JPS5833492B2 - 定着装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は温度検出装置を有する定着装置に係わり、特に
被測定体に接触して温度検出する接触型温度検出機能を
有する定着装置に関わる。

従来より例えば複写機等の画像形成装置の定着器の定着
ローラの温度を検出し、検出出力による定着器の過熱防
止或は定着可能温度に達したかどうかの判別が行なわれ
ている。

温度検出器としては接触型と非接触型に分けられるが、
非接触型では応答性かにぷいという欠点があり、接触型
では定着ローラに傷をつけてしまう欠点があった。

本発明は接触型でしかも定着ローラ等の被測定体を傷つ
けることなく温度検出が行なえる定着装置を提供するこ
とを目的としている。

従来装置を第１図、第２図に示す。

第１図の装置は金属ブロック２０にサーミスタ２１を接
着剤２２で取り付け、回動する被測定体１８に押圧接触
させて金属ブロックの温度を測定するものである。

第１図に示す装置は金属ブロックの熱容量が大きい為、
感度が鈍い。

又、被測定体の表面形状に対する順応性がない為、接触
不良を起こし易い。

接触不良により熱抵抗が増大し感度が遅くなる。

又金属ブロックは放熱しやすい為検出出力が環境温度の
影響を受ける。

更に金属ブロックは硬い為被測定体に傷をつげる。

第２図の装置は金属板バネ２３に接着剤２５によりサー
□スタ２４を取り付けたものである。

板バネ２３は被測定体１８に傷をつげる。

たとえ板バネ２３の被測定体との接触面にテフロンコー
トを施してもテフロンはすぐ剥げてしまう。

また長時間使用すると板バネの弾性力が弱まり接触不良
を起こす。

つまり耐久性がない。本発明はかかる従来装置の欠点を
解消する。

以下、図面に従い本発明の詳細な説明する。

第３図ａ、ｂは本発明の第１の実施例の断面図を示すも
のである。

図において、１は例えばポリイミドアミド、又はテフロ
ンテープ等の厚さ０．０５〜０．５闘の耐熱性樹脂シー
ト、２は例えばＰＢＴ（ポリブチレンテレフタレート）
、ポリイミド、ポリイミドアミド、変性フェノール樹脂
、又はシリコンコンパウンド等からなる前記シート１と
後述の弾性体３を保持する保持部材、３は例えばシリコ
ンゴムスポンジ、又はシリコンゴムシート等から成る断
熱性弾性体、４はサーミスタ、又はサーモカップル等の
感温素子、５はリード線、６は被測定体としての定着ロ
ーラでローラ１１と定着ローラ対を形成しローラ６内に
は加熱用・・ロゲンランプ１０が設けられている。

ローラ６゜１１間を未定着紙が通過すると、加熱加圧に
より定着が行なわれる。

定着ローラ６の表面温度は弾性体３を矢印βの方向から
定着ロールに押圧した状態で前記樹脂シート１を介して
感温素子４に伝達され′：表面温度に応じた感温出力は
リード線５を介し丈不図示の制御回路に伝達され、・・
ロゲンランプ１０の制御が行なわれる。

ここで感温素子４を前記樹脂シート１と弾性体３０両平
面で挾持する形状とし、弾性体３に中空部３Ｓがない場
合、矢印βの方向から定着ローラ６に押圧すると、定着
ローラ６と樹脂シート表面が摺動し感動素子４の存在す
る部分に対応する前記樹脂シート１、及びローラ６の表
面が局所的強圧を受ける。

するとシート１０表面に局所的摩耗が生じ、シート１が
破れ感温素子４及びローラ６の破損につながる。

又局所的摩擦熱による感温出力の変動を起こす。

これを防止する為に弾性体３に中空部３Ｓを設けた。

以上の如く構成することにより、次の様な効果が得られ
る。

感温素子４０周辺はすべて樹脂から戒っており熱容量が
小さくなるので感度が良くなる。

又、樹脂シート１は定着ローラ表面に密着する、つまり
弾性体３０弾性による被測定体の面形状に対応し、被測
定面から感温素子４までの距離がかわらないので熱抵抗
が変化せず安定した検出出力が得られる。

又、弾性体はそれ自体金属などに比べて放熱が少ないが
本実施例では中空部３Ｓを設けている。

空気は弾性体よりも更に熱容量が小さく、中空部３Ｓ内
の空気は弾性体３により外気から遮断されている為外気
温度の影響をほとんど受けることがない。

更に装置が定着ローラ６に圧着された時感温素子４に当
接する弾性体３の部分が容易に中空部３Ｓに逃げるので
シート１に与える圧力が平均化しシート１及び感温素子
の破損は起こりにくく耐久性が向上する。

又樹脂シートは表面が柔らがなので被測定面に傷をつげ
ることもない。

次に本発明の第２の実施例を第４図に示す。

第４図においても第２図と同様の機能を有するものには
同一の番号を符した。

第２実施例においては弾性体３に感温素子４を埋設する
ための窪み３Ｈを設けている。

これにより前述の局所的強圧の発生を更に防止すること
ができる。

また他の効果は第１実施例で述べた効果と同様である。

以上の如く本発明の定着装置における一実施例の温度検
知装置は弾性体に中空部を設けることにより被測定体の
表面温度を忠実に検知し、しかも温度変化に対して迅速
に対応でき非常に有効である。

特に複写機等の定着器の定着ローラに使用した場合、定
着ローラの破損又は温度検出器の破損による過熱等の防
止を達成できる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来の装置を示す図、第３図ａ、ｂは
本発明の第１の実施例の断面図、第４図は本発明の第２
の実施例の断面図である。 図において、１は耐熱性樹脂シート、３，３′ハ断熱性
弾性体、３Ｓは中空部、３Ｈは窪み、４は感温素子、６
は定着ローラを其々示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 未定着画像を記録材等に定着する定着装置において
   、 被測定体の移動可能な表面温度を検出する感温素子と、
   該感温素子と該被測定体との間に介在する樹脂シートと
   、該感温素子と該樹脂シートを被測定体側へ押圧する弾
   性変形可能な部材とを有し、該部材の感温素子に対応す
   る第１部位の弾性変形可能量が第１部位周辺の第２部位
   の弾性変形可能量より大きくなるように、 該部材の該感温素子に対応する部分の内部に中空部を有
   している接触型温度検出装置を有することを特徴とする
   定着装置。 ２ 上記中空部内には気体があり、ここは外気から遮断
   されていることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載
   の定着装置。 ３ 上記部材は上記感温素子を埋設する窪みを有してい
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項又は第２項に
   記載の定着装置。