JPS6324274Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 この考案はコイルばねを支持するコイルばね装
置に関する。

従来技術 従来この種の装置としては、支持板にコイルば
ねの内径より若干大きな直径の基部を有する支持
ピンを突設したものがあつた。この装置におい
て、前記コイルばねは前記支持ピンにゆるやかに
挿入されると共に、そのコイルばねの端部が支持
ピンの基部に嵌合されて支持板にコイルばねが取
付けられていた。ところが、従来のこの装置にお
いては、前記コイルばねが前記支持ピンの基部に
嵌合して固定されている為、前記コイルばねのば
ね定数が変化して所定のばね力を発生できず、更
に前記支持板から前記コイルばねが離脱し易いと
いう欠点があつた。

目 的 本考案は前述のような従来の欠点を解消するた
めになされたものであり、その目的はコイルばね
を、そのばね定数が変化することがないように確
実に支持部材に取付けることができて、支持板か
らのコイルばねの離脱を確実に防止することがで
きると共に、自動組立にも対応可能なコイルばね
装置を提供することにある。

実施例 以下にこの考案を具体化した一実施例を示す図
面を参照しながら詳細を説明する。

第１図において、コイルばね１は一端から直線
に延びる延出部としての直線腕部２が一体に形成
されている。支持ピン３は支持部材としての支持
板４より突設されており、前記コイルばね１の内
径より小なる直径を有しており、従つて前記コイ
ルばね１をこの支持ピン３にゆるやかに挿入する
ことができる。又、前記支持板４には一対のフツ
ク部５が突設されており、このフツク部５は、そ
の爪部５ａが前記支持ピン３の直径方向に沿つて
互いに対向するように形成されている。又、この
フツク部５は合成樹脂等の弾性材料で前記支持板
５と一体に形成されており、前記コイルばね１の
直線腕部２を係合可能である。

以上のように構成されたコイルばね装置におい
てその作用を説明する。

第１図において、コイルばね１を支持板４の支
持ピン３に挿入させつつコイルばね１の直線腕部
２を支持板４のフツク部５の爪部５ａへ向けて押
圧すると、直線腕部２はフツク部５間に挾持され
た状態で爪部５ａにより支持板４に固定される。
従つて、このコイルばね１は支持板４から離脱す
ることはなく、ばね定数もまた変化することはな
い。更に、コイルばね１の支持板４への取付けも
極めて容易で、自動組立にも応用可能である。

尚、第２図に示すようにフツク部５が支持板４
の支持ピン３と対向するように、弾性材料でこの
支持板４から一体に突出形成された構成において
も、前述の実施例と同様に、コイルばね１はばね
定数の変化なくして支持板４に確実に取付可能で
ある。

効 果 以上説明したように本考案は、弾性材料のフツ
ク部を支持部材から突設し、該フツク部によつて
コイルばねの延出部を保持することによりコイル
ばねを支持部材に取付けるようにした為、その支
持部材からコイルばねが離脱することはなく、
又、ばね定数も変化することはないので、コイル
ばねは当初の性能を発揮できる。更にコイルばね
の支持部材への取付けも非常に簡単にでき、自動
組立にも対応が可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を具体化した一実施例を示す斜
視図、第２図は他の実施例を示す図面である。 １はコイルばね、２はその直線腕部、３は支持
ピン、４は支持板、５はフツク部である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 一端に所定長の延出部を有するコイルばねと、 そのコイルばねの内径より小なる直径を有する
   支持ピンを有するとともに、互いに対向し前記延
   出部に対して反対方向より係合するように設けら
   れた少なくとも一対のフツク部とを有する支持部
   材とを備え、 前記コイルばねを前記支持ピンに嵌挿すると同
   時に前記延出部と前記フツク部とを係合させ、コ
   イルばねを前記支持部材に支持するコイルばね装
   置。