JPS5833900B2 - 水分散型熱硬化性被覆組成物 - Google Patents

水分散型熱硬化性被覆組成物

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JPS5833900B2
JPS5833900B2 JP53040108A JP4010878A JPS5833900B2 JP S5833900 B2 JPS5833900 B2 JP S5833900B2 JP 53040108 A JP53040108 A JP 53040108A JP 4010878 A JP4010878 A JP 4010878A JP S5833900 B2 JPS5833900 B2 JP S5833900B2
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博 五十嵐
輝行 高橋
雅史 狩野
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Dai Nippon Toryo KK
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【発明の詳細な説明】 本発明は水分散型熱硬化性樹脂被覆組成物に関する。
さらに詳しくは塗膜の加熱成膜時にワキやヒビ割れを生
じることがなく、かつ、平滑性、光沢その他の物理的性
質に於ての優れた性能を与える水分散型熱硬化性被覆組
成物に関する。
近時、塗料及び塗装の低公害、無公害化ならびに省資源
化が要望され、かつ進められ、これに適するものとして
スラリー状塗料が開発され、使用に供され始めている。
ところで周知の如くこのようなスラリー状塗料は、粒子
径が1〜80μ程度の樹脂粉末を水を主体とする媒体中
に20〜700〜70重量部濃度で分散したものであり
、それ故、有材溶剤による環境汚染や毒性がなく、しか
も通常の液状塗料の塗装方法が適用出来、また−回の塗
装で厚膜塗装が得られるという長所を有している。
更に、構成成分として多量の界面活性剤を使用しないた
め、それから得られる塗膜の耐水性、耐湿性及び耐薬品
性が他の形態の塗料より優れているという特長を有する
しかしながらこのような各種長所を有する一力なお特性
上多少の難点を有していた。
その1つは樹脂粒子を安定な分散状態で水中に存在させ
るために、従来水溶性増粘剤の使用がさけられなかった
が、(通常樹脂粒子に対して0.05〜1.0重量係程
度の水溶性増粘剤を使用)その結果塗膜の加熱成膜時に
該増粘剤が樹脂粒子の溶融流動性を阻害し、したがって
得られる塗膜の平滑性、光沢等を著しく低下させる傾向
があった。
また、分散媒として水を使用しているため、スプレー塗
装時に雰囲気湿度の影響を受は易く、例えば低湿度時に
はドライスプレーになり易いという欠点があった。
加えて加熱成膜時に雰囲気温度が水の沸点より30−1
00℃高いため水の急激な蒸発ないしは突沸により塗膜
にヒビワレやワキを生じ易いというような各種難点があ
った。
本発明は上記の問題を解決ないしは改良した新規な水分
散型熱硬化性被覆組成物、すなわち塗装作業性が優れ、
得られる塗膜の平滑性、光沢が良好でしかもヒビワレや
ワキの発生の無い、優れた塗膜仕上り性を有する水分散
型熱硬化性樹脂被覆組成物に関する。
即ち、本発明は (イ)水媒体 ・・・・・・50〜70重
量部、(ロ)該水媒体に含まれており、かつ平均分子量
が200−10,000のポリエチレングリコール・・
・・・・0.5〜10重量部 ならびに (ハ)平均粒子径5〜50μ、軟化温度が30〜120
℃のポリエステル樹脂、アクリル樹脂およびエポキシ樹
脂から選ばれた熱硬化性樹脂粉末
・・・・・・50〜30重量部よりなることを特徴とす
る水分散型熱硬化性被覆組成物に関する。
本発明に使用する前記熱硬化性樹脂粉末は、ポリエステ
ル樹脂、アクリル樹脂およびエポキシ樹脂から選ばれた
樹脂粉末であり、必要により架橋剤、流動助剤、硬化剤
、触媒、顔料その他各種添加剤を含んでもよい。
熱硬化機構は自己硬化性、架橋剤又は硬化剤硬化性のい
ずれでもよい。
該熱硬化性樹脂の軟化温度は、樹脂粉末の製造効率や被
覆組成物(スラリー状塗料)の特に異常高温時の貯蔵安
全性などを向上させるために30℃以上であることが必
要であり、かつ平滑な塗面を得るために120℃以下で
あることが必要である。
特に貯蔵時の安定性、塗膜の平滑性、仕上り外観など上
記の熱硬化性樹脂の中からアクリル樹脂及び/又はポリ
エステル樹脂の使用が好ましい。
これらの樹脂相互、あるいは樹脂と硬化剤との組合せか
らなる架橋反応の形式は、たとえばヒドロキシル基とア
ルコキシ基の反応、ヒドロキシル基とインシアネート基
の反応、ヒドロキシル基とカルボキシル基の反応、カル
ボキシル基とエポキシ基の反応、アルコキシ基の自己架
橋、カルボキシル基とアルコキシ基の反応、エポキシ基
とアルコキシ基の反応などである。
前記架橋反応の組合せではヒドロキシル基とカルボキシ
ル基の反応、ヒドロキシル基とアルコキシ基の反応、ヒ
ドロキシル基とイソシアネート基の反応、カルボキシル
基と、アルコキシ基の反応、アルコキシ基の自己反応な
どが好適である。
特に前記ポリエチレングリコールのヒドロキシル基が架
橋反応に関与する組み合せが好ましい。
本発明に好適な熱硬化性樹脂であるアクリル樹脂及び/
又はポリエステル樹脂を更に詳しく説明すれば、アクリ
ル樹脂は官能基含有単量体及びその他の共重合性単量体
の適宜の組合せを常法に従って重合して得られるもので
ある。
前記官能基含有単量体として例えばβ−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、β−ヒドロキシプロピルアクリレート
、β−ヒドロキシエチルメタクリレート、β−ヒドロキ
シプロピルメタクリレート、N−メチロールアクリルア
ミド、N−メチロールメタクリルアミドなどのヒドロキ
シル基含有単量体;アクリル酸、メタクリル酸、イタコ
ン酸、マレイン酸−フマル酸、及びマレイン酸やフマル
酸のモノアルコールとのモノエステルなどのカルボキシ
ル基含有単量体;N−ブトキシメチルメタクリルアミド
、N−ブトキシメチルアクリルアミドなどのアルコキシ
基含有単量体;グリシジルメタクリレート、グリシジル
アクリレート、アリルグリシジルエーテルなどのエポキ
シ基含有単量体;又、加熱によりインシアネート基を再
生する潜在イソシアネート単量体としてたとえばトリメ
チルアミンメタクリルイミド、1.1−ジメチル−1−
(2ヒドロキシプロピル)アミンメタクリルイミド、■
、■−ジメチルー1−(2,3ジヒドロキシプロピル)
アミンメタクリルイミドなどのアミンイミド単量体;N
−アルケニルアルキルカーバメート、N−アルケニルア
リルカーバメート、N−アルケニルアルキルカーバメー
ト、N−スチリルアルキルカーバメートなとカーバメー
ト基を含む単量体;及びヒドロキシ基を含む単量体と部
分ブロックイソシアネートとを反応させたブロックイソ
シアネート基を含む単量体などが挙げられる。
これらの単量体は1種もしくは2種以上の組合せとして
使用される。
またこれらの官能基含有単量体と共重合する単量体とし
て、例えばエチレン、プロピレン、イソブチレンなどの
オレフィン性不飽和単量体;スチレン、ビニルトルエン
、α−メチルスチレンなどの芳香族単量体;(メタ)ア
クリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)
アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸−n−ブチル
、(メタ)アクリル酸−インブチル、(メタ)アクリル
酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸−2=エチルヘ
キシル、(メタ)アクリル酸ラウリル等の(メタ)アク
リル酸と炭素原子1〜18個のアルコールとのエステル
類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、2−エチルヘキ
シル酸ビニル等の炭素原子2〜11個のカルボン酸のビ
ニルエステル類;その他塩化ビニル、アクリロニトリル
、メタクリロニトリルなどが挙げられ、これらはliも
しくは2種以上の組合せで使用できる。
また、ポリエステル樹脂は多価カルボン酸類と多価アル
コール類とより公知の方法で重合することにより得られ
るものである。
前記多価カルボン酸としては例えばテレフタル酸、イソ
フタル酸、無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、
無水トリメリット酸、無水マレイン酸、無水コハク酸な
どが使用され、また多価アルコールとしては、例えばエ
チレングリコールプロピレングリコール、ジエチレンク
リコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリ
メチロールエタン、ペンタエリスリトール ビスフェノ
ールAなどが使用される。
特に芳香環を含む多価カルボン酸及び多価アルコールを
20重重量風上使用することが貯蔵安定性を向上する点
で好ましい。
これ等の樹脂の架橋剤として使用できるものとしては、
例えばメラミン、尿素、ベンゾグアナミン、スピログア
ナミンなどのアミノ化合物にホルマリンを反応させ更に
メタノール、エタノール、ブタノールなどの炭素原子4
個以下のアルコールで処理したアルキルエーテル化アミ
ノ樹脂、多価インシアネート類を活性水素化合物でマス
クしたブロックイソシアネート化合物、ジェポキシ化合
物、多価カルボン酸類、及び多価アルコール類すどがあ
る。
更に本発明では上記の熱硬化性樹脂中に公知の流動助剤
、例えばアクリル系オリゴマー、シリコンオイル等を添
加することが出来る。
これ等公知の流動助剤としては塗料の貯蔵安定性及び塗
膜の硬度、耐水性、耐蝕性等の実用性を損なわない程度
、即ち樹脂粒子中に1重量係以下添加することが好まし
い。
特に樹脂粒子中に公知の流動助剤0.5〜1重量係を添
加包含せしめることにより良好な結果の得られることが
判明した。
本発明で使用する前記熱硬化性樹脂粉末は平均粒子径が
5〜50μの樹脂粉末である。
前記に於て平均粒子径が5μより小さい場合には、粒子
同志の凝集性が大きくなり、また加熱成膜時に発泡し易
い等の水溶性塗料に近い性質をおびてくるため不適であ
る。
逆に50μより大きい場合には、貯蔵中に樹脂粉末が沈
澱凝集し易くなり、さらに薄膜で平滑な塗面が得られな
いため、本発明の目的に合致しなくなる。
特に平均粒子径7〜30μの樹脂粉末により貯蔵安定性
が優れ発泡のない平滑な塗膜を与える塗料の得られるこ
とが判明した。
本発明に於ては更に軟化温度30〜120℃の樹脂粉末
を使用する。
該樹脂粉末の軟化温度は、主として前記熱硬化性樹脂の
軟化温度により決定される。
勿論硬化剤、顔料、その他の添加剤の種類及び添加量に
よりそれは幾分変化する。
前記に於て樹脂粒子の軟化温度が、30℃より低い場合
には、貯蔵中沈澱した粒子を攪拌し再び均一化しようと
するとき、その粘着性のため充分に単独粒子にまでもど
すことが出来ない。
また逆に軟化温度が120℃より高い場合には、通常の
塗膜の成膜温度すなわち130℃〜200℃の加熱温度
で、充分に流動平滑化しなくなる。
最適な軟化温度は40〜80℃である。
そのため顔料等塗料の加熱成膜温度で溶融しない成分の
添加量は、樹脂粒子中に50重量係以下とすることが好
ましい。
また熱硬化性樹脂と相溶する添加剤は、軟化温度5〜1
00℃のものから選択して使用することが好ましい。
本発明に於て使用する前記熱硬化性樹脂の樹脂粒子は公
知の製法により得られる。
例えば粒子を構成する各成分の混合物を熱溶融練合した
後機械粉砕する方法、該混合物と有機溶剤を混合あるい
は練合した溶液もしくは分散液を噴霧乾燥する方法、該
混合物と親水性有機溶剤からなる溶液又は分散液を水中
に攪拌乳化すると共に親水性有機溶剤を水中へ抽出移行
する方法等が使用出来る。
本発明において使用するポリエチレングリコールば、平
均分子量が200〜io、oooの化合物である。
該ポリエチレングリコールの平均分子量が200より小
さい場合には沸点が低く、また加熱成膜時の揮散量が著
しいため、塗膜にヒビ、ワレやワキが残り易くなる。
また10,000より大きくなれは、高分子量になるた
め塗料の溶融流動性を増加する効果が低下し、その結果
得られる塗膜の平滑性が悪くなる。
特に平均分子量が約300〜6,000のものが好適で
ある。
上記ポリエチレングリコールは、前記水媒体中に水媒体
及び熱硬化性樹脂粉末の合計重量基準で0.5〜10重
量部添加される。
該添加量が0.5重量部より少くなれば前記塗装及び塗
膜特性を向上する効果が不充分になり、逆に10重量部
より多くなれば塗膜中に残存する量が多くなるため塗膜
の耐水性、硬度、耐汚染性等が低下する。
特に、約1〜5重量部の添加が好ましい。
本発明に於て水媒体と前記熱硬化性樹脂粒子の混合比は
、重量で50〜70150〜30である。
しかして樹脂粒子が前記混合比より少ない組成のときに
は、塗料の固形分濃度が低く、かつ低粘度であるため、
一度に通常の塗膜の厚さ、例えば20〜80μに塗布し
た場合塗膜にダレ等の現象を生じ、これを避けるために
は数回の重ね塗りが必要である等塗装作業性に問題が生
じる。
−力樹脂粒子が前記混合比より多い場合には、塗料製造
時の攪拌、練合等による均一化が困難となり、また粘度
特性が各種の塗装法、例えばスプレー塗装、静電塗装、
浸漬塗装、カーテンフローコート、シャワーコート及び
ロールコート等の適正値から外れるため塗装作業性が悪
く実用性が低下する。
本発明の組成物においては塗料の貯蔵安定性、塗装作業
性及び塗装時の塗膜のずり落ち等を改良するために、増
粘剤を添加することが出来る。
使用出来る増粘剤としては、通常水系塗料の増粘に用い
られるもの、例えばカルボキシル基含有アクリル共重合
体のアルカリ塩、ポリビニルピドリドン、ポリアクリル
アミド、セルローズ誘導体、ポリエチレンオキサイド(
分子量50,000以上)等の有機系増粘剤及びモンモ
リナイト、ベントナイト等の無機系増粘剤が挙げられる
該増粘剤は水媒体と熱硬化性樹脂粒子の総和100重量
部に対して0.01〜1.0重量部添加することが好ま
しい。
該添加量が0.01重量部より少くなれば上記した増粘
効果が得られない。
−力、1.0部より添加量を多くすると増粘効果は多少
向上するが、逆に増粘剤が樹脂粒子の溶融流動性を著し
く阻害するため、加熱成膜時に塗膜が充分に流動平滑化
する前に樹脂の硬化反応が進行し、平滑な塗膜が得られ
なくなる。
上記した増粘剤の中カルボキシル基含有アクリル共重合
体のアルカリ塩は、塗膜の加熱成膜時にヒドロキシル基
、グリシジル基、インシアネート基、アミノ基などを有
する樹脂と反応して水不溶性になり塗膜の耐水性を低下
しないため本発明に特に好適である。
又本発明の被覆組成物に於ては、貯蔵安定性をさらに確
実にするために、必要により被覆組成物に対し界面活性
剤を1重量係以下、父親水性溶剤を5重量係以下添加す
ることができる。
該界面活性剤としてはノニオン界面活性剤、アニオン界
面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤など公
知のものが使用可能である。
ノニオン界面活性剤としては、例えばソルビタン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ンアルコールエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、プ
ロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ンヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル、アルキルリン酸エステル、ポリオキシエチ
レンリン酸エステル等が挙げられ、又アニオン界面活性
剤としてはアルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキルスルホコ
ハク酸塩、N−アシルサルコシン塩、ならびにカチオン
活性剤としては第4級アンモニウム塩、ピリジニウム塩
などが使用出来る。
熱硬化性樹脂粉末の分散安定性及び塗膜性能などの点か
ら非イオン界面活性剤が好ましく特にHLBが8〜18
のものが好適である。
又、前記親水性溶剤としては通常水溶性塗料及びスラリ
ー状塗料に加えられるものが使用出来る。
特に好適なものとしては樹脂粒子に対して常温で溶解性
を有せずかつ沸点が180℃以上のものであり、具体的
にはエチレングリコール、ジエチレングリコ−ル、トリ
エチレングリコール、フロピレンゲリコール、ジプロピ
レングリコール 1,4ブタンジオール 1−3ブチレ
ングリコール、ヘキシレンクリコール、ジプロピレング
リコール、トリフロピレンクリコール、ベンタンジオー
ル へブタンジオール等である。
本発明の水分散型熱硬化性被覆組成物は、雰囲気温度が
低い場合でも該ポリエチレングリコールの保水性により
ドライスプレーを防止することが出来る。
また該ポリエーテル化合物が水媒体の表面張力を低下す
るため被塗物に対する塗料のヌレが向上し、塗装適応中
が広くかつ均質に塗装することが出来るという特長を有
する。
更に従来のものは塗膜を加熱成膜させる際に水の沸点が
加熱温度より低いため水の急激な蒸発ないしは空沸によ
り塗膜にヒビワレやワキを生じ易く、また増粘剤を含む
場合には増粘剤が樹脂粒子の溶融流動性を阻害し塗膜の
平滑性、光沢等が著しく低下するが、本発明の被覆組成
物に於ては加熱成膜時に該ポリエチレングリコールが先
ず、該熱硬化性樹脂の溶剤として作用し、その結果塗膜
の溶融粘度が低下すると共に溶融流動性が増加し、ヒビ
ワレやワキが閉塞されて平滑な塗膜が形成されるという
特長を有する。
すなわち、本発明の被覆組成物は、より高い加熱雰囲気
中で迅速に加熱成膜が可能であるという特長を有してい
る。
以下実施例により本発明を説明する。
尚、実施例中で部及び係はすべて重量部及び重量部を表
わす。
先ず、実施に先立って樹脂A−Dを次のように調製した
(1) 樹脂溶液A 酢酸エチル メタクリル酸メチル 100部 31部 32部 13部 8部 15部 1部 スチレン メタクリル酸2−エチルへキシル メタクリル酸β−ヒドロキシエチル メタクリル酸グリシジル メタクリル酸 アゾビスイソブチロニトリル 3部を公知
の方法で溶液重合し、酸価7、不揮発分50%の透明粘
稠な樹脂溶液Aを得た。
該樹脂溶液から溶剤を除去し融点を測定した所75〜7
6℃であった。
(2)樹脂溶液B メチルエチルケトン 100部メタクリ
ル酸メチル 42部メタクリル酸2−
エチルヘキシル 33部アクリル酸2−エチルヘキ
シル 2.5 部スチレン
5部メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル1
5.FJSアクリル酸 2.0
部2−2′アゾビス−(2,4−ジメチル バレロニトリル) 3部ドデシ
ルメルカプタン 1部を公知の方法で
溶液重合し、酸価15,5、ヒドロキシル価60、不揮
発分50%の透明な樹脂溶液Bを得た。
該樹脂溶液から溶剤を除去して融点を測定したところ8
1〜85℃であった。
(3)樹脂溶液C メチルエチルケトン ioo部メタクリ
ル酸メチル 10部スチレン
30部アクリル酸エチル
10部メタクリル酸ブチル
10部ブロックイソシアネート基含有モノマー (注1)25部 メタクリル酸2ヒドロキシエチル 13部メタクリ
ル酸 2部アゾビスイソブチ
ロニトリル 2部ドデシルメルカプタン
1部(注1)ブロックイソシアネート基
含有 上ツマ− メタクリル酸2ヒドロキシエチル1モルとインホロンジ
イソシアネート1モル及びシクロへキサノンオキシム1
モルとより脅威した下記の構造のもの。
上記化合物を公知の方法で溶液重合し、酸価I3で不揮
発分50%の自己架橋性の透明粘稠な樹脂溶液Cを得た
溶液を除去し融点を測定した所、75〜80℃であった
(4)樹脂D テレフタル酸58部、トリメチロールプロパン50部、
トリメチルヘキサンジオール37部を公知の方法でエス
テル化し酸価16、ヒドロキシル価1401融点56〜
60℃のポリエステル樹脂を得た。
実施例 に 酸化チタン −29,5部 樹脂溶液A 110部1.1
0デカンジカルボン酸(硬化剤)10部流動助剤(商品
名モダフロー: モンサント社製)0.5部 酢酸エチル 40部からなる混
合組成物を、均一に練合分散して白色塗料溶液を得た。
この塗料溶液を高速攪拌下の水4000部に加え、微細
な乳濁液滴にすると共に溶剤を水中に溶出せしめ、つい
で水及び溶剤の混液を炉別し、さらに炉別、洗滌を繰り
返し含水樹脂粉末ケーキを得た。
この樹脂粉末ケーキを用いて下記の配合でスラリー状塗
料を作成した。
含水樹脂粉末ケーキ(固形分56%) 84部ポリエ
チレングリコール(平均分子量 600) 1部 ノニオン界面活性剤(商品名エマルゲ ン#935;花王アトラス社製HLB 17.5) 0.3部ベントナ
イト系増粘剤(商品名ベント ン;白石工業製100係)0.1部 水 16部を均
一に練合分散し、固形分48.5係、pH7,1、平均
樹脂粒子径25μのスラリー状塗料を得た。
この塗料100部に水10部を加えて希釈し鉄板上にス
プレー塗装した後80℃で10分子熱し、続いて160
℃で20分加熱乾燥して塗膜を形成した。
この塗膜は平滑性にすぐれたものであった。又、この塗
料を密閉容器内に保ち50℃で1週間貯蔵した所沈澱、
凝集等をおこすことがなかった。
実施例 2 樹脂溶液B 100部ブチル
化メラミン樹脂(商品名メラン 27;日立化成工業■製) 25部二酸化チ
タン 30部流動助剤(前記
モダフロー)0.63部 をサンドミルで均一に分散し、白色塗料溶液を得た。
該塗料溶液を高速攪拌下の水4,000部に加え実施例
1と同様に湿式粉砕して含水樹脂粉末ケーキを得た。
この樹脂粉末ケーキを用いて下記の配合でスラリー状塗
料を作成した。
含水樹脂粉末ケーキ(固形分55%) 70部ポリエ
チレングリコール(平均分子量 300) 5部 ノニオン界面活性剤(商品名エマゾー ル4130;花王アトラス社製HLB 15.3 0.2部カルボキシ
ル基含有増粘剤(商品名ア クリゾールASE95:ローム、アン ド、ハース社製固形分20係)1.5部 中和剤(ジメチルアミノエタノール)o、2部水
30,0部を均一に
練合分散し、固形分40%、pH8,2、平均粒子径1
5μの実施例1と同じく貯蔵安定性の優れたスラリー状
塗料を得た。
この塗料をリン酸亜鉛処理した鋼板に塗布し80℃で1
0分子熱後2140℃で20分加熱乾燥して得た膜厚4
0μの塗膜は平滑性、仕上り外観のすぐれたものであっ
た。
実施例 3 樹脂溶液8 98部ブロッ
クイソシアネート樹脂(商品名 クレランU−I;バイエル社製) 19.0部ジブ
チルチンジラウレート(解離触媒)1.0部二酸化チタ
ン 30.0部流動助剤(商品名
バイシロンPL:バ イエル社製)1.0部 メチルエチルケトン 30.0部をボー
ルミルで練合して、白色の塗料溶液とし、この塗料溶液
を実施例1と同様に湿式粉砕して含水樹脂粉末ケーキを
得た。
さらにこの樹脂粉末ケーキを用いて下記の配合でスラリ
ー状塗料を作成した。
含水樹脂粉末ケーキ(固形分54%) 80部ポリエ
チレングリコール(平均分子量 4.000) 2.0部界面活
性剤(@記エマルゲン#935)0.5部中和剤(水酸
化すl−IJウム) 0.01部増粘剤(商品
名ビスコパールEX 180;高松油脂■製 固形分 100係)0.1部 水 20部を
均一に練合分散し、固形分43%、pH75及び平均粒
子径11μの白色スラリー状塗料を得た。
該スラリー状塗料をリン酸亜鉛処理した鉄板上に塗布し
、80℃でio分間予熱したのち、180℃で20分加
熱乾燥して得た塗膜は光沢、平滑性、耐食性にすぐれた
ものであった。
実施例 4 実施例3においてポリエチレングリコールとして平均分
子量4,000の化合物の代りに平均分子量6,000
の化合物を3部用いた他はすべて同じ条件で塗料及び塗
膜を形成した。
得られた塗膜は優れた平滑性を有するものであった。
実施例 5 樹脂溶液C100部 流動助剤(前記バイシロンPL) 0.5部カー
ボンブラック 1部メチルエチ
ルケトン 20部ジブチルチンジラウ
レート I部をボールミルで均一に練合分
散したのち、湿式粉砕し、含水樹脂粉末ケーキを得た。
この樹脂粉末ケーキを用いて下記の配合でスラリー状塗
料を作成した。
含水樹脂粉末ケーキ(固形分60%) 75部ポリエ
チレングリコール(平均分子量 1.000) 5部界
面活性剤(前記エマルアン$935)0.1部中和剤(
ジメチルアミノエタノール> o、2部増粘剤(商品
名ハイビスフコ−1O4; 和光純薬製 固形分100係) 0.05部水
18.5部を均一
に練合分散して、固形分45係、pHs、s、平均樹脂
粒子径11μのスラリー状塗料を得た。
この塗料は貯蔵安定性に優れ、またこれより得られる塗
膜は実施例5同様にすぐれた特性を有するものであった
実施例 6 樹脂D 40部ブロ
ックイソシアネート樹脂(フレラ ンU−I) 30部ジブチ
ルチンジラウレート(解離触媒)1.0部流動助剤(@
記モダフロー)1.0部 二酸化チタン 30.0部の均質
な混合物を熱ローラで溶融練合したのち、パンタムミル
で粉砕し平均粒子径25μの樹脂粉末を得た。
この樹脂粉末を用いて下記の配合でスラリー状塗料を作
成した。
樹脂粉末 100部ポリエチ
レングリコール(平均分子量 2.000) 3部界面活性剤
(商品名チモールN;花王 アトラス社製)0.2部 増粘剤(前記ハイビスワコ−104)0.05部中和剤
(ジメチルアミノエタノール)0.5部水
100部エチレングリコール
5部を均一に練合分散し、固形分
5o%、pH8,6及び平均樹脂粒子径25μの白色ス
ラリー状塗料を得た。
この塗料は貯蔵安定性に優れ、又これより得、られる塗
膜は平滑性、耐食性の優れたものであった。
実施例 7 エポキシ当量900〜1000、樹脂の軟化温度96〜
104℃のビスフェノール型エポキシ樹脂り、E、R,
664J (ダウケミカル■社製商品名〕83部、2−
フェニルイミダゾール 1部、テトラハイドロフタリッ
クアンハイドライド13部、及び銅シアニン系の青顔料
3部の混合物を熱溶融練合した後、粉砕機にて180
メツシユ以下に粉砕して樹脂粉末を得た。
この樹脂粉末を用いて下記の配合でスラリー状塗料を作
成した。
樹脂粉末 100部ポリエ
チレングリコール(平均分子量 2,000) 3部界面活性
剤(商品名チモールN:花王 アトラス社製)0.2部 増粘剤(@記ハイビスワコー104)0.05部中和剤
(ジメチルアミノエタノール)0.5部水
100部エチレングリコール
5部を均一に練合分散し、固形分
50%、pH8,5及び平均樹脂粒子径25μの青色ス
ラリー状塗料を得た。
この塗料は貯蔵安定性に優れ、又これより得られた塗膜
は平滑性、耐食性の優れたものであった。
比較例 l 実施例1においてポリエチレングリコールを除去した他
はすべて同じ配合量でスラリー状塗料を調製した。
この塗料を用いて実施例1と同様にして塗膜を形成した
ところ、平滑性、可撓性に劣るものであった。
比較例 2 実施例2において樹脂粒子の平均粒子径を3μとした他
はすべて同様にしてスラリー状塗料を調製した。
この塗料を実施例2と同様にして塗装したところワキ膜
厚が薄く実用的な塗膜が得られかった。
比較例 3 実施例3においてポリエチレングリコールを等量の平均
分子量20,000のポリエチレングリコールに置き換
えた他は、実施例3と同様にしてスラリー状塗料を調製
した。
この塗料を実施例3と同様にして塗装したところ平滑性
の劣るものであった。
比較例 4 実施例4においてポリエチレングリコールの添加量を0
.2部に変えた他は同様にして塗料及び塗膜を形成した
この塗膜は平滑性の劣るものであった。
比較例 5 実施例1においてポリエチレングリコールを等量のトリ
エチレングリコールに変えた他は同様にして、塗料及び
塗膜を形成した。
この塗膜は実施例1に比較して平滑性の劣るものであっ
た。
比較例 6 実施例3においてポリエチレングリコールの添加量を1
5部に変えた他はすべて同様にして塗料及び塗膜を形成
した。
この塗膜は耐水性の劣るものであった。
比較例 7 実施例6において樹脂粒子の平均粒子径を60μに変え
た他は同様にして塗料及び塗膜を形成した。
この塗料は貯蔵安定性に劣り、又塗膜の平滑性も不充分
であった。
以上の各実施例及び比較例で調製した塗料及び塗膜の特
性試験結果を第1表に示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (イ)水媒体 ・・・・・・・・・50〜70
    重量部、(r:4 該水媒体に含まれており、かつ平
    均分子量が200−10,000のポリエチレングリコ
    ール・・・・・・・・・0.5〜10重量部 ならびに、 (/→ 平均粒子径5〜50μ、軟化温度が30〜12
    0℃のポリエステル樹脂、アクリル樹脂およびエポキシ
    樹脂から選ばれた熱硬化性樹脂粉末 ・
    ・・・・・・・・50〜30重量部よりなることを特徴
    とする水分散型熱硬化性被覆組成物。 2 上記樹脂粉末が、0.5〜1重量重量流動助剤を含
    む特許請求の範囲第1項に記載の水分散型熱硬化性被覆
    組成物。 3 上記水媒体が、水媒体と熱硬化性樹脂粉末の合計重
    量基準で0.01〜1.0重量%の水溶性増粘剤を溶解
    している特許請求の範囲第1項又は第2項に記載の水分
    散型熱硬化性被覆組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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