JP2551921B2 - タフテッド柄出方法 - Google Patents

タフテッド柄出方法

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JP2551921B2
JP2551921B2 JP6159564A JP15956494A JP2551921B2 JP 2551921 B2 JP2551921 B2 JP 2551921B2 JP 6159564 A JP6159564 A JP 6159564A JP 15956494 A JP15956494 A JP 15956494A JP 2551921 B2 JP2551921 B2 JP 2551921B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、敷物、椅子張地、壁掛
け、緞帳等に使用されるタフテッドパイル布帛のパイル
面に図柄を描出するタフテッド柄出方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】基布にパイル糸を差し込んでパイルを植
設する装置にはタフテッド機とフックラック機とがあ
る。フックラック機は、1本のニードルを操作してパイ
ルを1個づつ植設するものであり、ニードルの担持する
パイル糸を随時切り替えて多彩な図柄を自由に描出し得
る利点を有する反面、フックラック機を手に持って移動
しつつパイルを1個づつ植設する手作業によるので、タ
フテッドパイル布帛を高速生産することは出来ず、その
操作には高度の熟練を要するという難点がある。一方タ
フテッド機は、多数のニードルを基布に差し込んで同時
に多数のパイルを自動的に植設するものであり、その操
作に格別な熟練を要せず、タフテッドパイル布帛を高速
生産し得るものの、多数のニードルを操作するので、そ
れらのニードルの担持する多数のパイル糸を各ステッチ
サイクル毎に随時切り替えることは出来ず、描出し得る
図柄は、相隣る2本1組の各ニードルに通した異色パイ
ル糸の供給加減により長短色分けされる2色柄を限度と
し、多彩な図柄は描出し得ないと言う短所がある。
【0003】これに対し本願特許出願人は、タフテッド
機により多彩な図柄を自動的に描出し得る画期的な技術
を実用化し、特開平3−294561と特開平3−29
4562(以下、出願発明と言う。)に開示している。
先願発明に係るタフテッド機は図11に図示され、一定
のゲージGをもって幅方向に配列されたニードル11
と、ニードルのゲージGと同じゲージLをもって幅方向
に配列されたルーパー12と、各ステッチサイクル毎に
ニードル11を基布13に差し込むか否かを制禦するパ
ターン装置14と、パターン装置14の指示に従ってニ
ードル11を選択して基布13に差し込むニードル選択
装置15と、数ステッチサイクルにつき1回の割合で1
ステッチサイクル内で基布13を長さ方向に搬送する間
欠装置16と、1ステッチサイクルにつき1ニードルゲ
ージ分(G)づつニードル11を幅方向に移動させるシ
フト装置17を具備する。
【0004】その先願発明に係るタフテッド機18で
は、幅方向に配列された複数本のニードル11を、その
配列方向に沿って一定の複数本(a・b………)を単位
として複数のニードル群(1・2・3………)に群分け
し、各ニードル群内の複数のニードル(a・b………)
に異色のパイル糸(P・Q・R………)を通し、間欠装
置16の間欠周期内のステッチサイクル数をニードル群
内のニードル11の本数以上に設定し、間欠装置16の
間欠周期内において各ルーパー12(a〜m)がその上
を幅方向に移動する何れか1本のニードル11と1回協
働するようにパターン装置14にパターン情報21を与
えることにより、ニードル群内のニードル本数に応じた
色数の多彩な図柄をタフテッドパイル布帛のパイル面に
描出することが出来る。図5〜図10は、先願発明に係
るタフテッド機18において、間欠周期Y1からY17
に到る17周期間に営まれるニードル11とルーパー1
2の協働状況を図示するものであり、幅方向に配列され
た16本のニードル11は、その4本(a・b・c・
d)を単位とする4つのニードル群(1a・1b・1c
・1dと2a・2b・2c・2dと3a・3b・3c・
3dと4a・4b・4c・4d))に分けられ、それら
各群のニードル(a・b・c・d)には互いに異色の4
本のパイル糸(P・Q・R・S)が各ニードル群(1・
2・3・4)毎に同じ順序に配列されて通されている。
図9は、そのように調整されたタフテッド機18に仕掛
けたパイル糸(P・Q・R・S)を基布13にタフテイ
ングして製造されたタフテッドパイル布帛22の裏面を
図示するものであり、○印はパイル糸24が基布に差し
込まれた箇所23(つまり表面にパイルが形成されてい
る箇所)を示し、○印と○印の間は各パイル糸のバック
ステッチ25を示す。
【0005】即ち、各間欠周期の第1ステッチサイクル
と第2ステッチサイクルの間と、第2ステッチサイクル
と第3ステッチサイクルの間と、第3ステッチサイクル
と第4ステッチサイクルの間との各間において、全ニー
ドル11(1a〜4d)は各ステッチサイクル毎に1ニ
ードルゲージ分づつ幅方向に移動し、その第4ステッチ
サイクルと次の間欠周期の第1ステッチサイクルの間に
おいてニードルは幅方向に移動せず、その間において基
布13が長さ方向に1ステッチゲージ分(M)だけ搬送
されている。その最初の間欠周期Y1の第1ステッチサ
イクルではニードル3bと4bが選択されて基布に差し
込まれ、ルーパーgとkが協働して各1個のパイルQを
形成し、第2ステッチサイクルではニードル2aと3b
と4bが選択されて基布に差し込まれ、ルーパーhとl
が協働して各1個のパイルQと形成し、ルーパーcが協
働してパイルPを形成し、第3ステッチサイクルではニ
ードル1bと2aと3bと4bが選択されて基布に差し
込まれ、ルーパーaとeとiとmが協働して各1個のパ
イルQを形成し、ルーパーdが協働してパイルPを形成
し、第4ステッチサイクルではニードル1bと2bと3
bが選択されて基布に差し込まれ、ルーパーbとfとj
が協働して各1個のパイルQを形成し、このようにして
全てのルーパー(a〜m)が幅方向に移動する何れか1
本のニードル11からパイル糸ループを受け取って各1
個のパイルを形成して最初の間欠周期Y1が終了し次の
間欠周期Y2に移る。
【0006】その間欠周期Y2においても同様に全ルー
パー(a〜m)が、それぞれその上を移動する4本1組
のニードル(a・b・c・d)の何れかと協働してパイ
ルを形成することになるが、この場合ニードル11は、
間欠周期Y1における場合とは異なる幅方向に移動す
る。即ち、ニードル11は、奇数番目の間欠周期には右
側に移動し、偶数番目の間欠周期には左側に移動し、そ
の結果、各ニードル11(1a・1b………4d)は、
4個のルーパーの間を左右に往復するジグザグの軌跡2
6を基布13の上に描くことになり、異色4種のパイル
(P・Q・R・S)は、それぞれ各ニードル11(1a
・1b………4d)の描く軌跡26に沿って植設される
ことになる。図10は、図9に図示するタフテッドパイ
ル布帛22を表裏反転して現れるパイル面を図示するも
のであり、そのパイル植設箇所23は図9とは左右逆に
なっている。図5〜8は、図9に示すパイル植設箇所2
3をパイル糸(P・Q・R・S)毎に分けて図示するも
のであり、図5〜図8に示すパイル植設箇所23を合成
すると図9に図示される通りになる。即ち、図5はニー
ドル1aと2aと3aと4aに通したパイル糸Pの植設
箇所を図示し、図6はニードル1bと2bと3bと4b
に通したパイル糸Qの植設箇所を図示し、図7はニード
ル1cと2cと3cと4cに通したパイル糸Rの植設箇
所を図示し、図8はニードル1dと2dと3dと4dに
通したパイル糸Sの植設箇所を図示するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】先願発明によると、基
布13は間欠周期を構成する数ステッチサイクル毎に1
回の割合で搬送され、その間欠周期を構成するステッチ
サイクル数はパイル糸(P・Q・R・S)の色数(4)
に等しく設定されるので、基布の搬送速度によって表わ
されるタフテイング速度はパイル糸の色数に反比例し、
パイル糸の色数が多くなる程タフテイング速度が遅くな
り、タフテッドパイル布帛22の生産速度がパイル糸の
色数に反比例して低下することになる。その先願発明に
おける生産速度を具体的に示すと、現に実用する先願発
明に係るタフテッド機の1分間のステッチサイクル数は
約350(r・p・m)になっており、上記の4色柄タ
フテッドパイル布帛では1分間に約90ステッチ分(3
50÷4≒88)だけ製造されることになり、その生産
速度はウイルトンカーペットの如く5色柄タフテッドパ
イル布帛を製造する場合は70ステッチ(350÷5=
70)になり、アキスミンスターカーペットの如く8色
柄タフテッドパイル布帛を製造する場合は約45ステッ
チ(350÷8≒44)になる。
【0008】ところで5色柄ウイルトンカーペットを製
造するウイルトン織機において1分間に長さ方向に形成
されるパイルの数(つまりステッチ数)は約20ステッ
チであり、アキスミンスター織機における1分間当たり
のステッチ数は約15ステッチであるから、先願発明に
よる5色柄タフテッドパイル布帛の生産速度はウイルト
ン織機に比して3.5倍高く、8色柄タフテッドパイル
布帛の生産速度はアキスミンスター織機に比して3倍高
く、この点に先願発明の効用が認められる。とは言え、
パイル面に描出される図柄の豪華さの点では、先願発明
に係るタフテッド機はアキスミンスター織機に及ばない
面がある。何故なら、アキスミンスター織機では通常1
5〜25色のパイル糸が使用されており、その25色柄
アキスミンスターパイル布帛と同じ図柄のタフテッドパ
イル布帛を製造しようとする場合、先願発明における生
産速度は1分間当たり14ステッチ(350÷25=1
4)となり、アキスミンスター織機のそれよりも若干遅
くなる。
【0009】
【発明の目的】そこで本発明は、先願発明においてアキ
スミンスター織機と同様に6色柄以上の多彩なパイル布
帛を効率的に生産し、先願発明の実用性を高めることを
目的とする。ところでアキスミンスター織機に使用し得
るパイル糸の色数は無限ではあるが、パイル面に描出さ
れる図柄の豪華さは必ずしも使用するパイル糸の色数に
比例して高まるものではなく、色数に応じた多数のパイ
ル糸を染色する手間、アキスミンスター織機に仕掛ける
手間、使用後の残糸のロス量等との関係上、通常アキス
ミンスター織機に仕掛けるパイル糸の色数は15〜25
色程度が最適とされている。従って、より具体的に言え
ば、本発明は、先願発明においてアキスミンスターカー
ペットに匹敵する15〜25色程度の色数の多彩なタフ
テッドパイル布帛を効率的に生産することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、一定のゲージ
Gをもって幅方向に配列されたニードル11と、ニード
ルのゲージGと同じゲージLをもって幅方向に配列され
たルーパー12と、各ステッチサイクル毎にニードル1
1を基布13に差し込むか否かを制禦するパターン装置
14と、パターン装置14の指示に従ってニードル11
を選択して基布13に差し込むニードル選択装置15
と、数ステッチサイクルにつき1回の割合で1ステッチ
サイクル内で基布13を長さ方向に搬送する間欠装置1
6と、1ステッチサイクルにつき1ニードルゲージ分
(G)づつニードル11を幅方向に移動させるシフト装
置17を具備するタフテッド機18において、幅方向に
配列された複数本のニードル11を、その配列方向に沿
って一定の複数本(a・b………)を単位として複数の
ニードル群(1・2・3………)に群分けし、各ニード
ル群内の複数のニードル(a・b………)に異色のパイ
ル糸(Q・R………)を通し、間欠装置16の間欠周期
内のステッチサイクル数をニードル群内のニードル11
の本数以上に設定し、間欠装置16の間欠周期内におい
て各ルーパー12(a、b、………、m、………)がニ
ードル11と協働する回数を1回以下になるようにパタ
ーン装置14を設定し、それによって間欠周期内にパイ
ル糸(Q・R………)によるパイルの植設箇所23とパ
イルの未植設箇所19にフックラック機によりパイル
(T・U・V・W・X、………)を植設することを特徴
とする。
【0011】本発明の第1実施態様は、タフテッド機1
8をルーパー12と協働するナイフ20を具備するカッ
トパイル用タフテッド機とし、フックラック機により植
設するパイル(T・U・V・W・X)をニードル群内の
ニードルに通されたパイル糸とは色彩、太さ、撚数、繊
維素材等の相異により外観の異なるものとすることであ
る。
【0012】本発明の第2実施態様は、フックラック機
により植設するパイル(T・U・V・W・X)をループ
パイルとすることである。
【0013】本発明の第3実施態様は、間欠周期内のス
テッチサイクル数とニードル群内のニードル本数を同じ
にすることである。
【0014】本発明の第4実施態様は、タフテッド機1
8をルーパー12と協働するナイフ20を具備するカッ
トパイル用タフテッド機とし、フックラック機により植
設するパイル(T・U・V・W・X)をニードル群内の
ニードルに通されたパイル糸とは色彩、太さ、撚数、繊
維素材等の相異により外観の異なるものとし、そのフッ
クラック機により植設するパイル(T・U・V・W・
X)をループパイルとし、間欠周期内のステッチサイク
ル数とニードル群内のニードル本数を同じにすることで
ある。
【0015】本発明の第5実施態様は、タフテッド機1
8をルーパー12と協働するナイフ20を具備するカッ
トパイル用タフテッド機とし、フックラック機により植
設するパイル(T・U・V・W・X)をニードル群内の
ニードルに通されたパイル糸とは色彩、太さ、撚数、繊
維素材等の相異により外観の異なるものとし、そのフッ
クラック機により植設するパイル(T・U・V・W・
X)をカットパイルとし、間欠周期内のステッチサイク
ル数とニードル群内のニードル本数を同じにすることで
ある。
【0016】本発明の第6実施態様は、上記の第1〜第
5実施態様において、間欠周期内のステッチサイクル数
とニードル群内のニードル本数を4〜8とし、フックラ
ック機により基布13に差し込むパイル糸(T・U・V
・W・X………)の色数を7色以上にすることである。
【0017】本発明の第7実施態様は、上記の第1〜第
6実施態様において、間欠周期内にパイル糸(Q・R…
……)によるパイルの植設箇所23によりパイル面に格
子模様や市松模様等の幾何学模様や、その幾何学模様を
細かくした霜降模様を含むボカシ模様を描出することで
ある。
【0018】
【作用】本発明によると、ニードル群内のニードル数に
応じた色数と、フックラック機において使用するパイル
糸の色数とから成る図柄が形成されることになり、その
フックラック機において使用し得るパイル糸の色数には
制限がないので、アキスミンスター織機による場合と同
等の多彩なタフテッドパイル布帛が得られる。そして一
般に、図柄の美観は必ずしも色数に比例して高まるもの
ではなく、20色以上のパイル糸を使用した多彩なアキ
スミンスターカーペットにおいて使用される4〜6色の
パイル糸がパイル面の大半を占め、残りの20色前後の
パイル糸は、その大半を占める4〜6色のパイル糸によ
って描かれる図柄に立体感を付与するために使用されて
おり、それと同様に本発明において、図柄の大半を占め
る部分のパイルをタフテッド機によって植設することに
より、アキスミンスター織機による場合よりも多彩なタ
フテッドパイル布帛を遙かに高速生産することが出来
る。
【0019】
【実施例】以下、図示する実施例により本発明を説明す
る。本発明の実施例は、図5〜図10に図示する前記先
願発明の実施例に対応するものであり、14本のニード
ル11はニードル2本(a・b)を単位として7つのニ
ードル群(1a・1b、2a・2b、3a・3b、4a
・4b、5a・5b、6a・6b、7a・7b)に群分
けされ、前記先願発明における4種のパイル糸(P・Q
・R・S)の中の2種のパイル糸(Q・R)が各ニード
ル群内のニードル(aとb)に通され、そのようにタフ
テッド機に仕掛けるパイル糸24の色数が前記先願発明
の場合の半分になっているので、間欠周期内のステッチ
サイクル数も半減し、各ニードル11は2ステッチサイ
クル毎に幅方向に往復する軌跡26を基布の上に描くこ
とになる(図1と図2)。
【0020】これらのニードル(1a・1b、2a・2
b、3a・3b、4a・4b、5a・5b、6a・6
b、7a・7b)は、その担持するパイル糸(QとR)
が前記先願発明におけるパイル糸(QとR)と同様にル
ーパー(a〜m)との協働作用によりカットパイル27
を形成するようにパターン装置14に選択され、ニード
ル選択装置15によって基布13に差し込まれ、図9と
図10に図示する前記先願発明のパイル糸(QとR)が
形成したと同じパイル27(QとR)を形成している。
従って、本発明におけるニードル11とルーパー12に
よりパイル(QとR)の植設された基布13では、図3
に図示する如く、図10に図示する先願発明におけるパ
イル糸(PとS)の植設された箇所がパイル未植設箇所
19となり、このパイル未植設箇所19にはフックラッ
ク機により異色のパイル糸(T・U・V・W・X)が植
設される。
【0021】而して本発明では、ニードル群内のニード
ル数が先願発明の半分であり、間欠装置16の間欠周期
も先願発明の半分になり、先願発明の生産速度が2倍の
速度でタフテッド機18がタフテッドパイル布帛22を
製造することになる。一方、本発明に係るタフテッドパ
イル布帛22の図柄は、ニードル群に通されたパイル糸
QとRの2色と、フックラック機により植設されるパイ
ル糸T・U・V・W・Xの5色と合計7色となり、前記
先願発明のタフテッドパイル布帛22よりも多彩にな
る。
【0022】上記本発明の実施例では、先願発明の実施
例との相異を明らかにするため、前記先願発明における
図柄の構図を使用し、2種のパイル糸(QとR)をタフ
テッド機により植設しているが、本発明は次のように実
施すると効果的である。 (1)ニードル群内のニードル数と間欠周期内のステッ
チサイクル数を4〜8、好ましくは6とし、4色〜8
色、好ましくは6色のパイル糸24をタフテッド機18
により植設する。 (2)上記4〜8色、好ましくは6色のパイル糸24に
よって、パイル面の全パイル27の中の60〜95%の
ものがタフテッド機18によって植設されるように、パ
イル面に描出される図柄の配色を設定し、それをパター
ン装置に組み込む。 (3)格子模様や市松模様等の幾何学模様や、20個未
満のパイルが纏まって図柄の一部を構成する細かい地模
様の如く、20個未満のパイルが纏まって図柄の一部を
構成し、それが繰り返し形成される場合、それらのパイ
ルはタフテッド機18により植設する。
【0023】
【発明の効果】上記の如く本発明によるとアキスミンス
ター織機による場合と同等の多彩な図柄を効率的にパイ
ル面に描出することが出来る。そして、アキスミンスタ
ー織機によってはループパイルを形成することが出来な
いので、フックラック機により植設するパイルをループ
パイルにすることによって一層多彩な図柄を描出するこ
とが出来る。更に、アキスミンスター織機によっては植
設されるパイルの高さを部分的に変更することは出来な
いので、フックラック機により植設するパイルの高さを
変えることにより、アキスミンスター織機によっては得
られない立体感のある新規な図柄のタフテッドパイル布
帛22を得ることが出来る。
【0024】フックラック機は1本のニードルを操作し
てパイルを1個づつ植設するものであるから、格子模様
や市松模様等の幾何学模様や、20個未満のパイルが纏
まって図柄の一部を構成する細かい地模様の如く、一定
のレピートをもって繰り返し整然とパイルを植設するこ
とは実際上不可能であるが、本発明によると、そのよう
な細かい地模様はタフテッド機18により描出されるの
で、従来フックラック機によっては製造し得なかった新
規な図柄のタフテッドパイル布帛22が得られる。
【0025】又、フックラック機は1本のニードルを操
作してパイルを1個づつ植設するものであるから、それ
によってパイル面の前後左右に隣合う一本一本のパイル
が異色になった細かい格子模様や細かい市松模様等の細
かい幾何学模様、即ち霜降模様を描出することは出来
ず、又、その細かい格子模様や細かい市松模様による霜
降模様を色分け模様を構成する異色の図形の間に介在さ
せたボカシ模様を描出することは出来ないが、本発明で
は、タフテッド機18によってパイル面の前後左右に隣
合う一本一本のパイルが異色になる霜降模様を描出する
ことが出来るので、輪郭が不鮮明なボカシ調の多彩な図
柄をパイル面に描出することも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一部のニードルによってパイルの
植設された基布の裏面図である。
【図2】本発明に係る一部のニードルによってパイルの
植設された基布の裏面図である。
【図3】本発明に係るニードルによってパイルの植設さ
れた基布の裏面図である。
【図4】本発明に係るタフテッドパイル布帛の表面図で
ある。
【図5】先願発明に係る一部のニードルによってパイル
の植設された基布の裏面図である。
【図6】先願発明に係る一部のニードルによってパイル
の植設された基布の裏面図である。
【図7】先願発明に係る一部のニードルによってパイル
の植設された基布の裏面図である。
【図8】先願発明に係る一部のニードルによってパイル
の植設された基布の裏面図である。
【図9】先願発明に係るニードルによってパイルの植設
された基布の裏面図である。
【図10】先願発明に係るタフテッドパイル布帛の表面
図である。
【図11】先願発明に係るタフテッド機の斜視図であ
る。
【符号の説明】
11 ニードル 12 ルーパー 13 基布 14 パターン装置 15 ニードル選択装置 16 間欠装置 17 シフト装置 18 先願発明に係るタフテッド機 19 未植設箇所 20 ナイフ 21 パターン情報 22 タフテッドパイル布帛 23 植設箇所 24 パイル糸 25 バックステッチ 26 軌跡 27 パイル M ステッチ G ニードルゲージ L ルーパーゲージ P パイル糸(パイル) Q パイル糸(パイル) R パイル糸(パイル) S パイル糸(パイル) T パイル糸(パイル) U パイル糸(パイル) V パイル糸(パイル) W パイル糸(パイル) X パイル糸(パイル)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定のゲージGをもって幅方向に配列さ
    れたニードルと、ニードルのゲージGと同じゲージLを
    もって幅方向に配列されたルーパーと、各ステッチサイ
    クル毎にニードルを基布に差し込むか否かを制禦するパ
    ターン装置と、パターン装置の指示に従ってニードルを
    選択して基布に差し込むニードル選択装置と、数ステッ
    チサイクルにつき1回の割合で1ステッチサイクル内で
    基布を長さ方向に搬送する間欠装置と、1ステッチサイ
    クルにつき1ニードルゲージ分(G)づつニードルを幅
    方向に移動させるシフト装置を具備するタフテッド機に
    おいて、(イ) 幅方向に配列された複数本のニードル
    を、その配列方向に沿って一定の複数本(a・b……
    …)を単位として複数のニードル群に群分けし、(ロ)
    各ニードル群内の複数のニードル(a・b………)に
    異色のパイル糸(Q・R………)を通し、(ハ) 間欠
    装置の間欠周期内のステッチサイクル数を、ニードル群
    内のニードルの本数以上に設定し、(ニ) 間欠装置の
    間欠周期内において各ルーパー(a、b、c………、
    m、………)がニードルと協働する回数を1回以下にな
    るようにパターン装置を設定し、それによって間欠周期
    内にパイル糸(Q・R………)によるパイルの植設箇所
    とパイルの未植設箇所を基布に形成し、(ホ) 基布の
    パイル未植設箇所にフックラック機によりパイル(T・
    U・V・W・X)を植設することを特徴とするタフテッ
    ド柄出方法。
  2. 【請求項2】 前掲請求項1に記載の間欠周期内にパイ
    ル糸(Q・R………)によるパイルの植設箇所により、
    パイル面に格子模様や市松模様等の幾何学模様、又は、
    その幾何学模様の細かい霜降模様を含むボカシ模様を描
    出することを特徴とする前掲請求項1に記載のタフテッ
    ド柄出方法。
  3. 【請求項3】 前掲請求項1に記載の間欠周期内のステ
    ッチサイクル数とニードル群内のニードル本数を4〜8
    とし、フックラック機により基布に差し込むパイル糸
    (T・U・V・W・X………)の色数を7色以上にする
    ことを特徴とする前掲請求項1に記載のタフテッド柄出
    方法。
  4. 【請求項4】 前掲請求項1に記載のタフテッド機がル
    ーパーと協働するナイフを具備するカットパイル用タフ
    テッド機であり、フックラック機により植設するパイル
    (T・U・V・W・X)がループパイルであることを特
    徴とする前掲請求項1に記載のタフテッド柄出方法。
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