JPS5831062B2 - カクドヘンチヨウハノソクタイハヨクアツホウシキ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は周波数分割多重信号を角度変調方式で伝送する
、角度変調通信方式に関する。

特に、中継局で多重信号の一部が分岐されたとき、不要
となった信号の側帯波成分を抑圧する方式に関するもの
である。

周波数分割により多重化された信号を角度変調し、無線
伝送を行なう方式が広く用いられている。

このような方式で長距離伝送が行なわれると、中間の無
線中継局で、′多重化された信号の一部を分岐して、新
しい信号を挿入するいわゆる分岐挿入を行なう必要が生
じることがある。

このために広く行なわれている方式は、検波中継方式と
言われるものである。

すなわち角度変調波を復調してベースバンド周波数分割
多重信号を得て、この段階で分岐挿入を行なった後に、
再び角度変調を施して後続局に送信するものである。

この方式では分岐挿入に関係のない周波数成分も、全て
復調および変調が行なわれることになるので、変復調器
で発生する雑音や歪が相加される欠点がある。

また、変復調回路の構成も複雑になり高価である欠点が
ある。

これに対して、リーク方式と言われる分岐方式がある。

これは、無線活号波の一部をリークして復調し、必要な
周波数成分のみをとり出して利用するものである。

この方式では分岐するための装置は簡単であるが、分岐
された後も多重信号の中にその周波数成分が残り、後続
する中継局相互間のみに行なわれる通信にこの周波数を
使用できないため、周波数の利用効率が悪くなる欠点が
ある。

これを改良するものとして、リーク方式で分岐され不要
となった周波数多重信号のスペクトラムを、打ち消して
送信する方式が提案されている（特公昭４０−１４１０
５、特公昭４５−１６１７２）。

これらによれば一応送信信号の中の不要波スペクトラム
は除去されるが、送信信号の通過する変調器に与えられ
る局部発振信号を周波数変調するものであって、構成が
かなり複雑になることはなお免れられない。

本発明はこれを改良するものであって、リーク方式等に
より分岐され、不要になった周波数スペクトラムに対応
する送信信号の側帯波を、直接抑圧する方式を提供する
ことを目的とする。

本発明の方式は、後続局に中継伝送される角度変調波を
そのまま位相変調回路に通し、その位相変調回路に抑圧
すべきベースバンド信号を変調波入力として与え、通過
する角晩変調波を逆相に位相変調することを特徴とする
。

以下図面により詳しく説明する。

図は本発明実施例回路の構成国である。

図で１は角度変調波大人端子、２は分岐回路、３は位相
変調回路、４は角度変調波出力端子、５は角度変調波復
調回路、６はろ波回路、７はレベル調整回路、８は分岐
信号出力端子である。

中継信号である角度変調波信号は、入力端子１から分岐
回路２に導かれ二分される。

一方の信号はそのまま位相変調回路３の被変調波信号人
力Ｓに結合され、位相変調回路３の出力は出力端子４に
導かれている。

分岐された信号の他方は、角度変調波復調回路５でベー
スバンド信号に復調され、分岐される周波数スペクトラ
ムのみがろ波回路６で摘出されて、分岐信号出力端子８
に結合されている。

この出力端子８の信号はレベル調整回路７を介して、位
相変調回路３の変調波信号人力Ｍに導かれている。

レベル調整回路７では、信号のレベルおよび極性を位相
変調回路３の内部で、この信号に対応する側帯波を逆相
に変調するように調整される。

このように構成された回路で、かりに全ての回路が理想
的な特性で、かつろ波回路６が復調回路５の出力に現わ
れたベースバンド信号の、全てのスペクトラムを通過さ
せるものとする。

この信号のレベルと極性を適当にして位相変調回路３の
変調波人力Ｍに与えれば、出力端子４に現われる信号の
側帯波を除去して搬送波のみとすることができる。

すなわち、ちょうど逆相に位相変調を施すことになる。

いまろ波回路６は、この局で分岐される信号のみを通過
させるものであるから、出力端子４に現われる信号は、
ここで分岐された信号のスペクトラムに対応する側帯波
のみが除去されたものとなる。

各回路の特性が理想的でない場合でも、その程度に応じ
てこれを抑圧することができる。

ここで、出力端子８に至る各回路はリーク方式による信
号分岐のための回路であり、本発明の方式により不要側
帯波を抑圧するために付加される回路は、極く催かであ
る。

以上述べたように、本発明の方式によれば簡単な構成に
より、リーク方式により分岐した信号に対応する側帯波
を抑圧することができる。

これにより、後続する局ではこのスペクトラムを新たな
通信に使用することができ、周波数の使用効率を高める
ことができる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明実施例の回路構成図。 １・・・角度変調波入力端子、２・・・分岐回路、３・
・・位相変調回路、４・・・角度変調波出力端子、５・
・・角度変調波復調回路、６・・・涙液回路、７・・・
レベル調整回路、８・・・分岐信号出力端子。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 周波数分割多重信号で無線搬送波を角度変調して得
   られる角度変調波を二分岐し、分岐された一方の角度変
   調波を位相変調回路の被変調信号入力に与え、分岐され
   た他方の角晩変調波を、角度変調波復調回路により復調
   して得られた多重信号の周波数スペクトラムの一部を上
   記位相変調回路の変調波入力に与え、該位相変調回路で
   上記被変調信号入力に与えられた角度変調波を上記変調
   波入力に与えられた信号により逆相に変調することを特
   徴とする角度変調波の側帯波抑圧方式。