JPS58328Y2 - 安全電工ナイフ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、主に各種電気工事における、ケーブル線、
電線などの接続用などに先端部を輪切り皮むき、或いは
その皮むきした先方部を分割（縦割り）するなどの作業
が手際よく、その上安全かつ速やかにできる安全電工ナ
イフに関するものである。

各種電気工事において、刃先の突出したナイフ（カッタ
ーともいう。

）を使用しているために、皮むきのために先端部の皮部
を輪切りにして所謂皮むきをする場合、手なれた作業者
であっても内部の銅線或いはアルミ線までも切断するこ
とが在住にしであるものである。

又、安全面の考慮を払われたナイフではない故に、皮む
き、その皮むきした先方部の分割をする作業時に、手指
を傷つける危険性があり、安全性に欠けるものである。

そこで、本考案は、従来の上記欠点を解消し、しかも、
安全、円滑、手際よく作業できるようにした、電気工事
上至便なものを開発したものである。

次に、本考案の実施例を挙げる。

図面は一例であることはいうまでもない。

図面において、ケース１の先端口部からナイフ２の刃先
を突出させるようにケース１に摺動自在に収納してねじ
軸３支するようにしたナイフにおけるケース１の先方部
下面に凹欠部４を設けてナイフ２の刃部５をのぞかせ、
凹欠部４を設けた部分のケース１に調節カバー６をねじ
孔７にてねじ８止めできるようにし、ケース１の先端片
側に刃部５の刃先方向に開口型の平面はぼ臼型、Ｕ型等
の縦割り時用ガイド枠９を固定し、ケース１の上面に凹
窪部１０を設けて成ることを特徴とする安全電工ナイフ
に係るものである。

この考案は、上記構成例のものにおいて電工時における
ケーブル線、電線等の所謂先端部の輪切り皮むき、或い
は皮むき部の分割（縦割り）を容易簡単にできるもので
ある。

この考案の安全電工ナイフは、ナイフ２におけるケース
１の先方部下面に設けた凹欠部４においてナイフ刃部５
をのぞかせた構造にして、従来のもののように、ケース
１の先端から突出した部分で皮むきのための輪切り切断
作業をする構造のものではないことが特色である。

即ち、輪切り皮むきの場合、第８図に示すように、凹欠
部４にのぞかせた刃部５を被切断線１４の切断部分に当
てかい輪切り切断を実施すると、凹欠部４での刃部５の
のぞき部分（寸法）が限定されるので、この刃部５のの
ぞき寸法外でしか皮むきはできないものである。

従って、内部の銅線或いはアルミ線を切断することなく
皮部のみを正確に切りむくことができる作用効果がある
。

しかして、前記凹欠部４を設けた部分のケース１に調節
カバー６をねじ８止め式に取付けであるから、ねじ８を
ゆるめてカバー６の刃部５に対するカバー加減を調節し
た上ねじ８止めすれば、所望の刃部５ののぞきぐ合にセ
ットできることも特色である。

即ち、凹欠部４がある上に、このカバー６によって凹欠
部４の深さを加減できるようにしたことにより、一層微
妙に被切断線の皮部の厚みに応じて刃部５ののぞき部分
を調整できるので、どの被切断線にも容易に適用できる
便宜がある。

そして、本考案において、前記のように皮むきした部分
を縦割り分割することも簡単容易にかつ安全にできるも
のである。

即ち、先方部片側に刃先方向に開口型の縦割り時用ガイ
ド枠９を固定しであるから、ナイフ先部に突出させた刃
先部（この突出させる部分は僅かでよく、因みに従来は
この部分で皮むきなどもしていたから、相当突出させて
いた場合とは、突出ぐあいは全く異なるのは当然である
。

）にて縦割り分割する場合、第８図における被切断線１
４′の分割ｇ晩片方１１がこのガイド枠９に嵌まり込む
ので、分割の正確さを確認して作業でき、又分割する部
分においてすべったり、揺れたりすることなく安全円滑
に作業できる便益がある。

なお、皮むき等の作業時には、凹窪部１０に親指などを
添えてすれば安定した状態で安全に作業できるものであ
る。

上記のとおりであるから、各種電気工事におけるケーブ
ル線、電線等の皮むき、縦割り分割の作業が手際よく安
全確実にでき、作業上至便であり実用上有益なものであ
る。

なお、ナイフ２はケース１に軸３にて替刃式で、ねじ軸
３をゆるめて先端から取外して交換したり、先端突出部
分の調節をすることは簡単にでき、又調節カバー６もね
じ８をゆるめて取付けぐあいを調節したり取外すことを
簡単にできることはいうまでもない。

図面中、１１はナイフ２のねじ軸３止め用の孔、１２は
ねじ軸３と一体的のナイフ２との間に介装させた介装部
材、１３はその介装部材１３におけるねじ軸３用の孔で
ある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一例であって、第１図は一側面図、第２
図は反対側の側面図、第３図はナイフ先方部の拡大図、
第４図はＡ−Ａ部一部拡大断面図、第５図はＢ−Ｂ部一
部拡大断面図、第６図はＣＣ部一部拡大断面図、第７図
はＤ矢視側面図、第８図は使用態様例の暗示的説明図で
あって、電線を輪切り皮むき、或いは縦割り分割する場
合を兼示したものである。 １・・・・・・ケース、２・・・・・・ナイフ（５・・
・・・・その刃部）、３・・・・・・ねじ軸、４・・・
・・・凹欠部、６・・・・・・調節カバー（７・・・・
・・ねじ孔、８・・・・・・ねじ）、９・・・・・・ガ
イド枠、１０・・・・・・凹窪部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ ケース１の先端口部からナイフ２の刃先を突出させ
   るようにケース１に摺動自在に収納してねじ軸３支する
   ようにしたナイフにおけるケース１の先方部下面に凹欠
   部４を設けてナイフ２の刃部５をのぞかせ、凹欠部４を
   設けた部分のケース１に調節カバー６をねじ孔７にてね
   じ８止めできるようにし、ケース１の先端片側に刃部５
   の刃先方向に開口型の縦割り時用ガイド枠９を固定し、
   ケース１の先方部上面に凹窪部１０を設けて成ることを
   特徴とする安全電工ナイフ。 ２ ガイド枠９が平面はぼ−型或いはＵ型である、実用
   新案登録請求の範囲第１項記載の安全電工ナイフ。