JPS5834430B2 - 窯炉圧入材 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は窯炉圧入材に関するものである。

鉄鋼業に於ける高炉や金属加熱炉、又、石油化学工業に
於ける石油加熱炉等、いわゆる装置産業に於てぼ連続的
且つ長期的に稼動さぞる窯炉が有る。

これら窯炉の内張耐火物が部分的に損耗し、鉄皮にホッ
トスポットを生じた場合には補修しなければならないが
、その為には通常操業を休止し、炉を冷却する必要が有
る。

そのような場合には休止の為の生産調整、事前準備作業
、補修後立上準備作業、立上作業等により美大な経済的
損失を余儀なくされている。

そこで該業界では作業休止することなく、熱間で補修す
る技術が渇望されて居り、それに答えうるものとして日
本プライプリコ社によって開発された不定形耐火物の圧
入法が有る。

即ち、高炉等内圧が大気圧より大きい窯炉に於て、ホッ
トスポット部にＪ−ＪＬをうがち、それより不定形耐火
物（以後、圧入材と呼ぶ）を圧入された該圧入材は窯炉
内部の高熱により乾燥焼結されることにより、補修完了
するものである。

圧入材として最も重要な性質は、補修作業中に混練物が
分離したり、凝固しにくいことで、特に高炉圧入補修に
卦いては、圧入材混練物の移送距離が長くなったり、雰
囲気温度が高い場合や、高炉操業と圧入工事のタイミン
グをとるための待時間などの種々の原因によって、水を
加えて混練したあとから実際に圧入開始するまでの時間
が予想外に長くなることがある。

圧入材はこれらの如何なる場合にも分離や凝固を起さな
いことが要求されるので、混線材料の可使時間や分散性
などが重要な性質となってくる。

また、混練された圧入材の加熱後の強度も出来る丈高い
ことが要求される。

本発明の圧入材は粒度調整された耐火性骨材（炭化珪素
を除く）と粉末状珪酸アルカリからなる組成に２０μ以
下の耐火性微粉末と合成有機質又は無機質の粘結剤を加
えることにより、混練後の分離が生じ難い材料とするも
のである。

すなわち、珪酸アルカリと耐火性微粉末の２ｅ。

分のみでは圧入可能な流動性は得られるものの、長時間
静置した場合骨材が沈降し分離してしまう。

耐火性微粉末と粘結剤のみでは圧入に必要な流動性は得
られず、圧入不可能である。

さらに珪酸アルカリと粘結剤の組み合わせのみでは、粘
性を保つ力は弱く、圧送時ホース内で分離し易く、ホー
ス詰りを生じ安定施工が難しくなる。

したがって、本発明では珪酸アルカリと耐火性微粉末、
粘結剤の三者が粒度調整された耐火性骨材に対して共存
することによって混練後、長時間静置しても圧入可能な
ものとなる。

さらに窯炉によっては硬化時間を調整することが必要な
場合もあり、このような場合は珪酸アルカリの硬化促進
材を加えることによって硬化時間を調節することができ
る。

本発明の圧入材に使用される耐火性骨材としては粘土質
、高アル□す質、アルミナ質、クロム質、ジルコン質な
ど、炭化珪素を除く一般に耐火原料として使用されてい
るものが使用され、その種類や粒度分布を限定するもの
ではない。

また、本発明の圧入材に使用される珪酸アルカリは粉末
状で使用することができ、本原料のアルカリ成分と珪酸
成分とのモル比は任意のものが使用できる。

本珪酸アルカリの硬化材としては珪弗化ソーダやリン酸
アルミニウムの仮焼物などがあるが、その種類を限定す
るものではない。

耐火性微粉末としては、粘土、シャモットのような含水
または無水アルミナ−シリカ系鉱物原料、帝無水または
水和した酸化アルミニウム、結晶質重たは非結晶質の含
水または無水珪酸質原料、酸化クロム筐たは酸化クロム
を含有する原料、フライアッシュ普たは集塵微粉などの
２０μ以下の微粉末が使用されるがその種類を限定する
ものではない。

また粉体としてではなし流体の状態で２０μ以下の粒子
に分散するものでも使用可能である。

２０μ以下とすることによって利水度が高１す、珪酸ア
ルカリや合成有機質又は無機質の粘結剤とともに材料の
沈降分離を防ぐものである。

粘結剤としてはメチルセルローズ、テキストリン、シリ
カゾル、ホウ砂など一般に粘結剤として知られているも
のを用いるが、天然の有機質粘結剤は使用しない。

本発明圧入材は粉末状のものであり必要時に水を加えて
混迷し泥漿として窯炉の補修個所に圧入するものである
。

次に本発明の圧入材について実施例をもって説明すると
表１のようである。

表１にかける配合■ば、特に耐火性微粉末を加えてない
材料であるが、水を加えて数時間放置しておくと、下部
に骨材の沈降が認められた。

配合■釦よび■に釦いては分離もなく、乾燥後の強度も
大きかった。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 粒度調整された耐火性骨材（炭化珪素を除く）と、
   粉末状珪酸アルカリとからなる組成に２０μ以下の耐火
   性微粉末と合或有機質又ぽ無機質の粘結剤を加えてなる
   ことを特徴とする窯炉圧入材。 ２ 粉末状珪酸アルカリが硬化促進材を含有する特許請
   求の範囲第１項記載の窯炉圧入材。