JPS5834246Y2 - ４サイクル・エンジンの弁棒ガイド装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は４サイクル・エンジン弁棒ガイド装置に関す
るものである。

４サイクル・エンジンのパルプ装置においては、第２図
のように、弁棒１３の焼付、摩耗のトラブルを防止する
目的で、パーライト鋳鉄あるいは焼結合金などからなる
弁棒ガイド・ブツシュ１４を設けているのが一般的であ
る。

ところが、との弁棒ガイド・ブツシュ１４は、高温化す
る弁体１５側の限られた部分で摩耗する傾向にあること
が判った。

したがって、図示のような長寸の弁棒ガイド・ブツシュ
１４を用いるのは無駄であり、加工面や経済面での不利
が大きい。

この考案は弁棒ガイド・ブツシュを短寸にして加工性を
改善し、コストダウンをはかるとともに、弁棒と上記ブ
ツシュ間の潤滑性を向上、潤滑油の無駄消費を減少、お
よびエンジンの冷却効果を向上する弁棒ガイド装置を提
供することを目的とする。

以下、この考案の実施例を図面にもとづいて説明する。

第１図において、１はエンジンのシリンダ、２は弁体３
を形成した弁棒、４は弁座、５は弁棒設定ブロックであ
る。

弁棒設定ブロック５の弁棒嵌合孔６は弁体３側の部分を
大径の圧入孔７としている。

当該圧入孔７には弁棒ガイド・ブツシュ８が圧入されて
、このブツシュ８の内端部と上記圧入孔７の内端部間に
隙間Ｓが形成されている。

上記のように、この考案に釦いては弁棒ガイド・ブツシ
ュ８は弁棒２のガイドに最適な位置に、最小必要限の長
さで設けるため、その長さは従来例のものより短寸にな
る。

これにより、弁棒ガイド・ブツシュ８の加工が容易にな
り、加工精度、真円度が向上し、また、短寸で済むこと
から、材料使用量が大巾に減少し、コストダウンが実現
される。

また、この考案においては弁棒嵌合孔６の直径が弁棒ガ
イド・ブツシュ８の内径よりも大きくなることにより、
この弁棒嵌合孔６と弁棒２間に隙間が形成されることに
なるが、この隙間において潤滑油が流動することにより
、弁棒２の作動が向上する。

さらに、弁棒ガイド・ブツシュ８の内端部と圧入孔７の
内端部間に形成された隙間Ｓによって、潤滑油のラビリ
ンス・シール効果が得られるので、潤滑油が弁棒２とそ
のガイド・ブツシュ８間に過度にはい上ってガイド・ブ
ツシュ８からガス通路内へ漏れ出すことがなく、潤滑油
の無駄な消費を減少できる。

さらには、弁棒嵌合孔６の外周部９を細くできることに
より、この部分のエンジン冷却フィン１０の表面積を増
大し、エンジンの冷却効果を向上することができる。

なお、上述の弁棒ガイド装置は側弁式に実施したが、頭
上弁式においても同効である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例にかかる弁棒ガイド装置の縦
断側面図、第２図は従来例の縦断側面図である。 ２・・・弁棒、３・・・弁体、６・・・弁棒嵌合孔、７
・・・圧入孔、８・・・弁棒ガイド・ブツシュ、Ｓ・・
・隙間。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 弁棒嵌合孔の弁体側部分を大径の圧入孔として、この圧
   入孔に弁棒ガイド・ブツシュを圧入し、との弁棒ガイド
   ・ブツシュの内端部と上記圧入孔の内端部間に、潤滑油
   のラビリンスシール効果を得るための隙間を形成したこ
   とを特徴とする４サイクル・エンジン弁棒ガイド装置。