JPS5834218A - 調整ねじの回転防止保証機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 開示技術は自動車エンジンのアイドル空燃比調整ねじ等
を使用者が回動させない様にしたキャップ抜は止め機構
の技術分野に属する。

而して、この発明は該自動車エンジンの燃料通路に螺装
したアイドル空燃比調整ねじ、アイドルスざ−ド調整ね
じ等の調整ねじのヘッドに使用者の回転を防止すると共
に抜は止めを図り、工場調整を保証する様にした回転防
止保証機構に関するものであり、特に、該ヘラげに回転
可能に遊嵌する回転防止キャップを支持するビンが該ヘ
ッドの調整回転溝に遊挿され、その先端弾性フックを該
調整回転溝に形成した丸穴に係合させ、該キャップの回
動を許容し、抜は止めを防止する様にした調整ねじの回
転防止保証機構に係るものである。

周知の如く、自動車エンジンには種々の調整ねじが設け
られており、例えば、第１図に示す様に気化器１のアイ
ドルポート２にアイドル空燃比調整ねじ３が螺装されて
おり、自動車メーカ、或は、サービス工場で試験検査機
器を用いて正しく最適アイドル位置にセットして市場、
使用者に引き渡す様にしている。

゛しかるに、一般には該調整ねじ３はエンジンルーム内
に露呈されているため、使用者がヘッド４の調整回転溝
５にドライバーを係合させて自由に勝手に調整すること
が出来る様にされている。

従って、エンジンはセットされた最適運転性が改悪され
、排ガス処理も崩れ、ドライバビリテイは低下し、有害
ガスが排出される欠点があった。

一方、自動車のスピードに係る安全性、排ガスに係る公
害問題等の観点から規制が厳しく法制化される様になり
、検査の結果、不適合になると、不適正アイドル空燃比
、アイドルスピードについては自動車メーカー、サービ
ス工場の責任に帰結される趨勢にある。

従って、自動車メーカー、サービス工場には調整ねじを
−Ｈセットした後はその最適セット状態が少くともその
責任帰結に耐え得る様に維持されることを保証すること
が望まれる。

これに対処するに、特公昭５４−１１８５７号公報に示
されている様に第２図に示す如く、調整ねじ３のヘッド
４に対して樹脂製キャップ６を遊嵌させ、その周側下端
縁に形成した内向フック７で抜は止めを図る様にした技
術が案出されている。

さりながら、該種技術では使用者の調整ねじ３に対する
調整操作の阻止、即ち、初期セット保証は一応得られは
するが、車検等の定期検査、所望不定期検査に於て、再
調整必要時に周側下端にフ難点があり、特に、該キャラ
７′１′６を使用者が容易に取り外さない様に常温係止
を強くする態様では逆に加温嵌合冷却掛止等の手間がか
Ｎる不利点があった。

又、ヘッド４をテーパ状に形成する必要があるため、加
工に手間がかかる上に、高精度の加工を必要とする難点
があった。

この発明の目的は上述在来技術に基づく調整ねじのキャ
ップ回転技は止めの問題点に鑑み、キャップを調整ねじ
ヘッドの調整回転溝に設けた丸穴にフックを係合させる
ことにより遊嵌が容易である上に取り外し、取り壊しも
容易であり、本来的な使用者操作防止が図れ、再調整が
困難性なく行われる様にした優れた調整ねじの回転防止
保証機構を提供せんとするものである。

上述目的に沿うこの発明の構成は工場で最適状態にセッ
トした調整ねじに対し有蓋円筒状キャップを遊嵌させ支
持ピンをして該調整ねじの調整回転溝に遊挿し、更に、
その先端の弾性フックを調整回転溝内丸穴に係止させて
キャップをしてヘッドに回動自在に嵌装すると共に抜は
止めされて使用者の調整ねじの回動調整を阻止する様に
し、而して、検査時の再調整時には支持ピン部に連係す
る以外のキャップ部の可撓性部の広さにより弾性的に抜
は外し易く、或は、破壊され易くし、容易に再調整可能
である様にしたことを要旨とするものである。

次にこの発明の実施例を第３ａ図以下の図面に基づいて
説明すれば以下の通りである。尚、第１゜２図と同一態
様部分については同一符号を付して説明するものとする
。

第３ａ〜４図に示す実施例に於て、３１はアイドル空燃
比調整用の調整ねじてあり、そのヘッド４１には調整回
転溝５の底部には該溝５に沿って丸穴８が貫通して設け
られており、一方、６１は、例えば、ジュラコン等の低
強度脆性合成樹脂製の有蓋円筒状キャップであり、その
蓋体６１′の中心内側からは一体的に上記調整回転溝５
よりや＼小さい幅径のぎン９が延設させその先端は二叉
状の弾性フック１０が同じく一体成形されている。

上述構成に於て、自動車工場、サービス工場で検査装置
を用いて最適状態にアイＶル空燃比を調整して調整ねじ
３１をセットした後上記キャップ６１をヘッド４１に遊
嵌させる。

その過程に於て弾性フック１０を二叉弾性を介して調整
回転溝５に押し込んでいき、丸穴８に達するとスプリン
グバックし抜は止めされ、遊嵌状態とされる。

而して、使用者は調整ねじ３１を調整操作しようとして
も調整回転溝５がカバーされ、ドライバー等の使用は不
能であり、又、キャップ６１は回動するだけで容易には
取り外すことは出来ず、従って、初期調整セット状態は
維持保証される。

又、第５図の実施例に示す様に丸穴８′を調整回転溝５
の底部に直交させて設けても良い。

そして、第６図に示す実施例は同材質のキャップ６２の
蓋体６１′の中央にビン孔１１を穿設しておき、キャッ
プ６２を遊嵌々装させた後先端に弾性フック１０′を形
成したフランジ付ピン９′を該ぎン孔１１から溝５、丸
穴８に押し込んで係止させる様にした態様であり、第７
図に示す実施例はヘッド４１とキャップ６２との間にス
ペーサ１２を介装した後ピン９′を挿通した態様であっ
て、実質的に第６図実施例と同一である。

上述各実施例に於て、例えば、定期点検等で調整ねじ３
１を再調整するに際してはキャップ６１゜６２の下端周
縁に適宜フックを掛けて強制的に引き抜けば良いが、こ
の場合、三叉フック等の特殊治具が必要であるが、第８
，９図に示す如きキャップ６３ではペンチ等で破壊する
ことが出来る。

即ち、キャップ６３の周囲に大幅のノツチ１３と小幅の
ノツチ１４を創設すると共に上蓋にリング状ノツチ１５
を凹設して薄肉部を構成させて破壊し易くして、再調整
に備える様にする。

又、第１０図に示す実施例の様にキャップ６２′の上蓋
に、例えば、１２０°おきに６つの窓１６゜１６．１６
を穿設し、ヘッド４”’１　（４２’）の調整回転溝５
の他に２つの対応ノツチを穿設しておくことにより第１
１図に示す対応爪１７．１７．１７を有する特殊工具１
８を用いることによりキャップ６２′を外したり破壊し
たりすることなく再調整することが出来る。

尚、この発明の実施態様は上述各実施例に限るものでな
いことは勿論であり、例えば、ヘッドはシラスネジ溝で
も良く、又、相互相対回動可能な二重キャップにする等
種々の態様が採用可能である。

勿論、対象調整ねじはアイドル空燃比調整ねじの外にア
イドルスぎ−ド調整ねじ等種々の調整ねじてヘッドの露
呈したものに適用可能である。

上述の如く、この発明によれば、基本的にアイドル空燃
比調整ねじ等のヘッド露呈調整ねじは−たん、工場で正
確に最適状態にセットした後は一般使用者の調整操作を
阻止し、キャップは遊転するだけで容易には抜は取れず
、従って、工場でのセット状態は保持され、アイＰル空
燃比、排ガス濃度は設定通りに維持、保証される優れた
効果が奏される。

又、定期点検等の再調整時には工場に於て容易に取り外
し、破壊が出来、或は、そのまＮの状態で調整ねじの回
動が通常に出来る効果もめる。

而して、キャップは調整ねじのヘラげに穿設された調整
回転溝を介しその底に設けた丸穴に弾性フックを係合さ
せる支持ピンによって調整ねじに回動可能に遊支され、
従って、１点支持のため、回動し易く、使用者が取り外
そうとしても徒らに回動して容易に取れない効果がある
のみならず、装脱はメーカー側にとり容易に行い得、特
に専用治具ではとり外し易く、又、破壊し易い優れた効
果があり、封印としての機能は充分に保持されるメリッ
トがある。

そして、キャップは該調整回転溝に支持ぎンを挿入係合
するので、調整ねじの該調整回転溝に対するとみ詰り等
を二重に防止出来る優れた効果が奏される。

加えて、使用者が無理にキャップを破壊すると、調整ね
じは露呈された状態となり、キャップレスとして１種の
封印破りとなりメーカーサイドの保証責任の外にあるこ
とを逆証明することになる保証ともなる。

又、丸穴はｔ’　ＩＪル加工のみで対応出来、更に、ヘ
ッドのテーパ加工を必要としないので、加工に要する工
数が低減出来、精度も高精度を要しないので、加工コス
トを著しく低減出来る効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は一般の調整ねじのセット状態説明図、第２図は
従来技術に基づく回転防止機構説明図、第６ａ図以下は
この発明の詳細な説明図であＱ１第６ａ図は１実施例の
キャップの部分破断説明図、第３ｂ図はヘッド説明図、
第４図はキャップ装着説明図、第５図はヘッドの別の実
施例の説明図、第６，７図は第４図相当他の実施例の説
明図、第８．９図は更に他の実施例のキャップの平面、
及び■−■断面説明図、第１０図は更に別の実施例のキ
ャップの斜視説明図であり、第１１図は第１０図の組合
せ調整治具の説明図である。 ３１．３２・・・調整ねじ、　　４１．４２・・・ヘッ
ド、６１．６２，６３．６２’・・・キャップ、５・・
・調整回転溝、　　　　８・・・丸穴、１０　、１０’
・・・弾性フック、 ９，９′・・・支持ピン 出願人　トヨタ自動車工業株式会社 愛三工業株式会社 代理人　富　　１）　幸　　春 □　第１図　　　第２図 手　　続　　補　　正　　書　（自　発　）昭和５６年
１２月　１日 特許庁長官　　　島　１）春　樹　　殿１、事件の表示 昭和５６年特許願　第１３０１４９号 ２、発明の名称 調整ねじの回転防止保証機構 ３、補正をする者 事件との関係　　　特許出願人 住　　所　　愛知県豊田布トヨタ町１番地名　　称　　
（３２０）トヨタ自動車工業株式会社代表者　　森　　
１）　俊　　夫　　（他１名）４、代理人〒１０５ ５、補正命令の日付　　　自　発 ６、補正により増加する発明の数　　　　なし７、補正
の対象 明細書及び図面 ８、補正の内容 （１）明細書第５頁１５行「には」を「で」に訂正。 （２）第２図「１」を別添界の如く「７」に訂正。 （３）第８．９図を別紙の通り訂正。 第２図 ４１、。 第８図 Ｂ９１１ １０

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. エンジン燃料通路に介装された調整ねじのヘッドに回転
   可能に遊嵌するキャップが抜は止め防止される保証機構
   において、該調整ねじのヘッドの調整回転溝に丸穴を形
   成させ、一方該ヘッドの上面及び側面をカバーするキャ
   ップが該丸穴に係止する弾性フックを有すると共に上記
   調整回転溝に遊挿される支持ピンを介して上記調整ねじ
   のヘッドに回転可能に遊嵌されることを特徴とする調整
   ねじの回転防止保証機構。