JPS5830197Y2 - 収納容器の外周面の測温装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は収納容器の外周面の測温装置に関するもので
ある。

例えば、原子力関係物等を収納する外周面にフィンを突
設した収納容器の外周面の任意の個所の温度を測定しよ
うとするときは、測定個所ごとに測温装置を設置しなけ
ればならず煩られしいものである。

そこで、この考案は一つの測温装置で外周面の任意の個
所の温度が測定できるように、フィン上を摺動する挟持
板に外周面に向う案内板を突設しこの案内板に付勢され
摺動可能なるようにして測温板を取付けたものである。

以下、この考案を添付する図面に示す具体的な実施例に
基いて詳細に説明する。

円筒状の収納容器１には外周面２に円環状に複数個のフ
ィン３が突設してあり、各フィン３間の間隔も狭く形威
しである。

挾持板４は下挟持板５と上挟持板６とを重合させ、蝶ボ
ルト７の軸部を上挟持板６に挿通させて下挟持板５に螺
着し軸部の中間部に上挟持板６の下面と下挟持板５の上
面にコイルスプリング８を当接縮設して嵌装する。

上挟持板６の下面中央幅方向には突壁９があって内端側
の下挟持板５上面と上挟持板６下面との間にフィン３外
周縁への取付溝１０が形成され、下挟持板５の上面下端
側突壁１１に収納容器１の中心方向に向う嵌入溝１２を
刻設し対向する上挟持板６の下面に突設した突起１３を
嵌合させ下挟持板５と上挟持板６との側方への位置ずれ
を防止する。

下挟持板５の内端側下面に取付壁１４を突設し、この取
付壁１４の内端面に容器の外周面に向くように斜め下方
状に配置した案内管１５の基端を螺着する。

案内管１５の先端には案内板１６を水平状に固着し、案
内板１５の基端には取付壁１４に強固に螺着するために
ロックナツト１７が設けられている。

また、案内板１６の両側に水平状に挿通し軸部にコイル
スプリング１８を嵌装した保持棒１９，１９の先端に測
温板２０が螺着され、測温板２０はコイルスプリング１
８により容器の外周面２方向へ付勢される。

測温板２０の前端面には熱電対２１を嵌入装着させ、こ
の熱電対２１は案内板１６、案内管１５および取付壁１
４内に挿通し下挟持板５の下面にストラップ２２により
保持される。

次に、この測温装置の作動について述べる。

収納容器１の外周面２の任意の個所の温度を測定すると
きは、蝶ボルト７をネジ戻してから挾持板４をフィン３
上に摺動させて移動し測定個所に対応する位置に蝶ボル
ト７をネジ込んで固定する。

挾持板４のフィン３上を摺動移動中測温板２０は外周面
２にコイルスプリング１８で付勢されて当接し、挟持板
４の静止固定後においても測温板２０は外周面に当接す
る。

なお、下挟持板５と上挟持板６との間には必要に応じコ
イルスプリング８を介在させずともよく、さらに挟持板
４を一体物として製作することもできる。

この考案は、上述のように外周面にフィンを突設した収
納容器の外周面の測温装置であって、フィンの受入溝を
設けた挟持板に容器の外周面に向う案内板を突設すると
共に、弾性体により付勢され外周面方向に摺動可能なる
ようにして測温板を前記案内板の前面に取付けた収納容
器の外周面の測温装置であり、一つの測温装置で外周面
の任意の個所の温度の測定が可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の収納容器の外周面の測温装置の具体
的な一実施例の側面図、第２図は第１図の正面図、第３
図は第１図のｌｌｌ−■ＩＩ断面矢視図である。 ２・・・・・・外周面、３・・・・・・フィン、１・・
・・・・収納容器、１０・・・・・・受入溝、４・・・
・・・挾持板、１６・・・・・・案内板、１８・・・・
・・コイルスプリング（弾性体）、２０・・・・・・測
温板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外周面にフィンを突設した収納容器の外周面の測温装置
   であって、フィンの受入溝を設けた挟持板に容器の外周
   面に向う案内板を突設すると共に、弾性体により付勢さ
   れ外周面方向に摺動可能なるようにして測温板を前記案
   内板の前面に取付けたことを特徴とする収納容器の外周
   面の測温装置。