JPS583205Y2 - 車輌用灯具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、Ｈ１型ハロゲンバルブを使用した車輛用灯具
に関するものである。

一般に車輌用灯具のうち前照灯、ストップランプあるい
は信号灯等においては、赤、緑、黄色等の有色光が出る
ように構成しているが、Ｈ１型ハロゲンバルブを使用し
たものにおいては、このバルブに着色カバ一体を被せる
ことによって有色光を出させるようにしたものがある。

本考案の目的は、着色カバ一体のフランジ部をバルブベ
ースの前面部とで挟持するごとく形成された係止部と前
記バルブベースの前面部に設けられた孔に差し込まれる
ごとく形成された爪片とを備え、この爪片を前記孔の周
縁部にかしめつけることによって着色カバ一体をバルブ
ベースに保持するごとく構成した保持リングを備えた構
造とすることにより、着色カバ一体の取付けを簡単かつ
確実ならしめた新規な車輌用灯具を提供するものである
。

以下、図に示す実施例を用いて本考案の詳細を説明する
。

第１図は本考案に係る車輌用灯具の分解斜視図を示すも
ので、同図において符号１で示すものは反射部１ａと、
バルブベース２等を保持するごとく後端側へ突設された
立ち上げ部１ｂとからなり、この立ち−Ｅげ部１ｂの周
面にはバルブベース２を位置決めする位置決め用溝１Ｃ
と前記バルブベース２を立ち上げ部１ｂに固定せしめる
舌片１ｄとが設けられた金属性の灯具リフレクタ、３は
合成樹脂材によりドーム状に形成されかつ全体を黄色に
着色された着色カバ一体で、この着色カバ一体３の後端
側には、その外径寸法が本体部３ａの外径寸法より幾分
大きめに形成され、かつ前記バルブベース２の前面部２
１上に載置されるごとく形成されたフランジ部３ｂが設
けられている。

また、４は着色カバ一体３に嵌装され、前記着色カバ一
体３をバルブベース２に固定せしめる金属製の保持リン
グである。

すなわち、この保持リング４は、前記着色カバ一体３の
フランジ部３ｂの外径寸法よりは幾分大きく形成された
本体部４１と、この本体部４１の端縁周縁部側に設けら
れかつその内径寸法は前記着色カバ一体３の本体部３ａ
の外径寸法よりは幾分大きく形成されるも、フランジ部
３ｂの外径寸法よりは小さく形成され、前記バルブベー
ス２の前面部２１とで着色カバ一体３のフランジ部３ｂ
を挟持できるように形成された係止部４２と、前記本体
部４１の後端周縁部側の所定位置に前記バルブベース２
の前面部２１に設けられた孔２１ａ（第２図参照）に対
応して突出された複数の爪片４３とからなり、この爪片
４３を前記孔２１ ａの周縁部にかしめ付けることによ
って、着色カバ一体３をバルブベース２に保持せしめる
ごとく構成されている。

また、２で示すバルブベースは、その前面部２１に第２
図に示すごとくバルブ嵌入孔２１ ｂが設けられると共
に、このバルブ嵌入孔２１ ｂの中心位置から所定距離
離れた前面部２１の外周部付近には、前記爪片４３がそ
れぞれ嵌入できるごとく形成された孔２１ ａが同心円
上に設けられており、この孔２１ ａと前記バルブ嵌入
孔２１ ｂとの間の部分はＨ１型ハロゲンバルブ５のフ
ランジ部５１を保持する保持部２１ Ｃを構成している
。

なお、２１ｄはＨ１型ハロゲンバルブ５のフランジ部５
１に設けられた位置決め突起（図示せず）が係入する位
置決め溝である。

また、このバルブベース２の前段側面部２２には、前記
灯具リフレクタ１の立ち上げ部１ｂに設けられた位置決
め用溝ＩＣに係入する位置決め突起２２ ａと、前記立
ち上げ部１ｂの舌片１ｄが嵌入係止される嵌入孔２２
ｂとが設けられており、さらに、バルブベース２の後段
側面部２３には、ばね材６の折曲部分６１が挿入係止さ
れる係止孔２３ ａとばね材６の開放端部６２が引掛は
係止されるフック部２３ｂとが互いに対向するごとく設
けられている。

また、Ｈ１型ハロゲンバルブ５は、その後端部寄りの周
面にフランジ部５１が固設されでおり、さらに後端部に
は生電極片５２と一電極片５３とが設けられており、こ
れら生電極片５２と一電極片５３間には絶縁材料５４が
充填されており、両者の絶縁状態を保持している。

このＨ１型ハロゲンバルブ５は、ばね材６によってバル
ブベース２に保持せしめられた状態において、その照明
部５５が着色カバ一体３に囲まれた状態で灯興りフレフ
タ１内へ位置するごとく構成されている。

また、前記ばね材６は、略々３字状に折曲加工された導
電性の線材からなり、折曲部分６１が係止孔２３ ａ内
に差し込まれ、中央部分６３が前記フランジ部５１の面
に当接され、しかる後、前記バルブベース２のフック部
２３ ｂにばね材６の開放端部６２が引掛けられると、
前記ばね材６は蓄勢されてその反撥力が前記Ｈ１型ハロ
ゲンバルブ５の押圧支持力となるごとく構成されている
。

今、以上のように構成された車輌用炉具において、着色
カバ一体３をバルブベース２に取付ける場合は、まず着
色カバ一体３のフランジ部３ｂをバルブベース２の前面
部２１の所定位置に当接配置せしめ、しかる後、着色カ
バ一体３に嵌装した保持リング４の爪片４３を前記バル
ブベース２の孔２１ ａに差し込んで折り曲げることに
よって、前記孔２１ Ｈの周縁部にかしめ付ければ、前
記取付は作業は簡単かつ確実に完了する。

一方、Ｈ１型ハロゲンバルブ５を灯具リフレクタ１に取
付ける場合は、以上のように着色カバ一体３を取付けた
バルブベース２を、灯具リフレクタ１の立ち上げ部１ｂ
に位置決めした後、立ち上げ部１ｂの舌片１ｄを内側へ
折り曲げることによってバルブベース２の嵌入孔２２
ｂの周縁部にかしめ付けることによって、バルブベース
２を灯具リフレクタ１に固定せしめ、そして、次にバル
ブベース２のバルブ嵌入孔２１ ｂから灯具リフレクタ
１内にＨ１型ハロゲンバルブ５を挿入して、このバルブ
５のフランジ部５１をバルブベース２の上面部２１の内
側面に配置し、そしてこの状態において、ばね材６の折
曲部分６１をバルブベース２の係止孔２３ ａに差し込
み、次に、その開放端部６２をバルブベース２のフック
部２３ ｂに引っ掛ければ前記取付は作業は完了するの
である。

以上説明したように本考案によれば、着色カバ一体のフ
ランジ部をバルブベースの前面部とで挟持するごとく形
成された係止部と前記バルブベースの前面部に設けられ
た孔に差し込まれるごとく形成された爪片とを備え、こ
の爪片を前記孔の周縁部にかしめ付けることによって着
色カバ一体をバルブベースに保持するごとく構成した保
持リングを備えた構造とすることにより、着色カバ一体
のバルブベースに対する取付は作業をきわめて簡単かつ
確実に行なわしめることができるという新規な車輌用灯
具を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る車輌用灯具の一実施例を示す分解
斜視図、第２図はバルブベースの斜視図である。 １・・・・・・灯具リフレクタ、２・・・・・・バルブ
ベース、２１・・・・・・前面部、２１ ａ・・・・・
・孔、３・・・・・・着色カバ一体、３ｂ・・・・・・
フランジ部、４・・・・・・保持リング、４２・・・・
・・係止部、４３・・・・・・爪片、５・・・・・・Ｈ
１型ハロゲンバルブ、５１・・・・・・フランジ部、５
５・・・・・・照明部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 灯具リフレクタに固定され、かつその前面部の所定位置
   に孔が設けられてなるバルブベースと、このバルブベー
   スに保持されかつその照明部は灯具リフレクタ内に位置
   するハロゲンバルブと、このハロゲンバルブの照明部に
   被せられかつその後端側にはバルブベースの前面部上に
   配置されるフランジ部が設けられた着色カバ一体と、こ
   の着色カバ一体に嵌装される保持リングとを備え、この
   保持リングは、前記着色カバ一体のフランジ部をバルブ
   ベースの前面部とで挟持するごとく形成された係止部と
   、前記バルブベースの前面部に設けられた孔に差し込ま
   れるごとく形成された爪片とを備え、この爪片を前記孔
   の周縁部にがしめ付けることによって着色カバ一体をバ
   ルブベースに保持するごとく構成されたことを特徴とす
   る車輌用灯具。