JPS5831294B2 - 断熱カツプの製法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、例えば即席麺等用カップとして用いられる断
熱カップの製法に関するものである。

断熱カップ３は第１，２図に示すようなもので、紙カツ
プ主体１を筒状の断熱壁２で外装したものであって、断
熱壁２の内面には筋状の発泡性樹脂層４が形成されてい
る。

かかる断熱カップにあっては、カップの表面が平面状の
紙のため印刷効果がフルに発揮できるばかりか、その構
造がダンボールと類似し、強度が強くなるため材料費を
安くすることができるという特徴があり、発泡性樹脂間
で紙カツプ主体と断熱壁との間に空間ができて断熱作用
を助長し、しかも樹脂の使用量を節減できるという特徴
がある。

しかしながら、以上のような断熱カップの製法に合理的
なものはなかった。

そこで、本発明にあっては発泡性インキを断熱壁ブラン
クに付着させた後尚該発泡性インキの上にさらに接着剤
を印刷し、次いでこの断熱壁ブランクを巻回して筒状体
を形成しこれに紙カツプ主体を挿入した後上記発泡性イ
ンキを発泡させ当該発泡体を上記紙カツプ主体の胴壁に
接触せしめると同時に接着するようにしたものであって
、接着剤として熱融着型のものを使用すれば発泡性イン
キの加熱発泡時に同時に加熱融着せしめることができて
加熱工程の一部が省略されるばかりか断熱壁ブランクを
紙カツプ主体に外装することが容易に行なわれ、しかも
外装と同時に発泡性インキを発泡させるものであるから
紙カツプ主体と断熱壁との固定が完全に行なわれるとい
う特徴がある。

以下図面に示す実施例に基づいて説明する。

先ず、第３図に示すように扇形状に打抜かれた紙素材２
′に発泡性インキ４′を印刷又はコーティング方式によ
り筋状に付着させる。

この場合線状筋状の他、点線状、鎖線状、波形線状、星
形を複数配列して形成したもの等任意形状のものを採用
しうるものである。

次いで発泡性インキ４′の上にさらに熱融着型の接着剤
（図上で省略）を用いて印刷し、第４図に示す如く接合
縁に糊５をつけるか又は前記熱融着型接着剤と同様の接
着剤を塗布して巻回し、第５図の如く筒状体２を形成す
る。

しかして、熱融着型接着剤を接合縁に塗布した場合は部
分的に加熱接着する。

次に第６図に示すように予め成型された紙カツプ主体１
を前記筒体２に挿入する。

第１図に示したように、完全に挿入されてから全体を加
熱すると発泡性インキ４′は発泡すると共に接着剤も加
熱融着されて紙カツプ主体１と筒体２とは完全に合体さ
れる。

かくして断熱カップ３がえられるのである。

本発明は、以上説明したところから明らかなように、発
泡性インキを断熱壁ブランクに付着させた後当該発泡性
インキの上にさらに接着剤を印刷し、次いでこの断熱壁
ブランクを巻回して筒状体を形成しこれに紙カツプ主体
を挿入した後上記発泡性インキを発泡させ、当該発泡体
を上記紙カツプ主体の胴壁に接触せしめると同時に接着
することを特徴とする断熱カップの製法にかかるもので
あって、紙カツプ主体に対する断熱壁の外装が容易に行
なわれるばかりか固定操作が容易に行なわれるという特
徴がある。

【図面の簡単な説明】

第１図イ２口は断熱カップの分解斜面図、第２図は一部
切断して示す断熱カップの正面図、第３図は本発明にか
かる発泡性インキを付着させた断熱壁ブランクの展開平
面図、第４，５図は断熱壁ブランクの巻回状態を示す斜
面図、第６図は紙カツプ主体を断熱壁に挿入する状態を
示す斜面図、第７，８図は断熱カップの切断正面図と第
７図ＡＡ切断平面図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 発泡性インキを断熱壁ブランクに付着させた後、当
   該発泡性インキの上にさらに接着剤を印刷し、次いでこ
   の断熱壁ブランクを巻回して筒状体を形成し、これに紙
   カツプ主体を挿入した後上記発泡性インキを発泡させ、
   当該発泡体を上記紙カツプ主体の胴壁に接触せしめると
   同時に接着することを特徴とする断熱カップの製法。 ２ 接着剤は熱融着型のものを印刷し、発泡性インキの
   加熱発泡時に同時に加熱融着せしめる特許請求の範囲第
   １項記載の断熱カップの製法。