JPS5834095Y2 - 刷版脱荷装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 新聞紙などの印刷に最近合成樹脂製の軟質薄板の刷版が
用いられるようになった。

この刷版Ｆは第４図に見られる如く上下を１８０度近く
折曲げその折曲げ上辺をコンベヤＣのクリッパＨに引掛
けて図面と直角方向に搬送されるのであるが、本考案は
この種刷版の連続脱荷装置に関するものである。

本考案の目的は、かかる刷版を損傷することなく、簡単
な構造にて自動的に集積させるようにした刷版脱荷装置
を提供することにある。

本考案によれば、水平方向に配設され刷版の上縁折曲部
を引掛けるクリッパが移動自在に取付けられた搬送コン
ベヤと、該搬送コンベヤの下方に添設されたガイドに装
着され刷版の側辺に係合して刷版の移動を阻止するスト
ッパと、−側辺を該ストッパの位置に対応させて前記搬
送コンベヤに対して垂直方向にやや傾斜して配設された
第１のシュートと、該第１のシュートの下方より互いに
異る傾斜角をもって前後に配設された第２のシュートと
第３のシュートと、前記第１のシュートの下部付近に取
付けられ該第１のシュートより下降してくる刷版を前記
第２のシュートまたは前記第３のシュートに交代的にガ
イドする切替シュートと、前記第２のシュートおよび前
記第３のシュートのそれぞれに沿って配設され刷版の下
辺部を支持り前記各シュートに沿って下降させるフック
チェーンと、前記第２のシュートおよび前記第３のシュ
ートの下方に設置されたストックボックスと、該ストッ
クボックスの底部に設けられたフォークリフトとを備え
、前方に配設された前記第２のシュートの下端縁は、刷
版が前記ストックボックスの開口縁に達した際その１１
表側を上方に向けて倒れ込むように該ストックボックス
の開口縁との間に所定の間隔が設けられており、後方に
配設された前記第３のシュートには、刷版が前記ストッ
クボックスの開口縁に達した際刷版の背面部を押して刷
版を裏返しにして該ストックボックス内に倒れ込ｌせる
エアシリンダが設けられている。

したがって、刷版は上縁折曲部をクリッパによって引掛
けられ、搬送コンベヤによって移動スる。

その経路の途中で、ストッパにより側辺に制止され、ク
リッパだけが移動して刷版はクリッパより外される。

そして、第１のシュートに沿って刷版は下降し、切替シ
ュートによって第２のシュート渣たは第３のシュートの
いずれかに交代的にガイドされる。

さらに刷版は各シュートに配設されたフックチェーンに
よって下辺部を支持されフックチェーンの回動に伴い各
シュートに沿って下降する。

前方に設けられた第２のシュートに沿って下降した刷版
はストックボックスの開口縁に達すると、第２のシュー
トの下縁部とストックボックスの開口縁との間に設けら
れた間隔によりその１１表側を上方に向けてストックボ
ックス内に倒れ込む。

一方、後方に設けられた第３のシュートに沿って下降し
た刷版はストックボックスの開口縁に達すると、エアシ
リンダが作動して刷版の背面部を押し、裏返しにしてス
トックボックス内に倒れ込む。

このようにして、刷版は第２のシュートおよび第３のシ
ュートより交互にかつ表側同士あるいは裏側同士が接触
するようにストックボックス内に積重ねられる。

刷版が所定枚数積重ねられると、フォークリフトが作動
して刷版をフォークリフト棚に運搬配列する。

以下、図面について一実施例を説明する。

第１図、第２図および第３図に置いてＦは刷版、Ｃは搬
送コンベヤで、搬送コンベヤＣには、刷版Ｆの上辺屈曲
部を引掛け、これを垂下するクリソ、 ｅ Ｈが移動自
在に取付けられている。

搬送コンベヤＣの下方には２本の棒からなるガイド１９
′が搬送コンベヤとほぼ平行に設けられている。

そして、ガイド１９′の途中には、エアシリンダ１によ
り第２図中矢印方向に動くストッパ２が設けられている
。

オた、３は第１のシュートで、搬送コンベヤＣおよびガ
イド１９′の途中にそれらに対して垂直方向にやや傾斜
して取付けられている。

この場合、搬送コンベヤＣにより移動する刷版Ｆがスト
ッパ２により移動を制止される際刷版Ｆが第１のシュー
ト３上に載置されるように、第１のシュート３の一側辺
はストッパ２の位置に対応して位置決めされている。

９は第２のシュート、６は第３のシュートであり、これ
らのシュート９．６は、第１のシュート３の下方より異
る傾斜角度をもって前後に配設されている。

オた、５は切替シュートであり、エアシリンダ４によっ
て第２図中矢印方向に揺動し、第１のシュートを下降し
てくる刷版Ｆを第２のシュート９または第３のシュート
６のいずれかに交代的に分配する役割をなす。

第３のシュート６０表面に沿ってフックコンベヤ７が配
設されており、フックコンベヤ７はフレーム８に支持さ
れている。

フックコンベヤ７は、モータ１１に取付げられた鎖車１
２によりチェノ１３、鎖車１４を介して回転するチェノ
１５と、とのチェノ１５に取付けられたフック１６とか
らなり、フック１６が刷版Ｆの下辺部を支持しながら、
第３のシュート６に沿って刷版Ｆを下降させるようにな
っている。

同様にして、第２のシュート９０表面に沿ってフックコ
ンベヤ１０が配設されておす、フックコンベヤ１０のチ
ェノにはフック１７が取付けられている。

第２のシュート９および第３のシュート６０両側には刷
版Ｆの幅とほぼ同じ間隔をもって一対のガイド１９が添
設されており、かつ、第２のシュート９および第３のシ
ュート６の下方には刷版Ｆの長さとほぼ同じ間隔をもっ
て前後に立設された一対の整列ガイド２１が設げられて
おり、これらによってストックボックスが形成されてい
る。

この場合、前方のガイド２１は第２のシュート９に沿っ
て下降する刷版Ｆの下端が当接するように上方部がやや
広がるように折曲されており、第２のシュート９の下端
部とガイド２１との間には、刷版Ｆの下端が第２図中す
点に達した際刷版Ｆが表側を上方にしてストックボック
ス内に倒れ込むように間隔が設けられている。

渣た後方のガイド２１は第３のシュート６に連接されて
いる。

さらに、第３のシュート６には、刷版Ｆが後方のガイド
２１のａ点に達した際刷版Ｆの背面部上方を押し刷版Ｆ
を裏返しにしてストックボックス内に倒れ込昔せるエア
シリンダ１８が設けられている。

そしてストックボックスの底壁に該当する部分にはフォ
ークリフト２０が、、設置されている。

フォークリフト２０にはリンク機構２３を介して上昇さ
せるエアシリンダ２２と側方に移動させるエアシリンダ
２４とが設けられている。

上記の構成において、刷版Ｆは上縁折曲部をクリッパＨ
によって引掛けられ、搬送コンベヤＣによって移動する
。

その経路の途中でエアシリンダ１が作動しストッパ２に
よって刷版Ｆの側辺が制止され、クリッパＨだげが移動
し、刷版ＦはクリッパＨより外される。

そして、第１のシュート３に沿って刷版Ｆは下降し、エ
アシリンダ４が作動し切換シー−１５が揺動して交代的
に第２のシュート９または第３のシュート６のいずれか
にガイドされる。

策略のシュート９にガイドされた刷版Ｆはフックコンベ
ヤ１００フツク１７に下辺を支持されながら下降し、そ
の下端が第２図中す点に達すると表側を上方に向けてス
トックボックス内に倒れ込む。

第３のシュート６にガイドされた刷版Ｆはフックコンベ
ヤ７０フツク１６によって下辺を支持されながら下降し
、その下端が第２図中ａ点に達するとエアシリンダ１８
が作動して背面上部を押され、裏返しにしてストックボ
ックス内に倒れ込む。

なお、これらの動作の際刷版Ｆの両側はガイド１９，１
９によってガイドされ、刷版Ｆの上下辺はガイド２１，
２１によってガイドされるので、刷版Ｆはストックボッ
クス内に整列して積重ねられる。

ｌた、刷版Ｆは表裏交互に積重ねられることになる。

ストックボックス内に刷版Ｆが所定枚数積重ねられると
、エアシリンダ２２が作動しリンク機構２３を介してス
トックボックスの底壁をなすフォークリフト２０を持上
げ、さらに、エアシリンダ２４が作動してフォークリフ
ト２０を側方に移動させ、刷版Ｆをフォークリフトの棚
に載置したのち、後退して再びストックボックスの底壁
部に戻る。

かくして、順次くり返し積重ねられた刷版群は、各々の
屈曲辺が互いに接触して刷版Ｆの表面を傷めることがな
い。

本考案によれば、 （１）刷版がストッパにしごかれるとコンベヤから解放
されること、刷版を裏表交互にストックさせること、チ
ェノに列設しそフックに受けられて下方に運ばれること
は刷版を損傷より安全に保護する。

。（２）分岐シュートの切賛木は構造、機能的に非常に
簡単であり、・その操作とともにストックボックス内に
積みよげられた刷版をフォークにすくい上げ公知のフォ
ークリフト装置に集積させる手段はきわめて容易に自動
化される。

などの長所があり、そのもたらす実用上の利益は太きい
。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図、第３図は本考案にかかる刷版脱荷装置
の正面図、側面図、平面図、第４図は第１図に於げるＩ
Ｖ−ＩＶ矢視図、第５図は刷版の重積図を示す。 Ｆ・・・・・・刷版、Ｃ・・・・・・搬送コンベヤ、Ｈ
・・・・・・クリッパ、２・・・・・・ストッパ、３・
・・・・・第１のシュート、５・・・・・・切替シュー
ト、６・・・・・・第３のシュート、７・・・・・・フ
ックコンベヤ、９・・・・・・第２のシュート、１０・
・・・・・フックコンベヤ、１９，１９’・・・・・・
ガイド、２０・・・・・・フォークリフト、２１・・・
・・・ガイド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水平方向に配設され刷版の上縁折曲部を引掛けるクリッ
   パが移動自在に取付けられた搬送コンベヤと、該搬送コ
   ンベヤの下方に添設されたガイドに装着され刷版の側辺
   に係合して刷版の移動を阻止するストッパと、−側辺を
   該ストッパの位置に対応させて前記搬送コンベヤに対し
   て垂直方向にやや傾斜して配設された第１のシュートと
   、該第１のシュートの下方より互いに異る傾斜角をもっ
   て前後に配設された第２のシュートと第３のシュートと
   、前記第１のシュートの下部付近に取付けられ該第１の
   シュートより下降してくる刷版を前記第２のシュートま
   たは前記第３のシュートに交代的にガイドする切替シュ
   ートと、前記第２のシュートおよび前記第３のシュート
   のそれぞれに沿って配設され刷版の下辺部を支持し前記
   各シュートに沿って下降させるフックチェーンと、前記
   第２のシュートおよび前記第３のシュートの下方に設置
   されたストックボックスと、該ストックボックスの底部
   に設けられたフォークリフトとを備え、前方に配設され
   た前記第２のシュートの下端縁は、刷版が前記ストック
   ボックスの開口縁に達した際その１１表側を上方に向け
   て倒れ込むように該ストックボックスの開口縁との間に
   所定の間隔が設けられており、後方に配設された前記第
   ３のシュートには、刷版が前記ストックボックスの開口
   縁に達した際刷版の背面部を押して刷版を裏返しにして
   該ストックボックス内に倒れ込捷せるエアシリンダが設
   けられていることを特徴とする刷版脱荷装置。