JPS5832725B2 - 平角絶縁電線の製造方法 - Google Patents

平角絶縁電線の製造方法

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JPS5832725B2
JPS5832725B2 JP775778A JP775778A JPS5832725B2 JP S5832725 B2 JPS5832725 B2 JP S5832725B2 JP 775778 A JP775778 A JP 775778A JP 775778 A JP775778 A JP 775778A JP S5832725 B2 JPS5832725 B2 JP S5832725B2
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JP
Japan
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rectangular
insulated wire
conductor
manufacturing
rolling
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JP775778A
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JPS54101179A (en
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重雄 増田
和夫 沢田
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、平角絶縁電線の製造法に関するもので、特に
絶縁電線を圧延して平角絶縁電線を製造する方法に関す
るものである。
近年、特に精度の高いコンパクト化を要求される小型機
器の巻線には、巻線が稠密に巻きつけられるよう、その
導体の横断面の形状は、従来の丸形の他、平角形状のも
のが用いられるようになって来た。
このような機器に使用される平角絶縁電線の製造には、
平角導体に絶縁塗料を塗布焼付けて製造する方法と、例
えば特公昭36−10130号、特公昭49−7428
号に述べであるように、丸形の絶縁電線を平角に圧延す
ることによって製造する方法とがある。
ところで、このような導体の横断面が正方形又は長方形
の平角絶縁電線を得んとするためには次のような問題点
がある。
すなわち、平角導体に絶縁塗料を塗布焼付して製造する
方法では、平角導体のエツジ部をフラット面と同様な均
一な皮膜厚をもった絶縁電線を得ることがむつかしい。
たとえエツジ部に塗料を塗布できても、焼付時に塗料の
温度上昇と共に塗料の流動性が増大し、エツジ部に付着
しにくい。
一方、導体の外側に均一な絶縁皮膜をもった絶縁電線を
平角に圧延した場合には、エツジ部の皮膜はフラット面
同様に均一に被覆できたものが得られる。
しかし、この場合絶縁皮膜の付いた導体が圧延などによ
り平角形状に加工されるために加工硬化をち・こすため
、圧延後導体を軟化させる必要が出て来る。
ここで、軟化工程が必要な理由は、電気機器にコイルと
して使用される絶縁電線には、巻線性が良好であること
が必要であり、このためには導体が十分に柔らかいこと
が重要である。
ところがこの加熱軟化においては、圧延によって加工劣
化した皮膜が亀裂を発生したり、劣化をち・こすことが
あり、柔らかさを十分付与した平角絶縁電線を製造する
ことが困難であった。
たとえ出来たとしても、絶縁皮膜のうち限られた品種の
みであった。
すなわち、製品特性としては必要ではないにも拘らず、
ポリイ□ド、ポリエステルイ□ド、ポリアミドイミドの
ような、この加熱軟化工程にむいて劣化に強い耐熱性の
優れた高価な絶縁塗料を、製造工程上の必要性から使用
して平角絶縁電線を製造して来た。
例えば製品物性上問題のないポリエステル、ポリビニー
ルホルマール、ポリウレタン等の絶縁皮膜を被覆した絶
縁電線を使用した場合、導体を十分軟化させるに足りる
条件で加熱軟化させると、皮膜に亀裂を発生したりする
たとえポリビニールホルマールのように、亀裂を発生し
なくても、皮膜が熱劣化を釦こし、犬き←特性が低下し
、実用に供し得ない。
本発明は、かかる問題点に鑑み種々検討の上なされたも
ので、導体の材質を選択することにより上述のように耐
熱性の良い限られた絶縁皮膜だけでなく、あらゆる種類
の絶縁皮膜に適用され、しかも均一な絶縁皮膜を有する
平角絶縁電線を、絶縁電線を平角に圧延して製造する、
容易な方法を提供せんとするものである。
本発明は、導体に絶縁塗料を塗布焼付けした絶縁電線を
平角に圧延して平角絶縁電線を製造する方法にして、上
記導体としてカルシウム5〜200ppm を含み、残
部が本質的に銅よりなる銅合金導体を用いることを特徴
とする平角絶縁電線の製造方法である。
本発明に用いる銅合金は、従来のタフピッチ銅や無酸素
銅よりも低い軟化温度で、加工硬化した導体が軟化され
る特性を有するため、平角圧延後の絶縁電線導体の加熱
軟化を低温度で行ない得、時としては絶縁塗料の再焼付
と同時に軟化することが可能である。
すなわち、ポリウレタン、ポリエステル、ポリビニール
ホルマールなどのような、従来平角圧延後の加熱軟化工
程で亀裂を発生したり、熱劣化をして、絶縁電線として
十分な特性を発揮できなかった絶縁皮膜が、本発明のよ
うな上記銅合金を用いることにより、亀裂を発生せず、
はとんど劣化しない条件の加熱軟化により、巻線として
巻きつけるのに十分な柔らかさを持ったものが得られる
本発明に唱いて、導体用銅合金中へ適当量のカルシウム
を含有させると、軟化温度を低下させることができるが
、ここでカルシウム含有量を5〜200 ppm と規
定したのは、カルシウム5ppm未満では、通常のタフ
ピッチ銅に比べて軟化するために必要な軟化条件を緩和
することがほとんどできず、加熱軟化時に絶縁皮膜のポ
リウレタン、ポリエステル、ポリビニールホルマールナ
トの絶縁皮膜を劣化させてし1うためであり、又200
ppmを超えて添加しても、軟化条件の緩和効果にはそ
れ以上の改善効果が少なく、むしろ誤って多量に含有し
た場合には、導電率の低下を招くなどの恐れがあるため
である。
又本発明に釦いて、酸素は400 ppmを超えない範
囲で工業的規模での合金製造時に混入していても、本発
明の実施には側ら差支えない。
又Ag、 Nit Co+ Fe + As+ Pbt
Sn+B is Z n などの不純物はなるべく含
1ない方が好昔しいが、これらの合計量が200 pp
m以下である場合には、許容される。
又本発明にかいて、導体として上記鋼合金を用いた場合
、平角に圧延後絶縁塗料を塗布、再焼付する場合、低温
焼付のものでも別に導体を加熱軟化させる工程を採らな
くても良いという利点がある。
すなわち、絶縁電線を平角に圧延した後、加工劣化した
絶縁皮膜の特性をカバーするために、その絶縁皮膜と同
種又は異種の絶縁皮膜を被覆させるために、絶縁塗料を
1回ないし数回塗布焼付させる場合がある。
この時受ける熱で導体が軟化され、巻線として巻きつけ
るに十分な柔らかさを持った絶縁電線が得られる。
ここで同種又は異種の絶縁塗料としては、ポリエステル
、ポリウレタン、ポリビニールホルマール、ポリエステ
ルイミド、ポリアミドイミド、ポリイ□ドなどが挙げら
れるが、特に異種の塗料としては、平角絶縁電線を巻線
として巻きつけた後、加熱融着させることできる自己融
着機能を持ったエポキシ、フェノール変性エポキシ、ポ
リスルホン、ポリビニールブチラールなどの塗料を用い
ることができる。
なち・本発明における平角圧延前の絶縁電線の導体の横
断面は、丸形に限定されるものではなく、平角状に圧延
するに便利な例えば楕円形、正方形、長方形又は他の異
形のものであっても良い。
以下、本発明を実施例によりさらに詳述する。
実施例: 通常の電気用銅地金を木炭被覆下で低周波誘導炉にて1
150℃で溶解後、カルシラムラCu 2%Ca母合金
の形で投入、攪拌の後、すみやかに10100X100
X2000の鋳塊に半連続的に鋳造した。
鋳塊を約850℃にて1時間加熱保持後、その温度にて
熱間圧延し、8!nfnφの荒引線とした後、冷間伸線
により0.32mmφ渣で中間軟化無しで加工した。
又比較のため、従来例、比較例についても同様に0.3
2mmφの硬引導体を作成した。
※※ これらの材料の8mmφ荒引線の分析
値を表1に示す。
次に、これらの硬引導体にポリエステル塗料を塗布、焼
付けた後(皮膜厚0.015mm )、これらを導体寸
法が0.13mm X 0.54mmになるように圧延
を行ない、平角絶縁電線とした。
しかる後、炉温330℃、炉長1.5mのプレアニーラ
−中を線速20m/分で通過させ、続いて自己融着ワニ
スを、炉温320℃、炉長2.5mで4回塗布、焼付け
た。
自己融着ワニスはo、oosmであった。
このようにして得られた平角巻線の特性を表2に示す。
なお、絶縁皮膜の劣化についてJIS C3003によ
り調査したところすべて合格した。
表2の結果から、本発明による平角巻線がJISC31
03をすべて満足する特性であり、かつポリエステル皮
膜は製造時に劣化していないことがわかる。
しかし従来例釦よび比較例では導体が十分軟化していな
いことがわかる。
またプレアニーラ−の炉温を500℃にした場合には、
表1に示すすべての導体が軟化し、JISC3103に
規定された伸び値20%以上を満足したが、絶縁皮膜が
劣化し、実用に供しうる特性を示さなかった。
以上述べたように、本発明は、導体としてカルシウム5
〜200 ppmを含み、残部が本質的に銅よりなる銅
合金導体を用いるため、導電率にはほとんど影響を及ぼ
すことなく、軟化温度が下がり、加熱軟化条件が緩和さ
れるから、絶縁電線の平角圧延により加工硬化された導
体を、絶縁皮膜をほとんど劣化させることなく軟化しう
るので、エツジ部の被覆状態の良い高品質の平角絶縁電
線を容易に製造することができると共に、あらゆる品種
の平角絶縁電線に適用しうる大きな利点がある。
又本発明は、平角圧延後再度絶縁塗料の塗布、焼付を行
なう場合には、低温焼付けのものでも焼付けと同時に軟
化できるので、別に加熱軟化工程を必要としない利点も
ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 導体に絶縁塗料を塗布焼付けした絶縁電線を平角に
    圧延して平角絶縁電線を製造する方法にしテ、上記導体
    としてカルシウム5〜200ppmを含み、残部が本質
    的に銅よりなる銅合金導体を用いることを特徴とする平
    角絶縁電線の製造方法。 2 銅合金の残部が酸素400 ppm以下を含む請求
    の範囲第1項記載の平角絶縁電線の製造方法。 3 平角に圧延後、再度絶縁塗料を塗布焼付けする請求
    の範囲第1項又は第2項記載の平角絶縁電線の製造方法
JP775778A 1978-01-25 1978-01-25 平角絶縁電線の製造方法 Expired JPS5832725B2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS54101179A JPS54101179A (en) 1979-08-09
JPS5832725B2 true JPS5832725B2 (ja) 1983-07-14

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