JPH06184958A - 交織パイル生地の捺染法 - Google Patents
交織パイル生地の捺染法Info
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- JPH06184958A JPH06184958A JP4329382A JP32938292A JPH06184958A JP H06184958 A JPH06184958 A JP H06184958A JP 4329382 A JP4329382 A JP 4329382A JP 32938292 A JP32938292 A JP 32938292A JP H06184958 A JPH06184958 A JP H06184958A
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- yarn
- pile fabric
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 細かな柄表現や複雑な色使いが可能であり、
従来のパイル織物にはない風合いのパイル織物を製作可
能な交織パイル生地の捺染法を目的とする。 【構成】 本発明の交織パイル生地の捺染方法は、タフ
ト刺基布1に染色性の異なる2種以上のパイル糸2、3
が混在植設された交織パイル生地に、前記パイル糸2、
3のうちの1種に選択的に染着される染料を、所要の図
柄に対応させて吹き付けることにより印捺することを特
徴とする。
従来のパイル織物にはない風合いのパイル織物を製作可
能な交織パイル生地の捺染法を目的とする。 【構成】 本発明の交織パイル生地の捺染方法は、タフ
ト刺基布1に染色性の異なる2種以上のパイル糸2、3
が混在植設された交織パイル生地に、前記パイル糸2、
3のうちの1種に選択的に染着される染料を、所要の図
柄に対応させて吹き付けることにより印捺することを特
徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2種以上の異なるパイ
ル糸により形成されたパイル生地に後染により柄出する
交織パイル生地の捺染法に関するものである。
ル糸により形成されたパイル生地に後染により柄出する
交織パイル生地の捺染法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般消費者の嗜好の多様化、商品の高級
化に伴い、各種繊維製品も高度な色彩と配色で高級感の
ある風合いを持つものが求められている。
化に伴い、各種繊維製品も高度な色彩と配色で高級感の
ある風合いを持つものが求められている。
【0003】例えば、日常生活品であるバスマット、キ
ッチンマット等のパイル織物は、基布に主としてアクリ
ル系またはナイロン系の単一の原糸をタフティングして
パイル生地を製作し、使用される原糸に応じた染料や染
色条件で捺染して柄出が行われることが多い。捺染法と
しては、スクリーン捺染法の他に細いノズルから染料を
噴出させるジェット捺染法が採用されている。このよう
な方法で柄出されるのは、染色コストが比較的安くすむ
ためであるが、これらの商品は嗜好性の強いカーペット
等とは異なり、商品価格を一定水準に押さえる必要があ
るという事情もある。
ッチンマット等のパイル織物は、基布に主としてアクリ
ル系またはナイロン系の単一の原糸をタフティングして
パイル生地を製作し、使用される原糸に応じた染料や染
色条件で捺染して柄出が行われることが多い。捺染法と
しては、スクリーン捺染法の他に細いノズルから染料を
噴出させるジェット捺染法が採用されている。このよう
な方法で柄出されるのは、染色コストが比較的安くすむ
ためであるが、これらの商品は嗜好性の強いカーペット
等とは異なり、商品価格を一定水準に押さえる必要があ
るという事情もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述さ
れた方法で捺染すると、異色間の境界部で色が滲んで柄
際で混色生じ、明確な柄表現ができないという問題点が
あった。また、前述された捺染法のうちジェット捺染法
を採用すれば、小径のノズルヘッドを使用することによ
り最小2mm程度の色分けが可能であるが、異色間の境界
部ではやはり色の滲みが生じ、細かな柄表現や複雑な色
使いは極めて困難であった。
れた方法で捺染すると、異色間の境界部で色が滲んで柄
際で混色生じ、明確な柄表現ができないという問題点が
あった。また、前述された捺染法のうちジェット捺染法
を採用すれば、小径のノズルヘッドを使用することによ
り最小2mm程度の色分けが可能であるが、異色間の境界
部ではやはり色の滲みが生じ、細かな柄表現や複雑な色
使いは極めて困難であった。
【0005】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを目的として、細かな柄表現や複雑な色使いが可能で
あり、従来のパイル織物にはない風合いのパイル織物を
製作可能な、交織パイル生地の捺染法を提供しようとす
るものである。
とを目的として、細かな柄表現や複雑な色使いが可能で
あり、従来のパイル織物にはない風合いのパイル織物を
製作可能な、交織パイル生地の捺染法を提供しようとす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の交織パイル生地
の捺染法は、前記目的を達成するために、タフト刺基布
(1)に染色性の異なる2種以上のパイル糸(2)
(3)が混在植設された交織パイル生地に、前記パイル
糸(2)(3)のうちの1種に選択的に染着される染料
を、所要の図柄に対応させて吹き付けることにより印捺
することを要旨とするものである。
の捺染法は、前記目的を達成するために、タフト刺基布
(1)に染色性の異なる2種以上のパイル糸(2)
(3)が混在植設された交織パイル生地に、前記パイル
糸(2)(3)のうちの1種に選択的に染着される染料
を、所要の図柄に対応させて吹き付けることにより印捺
することを要旨とするものである。
【0007】前記交織パイル生地を形成する異種パイル
糸の組み合わせは染色性が異なる限り特に限定されるも
のではなく、これらの繊維がフィラメントであるかスパ
ンであるかも問わない。このような組み合わせの例とし
てアクリル系繊維とポリエステル系繊維、ナイロン系繊
維とポリエステル系繊維等を挙げることができる。これ
らのパイル糸の組み合わせは、染色性以外にも、各繊維
の特長を活かして交織によりパイル織物としての風合い
や品質を向上させるものであれば、さらに好ましい。例
えば、ポリエステルフィラメントには、遊び毛がない、
汚れにくい、光沢があるという特長があり、これをアク
リル系繊維を主体とするパイル生地に交織することによ
りパイル織物の品質を向上させることができる。
糸の組み合わせは染色性が異なる限り特に限定されるも
のではなく、これらの繊維がフィラメントであるかスパ
ンであるかも問わない。このような組み合わせの例とし
てアクリル系繊維とポリエステル系繊維、ナイロン系繊
維とポリエステル系繊維等を挙げることができる。これ
らのパイル糸の組み合わせは、染色性以外にも、各繊維
の特長を活かして交織によりパイル織物としての風合い
や品質を向上させるものであれば、さらに好ましい。例
えば、ポリエステルフィラメントには、遊び毛がない、
汚れにくい、光沢があるという特長があり、これをアク
リル系繊維を主体とするパイル生地に交織することによ
りパイル織物の品質を向上させることができる。
【0008】また、前記交織パイル生地はタフト刺基布
に2種以上のパイル糸を混在させて植設したものであれ
ば良く、植設されたパイル糸の高さ(生地の厚さ)、目
付、異種パイル糸の使用割合および配列、植設されたパ
イル糸がループ状かカット状かあるいはこれらが混在し
ているか等、その態様は問わない。むしろ、これらの態
様が染色や図柄と相俟って複雑な風合いをかもしだすこ
ととなる。
に2種以上のパイル糸を混在させて植設したものであれ
ば良く、植設されたパイル糸の高さ(生地の厚さ)、目
付、異種パイル糸の使用割合および配列、植設されたパ
イル糸がループ状かカット状かあるいはこれらが混在し
ているか等、その態様は問わない。むしろ、これらの態
様が染色や図柄と相俟って複雑な風合いをかもしだすこ
ととなる。
【0009】使用する染料は、前記交織パイル生地を形
成する複数のパイル糸のうち1種のみを選択的に染着す
るものであれば、その種類は特に限定さない。例えばア
クリル系繊維とポリエステル系繊維の交織パイル生地の
場合、塩基性染料、カチオン系染料等を使用すれば、ア
クリル系繊維のみを染着してポリエステル系繊維は未染
のままで原糸の色を残すことができる。
成する複数のパイル糸のうち1種のみを選択的に染着す
るものであれば、その種類は特に限定さない。例えばア
クリル系繊維とポリエステル系繊維の交織パイル生地の
場合、塩基性染料、カチオン系染料等を使用すれば、ア
クリル系繊維のみを染着してポリエステル系繊維は未染
のままで原糸の色を残すことができる。
【0010】印捺は、上記のような染料を交織パイル生
地に所要の図柄に対応させて吹き付けることにより行わ
れる。具体的には、多数個のノズルをトラバース制御す
ることにより生地に所望の図柄をプリントする、所謂ジ
ェットプリント機と称される装置が好適に用いられる。
このジェットプリント機は、ノズルから染料を交織パイ
ル生地の表面に噴射して印捺するものであり、パイルを
起立させたたまま図柄をプリントすることができるため
凹凸のある生地にもプリント可能であるとともに染料を
パイルの根元にまで送り込むことができ、品質の高い印
捺が可能である。また、ノズルヘッドの寸法を小さくす
ることによって、可及的に細かな図柄を印捺により表現
することができる。
地に所要の図柄に対応させて吹き付けることにより行わ
れる。具体的には、多数個のノズルをトラバース制御す
ることにより生地に所望の図柄をプリントする、所謂ジ
ェットプリント機と称される装置が好適に用いられる。
このジェットプリント機は、ノズルから染料を交織パイ
ル生地の表面に噴射して印捺するものであり、パイルを
起立させたたまま図柄をプリントすることができるため
凹凸のある生地にもプリント可能であるとともに染料を
パイルの根元にまで送り込むことができ、品質の高い印
捺が可能である。また、ノズルヘッドの寸法を小さくす
ることによって、可及的に細かな図柄を印捺により表現
することができる。
【0011】また、このような本発明の捺染法は、使用
するパイル糸毎に多段階で行っても良く、また少なくと
も1種のパイル糸を未染のままで残して、原糸の色を図
柄に取り込んでも良いし、さらには捺染によって染着さ
れないパイル糸として原着糸を使用すること等もでき
る。例えば上記のアクリル系繊維とポリエステル系繊維
の交織パイル生地の場合を例にとると、(1) 第1捺染工
程でアクリル系繊維を染着し、第2捺染工程でポリエス
テル系繊維を染着する、(2) 捺染工程でアクリル系繊維
のみを染着し、ポリエステル系繊維は染色せず原糸の色
を利用する、(3)ポリエステル系繊維に原着糸を使用し
て交織パイル生地を製作し、捺染工程でアクリル系繊維
を染着する、こと等ができる。
するパイル糸毎に多段階で行っても良く、また少なくと
も1種のパイル糸を未染のままで残して、原糸の色を図
柄に取り込んでも良いし、さらには捺染によって染着さ
れないパイル糸として原着糸を使用すること等もでき
る。例えば上記のアクリル系繊維とポリエステル系繊維
の交織パイル生地の場合を例にとると、(1) 第1捺染工
程でアクリル系繊維を染着し、第2捺染工程でポリエス
テル系繊維を染着する、(2) 捺染工程でアクリル系繊維
のみを染着し、ポリエステル系繊維は染色せず原糸の色
を利用する、(3)ポリエステル系繊維に原着糸を使用し
て交織パイル生地を製作し、捺染工程でアクリル系繊維
を染着する、こと等ができる。
【0012】
【作用】本発明に使用する交織パイル生地は、タフト刺
基布(1)に混在植設された2種以上パイル糸(2)
(3)の染色性が互いに異なるため、前記パイル糸
(2)(3)のうちの1種に選択的に染着される染料を
所要の図柄に対応させて吹き付けて印捺すると、染着さ
れるパイル糸と染着されないパイル糸とに明確な色の差
が現れる。その結果、色の境界部が明確になり、異種パ
イル糸の混在状態ととも相俟って、より細かく複雑な色
調および図柄を表現できる。
基布(1)に混在植設された2種以上パイル糸(2)
(3)の染色性が互いに異なるため、前記パイル糸
(2)(3)のうちの1種に選択的に染着される染料を
所要の図柄に対応させて吹き付けて印捺すると、染着さ
れるパイル糸と染着されないパイル糸とに明確な色の差
が現れる。その結果、色の境界部が明確になり、異種パ
イル糸の混在状態ととも相俟って、より細かく複雑な色
調および図柄を表現できる。
【0013】また、2種以上のパイル糸の使用は、上記
のようなデザイン上の作用にとどまらず、各パイル糸特
有の風合いや性質も混合されることによって、複雑な風
合いの形成やパイル織物としての品質向上にもつなが
る。
のようなデザイン上の作用にとどまらず、各パイル糸特
有の風合いや性質も混合されることによって、複雑な風
合いの形成やパイル織物としての品質向上にもつなが
る。
【0014】
【実施例】次に、本発明の交織パイル生地の捺染方法の
具体的な実施例について、図面を参照しつつ説明する。
具体的な実施例について、図面を参照しつつ説明する。
【0015】[実施例1]交織パイル生地は、図1
(a)に模式的に示されているように、タフト刺基布
(1)として綿基布を用い、アクリル糸(2)として2
0番双糸と10番双糸のヒートセット糸と、ポリエステ
ル糸(3)として1300デニールのポリエステルフィ
ラメントの2本撚のヒートセット糸とを1本ずつ交互に
縞状に配列し、1/10ゲージ×41ステッチでタフテ
ィングして厚さ9mmにカットした、実目付1010g/
m2のものを用いた。
(a)に模式的に示されているように、タフト刺基布
(1)として綿基布を用い、アクリル糸(2)として2
0番双糸と10番双糸のヒートセット糸と、ポリエステ
ル糸(3)として1300デニールのポリエステルフィ
ラメントの2本撚のヒートセット糸とを1本ずつ交互に
縞状に配列し、1/10ゲージ×41ステッチでタフテ
ィングして厚さ9mmにカットした、実目付1010g/
m2のものを用いた。
【0016】染料としてカチオン染料である日本化薬社
製カヤクリール・ED染料を用い、糊剤として日澱化学
社製キプロガムFSを用い、次の処方で黄色、赤色、青
色の3色の捺染のりを調整した。このカヤクリール・E
D染料は、カチオン染料のもつプラスのイオン性を分散
剤で封鎖することにより、常温では繊維と反応すること
なく液中に分散しているが、加熱によってはじめて分散
剤が破壊されてイオン性を呈し、アクリル系繊維と反応
して染着するものである。したがって、常温で交織パイ
ル生地にプリントし、さらに加熱処理することにより染
着が完了する。
製カヤクリール・ED染料を用い、糊剤として日澱化学
社製キプロガムFSを用い、次の処方で黄色、赤色、青
色の3色の捺染のりを調整した。このカヤクリール・E
D染料は、カチオン染料のもつプラスのイオン性を分散
剤で封鎖することにより、常温では繊維と反応すること
なく液中に分散しているが、加熱によってはじめて分散
剤が破壊されてイオン性を呈し、アクリル系繊維と反応
して染着するものである。したがって、常温で交織パイ
ル生地にプリントし、さらに加熱処理することにより染
着が完了する。
【0017】(捺染のりの処方) 黄色:Kayacrylイエロー3RL−ED 1g/l キプロガムFS 80g/l 赤色:KayacrylレッドGRL−ED 1g/l キプロガムFS 80g/l 青色:KayacrylブルーGSL−ED 1g/l キプロガムFS 80g/l 印捺装置としては、チンマー社製ジェットプリント機
(10色使い可能)を使用した。これは、染料を噴出す
るノズルを多数有し、各ノズルから噴出させる色を選択
制御するとともにノズル自体をトラバース制御すること
により所望の図柄をプリントするものである。なお、前
述したように、使用する染料は常温で染着性を発現しな
いため、常温でプリントする際にノズルや染料供給用の
配管内を染着により汚すおそれがなく、トラバース制御
において1つのノズルを異色間で使用しても混色の危険
が少ない。
(10色使い可能)を使用した。これは、染料を噴出す
るノズルを多数有し、各ノズルから噴出させる色を選択
制御するとともにノズル自体をトラバース制御すること
により所望の図柄をプリントするものである。なお、前
述したように、使用する染料は常温で染着性を発現しな
いため、常温でプリントする際にノズルや染料供給用の
配管内を染着により汚すおそれがなく、トラバース制御
において1つのノズルを異色間で使用しても混色の危険
が少ない。
【0018】このようなジェットプリント機を用いて、
前記交織パイル生地に前記の3色の捺染のりにより花柄
模様をプリントし、さらにスチーマーにて100℃×1
0分間の蒸熱処理を行い、染着を完了させた。次いで、
後処理工程として、染着されたパイル織物を水洗槽にて
60℃×5分間湯洗した後、真空脱水し、さらにこれを
120℃×100分間乾燥させた。
前記交織パイル生地に前記の3色の捺染のりにより花柄
模様をプリントし、さらにスチーマーにて100℃×1
0分間の蒸熱処理を行い、染着を完了させた。次いで、
後処理工程として、染着されたパイル織物を水洗槽にて
60℃×5分間湯洗した後、真空脱水し、さらにこれを
120℃×100分間乾燥させた。
【0019】このようにして捺染したパイル織物は、ア
クリル糸(2)のみが染着され,ポリエステル糸(3)
は染着されずに原糸の色である白色がそのまま残った。
その結果、図柄全体に一様に霜降り状に白色の点が混じ
って図柄が複雑化するとともに柔和な色調になり、各繊
維特有の風合いが混り合って高級感が増した製品となっ
た。
クリル糸(2)のみが染着され,ポリエステル糸(3)
は染着されずに原糸の色である白色がそのまま残った。
その結果、図柄全体に一様に霜降り状に白色の点が混じ
って図柄が複雑化するとともに柔和な色調になり、各繊
維特有の風合いが混り合って高級感が増した製品となっ
た。
【0020】[実施例2]交織パイル生地は、実施例1
と同じタフト刺基布(1)、アクリル糸(2)およびポ
リエステル糸(3)を用い、図1(b)に模式的に示さ
れているように、これらの糸を交互に縞状に配列して1
/10ゲージ×41ステッチで異なる高さ(6mm、3m
m)のループ状にタフティングした、実目付880g/
m2のものを用いた。
と同じタフト刺基布(1)、アクリル糸(2)およびポ
リエステル糸(3)を用い、図1(b)に模式的に示さ
れているように、これらの糸を交互に縞状に配列して1
/10ゲージ×41ステッチで異なる高さ(6mm、3m
m)のループ状にタフティングした、実目付880g/
m2のものを用いた。
【0021】この交織パイル生地に、実施例1と同じジ
ェットプリント機および3色の捺染のりを用いてタータ
ンチェック柄をプリントし、さらにスチーマーにて10
0℃×10分間の蒸熱処理を行い、染着を完了させた。
次いで、実施例1と同じ後処理工程を行って製品を得
た。
ェットプリント機および3色の捺染のりを用いてタータ
ンチェック柄をプリントし、さらにスチーマーにて10
0℃×10分間の蒸熱処理を行い、染着を完了させた。
次いで、実施例1と同じ後処理工程を行って製品を得
た。
【0022】このようにして捺染したパイル織物は、ア
クリル糸(2)のみが染着され、ポリエステル糸(3)
は染着されずに原糸の色である白色がそのまま残った。
その結果、より細かな縞を形成し複雑なチェック柄とな
り、さらに、各繊維特有の風合いの混合やループ高さの
相違によりパイル織物生地の表面に形成された凹凸とも
相俟って、図柄の立体感が増し高級感のある製品となっ
た。
クリル糸(2)のみが染着され、ポリエステル糸(3)
は染着されずに原糸の色である白色がそのまま残った。
その結果、より細かな縞を形成し複雑なチェック柄とな
り、さらに、各繊維特有の風合いの混合やループ高さの
相違によりパイル織物生地の表面に形成された凹凸とも
相俟って、図柄の立体感が増し高級感のある製品となっ
た。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、タフト
刺基布に染色性の異なる2種以上のパイル糸を混在植設
して製作した交織パイル生地に、前記パイル糸のうちの
1種を選択的に染着する染料を用いて印捺するものであ
るから、染着されるパイル糸と染着されないパイル糸と
で明確な色の差が現れ、異色間の境界部が明確になる。
その結果、従来よりも細かく柄際の明確なデザイン表現
が可能となった。また、異種パイル糸の使用により各パ
イル糸特有の風合いや性質が混じり合って、より複雑で
豊かな風合いの形成やパイル織物としての機能の向上が
得られる。
刺基布に染色性の異なる2種以上のパイル糸を混在植設
して製作した交織パイル生地に、前記パイル糸のうちの
1種を選択的に染着する染料を用いて印捺するものであ
るから、染着されるパイル糸と染着されないパイル糸と
で明確な色の差が現れ、異色間の境界部が明確になる。
その結果、従来よりも細かく柄際の明確なデザイン表現
が可能となった。また、異種パイル糸の使用により各パ
イル糸特有の風合いや性質が混じり合って、より複雑で
豊かな風合いの形成やパイル織物としての機能の向上が
得られる。
【0024】また、印捺方法として、所謂ジェットプリ
ント法を採用することにより、表面に凹凸のある生地に
も品質の高い印捺が可能である。その結果、前述したよ
うな染料とパイル糸の組み合わせのみならず、交織パイ
ル生地の織り方とプリントとの組み合わせにより、従来
のパイル織物にはない細かな柄表現や複雑な色使い、あ
るいは風合いを有するパイル織物を製造することができ
る。
ント法を採用することにより、表面に凹凸のある生地に
も品質の高い印捺が可能である。その結果、前述したよ
うな染料とパイル糸の組み合わせのみならず、交織パイ
ル生地の織り方とプリントとの組み合わせにより、従来
のパイル織物にはない細かな柄表現や複雑な色使い、あ
るいは風合いを有するパイル織物を製造することができ
る。
【0025】さらに、柄出の方法はプリント方式である
から量産が容易で染色コストも安いため、バスマット等
の比較的低価格の日常品の製造にも好適である。
から量産が容易で染色コストも安いため、バスマット等
の比較的低価格の日常品の製造にも好適である。
【図1】本実施例の使用される交織パイル生地の模式的
断面図であり、(a)はカット状パイル生地の断面図、
(b)はループ状パイル生地の断面図である。
断面図であり、(a)はカット状パイル生地の断面図、
(b)はループ状パイル生地の断面図である。
1…タフト刺基布 2…パイル糸(アクリル糸) 3…パイル糸(ポリエステル糸)
Claims (1)
- 【請求項1】 タフト刺基布(1)に染色性の異なる2
種以上のパイル糸(2)(3)が混在植設された交織パ
イル生地に、前記パイル糸(2)(3)のうちの1種に
選択的に染着される染料を、所要の図柄に対応させて吹
き付けることにより印捺することを特徴とする交織パイ
ル生地の捺染法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32938292A JP3260453B2 (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 交織パイル生地の捺染法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32938292A JP3260453B2 (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 交織パイル生地の捺染法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06184958A true JPH06184958A (ja) | 1994-07-05 |
JP3260453B2 JP3260453B2 (ja) | 2002-02-25 |
Family
ID=18220820
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32938292A Expired - Fee Related JP3260453B2 (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 交織パイル生地の捺染法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3260453B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100829070B1 (ko) * | 2006-12-13 | 2008-05-16 | 배종욱 | 아크릴사와 폴리에스테르사를 교직하여 파일사를 형성한밍크 담요 |
JP2012207311A (ja) * | 2011-03-16 | 2012-10-25 | Mitsubishi Rayon Textile Co Ltd | 染色交編編地 |
JP2019143266A (ja) * | 2018-02-21 | 2019-08-29 | 三和合繊株式会社 | 多彩色絵柄パイル布帛と織物地 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024151529A1 (en) * | 2023-01-12 | 2024-07-18 | Milliken & Company | Printed textile substrate and process for making |
WO2024151531A1 (en) * | 2023-01-12 | 2024-07-18 | Milliken & Company | Printed textile substrate and process for making |
WO2024151533A1 (en) * | 2023-01-12 | 2024-07-18 | Milliken & Company | Printed textile substrate and process for making |
WO2024151528A1 (en) * | 2023-01-12 | 2024-07-18 | Milliken & Company | Printed textile substrate and process for making |
WO2024151527A1 (en) * | 2023-01-12 | 2024-07-18 | Milliken & Company | Printed textile substrate and process for making |
-
1992
- 1992-12-09 JP JP32938292A patent/JP3260453B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2012207311A (ja) * | 2011-03-16 | 2012-10-25 | Mitsubishi Rayon Textile Co Ltd | 染色交編編地 |
JP2019143266A (ja) * | 2018-02-21 | 2019-08-29 | 三和合繊株式会社 | 多彩色絵柄パイル布帛と織物地 |
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