JPS5833316B2 - 非晶質合金の製造方法 - Google Patents
非晶質合金の製造方法Info
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- JPS5833316B2 JPS5833316B2 JP1187677A JP1187677A JPS5833316B2 JP S5833316 B2 JPS5833316 B2 JP S5833316B2 JP 1187677 A JP1187677 A JP 1187677A JP 1187677 A JP1187677 A JP 1187677A JP S5833316 B2 JPS5833316 B2 JP S5833316B2
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- plating
- amorphous alloy
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は非晶質(アモルファス)合金の製造方法に関す
るものである。
るものである。
近年、非晶質合金は、その構造と物理的性質(特に熱的
、電気的及び磁気的性質)、更には力学的性質の点で注
目されはじめている。
、電気的及び磁気的性質)、更には力学的性質の点で注
目されはじめている。
即ち、非晶質合金の一般的な特長として下記のものが考
えられる。
えられる。
(1) 機械的強度が実用金属材料に比べて高く、実
用金属材料とウィスカーとの中間であること。
用金属材料とウィスカーとの中間であること。
(2)剛性率が結晶金属に比べて20〜40%低いこと
。
。
(3)殆んど加工硬化がないこと。
(4)電気抵抗が一般に高いこと。
(5)Cr等の添加によって耐食・性が著しく向上する
こと。
こと。
(6)高透磁性を有するものを製造することができるこ
と。
と。
従来此種の非晶質合金の製造方法としては、スパッタリ
ングによる方法、溶融物の急冷法(例えばガン法、ピス
トンアンビル法、圧延法、遠心法)等が知られているが
、後者の急冷法の方が一般的に行なわれている。
ングによる方法、溶融物の急冷法(例えばガン法、ピス
トンアンビル法、圧延法、遠心法)等が知られているが
、後者の急冷法の方が一般的に行なわれている。
この方法によれば、Fe系金属と、非晶質元素(例えば
P、C,B、Si)の2種以上とを一旦溶解せしめ、こ
れを冷却してから粉砕し、再び溶解せしめ、これを吹き
付ける等して急冷することにより非晶質化するようにし
ている。
P、C,B、Si)の2種以上とを一旦溶解せしめ、こ
れを冷却してから粉砕し、再び溶解せしめ、これを吹き
付ける等して急冷することにより非晶質化するようにし
ている。
この結果、非晶質合金被膜を形成することはできるが、
Feの融点が高いので、共晶温度を下げて製造を容易に
するためには非晶質元素を少なくとも2種類含有させる
ことが必要となる。
Feの融点が高いので、共晶温度を下げて製造を容易に
するためには非晶質元素を少なくとも2種類含有させる
ことが必要となる。
従って例えばFe−Pの2元素からなる合金を製造する
ことは不可能であり、また急冷法によるプロセスは非常
に面倒なものである。
ことは不可能であり、また急冷法によるプロセスは非常
に面倒なものである。
また合金被膜の膜厚をコントロールしたり或いは合金被
膜の形状のパターンを様々なものとするのは困難である
。
膜の形状のパターンを様々なものとするのは困難である
。
本発明は上述の如き欠陥を是正すべ〈発明されたもので
あって、第1の発明は、Fe80c7H20として計算
して100〜500 ?/lに和尚する2価Feイオン
、NaH2PO2・H2Oとして計算して8〜30ft
/lに相当する次亜リン酸及び/又は次亜リン酸塩及び
4 X 10’−5〜8X 10−3mol/lの2価
Cuイオンを主として含有するメッキ浴を用いて、pi
−1i、o〜2.2、温度30〜50℃、電流密度5〜
20 A/d m2の条件下で電気メッキすることによ
って、Fe及びPを主体として含有する非晶質合金を得
るようにした非晶質合金の製造方法に係るものであり、
第2の発明は、FeSO4・7H20として計算して1
00〜500グ/lに相当する2価Feイオン、スルフ
ァミン酸ニッケルもしくはスルファミン酸コバルトとし
て計算して109/l以下のNiイオン及び/又はCo
イオン、NaH2PO□・H2Oとして計算して8〜3
0ft/lに相当する次亜リン酸及び/又は次亜リン酸
塩及び4 X 10−’〜8 X 10−’moA%の
2価のCuイオンを主として含有するメッキ浴を用いて
、pH1,0〜2.2、温度30〜50℃、電流密度5
〜20人/dm2の条件下で電気メッキすることによっ
て、60〜88原子%のFe、10原子%以下のNi及
び/又はCo及び12〜30原子%のPを主体として含
有する非晶質合金を得るようにした非晶質合金の製造方
法に係るものである。
あって、第1の発明は、Fe80c7H20として計算
して100〜500 ?/lに和尚する2価Feイオン
、NaH2PO2・H2Oとして計算して8〜30ft
/lに相当する次亜リン酸及び/又は次亜リン酸塩及び
4 X 10’−5〜8X 10−3mol/lの2価
Cuイオンを主として含有するメッキ浴を用いて、pi
−1i、o〜2.2、温度30〜50℃、電流密度5〜
20 A/d m2の条件下で電気メッキすることによ
って、Fe及びPを主体として含有する非晶質合金を得
るようにした非晶質合金の製造方法に係るものであり、
第2の発明は、FeSO4・7H20として計算して1
00〜500グ/lに相当する2価Feイオン、スルフ
ァミン酸ニッケルもしくはスルファミン酸コバルトとし
て計算して109/l以下のNiイオン及び/又はCo
イオン、NaH2PO□・H2Oとして計算して8〜3
0ft/lに相当する次亜リン酸及び/又は次亜リン酸
塩及び4 X 10−’〜8 X 10−’moA%の
2価のCuイオンを主として含有するメッキ浴を用いて
、pH1,0〜2.2、温度30〜50℃、電流密度5
〜20人/dm2の条件下で電気メッキすることによっ
て、60〜88原子%のFe、10原子%以下のNi及
び/又はCo及び12〜30原子%のPを主体として含
有する非晶質合金を得るようにした非晶質合金の製造方
法に係るものである。
これらの方法によって、1種の非晶質元素を用いて前述
した諸特長を有する非晶質合金を極めて簡単に製造する
ことができ、非晶質元素の量を少なくすることができ、
合金の膜厚及び形状のコントロールも非常に簡単となり
、然も光沢のある非晶質合金を得ることができる。
した諸特長を有する非晶質合金を極めて簡単に製造する
ことができ、非晶質元素の量を少なくすることができ、
合金の膜厚及び形状のコントロールも非常に簡単となり
、然も光沢のある非晶質合金を得ることができる。
第1の発明による方法において、上述のメッキ浴の主成
分である2価のFeイオンは、硫酸第一鉄FeSO4、
スルファミン酸鉄Fe(NH2SO3)2等、或いはこ
れらの混合物のようにFe2+を供給するものから得ら
れる。
分である2価のFeイオンは、硫酸第一鉄FeSO4、
スルファミン酸鉄Fe(NH2SO3)2等、或いはこ
れらの混合物のようにFe2+を供給するものから得ら
れる。
またメッキ浴の他方の主成分はPの供給源であって、次
亜リン酸Hs PO2、次亜リン酸塩、或いはこれらの
混合物を用いるが、この次亜リン酸塩としては次亜リン
酸ナトリウムNaH2PO2、次亜リン酸カリウムKH
2Po 2等が挙げられる。
亜リン酸Hs PO2、次亜リン酸塩、或いはこれらの
混合物を用いるが、この次亜リン酸塩としては次亜リン
酸ナトリウムNaH2PO2、次亜リン酸カリウムKH
2Po 2等が挙げられる。
また、第2の発明による方法において、上述のメッキ浴
の主成分のうち、2価のFeイオンは、硫酸第一鉄Fe
50いスルファミン酸鉄Fe(NH2SO3)2等、或
いはこれらの混合物のようにFe2+を供給するものか
ら得られ、Niイオンの供給源としてはスルファミン酸
ニッケル、硫酸ニッケル等が用いられ、Coイオンの供
給源としてはスルファミン酸コバルト、硫酸コバルト等
が用いられ、モしてPの供給源としては次亜リン酸H3
PO2、次亜リン酸塩、或いはこれらの混合物が用いら
れる。
の主成分のうち、2価のFeイオンは、硫酸第一鉄Fe
50いスルファミン酸鉄Fe(NH2SO3)2等、或
いはこれらの混合物のようにFe2+を供給するものか
ら得られ、Niイオンの供給源としてはスルファミン酸
ニッケル、硫酸ニッケル等が用いられ、Coイオンの供
給源としてはスルファミン酸コバルト、硫酸コバルト等
が用いられ、モしてPの供給源としては次亜リン酸H3
PO2、次亜リン酸塩、或いはこれらの混合物が用いら
れる。
この次亜リン酸塩としては次亜リン酸ナトリウムNaH
2PO2、次亜リン酸カリウムKH2PO2等が挙げら
れる。
2PO2、次亜リン酸カリウムKH2PO2等が挙げら
れる。
次にメッキの原理を概略的に述べると、例えばFeSO
4はFe2+とSO42−に解離してFe2+が陰極側
に移動し、ここで還元されてFeとして電着される。
4はFe2+とSO42−に解離してFe2+が陰極側
に移動し、ここで還元されてFeとして電着される。
また次亜リン酸塩、例えばNaH2PO2は一旦Na+
と(H2PO2)−に解離し、これらはH2Oによって
NaOHとH3PO2となるが、このうちNaOHはメ
ッキ浴のpHが低いためにNa 2804に変化してし
まう。
と(H2PO2)−に解離し、これらはH2Oによって
NaOHとH3PO2となるが、このうちNaOHはメ
ッキ浴のpHが低いためにNa 2804に変化してし
まう。
従って次亜リン酸塩は最終的にはH3PO2となり、こ
れからPが供給されるものと考えられる。
れからPが供給されるものと考えられる。
なおNaPH20□のNaはこの試薬を安定化させる作
用をする。
用をする。
ところが、この状態で得られる非晶質合金は、殆んどの
場合、梨地メッキであってその表面粗度は20〜50μ
と比較的粗いものである。
場合、梨地メッキであってその表面粗度は20〜50μ
と比較的粗いものである。
このために、本発明においては、上述のメッキ浴に、光
沢剤として作用するCu2+を含有せしめ、非晶質合金
中にCuを取り込ませるようにする。
沢剤として作用するCu2+を含有せしめ、非晶質合金
中にCuを取り込ませるようにする。
この結果、Fe及びPを主成分とする非晶質合金がCu
の含有によって光沢のある表面を呈するようになり、鏡
面状の光沢メッキが得られる。
の含有によって光沢のある表面を呈するようになり、鏡
面状の光沢メッキが得られる。
この場合、添加する2価の銅イオンCu2+は、硫酸銅
Cu5O+・5H20,スルファミン酸銅Cu(NH2
S Os )2、塩化第二銅CuC132等、或いはこ
れらの混合物から得られる。
Cu5O+・5H20,スルファミン酸銅Cu(NH2
S Os )2、塩化第二銅CuC132等、或いはこ
れらの混合物から得られる。
なおこれらのCu2+供給物質はメッキ浴に溶解し易い
ものである。
ものである。
第1の発明によるメッキ浴は下記の基本組成から成って
いてよく、下記の条件下で電気メッキするのが望ましい
。
いてよく、下記の条件下で電気メッキするのが望ましい
。
Fe 804 ・7H20
L−アスコルビン酸
NaH2PO2’H2O
CuSO4・5H20
pH
100〜500 t/13
2〜10 t/lI
8〜30 t/1t
O001〜2グ/1
1.0〜2.2
電流密度 5〜20 A7’dm2
浴 温 30〜50℃また第
2の発明によるメッキ浴は下記の基本組成から成ってい
てよく、下記の条件下で電気メッキするのが望ましい。
2の発明によるメッキ浴は下記の基本組成から成ってい
てよく、下記の条件下で電気メッキするのが望ましい。
Fe5017H20100〜50011/IIスルフア
ミン酸ニツ ケル及び/又はスル 10 t/13以下フ
ァミン酸コバルト L−アスコルビン酸 2〜10 Y/IN
aH2PO2・I2,0 8〜30
f/1CuSO+・5H200,01〜2 ?/13p
I(1,0〜2.2 電流密度 5〜20 A7’dm2 浴 温 30〜50℃これらの場
合、L−アスコルビン酸はFe2+の安定化剤として作
用する。
ミン酸ニツ ケル及び/又はスル 10 t/13以下フ
ァミン酸コバルト L−アスコルビン酸 2〜10 Y/IN
aH2PO2・I2,0 8〜30
f/1CuSO+・5H200,01〜2 ?/13p
I(1,0〜2.2 電流密度 5〜20 A7’dm2 浴 温 30〜50℃これらの場
合、L−アスコルビン酸はFe2+の安定化剤として作
用する。
上記基本組成の成分以外に、Niの供給源として適量の
硫酸ニッケルNiSO4,7)I20. Coの供給源
として適量の硫酸コバルトCo50..7H20を添加
してもよい。
硫酸ニッケルNiSO4,7)I20. Coの供給源
として適量の硫酸コバルトCo50..7H20を添加
してもよい。
またホウ酸HsBOaや塩化アンモニウムNH4Clを
添化してもよいが、これらは一般にNiメッキにおける
光沢剤として作用するものであり、NH4ClのC4は
Fe50+を溶解させ易くする。
添化してもよいが、これらは一般にNiメッキにおける
光沢剤として作用するものであり、NH4ClのC4は
Fe50+を溶解させ易くする。
なおCu 804 ・5H20の添加量を0.01〜2
f/13(4X10−5〜8X10−3モル/l)と
したのは、0.01///未満であると量が少なすぎて
メッキに光沢がでに<<、2fI/lを越えると量が多
すぎてCuがメッキ表面に析出することにより光沢がや
はりでにくいからである。
f/13(4X10−5〜8X10−3モル/l)と
したのは、0.01///未満であると量が少なすぎて
メッキに光沢がでに<<、2fI/lを越えると量が多
すぎてCuがメッキ表面に析出することにより光沢がや
はりでにくいからである。
また、pHが上記の範囲から外れ、1.0未満になると
Pの濃度が増えてメッキの付きが悪くなり、2.2を越
えるとメッキは付くが非晶質のメッキにするのが困難と
なる。
Pの濃度が増えてメッキの付きが悪くなり、2.2を越
えるとメッキは付くが非晶質のメッキにするのが困難と
なる。
また電流密度が上記の範囲から外れ、5A/dm2未満
になるとメッキが困難となり、20A/dm2を越える
と電極に焼けが生じるので好ましくない。
になるとメッキが困難となり、20A/dm2を越える
と電極に焼けが生じるので好ましくない。
また浴温もあまり高すぎるとメッキ浴の成分が沈澱して
しまう。
しまう。
なおメッキ浴の田とFe系の酸化還元電位との関係を調
べたところ、FeとFe2+との間の酸化還元電位は−
0,47mVであってpH=o〜6では一定である。
べたところ、FeとFe2+との間の酸化還元電位は−
0,47mVであってpH=o〜6では一定である。
またメッキ浴のpHとP系の酸化還元電位との関係を調
べたところ、FeとPとの共晶によるFe−P系共晶合
金をメッキするためには、Feに関する上記酸化還元電
位(−0,47mV)とPに関する酸化還元電位とが接
近していなければならない。
べたところ、FeとPとの共晶によるFe−P系共晶合
金をメッキするためには、Feに関する上記酸化還元電
位(−0,47mV)とPに関する酸化還元電位とが接
近していなければならない。
ところがpHが2以上になれば、PとH3PO2又はH
2PO2との間の酸化還元電位が非常に低下する傾向が
あり、従ってFeの上記酸化還元電位ではPがメッキさ
れに<<、非晶質のものが得難いことが分った。
2PO2との間の酸化還元電位が非常に低下する傾向が
あり、従ってFeの上記酸化還元電位ではPがメッキさ
れに<<、非晶質のものが得難いことが分った。
このためPの酸化還元電位をFeの上記酸化還元電位に
近づけた状態で非晶質合金を得るにはpHを2.2以下
、好ましくは1.5〜2.0にすることが必要である。
近づけた状態で非晶質合金を得るにはpHを2.2以下
、好ましくは1.5〜2.0にすることが必要である。
また本発明によるメッキ浴は上記基本組成を変更したも
のであってよく、FeSO4・7H20の代りに)〜I
モルのスルファミン酸鉄を用いてよく、またこの変更し
た基本組成に対し、低活性及び光沢性付与のためにO〜
130fI/A’の尿素を、pHを調節してバッファ作
用をする20〜609/1のスルファミン酸アンモニウ
ムを、少量の光沢剤を夫々添加してもよい。
のであってよく、FeSO4・7H20の代りに)〜I
モルのスルファミン酸鉄を用いてよく、またこの変更し
た基本組成に対し、低活性及び光沢性付与のためにO〜
130fI/A’の尿素を、pHを調節してバッファ作
用をする20〜609/1のスルファミン酸アンモニウ
ムを、少量の光沢剤を夫々添加してもよい。
また適量のスルファミン酸ニッケルやスルファミン酸コ
バルトを添加スルことにより、Fe−Ni又はCo−P
系非晶質合金とすることもできる。
バルトを添加スルことにより、Fe−Ni又はCo−P
系非晶質合金とすることもできる。
第1の発明による方法で製造した非晶質合金は、Feと
Pとを主成分としたものであり、第2の発明による方法
で製造した非晶質合金はFeと、Ni及び/又はCoと
、Pとを主成分としたものであり、Feが60〜88a
t%、Ni及び/又はC。
Pとを主成分としたものであり、第2の発明による方法
で製造した非晶質合金はFeと、Ni及び/又はCoと
、Pとを主成分としたものであり、Feが60〜88a
t%、Ni及び/又はC。
が10at%以下、Pが12〜30at%であるのが望
ましく、また上述のCu2+供給物質の添加量に対応し
た少量のCuを含有しているのが望ましい。
ましく、また上述のCu2+供給物質の添加量に対応し
た少量のCuを含有しているのが望ましい。
Feを60〜88 at%(原子数の割合)としたのは
、Feが60 at%未満ではメッキの付きが悪くなり
かつまたP濃度が増えて磁束密度Bsが低下してしまい
、またFeが88 at%を越えるとP濃度が減少して
非晶質(アモルファス)合金となりにくいからである。
、Feが60 at%未満ではメッキの付きが悪くなり
かつまたP濃度が増えて磁束密度Bsが低下してしまい
、またFeが88 at%を越えるとP濃度が減少して
非晶質(アモルファス)合金となりにくいからである。
またPを12〜30at%としたのは、上記のFeの割
合と丁度逆の関係からPが12at%未満では非晶質合
金が得られ難く、またPが30at%を越えると電気抵
抗が高くなりすぎてメッキの付きが悪くなりかっまた磁
束密度Bsが低下してしまうからである。
合と丁度逆の関係からPが12at%未満では非晶質合
金が得られ難く、またPが30at%を越えると電気抵
抗が高くなりすぎてメッキの付きが悪くなりかっまた磁
束密度Bsが低下してしまうからである。
なお、第1の発明及び第2の発明による各非晶質合金は
、また更にCr等を1〜2at%含有せしめて合金の耐
食性を向上させることも出来るが、この場合CrがCr
3+としてメッキ浴中に存在していないとFe2+をF
e3+に酸化させてしまうので望ましくない。
、また更にCr等を1〜2at%含有せしめて合金の耐
食性を向上させることも出来るが、この場合CrがCr
3+としてメッキ浴中に存在していないとFe2+をF
e3+に酸化させてしまうので望ましくない。
以上説明したように、本発明によれば、Feの供給源で
ある例えばFe50+とPの供給源である例えばNaH
2PO2とを主成分とする酸性メッキ浴を用いて電気メ
ッキするようにしているから、従来不可能であったFe
−Pの2元素からなる非晶質合金を製造することが可能
となった。
ある例えばFe50+とPの供給源である例えばNaH
2PO2とを主成分とする酸性メッキ浴を用いて電気メ
ッキするようにしているから、従来不可能であったFe
−Pの2元素からなる非晶質合金を製造することが可能
となった。
然もメッキ法によるものであるから、従来法と比べてそ
の操作が極めて簡単となり、また非晶質元素であるPの
量も比較的少なくなる。
の操作が極めて簡単となり、また非晶質元素であるPの
量も比較的少なくなる。
またメッキによるものであるから、合金の膜厚及び形状
のコントロールも非常に簡単になる。
のコントロールも非常に簡単になる。
然も重要なことに、Cu2+の添加により光沢のあるメ
ッキ合金を得ることができる。
ッキ合金を得ることができる。
本発明による非晶質合金は従来の非晶質合金の有する緒
特性を具備している。
特性を具備している。
即ち、機械的強度が高く、加工硬化が殆んどなく、剛性
率が比較的低く、電気抵抗が高く、然も高透磁性を有し
たものとなり、磁性材料をはじめ、強度が要求される小
物部品や複合材料、板材、線材等に非常に有用である。
率が比較的低く、電気抵抗が高く、然も高透磁性を有し
たものとなり、磁性材料をはじめ、強度が要求される小
物部品や複合材料、板材、線材等に非常に有用である。
なお本発明による上述のメッキ浴を用いて非晶質合金を
製造する際の一例としては、メッキの前処理として、例
えばCu試験片からなる被メッキ物をまずトリクレン蒸
気で脱脂洗浄し、次いで例えば30fI/A’のメタレ
ックスWスペシャル(マクダーミド社製の商品名)にて
陰極洗浄してから後水洗し、本メッキに入った。
製造する際の一例としては、メッキの前処理として、例
えばCu試験片からなる被メッキ物をまずトリクレン蒸
気で脱脂洗浄し、次いで例えば30fI/A’のメタレ
ックスWスペシャル(マクダーミド社製の商品名)にて
陰極洗浄してから後水洗し、本メッキに入った。
また他の前処理として、Al試験片をトリクレン蒸気で
洗浄し、次いでZn又はSn置換法によりシアン化銅か
らCuストライク(即ち薄いCu膜を付けること)を行
ない、更にピロリン酸銅からCuメッキした後本メッキ
に入った。
洗浄し、次いでZn又はSn置換法によりシアン化銅か
らCuストライク(即ち薄いCu膜を付けること)を行
ない、更にピロリン酸銅からCuメッキした後本メッキ
に入った。
本メッキは、以下に述べる本発明の各実施例によるメッ
キ浴で行った。
キ浴で行った。
実施例 1
下記の組成の酸性メッキ浴を調製した。
スルファミン酸鉄(鉄として) 56fl/IL−
アスコルビン酸 5 Y/1jH3B03
20 ft/1スルフアミン
酸アンモニウム 60 f?/l;NaH2PO
2・H2O21,2ft/13サツカリンナトリウム
2ft/ICu 804 ・5H200,
2ft/13そしてこのメッキ浴を用い、下記の条件で
メッキを行なった。
アスコルビン酸 5 Y/1jH3B03
20 ft/1スルフアミン
酸アンモニウム 60 f?/l;NaH2PO
2・H2O21,2ft/13サツカリンナトリウム
2ft/ICu 804 ・5H200,
2ft/13そしてこのメッキ浴を用い、下記の条件で
メッキを行なった。
pH1,72
電流密度 71’Jdm2
浴 温 40℃
上記メッキ浴からは光沢のあるFe−P系の合金が得ら
れた。
れた。
この合金についてX線回析を行なったところ、ブロード
なスペクトルが得られたが、シャープなピークを示すα
−鉄のスペクトルと比較すれば本実施例による合金は非
晶質のものであることが示された。
なスペクトルが得られたが、シャープなピークを示すα
−鉄のスペクトルと比較すれば本実施例による合金は非
晶質のものであることが示された。
そして本実施例による合金は、分析の結果、Fe79.
2P20.5 Cuo、33の組成を有していた。
2P20.5 Cuo、33の組成を有していた。
この合金について磁気天秤による磁気量を測定した結果
、磁束密度Bs=14100gaussであった。
、磁束密度Bs=14100gaussであった。
またIKHzの磁界を加えたときの初透磁率μ’ I
KHzは1700であった。
KHzは1700であった。
本実施例においては、光沢剤であるCu2+をCu5O
r5H20として添加したが、電気メッキの結果Cuが
非晶質合金中に取り込まれ、図面に示すように、添加し
たCuSO4・5H20と取り込まれたCuとの間には
はゾ直線的な関係があることが分った。
r5H20として添加したが、電気メッキの結果Cuが
非晶質合金中に取り込まれ、図面に示すように、添加し
たCuSO4・5H20と取り込まれたCuとの間には
はゾ直線的な関係があることが分った。
この場合、添加量を上述したように0.01〜2’?/
it(本実施例では0.2’?/13)と少量に゛すれ
ば、BS等にあまり変化を与えないことが分った。
it(本実施例では0.2’?/13)と少量に゛すれ
ば、BS等にあまり変化を与えないことが分った。
なお得られたメッキ被膜の膜厚はメッキ浴の成分の濃度
、pH1電流密度等のコントロールによって自由に変え
ることができた。
、pH1電流密度等のコントロールによって自由に変え
ることができた。
また上述の前処理により被メッキ物の表面に形成したC
u膜の表面に所定パターンのフォトレジスト層を被着し
ておけば、このフォトレジスト層が存在しない部分にメ
ッキ被膜を付けられるから、フォトレジスト層の形状に
よって様々なパターンのメッキ被膜を容易に形成するこ
とができた。
u膜の表面に所定パターンのフォトレジスト層を被着し
ておけば、このフォトレジスト層が存在しない部分にメ
ッキ被膜を付けられるから、フォトレジスト層の形状に
よって様々なパターンのメッキ被膜を容易に形成するこ
とができた。
実施例 2
本実施例では下記の組成の酸性メッキ浴を調製した。
Fe50+ ・7H20300ft/A?L−アスコル
ビン酸 5グ/1H3BO330?
/II NaH2PO2・H208,5S’/IINH4C12
0ft/A’ CuSO4・5H201,Oft/l そしてこのメッキ浴を用い、下記の条件でメツキを行な
った。
ビン酸 5グ/1H3BO330?
/II NaH2PO2・H208,5S’/IINH4C12
0ft/A’ CuSO4・5H201,Oft/l そしてこのメッキ浴を用い、下記の条件でメツキを行な
った。
pH1,8
電流密度 10A/dm2
浴 湛 40℃
上記メッキ浴ではFe供給源としてF e S 04を
使用し、NaH2PO2・N20を前記実施例1よりも
少なくする一方、CuSO4を多くしているが、前記実
施例1で述べたと同様に光沢のあるFe−P系非晶質合
金、Fe7B、5P19.9 CuLaを製造する。
使用し、NaH2PO2・N20を前記実施例1よりも
少なくする一方、CuSO4を多くしているが、前記実
施例1で述べたと同様に光沢のあるFe−P系非晶質合
金、Fe7B、5P19.9 CuLaを製造する。
とができた。
またこの磁束密度Bsは14000gaussであった
。
。
実施例 3
本実施例では、前記実施例1で述べたメッキ浴に更にス
ルファミン酸ニッケルを2.0?/l添加してメッキを
行なったが、光沢のあるFe−N1−P系の非晶質合金
が得られた。
ルファミン酸ニッケルを2.0?/l添加してメッキを
行なったが、光沢のあるFe−N1−P系の非晶質合金
が得られた。
実施例 4
本実施例では、前記実施例1で述べたメッキ浴に更にス
ルファミン酸ニッケルを10f/7添加してメッキを行
なったが、得られた合金メッキ被膜は前記実施例3によ
り得られたものよりNiの含有量が多かった。
ルファミン酸ニッケルを10f/7添加してメッキを行
なったが、得られた合金メッキ被膜は前記実施例3によ
り得られたものよりNiの含有量が多かった。
実施例 5
本実施例では、前記実施例1で述べたメッキ浴に更にス
ルファミン酸コバルトを51/l添加してメッキを行な
ったところ、光沢のあるF e −C。
ルファミン酸コバルトを51/l添加してメッキを行な
ったところ、光沢のあるF e −C。
−P系の非晶質合金が得られた。
図面は本発明の一実施例を示すものであって、メッキ浴
に添加したCu5O+・5 N20の量と非晶質合金中
に含まれるCuの量との関係を示すグラフである。
に添加したCu5O+・5 N20の量と非晶質合金中
に含まれるCuの量との関係を示すグラフである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 I Fe50+・7H20として計算して100〜5
00?/lに相当する2価Feイオン、NaH2PO2
・H2Oとして計算して8〜30 f/11に相当する
次亜リン酸及び/又は次亜リン酸塩及び4X10−5〜
8X 10−”moを4の2価Cuイオンを主として含
有するメッキ浴を用いて、pH1,0〜2.2、温度3
−0〜50℃、電流密度5〜20A7/dm2の条件下
で電気メッキすることによって、Fe及びPを主体とし
て含有する非晶質合金を得るようにした非晶質合金の製
造方法。 2 Fe50+7H20として計算して100〜50
01i/lに相当する2価Feイオン、スルファミン酸
ニッケルもしくはスルファミン酸コバルトとして計算し
て10fI/l以下のNiイオン及び/又はCoイオン
、NaH2PO2・H2Oとして計算して8〜30f/
/に相当する次亜リン酸及び/又は次亜リン酸塩及び4
X 10−’〜8 X 10−3mo4/ lの2価
のCuイオンを主として含有するメッキ浴を用いて、p
H1,0〜2.2、温度30〜50℃、電流密度5〜2
0 A/ dm2の条件下で電気メッキすることによっ
て、60〜88原子%のFe、10原子%以下のNi及
び/又はCo及び12〜30原子%のPを主体として含
有する非晶質合金を得るようにした非晶質合金の製造方
法。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1187677A JPS5833316B2 (ja) | 1977-02-05 | 1977-02-05 | 非晶質合金の製造方法 |
CA278,543A CA1072910A (en) | 1976-05-20 | 1977-05-16 | Method of manufacturing amorphous alloy |
US05/797,241 US4101389A (en) | 1976-05-20 | 1977-05-16 | Method of manufacturing amorphous alloy |
NL7705464A NL7705464A (nl) | 1976-05-20 | 1977-05-17 | Werkwijze voor het maken van een amorfe legering. |
GB20931/77A GB1519125A (en) | 1976-05-20 | 1977-05-18 | Methods of manufacturing amorphous alloy |
FR7715357A FR2352076A1 (fr) | 1976-05-20 | 1977-05-18 | Procede de fabrication d'un alliage amorphe et alliage obtenu |
DE19772722946 DE2722946A1 (de) | 1976-05-20 | 1977-05-20 | Verfahren zur herstellung einer amorphen legierung |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1187677A JPS5833316B2 (ja) | 1977-02-05 | 1977-02-05 | 非晶質合金の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS53124130A JPS53124130A (en) | 1978-10-30 |
JPS5833316B2 true JPS5833316B2 (ja) | 1983-07-19 |
Family
ID=11789919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1187677A Expired JPS5833316B2 (ja) | 1976-05-20 | 1977-02-05 | 非晶質合金の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5833316B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0728585B2 (ja) * | 1988-03-16 | 1995-04-05 | ヤンマー農機株式会社 | 乗用田植機の田植機本体における後車輪駆動機構 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4101389A (en) * | 1976-05-20 | 1978-07-18 | Sony Corporation | Method of manufacturing amorphous alloy |
JPS6379211A (ja) * | 1987-09-04 | 1988-04-09 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 磁性体−絶縁体多層複合体磁芯 |
CA2576752A1 (en) * | 2007-02-02 | 2008-08-02 | Hydro-Quebec | Amorpheous fe100-a-bpamb foil, method for its preparation and use |
WO2022244782A1 (ja) * | 2021-05-17 | 2022-11-24 | Jfeスチール株式会社 | Fe系皮膜付き素材冷延鋼板、Fe系皮膜付き素材冷延鋼板の製造方法、Fe系皮膜付き冷延鋼板の製造方法、溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法および合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 |
-
1977
- 1977-02-05 JP JP1187677A patent/JPS5833316B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0728585B2 (ja) * | 1988-03-16 | 1995-04-05 | ヤンマー農機株式会社 | 乗用田植機の田植機本体における後車輪駆動機構 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS53124130A (en) | 1978-10-30 |
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