JPS5830983Y2 - 内燃機関の連接棒 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、内燃機関の連接棒に関し、特に連接棒本体の
大端部にクランクピン軸受メタルを抱合するために固着
されるキャップの構造に関する。

最初に従来の連接棒を第１〜３図により説明する。

第１〜３図にはＶ形機関における並置式、の連接棒が示
されておシζ各連接棒本体１の大端部には下側からクラ
ンクピン２の軸受メタル３を抱合するキャップ４が取付
はボルト５により取付けられている。

図中６はクランクアーム、１は合せ面を示す。

キャップ４は、第３図に拡大して示すように、キャップ
の巾寸法すが連接棒本体１の大端部の巾寸法ａより小さ
く形成されていて、その結果、隣接するキャップとの間
に間隙Ｘがまたクランクアームとの間に間隙ｙがそれぞ
れ形成される。

この間隙Ｘ釦よびｙは、潤滑油が逃げるすき１となるた
め、キャップ側面の潤滑が旨く行われるという作用・効
果を奏すると共に軽量化にも役立っているのであるが、
連接棒の側面とクランクアームの摺動面が第２図で斜線
を施した個所だけとなり連接棒がたかれ易くなるという
欠点がある。

本考案は、従来例のこのような欠点の解消をはかろうと
するものであって、本考案は連接棒本体とキャップとを
同じ寸法の巾とすると共に両者の合せ部に溝を穿設し、
この溝を連接棒側面の潤滑油補給を兼ねた逃し溝とした
点を特長とするものである。

次に第４〜６図によシ本考案の実施例を説明する。

第４〜６図において、連接棒１とキャップ４とは同一寸
法の巾をもって形成され、両者の合せ面Ｔには巾ｃ１深
さＸ。

のテーパ状の溝８（第５図の場合）あるいは巾ｃ１深さ
ＸＯ％半径Ｒの曲面状の溝９（第６図の場合）が穿設さ
れている。

この溝８，９はその深さＸ。

がクランクピンメタル端部附近までとするのが望筐しい
。

上述のような構成とすることによう、本考案の連接棒を
Ｖ珍機関で並置式としたとき、連接棒と接する側面部の
潤滑性が良好となり、またクランクピンメタルの端部か
らの些滑油の逃げが良好となってクランクピンメタルの
冷却性が向上する。

さらに、連接棒本体の巾とキャンプの巾とは同一寸法で
あるため、連接棒は大端部の全側面がクランクアームと
の接触面となるから、連接棒の倒れ（傾斜傾向）を小さ
くすることができる等の作用・効果を奏するものである
。

【図面の簡単な説明】

第１〜３図は従来の連接棒を示し、第１図は大端部の側
断面図、第２図は同正面図、第３図はキャップの側断面
図である。 第４〜６図は本考案の連接棒を示し、鉋４図は大端部正
面図、第５図は第４図のＡ−Ａ線断面図、第６図は溝の
他の実施例を示す拡大側断面図である。 １・・・・・・連接棒本体、２・・・・・・クランクピ
ン、３・・・・・・クランクピンメタル、４・・・・・
・キャップ、５・・・・・・取付はボルト、６・・・・
・・クランクアーム、γ・・・・・・合せ面、８，９・
・・・・・溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 連接棒本体とキャップとを同じ寸法の巾で形成すると共
   に、両者の合せ部に連接棒側面の潤滑油補給用を兼ねた
   逃し溝を穿設した内燃機関の連接棒。