した針群のうち、全ての針（ａ
）（ｂ）を同時に作動させる部分と、何れか一方の針（
ａ）又は（ｂ）のみを作動させる部分とによって基布（
１）に−列のパイルをタフトすると共に次の列のパイル
は、模様の幅に応じた部分の針（ａ）（ｂ）の作動本数
を変化させてタフトし、以下、同様にしなから基布（１
）に柄模様部（２）（３）及び模様部（４）を形成して
いくものである。

即ち、例えば形成すべき白色の柄模様（２）の幅が広く
なる場合には該幅に対応する針の本数が多（なるので、
その針群のうち、奇数番目の針（ａ）のみを作動させ、
以下、これらの針（ａ）（ｂ）の作動本数を形成すべき
模様（２）（３）（４）に対応させていくものである。

さらに、基布（１）にパイルをタフトしながらこのよう
な模様（２）（３）（４）を形成していく途中で、基布
（１）の所望個所において、−列に配列した針群のうち
該個所に対応した複数本の針（ａ）（ｂ）を停止状態と
することによって基布（１）に基布面が露出した無パイ
ル柄模様部（５）を設ける。この無パイル柄模様部（５
）を形成する時に、該柄模様部（５）の形状によってそ
の幅が基布（１）の送り方向に対して変化していくが、
前記模様（２）（３）（４）の形成時と同様に、作動し
ない針（ａ）（ｂ）の本数を該幅に対応して順次増減し
、パイルをタフトすることによって模様（２）（３）（
４）を形成しなから該無パイル柄模様部（５）を設けて
いく。

基布（１）にこのようなパイル柄模様部（２）（３）及
び模様部（４）と無パイル柄模様部（５）とをタフティ
ングマシンの針群の各針の作動、不作動によって形成す
るには、予め、これらの模様（２）〜（５）を設けるべ
き基布（１）の部分において、パイルによる模様（２）
〜（４）や無パイル柄模様（５）に対応する針（ａ）（
ｂ）が前記のように作動、不作動となるようにコンピュ
ータに記憶させておき、カーペット製造時にコンピュー
タからの指令で上記したような各針の動きを行わせるも
のである。

タフティングマシンの奇数番目の針（ａ）と偶数番目の
針（ｂ）とを同時に作動させれば、基布（１）にパイル
を極めて密にタフトすることができるのは勿論であるが
、何れか一方の針群、例えば基布（ａ）の適宜幅部分に
相当する奇数番目の複数本の針（ａ）を全て一斉に作動
させた場合でも、前記両針（ａ）（ｂ）によるパイルの
タフト密度の１／２のパイルがタフトされ、カーベラＩ
−としての外観を損することがない。

しかしながら、これ以上のピンチでパイルがタフ１−さ
れると、カーベラＩ・としての商品価値が低下するので
、タフティングマシンの各針か夫々単独に作動可能可能
であるにも拘わらず、夫々色の異なった三種類のフット
糸でパイルをタフトすることが採用し難いものである。

なお、奇数番目の針（ａ）と偶数番目の針（ｂ）との少
な（とも何れか一方に、タフト中に例えば黒色から寄色
等のように色の異なるタフト糸を使用して二色のタフＩ
・糸で基布（１）に連続的に柄模様を形成していくこと
は可能である。

こうしてタフティングマシンによってパイルによる模様
（２）〜（４）と無パイル柄模様（５）とを有するカー
ペット主体（＾）を織成したのち、該カーペット主体（
八）の前記無パイル柄模様部（５）に手作業によって前
記タフティングマシンによるパイル柄模様（２）　（３
）とは異なった色のパイル０５）を植え付けることによ
り柄模様（６）を設ける。このような手作業にょるパイ
ル０５）の形成は、ハンドタイプのフックラグ製造機又
はタフ；・補修機を使用して行うことができる。

この際、無パイル柄模様部（５）に全て同一色のパイル
糸を使用してパイルをタフ１−することにより単一色の
柄模様（６）を形成してもよく、二色以上のパイル糸を
使用して任意の色合いをイ１する柄模様（６）を形成し
てもよい。

なお、上記実施例においては、奇数番目の針（ａ）と偶
数番目の針（ｂ）とに夫々白色と黒色のタフト糸を挿通
させて基布（１）にパイル（＋２）（１３）をタフトシ
たが、これらの色に限定されることなく他の異色タフト
糸を使用してもよいことは勿論であり、さらに、このよ
うなタフト糸或いは手作業によるパイル糸として夫々異
なった色を使用するのに代えて、番手や素材の異なった
異質のタフト糸又はパイル糸を使用してパイルを植え伺
けてもよい。

又、第６図及び第７図は本発明の別な実施例を示すもの
で、上記実施例においては、タフティングマシンの奇数
番目の針（ａ）と偶数番目の針（ｂ）とに夫々異色又は
異質のタフト糸を挿通して基布（１）にパイル０２）０
３）による柄模様（２）　（３）を設けたが、タフティ
ングマシンの全ての針に同色、同質のタフｉ・糸を挿通
して基布（１）に同色、同質のパイル地（ｌ［ｉ）とこ
のパイル地中に無パイル柄模様部０７）を形成したもの
である。

即ち、タフティングマシンの全ての針（ａ）　（ｔ））
に挿通した同色、同質のタフト糸によって基布（１）に
同色、同質のパイル地０ωをタフトすると共に該タフト
中に基布の所望個所に複数本の針打の不作動によるタフ
トがされない基布面が露出した適宜形状の無パイル柄模
様部０７）を設けたカーペット主体を製造する。

しかるのち、このカーペット主体の前記無パイル柄模様
部（１７１に上記実施例と同様に手作業によって前記タ
フティングマシンによるパイル地０ωとは異色又は異質
の糸のパイル０８）を植え伺番ノるものである。

このようにして得られたカーペットは、上記実施例に比
較して色彩的には変化が乏しいが、パイル地０ωは全て
の針（ａ）（ｂ）を−斉に作動させて形成されるので、
極めて密に植え付けることができる。

なお、本発明においてカーペットは、一般に絨秋と称さ
れているものは勿論、ラグやマットａをも包含されるこ
とはい・）までもない。

〔発明の効果〕

以上のように本発明のカーペットによれば、基布にタフ
ティングマシンによるパイル柄模様とパイルがタフトさ
れていない模様部とが形成され、且つ該模様部の基布面
に前記タフティングマシンによるパイル柄模様とは異色
又は異質の手作業によるパイルが植え付けられているも
のであるから、全体がタフティングマシンによる定形化
したパイル柄模様に形成さているにも拘わらず、該柄模
様に対して手作業によるパイルの柄模様がワンポイント
的な外観を呈して新規な模様を現出し、この手作業のパ
イル模様によってアクセントを付けることができて変化
に富んだ製品とすることができるものであり、しかも、
タフティングマシンによっては得ることのできない色彩
模様を呈して雅趣に冨んだ美麗な製品となり、商品価値
が増大するものである。

又、本発明によるこのようなカーペットの製造方法は、
タフティングマシンの一列に並列した多数の針のうち所
望個所の複数本の針打を作動させないようにすることに
よって、基布の所望部分に基布面が露出した任意形状の
無パイル柄模様部を容易に形成することができ、この無
パイル柄模様部に後工程において手作業により所望のパ
イルを植え付けて変化のあるカーペットを製造すること
ができるものである。

さらに、本発明の請求項■に記載したカーペットの製造
方法によれば、タフティングマシンの並列針に交互に異
色又は異質の糸条を挿通してこれらの針を一斉に或いは
同色又は同質の糸条を挿通している針のみを作動させる
ことにより基布にパイル柄模様をタフトしていくと共に
そのタフト中に所望数の針打を不作動とするｑとによっ
て基布の適所に基布面が露出した無パイル柄模様部を有
するカーペラ１−主体を形成するものであるから、タフ
ティングマシンの並列針に異色又は異質のタフト糸を交
互に挿通しているので、これらの針を一斉に作動させる
ことによって二色又は異質のパイルをタフトしていくこ
とができるのは勿論、奇数の針のみ又は偶数の針のみを
作動させることによって単一色又は同質のパイルを全体
的に密にタフトすることができ、従って、これらの針打
を適宜に操作することにより基布に二色又は異質の柄模
様を任意に形成することができるものである。

又、本発明の製造方法によれば、タフト中に、並列針に
おける複数本の針打を停止させることによって基布の所
望個所に基布面が露出したパイルされない柄模様部を形
成することができ、この柄模様部と上記タフティングマ
シンによるパイルをタフトされた柄模様部とによって種
々の図柄や模様を形成できると共に該図柄や模様の強調
したい部分に無パイル柄模様部を設けておくことができ
る。

こうして織成されたカーペット主体の無パイル柄模様部
に手作業によって前記タフティングマシンによるパイル
柄模様とは異色又は異色のパイルをタフトするものであ
るから、該手縫い模様を形成するタフト糸として一種以
」二の任意の色彩のものを使用することによってその部
分にアクセントを付与し且つタフティングマシンによる
柄模様、と調和させた新規な柄模様を設けることができ
、変化に冨んだ美麗なカーペットを能率よく製造するこ
とができるものである。

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は

【図面の簡単な説明】

その一部切欠簡略平面図、第２図は第１図ｘ−Ｘ線にお
ける簡略断面図、第３図はタフティングマシンにより製
造している状態の簡略正面興、第４図及び第５図はその
一部分の拡大正面図、”４”ａ’図　１及び第７図は本
発明の別な製造方法を説明するための簡略平面図である
。 （１）・・・基布、（２）（３）（４）・・・柄模様部
、（５）０７）・・・無パイル柄模様部、θりθ３）０
５）Ｑ８）・・・パイル、００・・・パイル地、（ａ）
（ｂ）・・・針。 １６一 口

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）、基布にタフティングマシンによるパイル柄模様
   とパイルがタフトされていない模様部とが形成され、且
   つ該模様部の基布面に前記タフティングマシンによるパ
   イル柄模様とは異色又は異質の糸のパイルが手作業によ
   り植え付けていることを特徴とするカーペット。
2. （２）、タフティングマシンによって基布に適宜のパイ
   ル地をタフトすると共に該タフト中に基布の所望個所に
   タフトがされない基布面が露出した適宜形状の無パイル
   柄模様部を有するカーペット主体を製造し、このカーペ
   ット主体の前記無パイル柄模様部に手作業によって前記
   タフティングマシンによるパイル地とは異色又は異質の
   糸のパイルを植え付けることを特徴とするカーペットの
   製造方法。
3. （３）、タフティングマシンの並列針に交互に異色又は
   異質のタフト糸を挿通してこれらの針を一斉に或いは同
   色又は同質のタフト糸を挿通している針のみを作動させ
   ることにより基布にパイル柄模様をタフトしていくと共
   に該タフト中に所望数の針群を不作動とすることによっ
   て基布の適所に基布面が露出した無パイル柄模様部を有
   するカーペット主体を織成し、しかるのち、該カーペッ
   ト主体の前記無パイル柄模様部に手作業によって前記タ
   フティングマシンによるパイル柄模様とは異色又は異質
   のパイルを植え付けることを特徴とするカーペットの製
   造方法。