JPS5832598B2 - 微生物による蛋白質の製法 - Google Patents
微生物による蛋白質の製法Info
- Publication number
- JPS5832598B2 JPS5832598B2 JP362876A JP362876A JPS5832598B2 JP S5832598 B2 JPS5832598 B2 JP S5832598B2 JP 362876 A JP362876 A JP 362876A JP 362876 A JP362876 A JP 362876A JP S5832598 B2 JPS5832598 B2 JP S5832598B2
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- Japan
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- protein
- microorganisms
- glycine
- production method
- protein production
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は蛋白質を工業的に製造する方法に関する。
微生物に由来する蛋白質は、将来の蛋白質資源として注
目され各種の研究がなされている。
目され各種の研究がなされている。
しかし、これらの研究に3いては、いづれも蛋白質は、
微生物菌体として生産されるものであり、従って、微生
物菌体をそのまま蛋白源として用いるには、消化率が低
い点や、RNAなどの核酸が多く含まれる点で問題があ
り、また菌体からの蛋白質の抽出、分離に当っては、種
々煩雑な操作を必要とする点で難点がある。
微生物菌体として生産されるものであり、従って、微生
物菌体をそのまま蛋白源として用いるには、消化率が低
い点や、RNAなどの核酸が多く含まれる点で問題があ
り、また菌体からの蛋白質の抽出、分離に当っては、種
々煩雑な操作を必要とする点で難点がある。
本発明者らは、前述の、従来の微生物による蛋白質の製
造法における問題を解決すべく、蛋白質を微生物の菌体
外に生成蓄積せしめることを意図し、長年研究を重ね蛋
白質を培養液中に生成蓄積せしめて、これを採取する蛋
白質の製造法を完成した。
造法における問題を解決すべく、蛋白質を微生物の菌体
外に生成蓄積せしめることを意図し、長年研究を重ね蛋
白質を培養液中に生成蓄積せしめて、これを採取する蛋
白質の製造法を完成した。
更に、この蛋白質の製造法について、より高収率に、工
業的に蛋白質を製造する方法について種々、研究した結
果、バチルス属、コリネバクテリウム属、ブレビバクテ
リウム属、クルチア属に属する微生物を炭素源、窒素源
、無機塩類及び有機微量栄養素を含有する通常の栄養培
地に一定量以上のL−インロイシンまたは/釦よびグリ
シンを添加して培養すれば培養液中に著量の蛋白質が生
成蓄積されることを見出した。
業的に蛋白質を製造する方法について種々、研究した結
果、バチルス属、コリネバクテリウム属、ブレビバクテ
リウム属、クルチア属に属する微生物を炭素源、窒素源
、無機塩類及び有機微量栄養素を含有する通常の栄養培
地に一定量以上のL−インロイシンまたは/釦よびグリ
シンを添加して培養すれば培養液中に著量の蛋白質が生
成蓄積されることを見出した。
培地中に含まれる炭素源としては、グルコース、フラク
トース、シュークロース等の炭水化物、エタノール、グ
リセリン等のアルコール、酢酸、脂肪酸などで更に、こ
れら成分を含有する粗原料が用いられる。
トース、シュークロース等の炭水化物、エタノール、グ
リセリン等のアルコール、酢酸、脂肪酸などで更に、こ
れら成分を含有する粗原料が用いられる。
窒素源としては、アンモニアガス、アンモニア水、アン
モニウム塩等が望ましい。
モニウム塩等が望ましい。
無機塩類は、リン酸第−カリ、硫酸マグネシウム、硫酸
第一鉄、硫酸マンガンなどの通常のもので良い。
第一鉄、硫酸マンガンなどの通常のもので良い。
またビタミンアミノ散転よび、その他栄養素ならびに、
これらを含有する酵母エキス、ペプトン、肉エキス、麦
芽エキス、大豆の加水分解物、コーン・スチープ・リカ
ー等を含むものであれば、生育及び蛋白質の生成は促進
される。
これらを含有する酵母エキス、ペプトン、肉エキス、麦
芽エキス、大豆の加水分解物、コーン・スチープ・リカ
ー等を含むものであれば、生育及び蛋白質の生成は促進
される。
更に、これらに0.1′?/7以上のイソロイシンまた
は及びグリシンを添加する。
は及びグリシンを添加する。
培養は好気的条件でpHを6〜9、温度は25℃ないし
45℃に制御しつつ行う。
45℃に制御しつつ行う。
かくして1ないし4日間も培養を行えば著量の蛋白質が
培養液中に生成蓄積される。
培養液中に生成蓄積される。
培地中に生成蓄積した蛋白質の単離、採取方法は、培養
液そのままを濃縮または噴霧乾燥して菌体とともに分離
しても良いが菌体を分離後、上清にアセトン、エタノー
ルなどの有機溶媒を加えて蛋白質の沈澱物を回収するか
pHを等電点に調節したり、塩析、カラムクロマトグラ
フィーなどの通常の方法により採取できる。
液そのままを濃縮または噴霧乾燥して菌体とともに分離
しても良いが菌体を分離後、上清にアセトン、エタノー
ルなどの有機溶媒を加えて蛋白質の沈澱物を回収するか
pHを等電点に調節したり、塩析、カラムクロマトグラ
フィーなどの通常の方法により採取できる。
実施例 1
グルコース1 ?/dl、 (NH4) 2S O,
0,lVd1N H4CI 0.4 ?/dl、酢酸ア
ンモニウム0.15 ?/dlK H4F 040.1
f/dl、MgS 04 ・7aq0.02f/dl
。
0,lVd1N H4CI 0.4 ?/dl、酢酸ア
ンモニウム0.15 ?/dlK H4F 040.1
f/dl、MgS 04 ・7aq0.02f/dl
。
L−グルタミン酸0.2?/d11L−アスパラギン酸
0.2f?/d11MnSO4−4H201,0711
fl/dl。
0.2f?/d11MnSO4−4H201,0711
fl/dl。
Fe50. ・7 H2O1,01119/dl(pH
= 7.7 )を含む培地にL−インロイシンまたはグ
リシンを第1表→利こ示すように添加し、これを500
7727!容の肩付フラスコに20−づつ入れ、110
℃で10分間加熱殺菌した。
= 7.7 )を含む培地にL−インロイシンまたはグ
リシンを第1表→利こ示すように添加し、これを500
7727!容の肩付フラスコに20−づつ入れ、110
℃で10分間加熱殺菌した。
これに第1表に示す微生物の前培養液を17727!接
触し各フラスコに別殺菌した0、4S’のCaCO3を
加えて34℃で72時間培養した。
触し各フラスコに別殺菌した0、4S’のCaCO3を
加えて34℃で72時間培養した。
培養後、遠心分離により菌体を除き、上清液を得た。
この上滑液に等量の10%過塩素酸を加えて、8000
rpmで10分間、遠心して沈澱を集めlNNaOHで
溶解してからLowry法〔J、 Biol。
rpmで10分間、遠心して沈澱を集めlNNaOHで
溶解してからLowry法〔J、 Biol。
Chem、 193−265 (1951) 、lによ
って蛋白質を定量した結果を第1表に示す。
って蛋白質を定量した結果を第1表に示す。
実施例 2
グルコース 1 tAll、 酢酸アンモニウム 0.
15 ?/dl、KH2PO40,1?/dl、 Mg
5o4@7aq O,002f/dlL−グルタミン酸
0.2グ/dl、ペプトン 1.0f/dl、MnSO
4−4H201,0711fl/dl、FeSO4−7
H201■/dA(pH7,7)を含む培地にL−イソ
ロイシンまたは、及びグリシンを第2表に示すように添
加し、これを500−容肩付フラスコに20−づつ入れ
、110’Cで10分間加熱殺菌した。
15 ?/dl、KH2PO40,1?/dl、 Mg
5o4@7aq O,002f/dlL−グルタミン酸
0.2グ/dl、ペプトン 1.0f/dl、MnSO
4−4H201,0711fl/dl、FeSO4−7
H201■/dA(pH7,7)を含む培地にL−イソ
ロイシンまたは、及びグリシンを第2表に示すように添
加し、これを500−容肩付フラスコに20−づつ入れ
、110’Cで10分間加熱殺菌した。
これに、バチルス・プロテイフオルマンスFERM−P
2745の培養液を1rIllを接種し、実施例1
と同様な方法により培養した。
2745の培養液を1rIllを接種し、実施例1
と同様な方法により培養した。
培養液中の蛋白質を定量したところ、第2表に示す結果
が得られた。
が得られた。
実施例 3
実施例2と同様な培地へ酵母エキス0.05優とL−イ
ンロイシンまたは、釦よびグリシンを添刀口し、これに
第3表に示す微生物の培養液を接種した。
ンロイシンまたは、釦よびグリシンを添刀口し、これに
第3表に示す微生物の培養液を接種した。
実施例2と同様な方法で培養して、培養液中の米米蛋白
質を定量した結果第3表の如き結果が得られたO 実施例 4 実施例2と同様な方法で得たバチルス・プロテイフオル
マンス FERM−P 2745の培養液1tを遠心
分離して除菌後、上清液に1tのアセトンを加えて、生
成した沈澱を乾燥した。
質を定量した結果第3表の如き結果が得られたO 実施例 4 実施例2と同様な方法で得たバチルス・プロテイフオル
マンス FERM−P 2745の培養液1tを遠心
分離して除菌後、上清液に1tのアセトンを加えて、生
成した沈澱を乾燥した。
その乾燥物の重量は別表の通りであった。
Claims (1)
- 1 コリネバクテリウム属、ブレビバクテリウム属、ク
ルチア属またはバチルス属に属し、菌体外に蛋白質を生
成蓄積する能力を有する微生物をLイソロイシンまた6
シ訃よびグリシンを0.HF/、!以上含有する培地に
培養し、培養液中に生成蓄積した蛋白質を採取すること
を特徴とする微生物による蛋白質の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP362876A JPS5832598B2 (ja) | 1976-01-14 | 1976-01-14 | 微生物による蛋白質の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP362876A JPS5832598B2 (ja) | 1976-01-14 | 1976-01-14 | 微生物による蛋白質の製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5287298A JPS5287298A (en) | 1977-07-20 |
JPS5832598B2 true JPS5832598B2 (ja) | 1983-07-14 |
Family
ID=11562749
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP362876A Expired JPS5832598B2 (ja) | 1976-01-14 | 1976-01-14 | 微生物による蛋白質の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5832598B2 (ja) |
-
1976
- 1976-01-14 JP JP362876A patent/JPS5832598B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5287298A (en) | 1977-07-20 |
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