JPS5830138Y2 - フ−ト弁 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はポンプの吸込側に取付けるフート弁に関し、特
にストレーナと一体的に構成されたプレス製のフート弁
に関する。

第１図は従来公知のフート弁を示し、図において弁箱１
の下部には弁座５を構成する仕切板６が設けられ、その
下部には側面に多数の吸込口３ａを有するストレーナ３
が設けられ、弁箱１と仕切板６とストレーナ３とはボル
ト７によって固着されている。

仕切板６には弁座５に座着する弁体２が軸２ａの所で枢
着されている。

他方弁体２を持ち上げて液を落すために突起４ａを有す
る弁開閉用レバー４がストレーナ３の吸込口３ａを横切
って設けられ、その一端は４ｂの所で枢着されている。

このような従来技術においてはボルト７でストレーナ３
を弁箱１に取付けるので、作業が面倒であった。

またストレーナ３は板金を用いてプレス成形しているの
で、弁箱もプレス成形したものが知られている。

このような板金製のものでは、ボルトを用いずに嵌合、
係合させたり、溶着するのが一般的である。

しかしながらそのように嵌合、係合により弁箱とストレ
ーナとを取付けると、ボルトと異り両者の位置決めがで
きず、したがってレバー４が吸込口３ａと一致しないで
取付けられるという欠点があり、またレバー４の枢着部
がストレーナの外部に設けられているので不必要に大き
くなっていた。

したがって本考案の目的はボルトを用いないで弁箱とス
トレーナとを組立て、そして弁体を押し開く弁開閉用レ
バーを有するフート弁において、弁箱とストレーナとを
確実に位置決めでき、かつコンパクトなフート弁な提供
するにある。

本考案によれば、弁箱と、その弁箱の下方に固着され、
そしてスリットを有するストレーナと、弁箱とストレー
ナとの間に設けられた弁座を有する仕切板と、その弁座
に着座するように揺動自在に支持された弁体と、その弁
体を押上げて開くための弁開閉用レバーとを有するフー
ト弁において、弁開閉用レバーをストレーナの内側で前
記仕切板に固着した支持部材に枢着すると共に、そのレ
バーの先端をストレーナのスリットを貫通してストレー
ナの外方に突出させ、かつ支持部材の突出部分がストレ
ーナのスリットと係合している。

したがって弁開閉用レバーはストレーナの中に好適に収
容されてストレーナの外方に突出する部分がほとんどな
く、弁全体をコンパクトにできる。

また支持部材の突出部分がストレーナのスリットと係合
しているので、仕切板とストレーナとの周囲方向の位置
決めが確実であり、したがって支持部材に枢着されてい
る弁開閉用レバーは好適に位置決めできる。

以下第２図および第３図を参照して本考案の実施例を説
明する。

第２図はフート弁の弁箱１０をプレス成形した例を示し
、その上部には吐出口１１が固着されており、その下部
には仕切板１２の外周縁と係合するための７ランノ部１
３が形成されている。

仕切板１２には公知の態様で弁体１４が枢着されている
。

他方ストレーナ１５の側面には吸込口を形成するスリッ
ト１６が軸線方向すなわち上下刃向に開口している。

このストレーナ１５の上縁部には前記弁箱のフランジ部
１３と係合するフランジ部１７が形成され、そのストレ
ーナの７ランノ部１７の円周上には適所に折り曲げ用の
爪１８が設けられ、この爪１８を図示の如く折り曲げる
ことによってストレーナ１５を弁箱１０に固着するよう
になっている。

したがってこの爪１８を図示の状態からこじあけて上方
に曲げればストレーナ１５と弁箱１０とを離脱させるこ
とができる。

仕切板１２の下部でストレーナ１５の内部に、レバー１
９を枢着するための支持部材２０が設けられている。

この支持部材２０はスリット１６を通ってストレーナ１
５の外方に延びる突出部分２１を有している。

この支持部材２０は第３図にて示すように、例えば２枚
の板体２０ａ 、２０ｂで構成され、それらの板体２０
ａ、２０ｂの上部は折り曲げられ、７ランノ部２２ａ、
２２ｂを形威し、仕切板１２に固着されている。

そして下部には板体２３が固着され、この板体がスリッ
ト１６を貫通して外方に延びる突出部分２１を構成して
いる。

すなわち、レバー１９の一端は支持部材２０の板体２０
ａ。

２０ｂの間に挿入され、ピンにより枢支されており、そ
してレバー１９の他端はストレーナ１５のスリット１６
から外方に突出している。

板体２３の幅はスリット１６の幅と実質的に同じであり
、したがってこの突出部分２１によって仕切板１２とス
トレーナ１５との円周方向の位置決めが確実に行なわれ
る。

以上の如く本考案によれば弁体開閉用レバーをストレー
ナの内部に設けた支持部材に枢着しているのでストレー
ナ外方に突出する部分がほとんどなくなりコンパクトに
なるとともにその支持部材の突出部分２１をスリット１
６から外部に突出させて位置決めをしたので、レバー１
９の先端を確実に突出部分２１の反対側のスリット１６
から突出させ得るようにすることが出来る。

したがって全円周に２〜３ケ所べ成形しである爪１８だ
けでは円周方向の位置決めができないが、仕切板１２と
ストレーナ１５との位置決めは支持部材２０で行なわれ
るので、円周方向の位置決めが確実にできレバー１９を
スリット１６内で上下に移動させることができる。

また実施例に示す如くストレーナ１５と弁箱１０とをフ
ランジ部で仕切板１２をはさんで係合させれば、爪１８
は単に折り曲げるだけでよく、組立作業が簡単であると
共に、両者を確実に保合できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のフート弁を示す断面図、第２図は本考案
に係るフート弁の一実施例を示す断面図、第３図は第２
図の矢印久方向に見た部分側面図である。 １０・・・・・・弁箱、１２・・・・・・仕切板、１３
・・・・・・弁箱のフランジ部、１５・・・・・・スト
レーナ、１７・・・・・・ストレーナのフランジ部、１
８・・・・・・爪、１９・・・・・・弁開閉レバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 弁箱と、その弁箱の下方に固Ｍされ、そしてスリットを
   有するストレーナと、弁箱とストレーナとの間に設けら
   れた弁座を有する仕切板と、その弁座に着座するように
   揺動自在に支持された弁体と、その弁体を押上げて開く
   ための弁開閉用レバーとを有するフート弁において、弁
   開閉用レバーをストレーナの内側で前記仕切板に固着し
   た支持部材に枢着すると共に、そのレバーの先端をスト
   レーナのスリットを貫通してストレーナの外力に突出さ
   せ、かつ支持部材の突出部分がストレーナのスリットと
   係合していることを特徴とするフート弁。