JPH0919357A - パイル織物を用いた敷物類の形成方法 - Google Patents

パイル織物を用いた敷物類の形成方法

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JPH0919357A
JPH0919357A JP18777595A JP18777595A JPH0919357A JP H0919357 A JPH0919357 A JP H0919357A JP 18777595 A JP18777595 A JP 18777595A JP 18777595 A JP18777595 A JP 18777595A JP H0919357 A JPH0919357 A JP H0919357A
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JP
Japan
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pile
fabric
pattern
pile woven
base
Prior art date
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Application number
JP18777595A
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English (en)
Inventor
Kosaku Yasuda
耕作 安田
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SANKO CARPET WORKS KK
Original Assignee
SANKO CARPET WORKS KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 変化に富む模様を現出できるパイル織物を用
いた敷物類の形成方法を提供すること。 【構成】基布1に複数のパイルを植設してパイル織物1
0を形成し、このパイル織物10に絵柄13をプリント
してマット14を形成するに際して、パイル織物10に
予め地紋J1 を形成し、この地紋J1 を有するパイル織
物10に絵柄13をプリントする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はパイル織物を用いた敷
物類の形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、室内、玄関、浴室、便所、自動
車の室内等に置かれるカーペットやマット等の敷物類、
例えば、マットの形成方法の一つとして以下に示すよう
な方法がある。
【0003】すなわち、織布あるいは不織布等の基布に
複数のパイル糸を植設してベース生地としてのパイル織
物を形成した後、このパイル織物の表面に絵柄をプリン
トするために、例えば、スクリーンプリントの加工を行
い、絵柄のあるマットを形成している。ここで絵柄と
は、図形、模様、文字など種々のものを含む。なお、ス
クリーンプリント加工とは、メッシュ(網の目)状のス
クリーンに1色分ずつの型版を起こし印刷して行く方法
であり、1色分ずつのスクリーンの型版の上にインクを
載せてゴム板でインクを掻くことにより、スクリーンの
下の生地に1色分の柄が写り、これをコンベヤーで移動
させ、5色以上の型版を使うことにより、絵柄を完成す
るものである。インクとしては、染料と顔料、この他に
ソフト顔料などが使用される。また、印刷方法として
は、手刷りと機械刷りがあり、機械刷りには、1枚柄と
連続柄がある。
【0004】前記パイル織物は、公知の植毛機を用い、
図3に示すように、基布1へパイル糸2をループパイル
状に、あるいは、カットパイル状に植毛することで形成
される。図3において、3は、例えばタフテッドカーペ
ット機(以下、タフト織機)のミシン針(図ではミシン
針は1つしか示していないが、複数のミシン針を並列的
に配置されている)で、ミシン針3が上下することによ
って基布1にパイル糸2が植えつけられる。この際、ル
ープパイル状のパイル糸3aが基布1に植毛されたパイ
ル織物4(図4参照)を得ることができる。
【0005】また、ミシン針3に向かい合っているナイ
フ5が働いてパイル糸3aが切断されることによりカッ
トパイル状のパイル糸3bが基布1に植毛されたパイル
織物6(図5参照)を得ることができる。なお、図3に
おいて、7は、パイル糸3aを受け止めるルーパーであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、スク
リーンプリントの加工により絵柄が与えられるプリント
生地(ベース生地)として、上述したようなループパイ
ル状のパイル糸3aを植毛した無地で模様のないパイル
織物4を使用していた。
【0007】すなわち、1色(主に白色)のパイル糸3
aが使用され、基布1に複数のパイル糸3a,3aが高
低差なく植設されたパイル織物4、言わば模様が描画さ
れ得ない無地で平らな織物をプリント生地として用いて
いた。
【0008】同様に、上述したようなカットパイル状の
複数のパイル糸3b,3bが基布1に高低差なく植設さ
れた無地で模様のないパイル織物6をプリント生地とし
て使用していた。
【0009】このように、無地で平らな織物の表面にス
クリーンプリントの加工技術により絵柄を与えてマット
が形成されている。
【0010】したがって、白生地(無地)のパイル織物
4,6にプリントされる絵柄が異なるだけで、マット自
体に目新しい変化が見られなかった。
【0011】この発明は、上記問題に鑑みてなしたもの
で、その目的は、変化に富む模様を現出できるパイル織
物を用いた敷物類の形成方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述したように、従来の
ベース生地、例えば、スクリーンプリントの加工により
絵柄が与えられるプリント生地は白色のパイル糸を使用
した白生地が主流を占めており、無地で模様のないプリ
ント生地を使用していた。
【0013】要するに、無地で平らな織物をベース生地
として使用しているけれども、プリント加工技術がベー
ス生地に絵柄を与えてくれることで模様のある敷物類を
得ることができるからである。
【0014】しかし、ベース生地に絵柄をプリントする
プリント加工技術だけに頼りすぎた結果、得られる敷物
類が平面的で単純なものになってしまうという事実を、
解消する必要がある。そのため、本発明者は、ベース生
地に変化をつける必要がある点に着目した。
【0015】そこで、本発明者は鋭意研究の結果、公知
の植毛機を用い、ベース生地に予め地紋(地模様・柄)
を形成することによって、プリントする絵柄と前記地紋
との巧妙な組み合わせによる従来の敷物類にはなかった
模様を得ることができることを見出し、上記問題点を解
消するに至った。
【0016】すなわち、この発明は、基布に複数のパイ
ルを植設してパイル織物を形成し、このパイル織物に絵
柄をプリントして敷物類を形成するに際して、前記パイ
ル織物に予め地紋を形成し、この地紋を有するパイル織
物に前記絵柄をプリントすることを特徴とするパイル織
物を用いた敷物類の形成方法を提供する。
【0017】
【作用】基布に複数のパイルを植設してパイル織物に予
め地紋を形成し、この地紋を有するパイル織物に絵柄を
プリントして敷物類を形成したので、前記地紋と、パイ
ル織物にプリントされる前記絵柄との巧妙な組み合わせ
が可能になる。
【0018】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。なお、それによってこの発明は限定を受けるも
のではない。
【0019】図1、図2(A)において、10はベース
生地として使用したパイル織物で、これは、例えば、コ
ンピュータ(柄出し機付き)タフト織機を用いて、ルー
プパイル状のパイル糸3aのパイル群11とカットパイ
ル状のパイル糸3bのパイル群12を、基布1に植毛し
たものである。パイル糸3a、パイル糸3bは同色(1
色)のものを用いている。
【0020】本実施例では、柄出し装置が付加されてい
るタフト織機をコンピュータ制御することにより、ルー
プパイル群11とカットパイル群12をランダムに組み
合わせて、例えば、から草模様の地紋J1 を呈するベー
ス生地10を作成できる。なお、この地紋J1 は、図2
に示すような花模様の地紋J1 であってもよいし、その
他所望の形状の地紋でもよく、適宜、作成され得る。
【0021】そして、同色のパイル糸3a,3bを使用
するので、ベース生地10が1色の平らな織物となるけ
れども、ループパイル、カットパイル状のように異なる
形状のパイル糸3aおよび3bをそれぞれ用いたパイル
群11および12を組み合わせているので、従来のよう
に、1色で同じ形状のパイル糸を基布に植毛してある平
らな織物に比して、地紋を表現することは可能である。
【0022】続いて、地紋J1 を有するベース生地10
の上に、公知のスクリーンプリントの加工を行い、図1
に示す絵柄13を載せることにより、模様(地紋と絵
柄)M1 のあるマット14を得ることができる。
【0023】このように、ベース生地10に地紋J1
織り込むことによってプリントする絵柄13と地紋J1
との巧妙な組み合わせが可能になる。
【0024】なお、上記実施例では、ループパイル群1
1とカットパイル群12をランダムに植毛した1色の平
らな織物を示したが、以下に示す第1〜第4の変形例の
ように、平らな織物ではなくて高いパイル糸と低いパイ
ル糸の組み合わせで構成される1色で高低差のあるパイ
ル織物をベース生地として使用できる。
【0025】まず、第1の変形例として、図2(B)に
示すように、高さの低いループパイル群20と高さの高
いカットパイル群21とを上記実施例で用いたコンピュ
ータ制御のタフト織機で基布1にランダムに植毛したパ
イル織物22を、ベース生地として使用してもよい。
【0026】また、上記変形例のループパイル群とカッ
トパイル群の高さ関係を逆にした第2の変形例を図2
(C)に示す。すなわち、ベース生地として、高さの高
いループパイル群23と高さの低いカットパイル群24
を、同じくコンピュータ制御のタフト織機でランダムに
植毛したパイル織物25を挙げることができる。
【0027】更に、第3の変形例〔図2(D)参照〕と
しては、高さの高いループパイル群30と高さの低いル
ープパイル群31とを同じくコンピュータ制御のタフト
織機でランダムに植毛したパイル織物32を、ベース生
地として使用してもよい。
【0028】また、第4の変形例〔図2(E)参照〕と
しては、高さの高いカットパイル群33と高さの低いカ
ットパイル群34とを同じくコンピュータ制御のタフト
織機でランダムに植毛したパイル織物35を、ベース生
地として使用してもよい。
【0029】要するに、1色のパイル糸を用いた第1〜
第4の変形例においても、高さの高いカットパイル糸、
高さの低いカットパイル糸、高さの高いループパイル
糸、高さの低いループパイル糸を組み合わせることによ
って、パイル織物22,25,32,35に地紋J1
表現することが可能である。
【0030】更に、前記高さの高いカットパイル糸、高
さの低いカットパイル糸、高さの高いループパイル糸、
高さの低いループパイル糸を全て使用してパイル織物を
作成してもよく、あるいは、これらの糸を適宜組み合わ
せることにより、第1〜第4の変形例で用いた組み合わ
せ以外の組み合わせでパイル織物に地紋を表現できるこ
とは言うまでもない。しかも前述した各種糸の色数は、
表現する地紋により1色に限定されることはない。
【0031】
【発明の効果】以上のようにこの発明では、既存の機械
を利用してパイル織物に予め地紋を形成し、この地紋を
有するパイル織物に絵柄をプリントして敷物類を形成し
たので、前記地紋と、パイル織物にプリントされる前記
絵柄との巧妙な組み合わせが可能になり、従来にはなか
った織物的な効果を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を説明するための図である。
【図2】この発明の実施例で用いた種々のパイル織物を
示す図である。
【図3】パイル織物を形成するために使用される植毛機
を示す図である。
【図4】上記植毛機で形成されるパイル織物の一例を示
す図である。
【図5】上記植毛機で形成されるパイル織物の他の例を
示す図である。
【符号の説明】
1…基布、10…地紋が織り込まれたパイル織物、11
…ループパイル群、12…カットパイル群、13…絵柄
(プリント柄)、14…マット、J1 …地紋、M1 …模
様(地紋と絵柄)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基布に複数のパイルを植設してパイル織
    物を形成し、このパイル織物に絵柄をプリントして敷物
    類を形成するに際して、前記パイル織物に予め地紋を形
    成し、この地紋を有するパイル織物に前記絵柄をプリン
    トすることを特徴とするパイル織物を用いた敷物類の形
    成方法。
JP18777595A 1995-07-01 1995-07-01 パイル織物を用いた敷物類の形成方法 Pending JPH0919357A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003010030A (ja) * 2001-07-02 2003-01-14 Towa Orimono Kk カーペット
JP2006014847A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Daiwa:Kk ファーストカーペット及びフロアマットのズレ防止構造
JP2019130000A (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 株式会社ダスキン ループパイルカットパイル模様マット

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