JPS5832833A - エチルノルボルニルアルコールを含む香料組成物 - Google Patents

エチルノルボルニルアルコールを含む香料組成物

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JPS5832833A
JPS5832833A JP13174481A JP13174481A JPS5832833A JP S5832833 A JPS5832833 A JP S5832833A JP 13174481 A JP13174481 A JP 13174481A JP 13174481 A JP13174481 A JP 13174481A JP S5832833 A JPS5832833 A JP S5832833A
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ethylnorbornyl
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喜晴 井上
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文男 谷本
Hisao Kitano
尚男 北野
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な化合物であるエチルノルボルニルアルコ
ール 成物に関するもの.である。
本発明者らは、新規な化合物であるエチルノルボルニル
アルコールを合成し、それが木質系の芳香を有し、香料
組成物に有用であることを見出し、本発明を完成させた
すなわち、本発明は下記式(I)であられされるエチル
ノルボルニルアルコール、その製法およびそれを含む香
料組成物に係るものである。
1 上式(I)中、エチル基はノルボルナン環の5または6
の位置に結合しており、側鎖中の点線は結合が存在する
こともあることを示し、またR1およびR2はそれぞれ
水素原子もしくはメチル基をあられし、R3はメチル基
、エチル基、プロピル基もしくはイソプロピル基をあら
れす。
上式(I)の代表的な化合物の例としては、次式(社)
であられされる化合物および下記式■であられされる化
合物がある。
両式(2)およびW中、エチル基はノルボルナン環の5
または6の位置に結合している。
次に本発明のエチルノルボルニルアルコ−/lz+7)
製法を説明すると、下記式(III)であられされるノ
ルボルニル−2−アルデヒドとエチルアルキルケトンと
をアルドール縮合触媒の存在下にθ〜200Cで反応さ
せたのち、脱水および還元をすることにより製造される
1 6一 −F武器)において、R1およびR2は水素原子もしく
はメチル基をあられし、C2はエチル基、ビニル基もし
くはエチリデン基であり、かつノルボルナン環の5また
は6の位置に結合しており、点線はC2がエチル基また
はビニル基のときは単結合を、またエチリデン基のとき
は二重結合をそれぞれあられすO 上記ノルボルニル−2−アルデヒドとアルドール縮合さ
せるべきエチルアルキルケトンは、メチルエチルケトン
、ジエチルケトン、エチルプロピルケトンおよびエチル
イソプロピルケトンなどのエチル低級アルキルケトンで
ある。
アルドール縮合触媒には酸性物質または塩基性物質など
が用いられる。酸性物質触媒としては、スルファミノ酸
、塩酸、臭化水素酸、リン酸または硫酸などの無機酸、
フッ化ホウ素などのルイス酸、ベンゼンスルホン酸、ト
リフルオロメタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ナ
ラタリンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、トリクロル酢
酸などの有機酸がある。壕だ塩基性物質触媒としては、
金属水酸化物、たとえば、水酸化リチウム、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化カル
シウムなどがあり、また金属アルコキシド、たとえば、
リチウムメチラート、ナトリウムメチラート、ナトリウ
ムエチラート、カリウムメチラート、アルミニウムイソ
プロポキシド、カリウム−1−ブトキシドなどが有効で
あり、さらに弱アルカリ、たとえば炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、酢酸カリウム、フッ化カリウムなどもよく
用いられる。さらに、その他の塩基性触媒としては、水
素化ナトIJウム、水素化リチウム、水素化カリウム、
リチウムアミド、ナトリウムアミド、カリウムアミド、
第三級アミン、第四級アンモニウム塩基、活性メチレン
アルカリ化合物、アルカリ金属酸化物、アルカリ土類金
属酸化物および環状アミンなどがある。これらの中で、
工業的に重要なものは、水酸化アルカリ、炭酸アルカリ
、アルカリアルコ・キシド、アルカリアミド、第三級ア
ミン、環状アミンおよび有機弱酸アルカリ塩などである
7− アルドール縮合の反応温度は0〜200C,好ましくは
50〜150Cであり、反応圧力は常圧、加圧あるいは
減圧のいずれであっても良く、所定の温度が保持できれ
ば良い。
反応に際しては、特に溶媒を用いなくても良いが、原料
および触媒を充分に接触せしめ、かつ反応温度を均一に
保持するために溶媒を用いることができる。溶媒として
は、過剰に用いるアルキルケトン自身、アルコール類、
水、飽和炭化水素類、エーテル類およびハロゲン化炭化
水素類の単一あるいは二種以上の混合物が用いられる。
本発明においては、ノルボルニル−2−アルデヒドとエ
チルアルキルケトンとをアルドール縮合せしめた後に脱
水を行なうが、通常は反応条件を適当に選択すればアル
ドール縮合が達成された後に脱水反応も連続して起させ
ることができるので、このような場合には特に脱水操作
は不要である。
しかし、たとえば、縮合反応温度を比較的低温に選定し
た場合のように、反応条件によっては、縮合反応に続い
て、加熱するか、あるいは脱水剤を8− 加えて加熱することにより極めて容易に脱水を行なうこ
とができる。
以上のような方法に従って、下記の反応式中の式(Vl
または(VI)であられされるよりなケトンを得て、次
いで同反応式に示すように還元をすることによす、本発
明のエチルノルボルニルアルコール0または■)に誘導
することができる。なお、下記の反応式中では、簡単化
するためにジエチルケトンとの縮合反応物について例示
し、かつ細りのエチリデンまたはビニルノルボルニル−
2−アルデヒトカら出発した場合の、式(mおよび頂で
あられされる生成物への還元工程を示した。
前記の反応式において、工程BおよびCの還元ではカル
ボニル基のみを選択的に水酸基に還元することが肝要で
ある。
それ故、通常は還元剤として金属水素化物、アルミニウ
ムアルコキシドとアルコール、またはアルカリ金属もし
くはアルカリ土類金属のアルコキシドとアルコールを用
いるのが便利である。また穏和な条件下で適当な触媒の
存在下に接触水素還元を行なっても良く、さらに電解還
元も利用し得る。
金属水素化物としては、水素化ホウ素ナトリウム、水素
化ホウ素リチウム、水素化リチウムアルミニウム、水素
化アルミニウムナトリウム、水素化アルミニウム錯塩、
水素化リチウム、水素化ナトリウムまたは水素化カルシ
ウムあるいはビス(メトキシエチル)アルミニウムナト
リウムハイドライドなどが好適である。アルコールとア
ルミニウムアルコキシドの組合せとしてはイソプロピル
アルコールとアルミニウムイソプロポキシドなどが用い
られる。
これらの還元剤を用いる還元反応の溶媒としてハ、メチ
ルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコ
ールなどのアルコール類のほか、ジオキサン、ジエチル
エーテル、エチレンクリコールジメチルエーテル、テト
ラヒドロフランなどのエーテル類、飽和脂肪族炭化水素
類、トルエンなどの芳香族類あるいは脂肪酸アルキルエ
ステルの単独もしくは二種以上の混合物またはこれらと
水の混合物が用いられる。
還元温度は通常0〜150 Cである。還元反応の終了
後、未反応分や溶媒を分離し、目的物を含む有機層を集
めて精密蒸留などの精製操作を行ない、目的物たるノル
ボルニルアルケノールヲ得る。
また、前記反応式の工程Aおよび工程りにおける還元は
、カルボニル基もしくは水酸基に変化を与えないような
条件で炭素−炭素二重結合を還元するが、通常は穏和な
条件下における接触的水素添加で十分である。この接触
的水素添加の触媒は、ラネーニッケル、ルテニウム、ロ
ジウムもしくは白金などの周期律表第8族金属系触媒を
用いることが好ましく、これらの触媒は活性炭、硫酸バ
リウム、アルミナ、炭酸カルシウムなどを担持体として
用いて使用することが一般的に便利である。
この接触的水素添加の反応圧力は常圧から10に977
、反応温度は0〜150Cで良い。
さらに、前記反応式の工程Eおよび工程Fにおける還元
は、炭素−炭素二重結合の還元とカルボニル基の水酸基
への還元とを同時に行なうものであるが、接触的水素添
加によって行なうことができる。この場合、水酸基の加
水分解を起させないように適当な条件を選ぶことが重要
であるが、通常触媒としてニッケル、白金、亜クロム酸
銅、ルテニウム、ロジウム系触媒などを用い、それらの
担持体として活性炭、アルミナなどを使用することもで
きる。反応に際しては、特に溶媒を使用しなくても良い
が、もし使用するとすれば、エタノールなどのアルコー
ル類、シクロヘキサンなどの脂環式飽和炭化水素などが
好適である。また接触的水素添加の反応温度は30〜3
00C,反応圧力は2〜300Kg/CI/lが適当テ
アル。
上述の如くして製造される前記式(I)であられさレル
本発明のエチルノルボルニルアルコールノ主なものには
次のような化合物がある。
すなわち、前記式(2)であられされる1−(5’tた
は6′−エチルノルボルナン−2′−イル)−2−メチ
ル−1−ペンテン−3−オールおよび前記式(IV)で
あられされる1−(5’tたは6′−エチルノルボルナ
ン−2′−イル)−2−メチルペンタン−3−オールの
ホカに、1−(3’−メチル−5′または6′−エチル
ノルボルナン−2′−イル)−2−メチル−1−ペンテ
ン−3=オール;1−(3’、3’−ジメチル−5′ま
たは6′−エチルノルボルナン−27−イル)−2−メ
チル−1−ペンテン−3−オール;1−(3’−メチル
−5′または6′−エチルノルボルナン−2’−1ル)
 −2−メチルペンタン−3−オール;1−(3’、3
’−ジメチル−5′または6′−エチルノルボルナン−
2′−イル)−2−メチルペンタン−3−オ′−ル;1
−(5’または6′−エチルノルボルナン−2′−イル
) −2−、x”チル−1−ブテン−3−オール;1−
(3’−メチルーダまたは6′−エチルノルボルナン−
2’−(ル) −2−メf ルー1−ブテン−3−オー
ル;1−(3’、3’−ジメチル−5′まタハ6’−エ
チルノルボルナン−2’−イル)−2−メfルー1−ブ
テンー3−オール;および1−(5′または6′−エチ
ルノルボルナン−2’−イル) −2−メチルブタン−
3−オールなどである。
本発明のエチルノルボルニルアルコールハ、本質的には
木質の香りを基調とするものであるが、花香調の香りか
ら重厚な香りまでの変化があり、ウツディノートのみで
はなく、フローラルノート、ツーゼアノート、モスノー
ト、シプレーノート、レザーノート、タバコノート、ア
ニマルノート、7トラスノート、レジナスノート、グリ
ーンノート、アルデヒドノートなどに好都合に配合でき
、各種のすぐれた香料組成物を調製することができる。
   ゛ したがって、本発明のエチルノルボルニルアルコールは
、各種のベース香料として重要なもので、このベース香
料は、香水、化粧品、石鹸、日用品などの賦香剤として
用いられるほかに、フレーバー成分、合成精油成分、防
臭剤成分、消臭剤成分および香料稀釈剤などの用途にも
広く用いることができる。
次に実施例により本発明を詳述する。
実施例1 〔1−(5′または6′−エチルノルボルナン−2′−
イル)−2−メチルペンタン−3−オール〕 ジエチルケトン32g(0,37モル)をメタノール1
50 mlに溶解し、40%水酸化ナトリウム溶液5g
を加え、これを加熱還流しながら、次に5−ビニル−ノ
ルボルニル−2−アルデヒドと6−ビニル−ノルボルニ
ルー2−アルデヒドの混合物21g(0,14モル)を
徐々に滴下した。
この混合物を約2時間加熱還流し、アルドール縮合を行
なった。この際、脱水反応も同時に引続いて起こってい
るので、特に脱水操作をせずに、反応混合物の減圧蒸留
により2反応生成物であるα、β−、β−ケトンを収率
59チで得た。この化合物は、1rスペクトル、nmr
スペクトルにより、α、β−不飽和不飽和ケトルボニル
基の存在を示し、アルドール縮合に続いて脱水反応が起
ていることを示していた。
次に、このα、β−、β−ケトン8.Og (0,03
7モル)、エタノール200m1. !パラジウムー炭
素粉末0.3gを14オートクレーブに入れ密閉したの
ち、水素圧3(夕、常温で2時間反応させた。反応混合
物から触媒を除去し、エタノールを留去させたのち、残
留物を減圧蒸留して、飽和ケトン(■)(収率60.9
チ;沸点101〜102C/1.5朋Hg)を得た。 
 、 このもののir (neat法)スペクトルはカルボニ
ルの存在を示し、nmr (CC1,)スペクトルはオ
レフィン領域のプロトン(4H)がすべて飽和炭化水素
領域へ移動していることを示していた。
次にこの飽和ケトン3.Og (0,014モル)をメ
タノール10 mtに溶かし、これに15%水酸化カリ
ウム水溶液0.2gを加え、この混合物を約40tZ’
に温めて攪拌しながら、水素化ホウ素ナトリウム溶液(
Na BH40,30g +KOHO,02g + H
2’02. O”Z十メタンール2.Omt)を加えて
さらに3時間攪拌した。反応混合物からメタノールを減
圧下で留去し、残渣をエーテル抽出し、抽出液を3回水
洗し、乾燥後減圧蒸留するとややグリーン・ノート調の
木質の香シのする粘稠液体である題記化合物の1−(5
’または6′−エチルノルボルナン−27−イル)−2
−メチルペンタン−3−オール2.sg(収率893チ
)を得た。この生成物の沸点は120〜121C/1.
5mmHgであった。
分析結果 目: 〜3400ci−’に0−H伸縮振動、ケトンノカルホ
ニルの吸収は還元により消失していた。
n m r (CDCl2) : 6.37(三重線、    IH) 6.8τ(幅広い一重線、 1H) 7.5τ(幅広い一重線、 IH) 7.8〜9.3τ(多重線、    25H)元素分析
(C+s H280として) C(チ>    H<−> 計算値   80.4    12.5実測値   7
9.8    12.3実施例2 〔1−(57捷たけ6′−エチルノルボルナン−2′−
イル)−2−メチル−1−ペンテン−3−オール〕 5−エチルノルボルニル−2−フルデヒドと6−エチル
ノルボルニル−2−アルデヒドの混合物2.1g(0,
014モル)とジエチルケトンとを用いて、実施例1と
同様にしてアルドール縮合を行ない、それに続いて脱水
を起させて、α、β−不飽和ケトンを収率55%で得た
。なお、この化合物は、Irスペクトル、nmrスペク
トルにより、α、β−不飽和ケトンのカルボニル基の存
在を示し、アルドール縮合に続いて脱水反応が起きてい
ることを示していた。
次にこの不飽和ケト71.5 g (0,007モル)
をメタノールと水酸化カリウムの混合溶液に溶かし、約
401Z”に温めて攪拌しながら、水素化ホウ素ナトリ
ウム溶液(NaBH,0,13g十KOHo、oig十
水1.Oml+メタノ−1・0”t)、1を加え・さら
に3時間攪拌した。
反応終了後、反応混合物からメタノールを留去し、充分
に水洗、乾燥し、減圧蒸留により題記化合物である1−
(5’または6′−エチルノルボルナン−27−イル)
−2−メチル−1−ペンテン−3−オール1.3 g 
(収率84%)を得た。この生成物の沸点は124〜1
26C/2.0朋Hgであシ、温かい甘味のある木質の
香υを有する無色油状物であった。
分析結果 Ir: 〜3400cm−’に0− H伸縮振動が見られ、α、
β−不飽和ケトンのカルボニル基の吸収(1660,−
1)は還元により消失した。
n m r (CDCl2) : 4.7〜4.8τ(二重線、 IH) 6.1〜6.3τ(三重線、 1H) 8.4τ(−重線、 3H) 7.5〜9.3τ(多重線、21H) 元素分析(C10H2O0として) C(%)     I((%) 計算値   81.1  、  11.7実測値   
80゜6    11.4実施例3 [1−(3’−メチル−5′または6′−エチルノルボ
ルナン−2′−イル)−2−メチルペンタン−3−オー
ル]3−メチル=5−エチリデンノルボルニル−2−ア
ルデヒドと3−メチル−6−エチリデンノルボルニル−
2−アルデヒドの混合物5.0g(0,030モル)と
ジエチルケトンを用いて実施例1と同様にしてアルドー
ル縮合を起させ、続いて脱水を行ない、α、β−不飽和
ケトンを収率57チで得た。この化合物ハirスペクト
ル、  nmrスペクトルにより、α、β−不飽和ケト
ンであることを確認した。
次にこのα、β−不飽和ケトン4.Og (0,017
モル)、1り/ −/L= 1007727..5%ロ
ジウム−アルミナ触媒0.2gを500ccオートクレ
ーブに入れ密閉した後、約50Uに温めながら水素圧4
初Δで6時間反応させ、約150ccの水素を吸収させ
た。反応混合物から、触媒を除去し、エタノールを留去
させたのち、残留物を減圧蒸留して題記の1−(3’−
メチル−5’t タハ、6’−エチルノルボルナン−2
’−(ル)−2−メチルペンタン−3−オール(収率7
8.0%;沸点126〜129 C/2.OmmHg)
を得た。コノものは清涼感のある木質の香りのする無色
油状物であった。
分析結果 1r: 〜3400CIrL−’に0−H伸縮振動7>E見うレ
、炭素−炭素二重結合とα、β−不飽和ケトンの特性吸
収(C=Cの1640cIrL−’とc=oの1660
cIrL−1)は還元により消失した。
n m r (CDCl2) : 6.3τ(三重線、    I H) 6.8τ(幅広い一重線、 IH) 7.5〜94τ(多重線、    28H)元素分析(
C+a H2O0として) C(%)     H(チ) 計算値   80.7    12.6実測値   8
0.4    12.5実施例4 [1−(3’、 3’−ジメチル−5′または6′−聞
チルノルボルナン=2仁イル)−2−メチル−1−ペン
テン−3−オールおよヒ1−(3’、3’−ジメチル−
5′または6′−エチルノルボルナン−2′−イル)−
2−メチルペンタン−3−オール〕3.3−ジ)fルー
5−エチルノルボルニル−2−アルデヒドと3,3−ジ
メチル−6−エチルノルデルニル−2−アルデヒドの混
合物10.0g(0,056モル)とジエチルケトンを
用いて実施例1と同様にしてアルドール縮合、脱水を行
ない、α、β−不飽和ケトンを収率60%で得た。この
化合物の構造はir。
nmrにより確認した。
次にこの不飽和ケトン5.Og (o、o2oモル)を
用いて実施例2で行なった水素化ホウ素ナトリウムによ
る還元を行なうと1− (3’、3’−ジメチル−5′
または6′−エチルノルボルナン−27−イル)−2−
メチル−1−ペンテン−3−オール4.ag(収率85
.3%:沸点122〜125C/1.7miHg)を得
た。このものは花香調の木質の香りを有する無色油状物
であった。
分析結果 Ir: 〜3360cm−’にC)−H伸縮振動があり、α、β
−不飽和ケトンのカルボニル基の吸収(1660cII
l−1は還元により消失していた。
n m r (CDCl2) : 4.7〜4.8τ(二重線、 IH) 6.2〜6.3τ(三重線、 LH) 8.3τ(−重線、 3H) 7.4〜9.4τ(多重線、25H) 元素分析(C10Hso Oとして) C(%)     H(チ) 計算値   81.6    12.7実測値   8
1,2    11.7次にこのようにして得られたα
、β−不飽和アルコール3.0g(0,012モル)、
エタノール1oomt。
5%パラジウム−炭素触媒0.1gを500ccのオー
トクレーブに入れ密閉したのち、水素圧2Kylcrd
、常温で反応させ、約270ccの水素を吸収させて反
応を終了した。反応混合物から触媒を除去し、エタノー
ルを留去して、減圧蒸留すると、1−(3’、3’−ジ
メチル−5′または6′−エチル−ノルボルナン−2′
−イル)−2−メチルペンタン−3−オール2.6g(
収率86.i;沸点121〜124C/1.3mmHg
)を得た。このものはグリーン・ノート調の木質の香り
を有する無色粘稠な油状物であった。
分析結果 ir: 〜3360cm−’に0−H伸縮振動があり、炭素−炭
素二重結合の1640cIrL−1(C= C伸縮振動
)の吸収は水素添加により消失した。
n m r (CDCl2) : 6.1〜6.3τ(三重線、    IH)6.7τ(
幅広い一重線、 IH) 7.5〜9.3τ(多重線、    24H)92τ(
−重線、    3H) 9.3τ(−重線、    3H) 元素分析(CI?H3□0として) C(チ)     H(チ) 計算値   81.0   12.7 実測値   80.6    12.3実施例5 〔レッド・ローズ・ベース香料〕 実施例1で得た1−(5′または6′−エチルノルボル
ナン−2′−イル)−2−メチルペンタン−3−オール
を次の処方で配合し、レッド・ローズ・ベース香料を調
製した。
β−フェニルエチルアルコール      40gロー
ズ油            30gサリチル酸ベンジ
ル       5gズドラベンツ油        
10gエチレンブラシレート      5gメチルヨ
ノン          2g計  100g このベース香料は甘さの強いローズ調のフローラルブー
ケ香料の配合用に好適であるほか、室内香料の成分とし
て、あるいはオツトー・ローズ香水の主要成分として一
般に使用できる。
実施例6 〔ホワイト・ローズ・ベース香料) 実施例2で得た1 −(5’または6′−エチルノルボ
ルナン−2′−イル)−2−メチル−1−ペンテン−3
−オールを次の処方で配合し、ホワイト・ローズ・ベー
ス香料を調製した。
ロジノール           30gβ−フェニル
エチルアルコール    15gメチルヨノン    
     15gシクロペンタデカノリド      
15gローズ油            15g計  
100g このベース香料は爽快なホワイト・ローズ系の調合香料
用に好適であるほか、練り香水、粉末化粧料の芳香成分
として大変利用面が広いものである。
実施例7 〔シプレー・ベース香料〕 実施例3で得た1 −(3’−メチル−5′または6′
−エチルノルポルナ+7−27−イル)−2−メチルペ
ンタン−3−オールを次の処方で配合しシプレー・ベー
ス香料を調製した。
ベルガモツト油        21gヒドロキシシト
ロネラール      15gリナロール      
     10gブチグレン油          5
gパチーリ油           5gメチルヨノン
          5gレモン油         
    5gエチレンブラシレート    −  4g
酢酸インボルニル        3g酢酢酸ベニニル
         5gシーダウノド油       
  7gローズ油            5gジャス
ミン油           2g計100g このシプレー・ベース香料は整髪料、室内香料として好
適であった。
実施例8 〔ツーゼア・ウツディ・ベース香料〕 実施例4で得られた1−(3’、3’−ジメチル−5′
または6′−エチルノルボルナン−27−イル)−2−
メチルペンタン−3−オールを次の処方で配合し、ツー
ゼア・ウツディ・ベース香料を調製した。
ラベンダー油         15gサリチル酸イソ
アミル     20gクマリン          
 3g オークモス油          6gゼラニウム油 
         5gベルガモツト油       
  5gブチグレン油          5、ベチバ
ー油           6gパチーリ油     
      5gt−ブチルシクロヘキシルアセテート
2門シクロヘキサデカノリド     2gメチルイソ
オイゲノール     3gα−ヨノ7       
   3g 実施例4で得られたエチルノルボルニル  20gアル
カノール 計100g このツーゼア・ランブイ・ベース香料は男性用化粧料(
例えばオーデコロン)の配合用香料として有用であった
実施例9 〔オリエンタル・シプレー・ベース香料〕実施例3で得
られた1−(3’−メチル−5′またハロ’−エチルノ
ルボルナンー2′〜イル)−2−メチル−1−ペンテン
−3−オールを次の処方で配合し、オリエンタル・シプ
レー・ベース香料を調製した。
ベルガモツト油        40gレモン油   
         10gリナロール        
    6gゼラニウム油          5gパ
チュリ油           4gイラン・イラン油
       3g ベチバー油           3gオークモス油 
         3gβ−フェニルエチルアルコール
    1 3gローズ油            2
gムスクアンプレット       2gジャスモン 
         1g 安息香            1g ラブダナムレジン       1g 計  100g このオリエンタル・シプレー・ベース香料は、芳香を有
するが暗色を帯びているので、化粧料としては不向きで
あるが、靴クリーム、蚊取りマット、防臭・防虫剤の芳
香成分として使用すると大変伸びが良く便利であった。
実施例10 〔サンダル−ベース香料〕 実施例5で得たレッド・ローズiベース香料と実施例6
で得たホワイト・ローズ・ペース香料トを次の処方で配
合しサンダル・ベース香料を調製した。
白檀油             60gベチバー油 
         10gムスクアンブレット    
   5gサリチル酸ベンジル       5gフェ
ニル酢酸          2g実施例5のローズ香
料     10g実施例6のローズ香料      
8g計  100g こノサンダル・ベース香料はファンタジックな白檀系香
料でアルコールで稀釈して扇子の骨部分に塗布すること
もできる。また室内用の芳香ゲルに混入させ、悪臭除去
剤とすることができる。
特許出願人  日本石油化学株式会社 代理人 弁理士  前 島   肇

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記式(■)であられされるエチルノルボルニル
    アルコール、 1 上式(I)中、エチル基はノルボルナン環の5または6
    の位置に結合しており、側鎖中の点線は結合が存在する
    こともあることを示し、R1およびR2はそれぞれ水素
    原子もしくはメチル基をあられし、R3はメチル基、エ
    チル基、プロピル基もしくはインプロピル基をあられす
  2. (2)前記式(I)の化合物が下記式■であられされる
    特許請求の範囲第1項記載のエチルノルボルニルアルコ
    ール H 上式側中、エチル基は、ノルボルナン環の5または6の
    位置に結合している。
  3. (3)下記式(2)であられされるノルボルニル−2−
    アルデヒドとエチルアルキルケトンとをアルドール縮合
    触媒の存在下に、0〜200Cで反応させたのち、脱水
    および還元を行なうことを特徴とする下記式(I)であ
    られされるエチルノルボルニルアルコールの製法、 両式(III)および(I)中、R7およびR2は水素
    原子またはメチル基をそれぞれあられし、R3はメチル
    基、エチル基、プロピル基もしくはイソプロピル基をあ
    られし、弐佃)においてC2はエチル基、ビニル基もし
    くはエチリデン基であって、ノルボルナン環の5または
    6の位置に結合しており、点線はC2がエチル基または
    ビニル基のときは単結合を、またエチリデン基のときは
    二重結合をそれぞれあられし、また式(I)においてエ
    チル基はノルボルナン環の5または6の位置に結合して
    おり、側鎖中の点線は結合が存在することもあることを
    示す。
  4. (4)下記式(I)であられされるエチルノルボルニル
    アルコールを含む香料組成物、 H 11 上式(I)中、エチル基はノルボルナン環の5または6
    の位置に結合しており、側鎖中の点線は結合が存在する
    こともあることを示し、またR1およびR2はそれぞれ
    水素原子もしくはメチル基をあられし、R3はメチル基
    、エチル基、プロピル基もしくはイソプロピル基をあら
    れす。
  5. (5)前記式(I)の化合物が下記式(2)であられさ
    れる特許請求の範囲第4項記載のエチルノルボルニルア
    ルコール 上式(社)中、エチル基はノルボルナン環の5′!.た
    は6の位置に結合している。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5470251A (en) * 1977-11-14 1979-06-05 Takasago Corp Methyl-norbornane and metyl-norbornene derivatives

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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